岡本桂多のKill them All!《血滾りの司令官、リシア》編

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お久しぶりです!統率者戦担当の岡本桂多です!

統率者2017年版が出てから大分時間が経ってしまいましたが、皆さま充実した統率者戦ライフをお過ごしでしょうか。

僕はTwitterアカウントの新設まわりで慌ただしくなってしまい、中々記事に手を付けることが出来ませんでした。
何か記事に関するご質問ご要望があれば是非DMなりリプライなり送っていただければと思います!


当初統率者2017年版の新規統率者全部でデッキリストを組んでみようと思っていたのですが、一部新規統率者があまりにも専用でデッキを組ませてくれないスペックをしていたので断念してしまいました・・・(《ウェザーライトの決闘者、ミリー》!お前の事だ!)


今回は一つのデッキを深めに掘り下げて研究した結果を披露したいと思います。

ピックアップする統率者は《血滾りの司令官、リシア》です!

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この統率者は公開された時から構成を練り始め、実際に何度かプレイしている最近のお気に入り統率者です。
では細かくこのカードの構成要素を見て、相性の良さそうなパーツを探していきましょう。

※矢印の先をクリックすると該当する項目にジャンプします

・マナコスト、色

合計8マナと非常に重いコストですが、後述する能力その1のおかげで見た目以上に軽く唱える事が可能です。
とはいえマナ加速を十分に採用していないと中々動きづらいので、いつも以上に多めに採用しても良いでしょう 。

「マナ加速」

色の組み合わせは白黒赤。

白赤だけだと直接的なカードアドバンテージを取りづらい組み合わせなので、黒でどれだけドローサポートをしっかり取れるかが重要です。

「ドローサポート」

攻撃的な能力を持つ統率者で、この色の組み合わせは攻撃サポートカードは優秀なのでそこは評価できますね。
「攻撃サポート」



・部族、パワー&タフネス

部族は吸血鬼・兵士。
この2種類の部族は部族シナジーを持つカードが多数ありますが、どちらも「横に並べて強い」タイプのシナジーばかりなので今回は不採用としました。
パワータフネスは4/4ですが、後述する能力その2のおかげで出たターンにすぐに7まで上がり、その後も自分のターンが来るたびに3ずつパワータフネスが上がっていきます。
純粋なパンプ能力でサポートするよりは、回避能力などを重点的に採用したほうが良さそうですね。

「回避能力」



・能力その1

「《血滾りの司令官、リシア》を唱えるためのコストは、あなたがこのターンに得たライフ1点につき①少なくなる。」

重いマナコストを現実的なものにするための能力です。
工夫することで、3ターン目に白黒赤の合計3マナで唱えるようにする事も可能です。

「回復するカード」


ライフを回復することによって副次的にアドバンテージを得られるカードもいくつかあります。

「回復シナジー」



・能力その2

「ライフを5点支払う:《血滾りの司令官、リシア》の上に+1/+1カウンターを3個置く。この能力は、あなたのタ
ーンにのみ、毎ターン1回のみ起動できる」

厳密には能力その2と3は先制攻撃と絆魂なのですが、この記事では一旦それらをスキップしてこの起動型能力を能力その2と呼ぶことにします。

使用制限はありますがライフを支払うだけで自身を強化できる能力です。
戦場に出したターンにももちろん起動出来るので、出たターンに7/7、次のターンには10/10で攻撃に参加出来、更に次のターンには13/13にまでサイズアップします。
2回の攻撃で統率者ダメージ21点を超えてフィニッシュ出来るという非常に優秀な統率者になります。
普通の統率者であればパワーが最低11は必要な「2回でフィニッシュ」という要件をあっさりとクリアしてしまっています。
先述した通り、パンプアップするだけの攻撃サポートは必要なさそうです。
優先的に入れたいのは攻撃をなんとしても通す手段、除去耐性を持たせる手段ですね。

「回避能力」「除去耐性付与」


最初にまず現段階のリストをご紹介します。



統率者《血滾りの司令官、リシア》

33土地
2《沼/Swamp》
2《平地/Plains》
《山/Mountain》
《背骨岩の小山/Spinerock Knoll》
《家路/Homeward Path》
《高級市場/High Market》
《Plateau》
《Badlands》
《Scrubland》
《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》
《血の墓所/Blood Crypt》
《神無き祭殿/Godless Shrine》
《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
《硫黄泉/Sulfurous Springs》
《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
《統率の塔/Command Tower》
《反射池/Reflecting Pool》
《遊牧民の前哨地/Nomad Outpost》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《乾燥台地/Arid Mesa》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《湿地の干潟/Marsh Flats》
《汚染された三角州/Polluted Delta》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》

15クリーチャー
《Icatian Moneychanger》
《コーリスの子/Children of Korlis》
《セラの高位僧/Serra Ascendant》
《鉛のマイア/Leaden Myr》
《金のマイア/Gold Myr》
《鉄のマイア/Iron Myr》
《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
《銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin》
《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
《蠱惑的な船員/Captivating Crew》
《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》
《宮殿の看守/Palace Jailer》
《粗野な牧人、ブルース・タール/Bruse Tarl, Boorish Herder》
《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon》
《フェリダーの君主/Felidar Sovereign》

8ソーサリー
《伝国の玉璽/Imperial Seal》
《司祭の祈り/Chaplain's Blessing》
《汚損破/Vandalblast》
《夜の囁き/Night's Whisper》
《Demonic Tutor》
《苦い真理/Painful Truths》
《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》
《チャンドラの灯の目覚め/Chandra's Ignition》

15インスタント
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《汚れた一撃/Tainted Strike》
《流刑への道/Path to Exile》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《信仰の盾/Faith's Shield》
《神々の思し召し/Gods Willing》
《最後の賭け/Final Fortune》
《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
《使徒の祝福/Apostle's Blessing》
《四肢切断/Dismember》
《放たれた怒り/Uncaged Fury》
《摩耗+損耗/Wear+Tear》
《不憫の合流点/Wretched Confluence》
《この世界にあらず/Not of this World》

7エンチャント
《陽の泉の探検/Sunspring Expedition》
《ゴンティの策謀/Gonti's Machinations》
《ファイレクシア化/Phyresis》
《ぎらつく油/Glistening Oil》
《命運の掌握/Grasp of Fate》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《ネクロポーテンス/Necropotence》

21アーティファクト
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《陽光の呪文爆弾/Sunbeam Spellbomb》
《旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble》
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》
《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》
《精神石/Mind Stone》
《ラクドスの印鑑/Rakdos Signet》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
《友なる石/Fellwar Stone》
《統率者の宝球/Commander's Sphere》
《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
《殴打頭蓋/Batterskull》

それではピックアップしていった各要素について見ていきましょう。



「マナ加速」

《魔力の墓所/Mana Crypt》
《太陽の指輪/Sol Ring》

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・・・この2枚は鉄板ですね。《厳かなモノリス》《魔力の櫃》も採用しても良いかもしれませんが、回復カードとセットで引いてきてしまうと《血滾りの司令官、リシア》を唱える時に競合してしまう点が気になって僕は採用を見送りました。


《鉛のマイア/Leaden Myr》
《金のマイア/Gold Myr》
《鉄のマイア/Iron Myr》
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《精神石/Mind Stone》
《虹色のレンズ/Prismatic Lens》
《ラクドスの印鑑/Rakdos Signet》
《ボロスの印鑑/Boros Signet》
《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet》
《耽溺のタリスマン/Talisman of Indulgence》
《友なる石/Fellwar Stone》

・・・2マナで1マナ加速するカードです。
大体どのデッキにもこれぐらいは入るかな、というラインナップです。
とにかく色マナを出せるかどうかで採用基準を設けました。《精神石》はドローにもできる点、《永遠溢れの杯》は2マナ以上生む可能性がある点で採用に至りました。


《水蓮の花びら/Lotus Petal》
《旅人のガラクタ/Wayfarer's Bauble》
《統率者の宝球/Commander's Sphere》
《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》

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・・・少しデッキを選ぶマナ加速です。これもやはり色マナを出せるかどうかという点を重視しています。


他にこの項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。
《炭色のダイアモンド/Charcoal Diamond》
《緋色のダイアモンド/Fire Diamond》
《乳白色のダイアモンド/Marble Diamond》
《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》
《砕けたパワーストーン/Fractured Powerstone》
《思考の器/Thought Vessel》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《守護像/Guardian Idol》
《Jeweled Amulet》
《オパールのモックス/Mox Opal》



「ドローサポート」

《夜の囁き/Night's Whisper》
《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》
《墓生まれの詩神/Graveborn Muse》
《苦い真理/Painful Truths》
《ネクロポーテンス/Necropotence》

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・・・単純にドロー量を増やすカードとドローするカードです。


《宮殿の看守/Palace Jailer》
《不憫の合流点/Wretched Confluence》

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・・・ドローしつつそれ以外の仕事もしてくれるカードです。
基本的にはコストがかさむのであまり採用されない事もありますが、このデッキではマナ加速を普段よりも意識して採用しているので何とかなるでしょう。
ブロッカーを除去しながら攻撃していく場面も多々あるので、除去できるカードは少し厚めに採用したほうが良さそうです。

「除去」


《Demonic Tutor》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
《伝国の玉璽/Imperial Seal》

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・・・なんでもサーチ出来るカードです。アドバンテージには直結しませんが、このデッキは後述する《セラの高位僧》をさっさと出せるかどうかでゲームスピードが変わるのでなるべく採用したいですね。


《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》

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・・・統率者戦における基本パーツ。


《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》

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・・・基本的には《血滾りの司令官、リシア》用の「攻撃サポート」カードを探してくるカードです。
《悟りの教示者》はどのような役割のカードもサーチできるので、実質《吸血の教示者》とほとんど同じぐらいの有効性を持ちます(《セラの高位僧》は探せませんが・・・)。


《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》

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・・・ドローではありませんが、アドバンテージを得られるという事で無理矢理ここの項目で紹介。
破壊されてしまった装備品などのパーマネントを回収できたり、フェッチランドを回収して土地を確保したり、色々とやってくれる便利なカードです。

他にこの項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。
《血の署名/Sign in Blood》
《占骨術/Skeletal Scrying》
《骨読み/Read the Bones》
《野望の代償/Ambition's Cost》
《古えの渇望/Ancient Craving》
《月光の取り引き/Moonlight Bargain》
《血の贈与の悪魔/Bloodgift Demon》
《Wheel of Fortune》
《魂の再鍛/Reforge the Soul》
《記憶の壺/Memory Jar》
《むかつき/Ad Nauseam》
《女王への懇願/Beseech the Queen》
《ギャンブル/Gamble》
《Grim Tutor》



「攻撃サポート」

《銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin》
《粗野な牧人、ブルース・タール/Bruse Tarl, Boorish Herder》
《放たれた怒り/Uncaged Fury》

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・・・二段攻撃を持たせるカードです。
当初構築段階では多めに入れていましたが、少し減らしました。
最初に攻撃できるタイミングではパワーが10だけで、無事に二段攻撃を付けられたとしても統率者ダメージ21点に満たず、少しもどかしさを感じたためです。
《銀刃の聖騎士》はコストが軽く、後引きでも先引きでも良いという点から、《粗野な牧人、ブルース・タール》は自前の絆魂によって少しスピードは落ちますが《血滾りの司令官、リシア》のコスト軽減にも充てられる点から、それぞれ採用しました。
《放たれた怒り》は地味な+1/+1修正がこのケースでは重要な働きをしてくれます。パワーが10の《血滾りの司令官、リシア》に使うとパワーが11で二段攻撃を持ち、一撃で統率者ダメージ21点を超えてプレイヤーを敗北させる事が出来る状態になるのです。


《ぎらつく油/Glistening Oil》
《ファイレクシア化/Phyresis》
《汚れた一撃/Tainted Strike》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
《荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon》

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・・・感染です。
至極当たり前な事ですがパワーが10のクリーチャーに感染を持たせると一撃でプレイヤーを敗北させられます。
とりあえず《血滾りの司令官、リシア》に感染を付与できるものは全て採用しています。
感染クリーチャーに関しては、少し迷いましたが必要最小限だけ採用することにしました。
普通の感染デッキだとサイズをパンプする手段も採用されるので感染クリーチャーだけで勝利も出来ますが、このデッキだと回避能力を持たせるカードばかりなのでかみ合わなくなってしまうためです。


《最後の賭け/Final Fortune》

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・・・追加ターンを得るカードです。とりあえず1枚だけ入っていますが、残りの2枚(《戦士の誓言》《最後のチャンス》)も入れても良いでしょう。
今回はスペースの都合上省きましたが、追加戦闘フェイズを行うカードを採用してもいいですね。

他にこの項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。

《炎叫びの杖/Fireshrieker》
《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》
《血の霧/Blood Mist》
《ボロスの魔除け/Boros Charm》
《病的な憤激/Psychotic Fury》
《凶暴な打撃/Savage Beating》
《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》
《先手+必勝/Onward+Victory》
《破壊のオーガ/Wrecking Ogre》
《ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut》
《ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmother》
《毒の屍賊/Toxic Nim》
《戦士の誓言/Warrior's Oath》
《最後のチャンス/Last Chance》
《世界大戦/World at War》
《追い討ち/Aggravated Assault》
《戦闘の祝賀者/Combat Celebrant》
《今を生きる/Seize the Day》
《攻撃の波/Waves of Aggression》



「回復するカード」

《セラの高位僧/Serra Ascendant》
《コーリスの子/Children of Korlis》
《Icatian Moneychanger》
《陽の泉の探検/Sunspring Expedition》
《ゴンティの策謀/Gonti's Machinations》

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・・・どれもマナ加速無しで理論上3ターン目に《血滾りの司令官、リシア》を唱える事が可能になるカードです。
この中では《セラの高位僧》が最も強力で分かりやすく、次に《Icatian Moneychanger》が簡単に3ターン目《血滾りの司令官、リシア》を可能にしてくれます。
それ以外の3種類はそれだけではライフ回復につながらず、複数枚のフェッチランドなどを要求するので少し優先順位は下がってしまいます。
一応これ以外にも《果てしなきもの》or《機械仕掛けのクワガタ》+《ヘリオッドの試練》で3ターン目に《血滾りの司令官、リシア》を唱えられたりしますが流石に2枚コンボは弱すぎるので省きました。


《司祭の祈り/Chaplain's Blessing》
《陽光の呪文爆弾/Sunbeam Spellbomb》

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・・・1マナで5点回復するカード。どちらもマナ加速を一つ挟めば3ターン目《血滾りの司令官、リシア》、マナ加速が無くても4ターン目《血滾りの司令官、リシア》を可能にしてくれます。


《殴打頭蓋/Batterskull》
《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》
《フェリダーの君主/Felidar Sovereign》

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・・・絆魂を持っていて戦線を維持できるカードです。
最速《血滾りの司令官、リシア》には寄与しませんが、グダってしまった時などに役に立つカードなので少しだけ採用しました。
《フェリダーの君主》は後述する「回復シナジー」の役割も持ちますが、純粋に4/6警戒絆魂は特殊勝利条件が無くても統率者戦の殴り合いにおいては十分なスペックです。


他にこの項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。
《酒場の詐取師/Tavern Swindler》
《疲弊の休息/Rest for the Weary》
《テューンの大天使/Archangel of Thune》
《豪腕のブライオン/Brion Stoutarm》
《折れた刃、ギセラ/Gisela, the Broken Blade》
《栄光半ばの修練者/Glory-Bound Initiate》
《隠れたる龍殺し/Hidden Dragonslayer》
《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》
《多用途な逸品/Multiform Wonder》



「回復シナジー」

ライフを回復するカードだけだと、統率者戦ではあまり有効ではありません。
実際に勝負が付くときはギリギリのライフレースを行う事は稀で、圧倒的な打点を叩き出したり、感染や統率者ダメージなどの回復できない手段で勝利したり、無限コンボで勝利したり・・・ライフを十数点回復した所では何の助けにもならない事が多いためです。

実は僕が今作っている《血滾りの司令官、リシア》のリストではこの項目のカードは先述した《フェリダーの君主》しか入っていません。
理由は単純で、色々なカードを試してみたい段階だからです(笑)


この項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。
《忍耐の試練/Test of Endurance》
《失われし夢の井戸/Well of Lost Dreams》
《活力の揺り篭/Cradle of Vitality》
《幽霊議員カルロフ/Karlov of the Ghost Council》
《焼尽の瞑想/Searing Meditation》



「回避能力」

《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》

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・・・シンプルにブロックされなくなるカードです。
この類のカードはもう少し増やしてもいいかなと思っています。


他にこの項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。
《アブザンの鷹匠/Abzan Falconer》
《先駆者の長靴/Trailblazer's Boots》
《ヴォラックの戦角/Vorrac Battlehorns》
《ドラゴンの影/Dragon Shadow》
《熱いスープ/Hot Soup》
《街の鍵/Key to the City》



「除去耐性付与」

《信仰の盾/Faith's Shield》
《使徒の祝福/Apostle's Blessing》
《神々の思し召し/Gods Willing》

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・・・プロテクションを持たせるカードです。
これ以外にも多数ありますが、《使徒の祝福》以外は好みで問題ないと思います。《使徒の祝福》は用意するマナは無色だけで問題ないので他のプロテクション付与と一線を画しています。


《速足のブーツ/Swiftfoot Boots》

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・・・呪禁を持たせるよく使われるカード。《稲妻のすね当て》だと被覆になってしまい、他の回避能力付与や強化手段を後出し出来なくなってしまうので採用を見送りました。


《この世界にあらず/Not of this World》

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・・・パワーが7以上のクリーチャーを守る時に便利なカード。《血滾りの司令官、リシア》を出したターン、能力その1に対応して除去を撃たれない限りは常に使えるのでとても便利です。


《勇敢な姿勢/Valorous Stance》

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・・・除去呪文に対して構えるには2マナと少し重めですが、除去としても使える柔軟性を買って採用に至りました。
破壊不能とプロテクションを比較した時、破壊不能の利点としては《神の怒り》などの全体除去に強くなる点が挙げられます。その反面、《剣を鍬に》などの追放除去に意味がなかったり、ブロッカーを突破出来なかったりという欠点も挙げられます。
基本的にはプロテクションの方が強力なので、採用枚数も「プロテクション>破壊不能」になっています。


他にこの項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。

《儚き盾/Ephemeral Shields》
《祝福の息吹/Blessed Breath》
《歯止め/Stave Off》
《精霊への挑戦/Brave the Elements》
《無傷の発現/Emerge Unscathed》
《ルーンの母/Mother of Runes》
《恭しきマントラ/Reverent Mantra》
《アジャニの存在/Ajani's Presence》
《ボロスの魔除け/Boros Charm》
《活力の奔出/Rush of Vitality》
《無私の霊魂/Selfless Spirit》
《防護の光/Sheltering Light》
《弱点消し/Without Weakness》


「除去」

《四肢切断/Dismember》
《流刑への道/Path to Exile》
《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
《蠱惑的な船員/Captivating Crew》

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・・・クリーチャー用単体除去。他にも多数あるので好みで選んでください。よく採用される《殺し》も十分採用圏内ですが普段僕がプレイしている環境にはよく黒い統率者がいるので抜けてしまいました。
《蠱惑的な船員》はブロッカーをどかす用としてイクサランからお試しで採用しています。


《チャンドラの灯の目覚め/Chandra's Ignition》

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・・・除去というよりは実質コンボみたいなものです。ダメージの発生源が《チャンドラの灯の目覚め》の対象になったクリーチャーなので、《血滾りの司令官、リシア》を対象に取ると絆魂によって膨大なライフを回復できるのでオススメです。


《命運の掌握/Grasp of Fate》

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・・・パーマネント用単体除去。《悟りの教示者》から探せて、複数枚処理できて、土地でなければなんでも、そして追放。
もちろんデメリットはいくつかありますが、採用しない手はありませんね。


《汚損破/Vandalblast》
《摩耗+損耗/Wear+Tear》

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・・・アーティファクト、エンチャント用単体除去。
《罠の橋》などの《血滾りの司令官、リシア》にとって天敵となる置物はいくつかあるので、そういった致命的な物を処理するためにある程度は採用する必要があります。

今回は全体除去は採用しませんでした。
《滅び》などは《血滾りの司令官、リシア》を巻き込んでしまうので、《燎原の火》《インフェルノ》《破壊的な力》《破滅の刻》などの細かいクリーチャーを流すカードを採用してもいいですね。
また、《血滾りの司令官、リシア》を着地させてから《ハルマゲドン》《大変動》《カタストロフィ》を撃って反撃の芽を摘むプランも良いでしょう。

他にこの項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。
《喉首狙い/Go for the Throat》
《稲妻/Lightning Bolt》
《奉納/Oblation》
《力ずく/By Force》
《地底の揺れ/Subterranean Tremors》



さて、ここまでで土地以外のカードはピックアップしました。
土地に関してですが、マナ・アーティファクト(現在17枚採用)と合わせて50枚前後にするとしっかりと加速しつつ動けるので33枚。
土地の種類ですが、余程強力な能力を持たない限り色マナを生まない特殊土地は採用しない事にしました。
これは《血滾りの司令官、リシア》の能力その1で不特定マナは軽減できますが、色マナに関してはちゃんと支払わないといけないためです。
折角初手に《セラの高位僧》があるのに無色土地のせいで3ターン目に出せないのはとても悲しい事ですからね。
《家路》《高級市場》は《血滾りの司令官、リシア》のコントロールを奪おうとする致命的な動きを防ぐために必要なので採用しています。

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他にこの項目で採用を検討していたカードは下記の通りです。
《軍の要塞、サンホーム/Sunhome, Fortress of the Legion》
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
《ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower》


以上で僕が今組んでいる《血滾りの司令官、リシア》のデッキレシピと構成コンセプトの紹介は終了です。

回復カードという普段あまり重要視されないカードを大真面目に使う点、高打点を最序盤から叩き出していく爽快感などは他の統率者ではまず味わえないと思います!
もし興味が湧いたら是非皆さんもこの吸血鬼でデッキを組んでみてください!
そしてもっと良いパーツがあったらTwitter経由で僕に教えてください(笑)

最後までお読み頂きありがとうございました!!

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