雇われ夜盗/Hired Heist
タグ:Card of the Day, Hired Heist, MTGシングル, コンスピラシー王位争奪, 雇われ夜盗Card of the Day -今日の1枚- 2016/12/12
雇われ夜盗/Hired Heist
今年も色んなカードが登場したなぁ。年間4セットに加え、特殊セットも複数。従来のギミックを進化させたものから全く新しいカードタイプまで、2016年を彩るカードが千枚ほど。この生産ペースは恐ろしいものだと思う。年間に大型セット2つって、やっぱりヤバいよね。今年は『統率者2016』と『コンスピラシー:王位争奪』も発売され...特にコンスピラシーでは前セットに引き続いて、ぶっ飛んだカードが多数あって驚かされたものだ。今週は「特殊カードウィーク:普通じゃないヤツら」と題して、通常の構築戦では用いることの出来ない特殊なカードを紹介していこう。トップバッターを務めるのは、このコンスピラシー2作目にて登場した色付きの策略呪文だ。
策略はコンスピラシー系セットのみで用いることの出来るカードで、世にも珍しい多人数ドラフト専門カードの一種である。コンスピラシーはドラフトが終わってから、デッキ構築、そしてゲーム開始と進む...そのタイミングで、ゲーム開始時、統率領域に自分が使用したい策略カードを置く。この時、カード名を指定するタイプの策略・秘策は裏向きに置いて、付箋か何かで他のプレイヤーには見えないようにカード名を記して指定しておく。そのカードが戦場に出る時や唱える時なんかに、オープンッ!と公開して何かしらのボーナスを得るというわけ。
この秘策の新作《雇われ夜盗》。王位争奪にて登場した色付きの策略カードのサイクルを形成する1枚で、青のコモンを務める。初見では印刷ミスか何かかと見間違えてしまいそうな色付き策略のデザイン、僕はまだまだカード枠デザインには遊び心を盛れるなという可能性を垣間見ることが出来て好きだ。たとえゲームで用いることがなくても、見た目のバリエーションは豊富であるに越したことは無い。
カード自体のデザインはそれほど特殊なものでもない。《好奇心》のようなものだ。指定したクリーチャーの攻撃が通ったらオープンして青マナを支払って1ドロー。ドローの都度にマナがかかるが、《好奇心》のようにクリーチャーが除去されてもリソースを損失するわけではない。また、指定したクリーチャー名のカードすべてにこれが適用されるので、2マナ払って2ドローなんて芸当も可能だ。
まずは同名のクリーチャーをドラフトでかき集めるところから始めたい。青であれば、飛行持ちも多数いるので能力を活かしやすい。《蒸気の精》なんかは集めやすく狙い目だ。この策略自体をどのタイミングでピックするのかが難しいところだが、そもそもコンスピラシーなのであんまり肩に力を入れずに「ちょっと芸術点狙ってみようかな」ぐらいの感覚で挑んでみてほしいね。
英名・日本語名共に韻を踏んだものになっていて素敵。この夜盗、耳がとがっているのでエルフに違いない。次元フィオーラに住まうエドリックやレオヴォルドと関係があるのかもしれない。