死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo's Caretaker

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/11/5

死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo's Caretaker

死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo's Caretaker

死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo's Caretaker

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統率者戦...よりも少し前、EDHが流行りだした頃。この時僕はまだマジックに関する仕事を始めたばかりの頃だったのだが...レガシーでも使い道のなかった(当時はモダンさえなかった)、しかし魅力あふれるカード達が光を浴びるステージが用意され、それまで一度も注文されたことがないようなカード達が売り切れたりしていく光景は、見ていて実に喜ばしいものだった。勿論、プレイする喜びも。レガシーは昔から重いカードに市民権がなかったのだが、重くて効果が派手で使いたくなるカード達はこの世界に溢れている。多人数戦前提で作られているカードなんかは、ようやく使用される機会を得た。そして、数々の構築級ではなかった伝説のクリーチャー達。マジックの世界に唯一無二の存在として固有名詞を与えられたキャラクター達。特に神河ブロック以降、爆発的に増えたこれをジェネラル(今で言う統率者)という概念が救済したのだ。というわけで今週お届けしてきた「統率者ウィーク」のシメはニッチな能力が統率者戦で輝く《死蔵の世話人、死零》だ。

 

5マナ2/2、サイズは絶望的。肝心なのはその能力。パワー1以下のクリーチャーは、死亡したターンの終了ステップに死零の手によってあなたの元に還ってくる。パワー1以下のクリーチャーというものはいずれも脆く、あっけなく死んでしまうもの。戦闘に巻き込まれて死亡し霊魂となって彷徨う者を、死零は肉体に戻して再び現世に送り出す。これ...もう聞いただけで悪用しか思い浮かばない能力だと思う。統率者にしたとして、こういうパーツと組み合わせると良いんじゃないかなというのを下記に。


・《骨砕き》エコー支払わずで毎ターン自動的にクリーチャーを破壊

・《思考抜きの魔女》《煙突のインプ》で延々ドローハメ、こちらは《臓物の予見者》で良質ドロー

・《髑髏の占い師》《脳ゾウムシ》で手札をズタズタに

 

黒いクリーチャーとアーティファクトを絡めれば、もっといろんなことが出来る。とりあえずパワー1および0の黒いクリーチャーを見直すところから構築を始めると良いだろう(めちゃくちゃ時間はかかるが、真剣にEDHをするというのはそういうものである)。

 

黒単で安いカードばかりでデッキが組めるので、EDHに参入したいという人にもオススメ。やっぱこういうマニア向けのカードが発掘されるのがこのフォーマットの素敵さだったんだなぁと再確認。また昔のように何も考えずにワイワイやりたいわ。


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