岡本桂多のKill them All!~『バトルボンド』編~
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お久しぶりです!BIG MAGIC統率者戦担当の岡本です!
先日発売された『バトルボンド』で皆さん双頭巨人戦を楽しんでいますか?
多人数戦用カードが多く、これ即ち双頭巨人のみならず統率者戦でも使えそうなデザインが多いですね!
今日の記事は『バトルボンド』特集です!
・共闘
『統率者2016年版』以来の共闘が復活!
「~との共闘」はその二人組のセットであれば共闘で統率者に設定できるという事で、統率者が単純に増えるのは面白そうですね!
ここでは各共闘についてデッキを組む際にはどういったコンセプト・カードが有効なのかを紹介していきます。
《ウィル・ケンリス/Will Kenrith》+《ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith》
まずはこちらのプレインズウォーカー二人組。
どちらもコストは重いものの、《ウィル・ケンリス》の+2能力のおかげで戦闘によって除去はされにくいデザインになっています。
基本的には《ウィル・ケンリス》を先に出してすでに戦場に出ている脅威を止め、後から《ローアン・ケンリス》を展開する形になるでしょう。
青赤という色の組み合わせのため他のプレイヤーへの妨害力は高く、《鎖のヴェール》や各種増殖カード、追加ターンなどでサポートすれば奥義に達するのは難しくないでしょう。
《ウィル・ケンリス》は常に《余韻》、《ローアン・ケンリス》は常に《ブライトハースの指輪》となります。
少し維持しづらいですが《ローアン・ケンリス》の方が《玄武岩のモノリス》《厳かなモノリス》などで無限マナに達するので勝利に直結できます。また、プレインズウォーカーサポートがあるという事もありますが普段よりも多めにプレインズウォーカーを採用しても面白そうですね。特に《時間の大魔道士、テフェリー》と《鎖のヴェール》があれば簡単に無限コンボに到達するのでなるべく採用したいところです。
《ウィル・ケンリス》は先述した追加ターンと相性が良いので追加ターンは可能な限り採用したいところです。
キーパーツ
《罠の橋/Ensnaring Bridge》
《沈黙の調停者/Silent Arbiter》
・・・攻撃阻害
《鎖のヴェール/The Chain Veil》
《テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit》
《伝染病の留め金/Contagion Clasp》
《容赦無い潮流/Inexorable Tide》
《かき鳴らし鳥/Thrummingbird》
《活性機構/Animation Module》
・・・プレインズウォーカー(忠誠度カウンター)サポート
《瞬間の味わい/Savor the Moment》
《時間のねじれ/Time Warp》
《時間操作/Temporal Manipulation》
《荊州占拠/Capture of Jingzhou》
《永劫での歩み/Walk the Aeons》
《時間の熟達/Temporal Mastery》
《カーンの経時隔離/Karn's Temporal Sundering》
《水の帳の分離/Part the Waterveil》
・・・追加ターン(その他入れられるだけ
《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《彗星の嵐/Comet Storm》(等のX点呪文)
《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》
・・・フィニッシュ手段
《救う者、レグナ/Regna, the Redeemer》+《救われぬ者、クラヴ/Krav, the Unredeemed》
ライフを得ていると《救う者、レグナ》でトークンが生成され、《救われぬ者、クラヴ》でクリーチャーを生け贄に捧げるとその分ライフ回復、ドロー、そして《救われぬ者、クラヴ》が強化とこの2体だけでどんどんループしていく二人組。
能力的にもコスト的にも《救われぬ者、クラヴ》の方が戦場に出やすくそのままフィニッシュに持ちこめるので、こちらがメインとなりそうです。
白黒という色の組み合わせはトークン生成カードが多く、《救われぬ者、クラヴ》とトークン生成カードという盤面を作ることを目指すことになりそうです。
トークン生成カードだけでなく、「クリーチャーが死亡するたび」に誘発する能力持ち(《墓穴までの契約》《エレボスの指図》《無慈悲な略奪者》など)や、「クリーチャーを墓地から戦場に戻す」能力持ち(《太陽のタイタン》《霊体の先達》《目覚ましヒバリ》など)で戦線を維持すると良いでしょう。特に後者はそのまま無限コンボのパーツにもなる物が多いので追加の勝ち手段として据える事も出来ます。
また、《救われぬ者、クラヴ》のおかげで簡単にライフを回復できるので《フェリダーの君主》《忍耐の試練》による特殊勝利、ライフを得るたびに誘発する能力持ち(《幽霊議員カルロフ》《血なまぐさい結合》など)を採用してもいいですね。
キーパーツ
《オケチラの碑/Oketra's Monument》
《苦花/Bitterblossom》
《幽霊の特使、テイサ/Teysa, Envoy of Ghosts》
《武器作り狂/Weaponcraft Enthusiast》
《センギアの従臣/Sengir Autocrat》
《高まる献身/Increasing Devotion》
《憑依された死体/Haunted Dead》
・・・トークン生成
《墓穴までの契約/Grave Pact》
《エレボスの指図/Dictate of Erebos》
《無慈悲な略奪者/Pitiless Plunderer》
《闇市場/Black Market》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
・・・死亡するたび誘発
《太陽のタイタン/Sun Titan》
《霊体の先達/Karmic Guide》
《目覚ましヒバリ/Reveillark》
《蘇生の天使/Angelic Renewal》
・・・クリーチャーを墓地から回収
《フェリダーの君主/Felidar Sovereign》
《忍耐の試練/Test of Endurance》
《幽霊議員カルロフ/Karlov of the Ghost Council》
《血なまぐさい結合/Sanguine Bond》
・・・ライフ回復シナジー
《知恵の目、ゼンドスプルト/Zndrsplt, Eye of Wisdom》+《混沌の目、オカウン/Okaun, Eye of Chaos》
バトルボンドの箱のイラストにも使われている一つ目の二人組。
コイン投げに勝ち続けて《混沌の目、オカウン》のサイズを大きくして勝つのがメインとなるでしょう。
そもそもこの二人組がコイン投げをしてくれるので、コイン投げするためのカードはそんなに多く入れる必要はないでしょう。それよりもこのデッキに必要なのは《クラークの親指》です。
《加工》《交錯の混乱》などを駆使してこのカードを探しましょう。
あとは《囁き絹の外套》などで《混沌の目、オカウン》の攻撃を通るようにしてやれば簡単に一人ずつ屠っていくデッキが出来るでしょう。
その際パワーを3だけ上げるとコイン投げで勝利する必要のある回数が3回から2回に減るので、打点を上げるカードも少し欲しい所です。
コイン投げをたくさんするので《偶然の出合い》による特殊勝利を目指してもいいですね。
普通の統率者のデッキとは違ったカードが必要になるので、一風変わったデッキを楽しみたい場合はオススメできるデッキですね。
キーパーツ
《クラークの親指/Krark's Thumb》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
《発明博覧会/Inventors' Fair》
《加工/Fabricate》
《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
・・・《クラークの親指/Krark's Thumb》関連カード
《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet》
《偶然の出合い/Chance Encounter》
《焦熱の計画/Fiery Gambit》
《溶鉄の誕生/Molten Birth》
《時の縫い合わせ/Stitch in Time》
・・・コイン投げ関連カード
《シャドーの裂け目/Shadow Rift》
《街の鍵/Key to the City》
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》
《先駆者の長靴/Trailblazer's Boots》
《英雄の刃/Hero's Blade》
《向こう見ずな技術/Madcap Skills》
《大薙刀/O-Naginata》
《無謀なる突進/Reckless Charge》
《ティロナーリの冠/Tilonalli's Crown》
《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
・・・パワーを3上げるカード、攻撃を通すカード
《微影のビルタズ/Virtus the Veiled》+《豪胆のゴルム/Gorm the Great》
黒緑はコストが軽めの二人組。
見た目通り《豪胆のゴルム》で相手のブロッカーを引き寄せ、《微影のビルタズ》の攻撃を通してライフを削り取るという組み合わせですね。
《微影のビルタズ》の攻撃を通すだけではゲームに勝利できないので、《絶望の魔神》《傷の反射》によって一回攻撃を通すだけで勝利できる形にするのが良いでしょう。
今の所はこの2枚でしか一撃でプレイヤー1人のライフを失わせることは出来ません。
《ストリオン共鳴体》で誘発型能力をコピーしても削り切れず、色の組み合わせ的に追加の戦闘フェイズも(ほぼ)行えず、《微影のビルタズ》を《多勢の兜》でコピーするぐらいしか屠るスピードを増加できないのが厳しいですね。
せめて《微影のビルタズ》だけでなく《滅消の杭》《荒れ狂う死者》《鎌爪》を用いて半分に減らすトリガーを増やす方向に持っていきましょう。
他の統率者ダメージによって勝利する統率者と違って、打点を増やすだけのカードを採用する必要がなく、回避能力を持たせる事に集中すれば良いのでデッキは組みやすそうです。
キーパーツ
《絶望の魔神/Archfiend of Despair》
《傷の反射/Wound Reflection》
《多勢の兜/Helm of the Host》
《滅消の杭/Quietus Spike》
《荒れ狂う死者/Raving Dead》
《鎌爪/Scytheclaw》
・・・勝利するためのカード
《街の鍵/Key to the City》
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》
《先駆者の長靴/Trailblazer's Boots》
《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
《梢の覆い/Canopy Cover》
《派手な投光/Glaring Spotlight》
《熱いスープ/Hot Soup》
《的盧馬/Riding the Dilu Horse》
《霧氷の輸血/Rime Transfusion》
《合鍵/Skeleton Key》
・・・攻撃を通すためのカード
《輝く炎のコルバス/Khorvath Brightflame》+《輝く槍のシルビア/Sylvia Brightspear》
赤白はドラゴンと騎士の二人組。
過去にはデュエルデッキ騎士VSドラゴンも出たほどこの2種族は敵対していたと思いますが、ドラゴンは騎士に飛行と速攻を持たせ、騎士はドラゴンに二段攻撃を持たせるというフレイバー的に胸アツなセットです。
《輝く炎のコルバス》は騎士に飛行と速攻を持たせます。しかしコストが6マナと重いのに騎士よりも先に出さないと速攻が意味を持たない事から、デッキ内のクリーチャーを騎士中心にするのは難しいかもしれません。
その点《輝く槍のシルビア》は3マナと軽く、デッキ内のドラゴンを出す→《輝く槍のシルビア/Sylvia Brightspear》を「二段攻撃を持たせるためのパーマネント」として出すという動きがスムーズに取れるのでドラゴン中心でデッキを組むのが良さそうです。
クリーチャータイプを参照し始めると毎回出張ってくるのが「多相」持ちクリーチャー。
白と赤の組み合わせだと《鏡の精体》がまたもや強カードとして君臨するでしょう。
自身の能力によって自分のクリーチャーが全て騎士・ドラゴンになるため、(統率者が2体とも出ていれば)全員が飛行速攻二段攻撃を持ち、簡単に対戦相手のライフを削り取ってくれる事でしょう。
キーパーツ
《護衛隊長、アドリアナ/Adriana, Captain of the Guard》
《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》
・・・騎士
《災火のドラゴン/Balefire Dragon》
《夢の略奪者/Dream Pillager》
《龍の大嵐/Dragon Tempest》
《龍王の召使い/Dragonlord's Servant》
《ドラゴン語りのシャーマン/Dragonspeaker Shaman》
《ウトヴァラのヘルカイト/Utvara Hellkite》
・・・ドラゴン、ドラゴンシナジー
《鏡の精体/Mirror Entity》
《ヴェリズ・ヴェルの刃/Blades of Velis Vel》
《変わり身の勇士/Changeling Hero》
《ヴェリズ・ヴェルの盾/Shields of Velis Vel》
《雄牛のやっかいもの/Taurean Mauler》
・・・多相
《空想小僧、ピール/Pir, Imaginative Rascal》+《空想の友人、トゥーシー/Toothy, Imaginary Friend》
青緑は+1/+1カウンターを悪用したがるコンビ。
《空想小僧、ピール》は《硬化した鱗》のようにカウンターを置く数を増やすというもの。
是非プレインズウォーカーと組み合わせて使いたいですね。
他にもマナ加速として《永遠溢れの杯》《霊体のヤギ角》などを採用すると良いでしょう。
《空想の友人、トゥーシー》はカードを引くたびに強くなり、戦場を離れた時に一気にドローする能力を持ちます。
《狙い澄ましの航海士》《幽霊のゆらめき》《幻術師の謀》などの「追放してすぐに戦場に戻す」カードを使うと、「戦場を離れた時にカードを引く」誘発型能力を解決する頃には戦場に戻ってきているので1つ目の「カードを引くたびに強くなる」誘発型能力が誘発します。特に使い回せる《狙い澄ましの航海士》は是非採用したいところです。
《クローン》を始めとするコピー系のカードはよく青絡みの統率者のデッキで汎用カードとして採用されていますが、《空想の友人、トゥーシー》のコピーとして戦場に出す事で、+1/+1カウンターが乗っている方をレジェンド・ルールにより墓地に置く事でドローしつつ次の《空想の友人、トゥーシー》にカウンターを乗せる事が出来るので、単純に高効率でドローを進めるカードとしても利用できます。
「《空想の友人、トゥーシー》を強化して殴って勝つ」というコンセプトと「《空想の友人、トゥーシー》の能力でドローを進めて無限コンボを揃える」というコンセプトの両方とも実現可能なレベルだと思います。
キーパーツ
《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
《霊体のヤギ角/Astral Cornucopia》
《連合の秘宝/Coalition Relic》
《ドルイドの保管庫/Druids' Repository》
《Jeweled Amulet》
《魔道士輪の魔力網/Mage-Ring Network》
《神々のピラミッド/Pyramid of the Pantheon》
・・・《空想小僧、ピール/Pir, Imaginative Rascal》によるマナ加速
《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》
《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
《幻術師の謀/Illusionist's Stratagem》
《ノヴィジェンの賢者/Novijen Sages》
《寓話の賢人/Sage of Fables》
《投与+享受/Give+Take》
《ザーメクのギルド魔道士/Zameck Guildmage》
《クローン/Clone》
《幻影の像/Phantasmal Image》
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
《替え玉/Stunt Double》
《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces》
・・・《空想の友人、トゥーシー/Toothy, Imaginary Friend》と相性の良いカード
《牙守りの隊長/Tuskguard Captain》
《冠角獣/Crowned Ceratok》
《ハダーナの登臨/Hadana's Climb》
《ヘリウム噴射獣/Helium Squirter》
《秘滝の軍使/Herald of Secret Streams》
《鼓舞する呼び声/Inspiring Call》
《カロニアのハイドラ/Kalonian Hydra》
《育殻組のヴォレル/Vorel of the Hull Clade》
《粘体投げの小蛙/Plaxcaster Frogling》
《硬化した鱗/Hardened Scales》
《倍増の季節/Doubling Season》
《光らせの子/Gilder Bairn》
《深輝エイ/Deepglow Skate》
《野生の活力/Primal Vigor》
《英雄たちの結束/Solidarity of Heroes》
・・・《空想の友人、トゥーシー/Toothy, Imaginary Friend》を強化して勝つ場合
《パリンクロン/Palinchron》(《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》で無限マナ)
《流浪のドレイク/Peregrine Drake》(同上)
《巨大鯨/Great Whale》(同上)
《幻影の像/Phantasmal Image》(《パリンクロン/Palinchron》で無限マナ)
《飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger》(同上)
《棘茨の君主/Bramble Sovereign》(同上)
・・・《空想の友人、トゥーシー/Toothy, Imaginary Friend》の能力でドローを進めて無限コンボをそろえる場合
・統率者戦で使えそうなカードピックアップ
ここでは上記の共闘統率者以外にも統率者戦で使えそう・今後見かけそうなカードをピックアップしていきます!
《競技場の首長/Arena Rector》
プレインズウォーカーマシマシにした《法務官の声、アトラクサ》デッキで是非。
元祖学長(《アカデミーの学長》)同様、直接戦場に出してくれるのはありがたいですね。
《秘儀の職工/Arcane Artisan》
手札から追放したクリーチャーのトークンを生成するという一風変わった踏み倒し系クリーチャー。
追放してしまう都合上基本的に使い回しが効かない点が残念ですね。
一応手札に戻るタイプの統率者(《スカラベの神》《蝗の神》など)なら除去された後手札から追放してトークンを生成、トークンが除去されてもまた統率領域から唱える、といった運用方法で使い回しが出来ます。
いつでも起動できる起動型能力なので、ターン終了ステップに《荒廃鋼の巨像》を踏み倒して奇襲しましょう。
《驚愕の逆転劇/Stunning Reversal》
中々派手な能力ですね。
マナは少しかかってしまいますが、このカードを使ってから《むかつき》を使えば簡単にライブラリーを引ききることが出来ます。
今までは《天使の嗜み》や《ファイレクシアの非生》などを使っていましたが今後は黒単色・実用的な範囲内で《むかつき》コンボが出来ると考えると夢が広がります。
また、《触れられざる者フェイジ》を統率者にした時に戦場に出す方法が一つ増えたのは《触れられざる者フェイジ》ファンにとっては見逃せないポイントの一つです。
《刃を咲かせる者、ナジーラ/Najeela, the Blade-Blossom》
『バトルボンド』では中々な数の戦士シナジーカードが収録されましたが、ついに戦士用の統率者も現れました。
5色という事で各色の強力な戦士を詰め込み放題の統率者デッキが組めますね。
起動型能力も《追い討ち》のようなもので非常に強力です。
《追い討ち》との組み合わせで無限戦闘コンボになるカードはほぼ全て《刃を咲かせる者、ナジーラ》ともコンボするため、間違いなく採用される事でしょう。
《棘茨の君主/Bramble Sovereign》
クリーチャーが戦場に出た時にマナを払う事でコピートークンを生み出す《二つ反射のリクー》のようなクリーチャー。
《二つ反射のリクー》と同様、毎度おなじみ《パリンクロン》での無限コンボが可能です。
そもそも統率者戦では戦場に出た時の能力を持つクリーチャーが多く、クリーチャーが多めのデッキであれば雑に投入するだけでも十分な働きを見せてくれることでしょう。
《呪文探求者/Spellseeker》
青の《帝国の徴募兵》はインスタント・ソーサリーを探してくれるクリーチャー。
こういったサーチカード特有の話ですが、カードプールが広ければ広い程強力になります。
《閃光》などのコンボ用カード、《剣を鍬に》《秘儀の否定》などの除去・妨害カード、各種教示者や《緑の太陽の頂点》などの次なるサーチカード等々、探せるカードは非常に多岐にわたります。
また青お得意の《クローン》系でコピーして何度も誘発させるのももちろん強力ですし、ウィザードなので《秘儀の研究室》を始めウィザードシナジーも見込めるというどこをとっても非の打ち所の無いクリーチャーです。
是非色々なデッキで使い回していきましょう。
《ボーナスラウンド/Bonus Round》
《余韻》などと異なり継続的にコピーを生成し続けてくれるという凄まじいソーサリー。
《煮えたぎる歌》などのマナ加速呪文を経由して《ミジックスの熟達》《炎の中の過去》に繋げてインスタント・ソーサリーでチェインコンボを目指しましょう。
《イズマグナスのミジックス》などはこのカードによって露骨に強化されました。
《ピールの気紛れ/Pir's Whim》
緑の「味方か敵」を選ぶカード。
味方は土地カードを何でも探す事が出来ます。基本土地に限らないのでこの色であればほぼ間違いなく《ガイアの揺籃の地》を探す事でしょう。
敵はエンチャントかアーティファクトを生け贄に捧げるので致命的な置物を狙い打ちすることは出来ませんが、序盤に撃てばマナアーティファクトを処理して相手は減速、自分はマナ加速という《森林の始源体》のような動きが実現できます。
緑だけでなく他の色の「味方か敵」を選ぶカードは自分にプラス要素、対戦相手にマイナス要素を押し付けることが出来るのでどれも統率者戦的に強力なカードになっていますね。
《造化の紡ぎ手/Ley Weaver》
アンコモンの共闘持ちカード。
能力・スペック的には《アルゴスの古老》と全く同じです。
元々《アルゴスの古老》を採用していたような土地から複数マナを生む事を期待して《マナの反射》などを使ったビッグマナデッキで採用される事でしょう。
《造化の紡ぎ手》は共闘のおかげで(固有色に青も含んでいれば)相方の《知識の紡ぎ手》をサーチする事が出来ます。《知識の紡ぎ手》は膨大なマナをドローに変換してくれるので、ビッグマナデッキにありがちな「土地・マナはたくさんあるけど使い道がない」といった悲しい状況を勝手に突破してくれます。
序盤~中盤に《知識の紡ぎ手》を引いてきても《造化の紡ぎ手》を探してマナ加速につなげられる点が今までのカードとは一味違っている要素ですね。
《豪勢な大通り/Bountiful Promenade》等の2色土地
統率者戦であれば最終盤を除けば大抵アンタップインする2色土地サイクル。
特に文句なく友好2色を含むデッキにすんなりと採用されていく事でしょう。
冒頭でも触れた通り、『バトルボンド』は多人数戦を推奨しているだけあって統率者戦でも使えそうなカードが豊富でワクワクしますね!
以上、『バトルボンド』特集記事でした!
次回は『基本セット2019』の記事でお会いしましょう!!