岩SHOW マジック:ザ・ギャザリング『イクサラン』プレビュー

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text by 岩SHOW

 

 

 『イクサラン』!その次元には財宝が眠る。このセットの背景世界、そのストーリーの詳細は当プレビュー執筆時点ではまだ明らかになっていないが、お宝求めて大海原から河川に侵入する海賊達、よそ者に好き勝手はさせまいと唸りを上げる太陽帝国の恐竜達と、ただただワクワクさせてくれる要素に満ちているようだ!

童心に帰ってプレイするには最高のセットになりそうな『イクサラン』。海賊&恐竜のプッシュにどうしても目が行くが、ほかの部族のことも忘れてもらっちゃ困る。

まずはマーフォーク、海の民がスタンダード環境に帰還だ!今回は青と緑がこの部族を担当しており、+1/+1カウンターが1つのテーマとなるようだ。根強く人気のある部族だが、常にどのセットにもいるわけではない。特に、お互いを強化する部族カードともなればなかなかお目にかかれない。

今回は《波を司る者、コパラ》という強力な部族シナジー持ちがいて、モダンやレガシーのマーフォークデッキは早くも収穫を得た形に。おめでとう、マーフォーク!

 

 もう1つ、独自のキーワード能力は与えられていないが、共通のテーマを持った部族がこのイクサラン次元には生息する。吸血鬼だ。

こちらはマーフォークとは違って、最近のセットでも強力なものが多数用意されているので「おかえり」というわけではないが...ただ新しい要素を引っ提げてやってくる。

今回吸血鬼は、黒は勿論のこと、白の主要部族として設定されている。史上初の白単色の吸血鬼カードの登場だ。白を含む多色のものは既に存在していたし、《悔悟せる吸血鬼》なんていう白くなる吸血鬼も存在はしていたが、しかし白単のそれは初めての登場となり、プレビューでは世界に大きなインパクトを与えたものだ。

今回の白及び黒のテーマはライフである。血を吸ってライフを得る、いかにも吸血鬼らしいテーマであり、かつ白という色の特性とも噛み合っている。ライフを得て、ライフを払って...ただのゲームの勝敗に関する値ではなく、ゲームに影響を及ぼす資源(リソース)として、ライフというものを強く意識するゲーム展開を生み出すカードが続々と出てきそうである。

そして、今回のBIG MAGICのプレビューカードは、その象徴とも呼べる1枚である。何せ神話レアだからね!お待たせしました、《マガーンの鏖殺者、ヴォーナ》の登場だァァッッ!

 

 

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《マガーンの鏖殺者、ヴォーナ》 ③WB

伝説のクリーチャー 吸血鬼・騎士

警戒、絆魂

T,7点のライフを支払う:土地でないパーマネント1つを対象とし、それを破壊する。この能力は、あなたのターンの間にのみ起動できる。

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 ヴォーナ!イクサランの吸血鬼の中でも、高貴な身分なのだろう。川を渡ってきたであろう船から降りるのに、従者がいろいろとお世話をしている。サーベルをびしっと構えて決めポーズ。フレイバーテキストによると、400年間吸血鬼の軍を率いていたとのこと。そして、その目的は征服。何者であろうと私に対抗などできない、という自信に満ちた発言。今回の背景世界をかき回すキーマンとなりそうで、楽しみな人物である。

 

 カードとしての性能はというと...5マナ4/4警戒・絆魂と、スペックには文句なし。ただ現代のクリーチャー戦を想定するなら、1つ下のマナ域のクリーチャーにサイズ負けする可能性もある。ただ、それで攻撃にいけないかというと決してそうではない。自身のタップ能力で、サイズに勝るクリーチャーなんぞ破壊してやればよい。警戒能力を持っているため、攻撃クリーチャーに指定した後に能力を起動するという動きが可能だ。これで目の前を塞ぐ邪魔者を排除しつつ、敵本陣へと踏み込むことが可能というわけだ。

7点もライフを支払うのは痛い?確かに、ここまで大きな値のライフ支払いを要求してくるカードはそう多くはない。だが、自身の絆魂能力で戦闘ダメージを与えることに成功すれば4点は回復することが出来る。実質的なライフの損失は3点、と考えれば一気にお得感が増す。

 それに、何も自分だけが回復要素というわけではない。先述のように、『イクサラン』の白黒のテーマの1つはライフ。《鮮血の秘儀》なるX点回復カードや、トークンでない吸血鬼が攻撃すれば絆魂持ちの吸血鬼トークンを生成する《薄暮の使徒、マーブレン・フェイン》など、現時点でもライフを回復させるカードが発表されている。

カラデシュ、アモンケット両ブロックも含めれば、このヴォーナのライフ支払いがさほど痛くないデッキを作ることも容易い...のかもしれない。白黒吸血鬼デッキを組む際にはゲームを終わらせにかかる重量級アタッカーとして活躍してくれることだろう。《才気ある霊基体》の吸血鬼タイプも活きてくるというものだ。

 

 リミテッドでは言わずもがな、勝負を決める爆弾カードとして暴れてくれることだろう。構築よりもクリーチャーが並びやすいので、ライフの支払い過ぎと能力の対象を適当に決めないよう注意して運用すれば、フレイバー通りトーナメントを征服させてくれるに違いない。

グランプリ・静岡2017秋でも、カードプールに是非ともいてほしいカードになるんじゃないかな。一人が白黒担当、と方向性を決めやすくなるしね。

 

 鏖殺者、鏖は「みなごろし」のことだ。とんでもない肩書を持つ伝説の吸血鬼が、『イクサラン』環境を掌握するのか?その答えを知るのはまだまだ先の話だが、これと相性のいいカードが出てくることを期待しながら、まだまだプレビューには注目だ!『イクサラン』発売は9月29日(金)!未踏の地へ挑め!

 

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