大鍋のもや/Cauldron Haze

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/12/6

大鍋のもや/Cauldron Haze

大鍋のもや/Cauldron Haze

大鍋のもや/Cauldron Haze

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ローウィンが大オーロラによりシャドウムーアへと変貌した時。そこに住む各種族は変質した。おとなしいものは危険な暴力的なものへ、角を失っていたライズには立派な角が。その風景ものどかな草原からおどろどろしい荒野へと。闇に覆われた不気味な次元となってしまったシャドウムーアには、それまでにはなかった...いや、あるいはローウィンの頃より存在していたのかもしれないが目にすることのなかった、不気味な人工物も目立つようになった。自律する薄気味悪いカカシに、奇妙な顔が掘られたアイテムなどなど...《魂の大鍋》はまさしくそういった気味の悪いアイテムの1つだった。これは一体だれが何のために作ったのかと問いただしたくなるデザインだ。『シャドウムーア』のテーマである頑強を取り扱うカードだったが、その重さゆえに使いづらいカードであり、構築で活躍することはなかった。ただ、先日『統率者2016』で遊んだ際にこのカードを出された時はなかなかに厄介だったな。

 

《大鍋のもや》は、そんな大鍋の能力を切り取った同系統の変化球的カードである。《魂の大鍋》はタップすることで臨む数のクリーチャーにターン終了時まで頑強を付与する能力を持ったアーティファクトであり、《大鍋のもや》はこれと全く同じ効果のインスタントだ。その気になれば自軍全体に頑強を与えることが出来る、ということはクリーチャー同士のぶつかり合いや除去に対しての耐性を獲得するということだ。コンバットトリックであり、打ち消し呪文である、大げさに言えばこんなところか。

 

勿論これはかなり大げさであって、そもそも頑強という能力が完璧なものではないということを改めて認識しておきたい。クリーチャーは1度死亡してから-1/-1カウンターが乗って戦場に出てくる。そもそもタフネス1のクリーチャーは戻っても即死。トークンは戦場を離れた瞬間に追放されるのでこれも救えない。《虚空の力線》のようなカードで墓地に落ちたところを追放されても終了。頑強はそれを持つクリーチャーに既に-1/-1カウンターが乗っていると効力を発揮しないので、《伝染病エンジン》のような形で除去されても厳しい...などなど。弱点はいっぱいある。

 

弱点はあるとはいえ、この呪文にも良さはある。白黒いずれかを含む2マナが立っている相手に対して、《神の怒り》を唱えることを躊躇う場面などあるだろうか?ほぼないと思う。この呪文は相当に読まれにくい。対戦相手の意識の外から襲い来るカードなので、手札破壊などで見られていなければ効果的に運用することが出来るワンシーンがやってくる(かもしれない)。

 

イラストは...なんだかよくわからない。もやがかかった中で種族不明のばあさんらしき存在がポージング。近年の「イラストでカードの効果が直感的にわかりるようにする」という方針の中で、ここまでよくわからないものも珍しい。カード名にある鍋のイラストすらないもんな。『シャドウムーア』のカードをしっかり把握していないと名前の意味もわからないという。ある意味貴重なサンプルである。

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