岩SHOW マジック:ザ・ギャザリング『統率者(2019年版)』プレビュー

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 毎年お馴染み、『統率者』シリーズの新作がこの8月23日(金)に発売となる。夏真っ盛りなタイミングで統率者戦への熱気も高まっているプレイヤーも少なくないだろう。

また、MTGアリーナからマジックを始めたという方々にとっては初めての『統率者』との遭遇となるのだろう。伝説のクリーチャーと一部のプレインズウォーカーを統率者と設定し、それと99枚のデッキを用意する。

このデッキは基本土地以外はすべてのカードが1枚制限であり、また統率者自身が持つ色と異なるカードは入れることは出来ない。その工夫を凝らしたデッキを使って、多人数戦を行うのだ。4人がベストなバランスだが、3名やそれ以上で遊んでもOK。普段見る機会が少ない派手なカードが飛び交い、状況に合わせて団結や裏切りが行われる...普段マジックをする仲間たちと是非とも遊んでほしい、パーティーゲーム的な要素を持ったカジュアル・マジックの最高峰だ。

『統率者』の構築済みデッキを買えば《太陽の指輪》のような基本的なカードは揃っているので、このセットを手に取ってこの夏を楽しんでほしいね!それじゃあ、早速『統率者(2019年版)』に収録されるカードをここでご紹介だ!






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《第三の道のフェルドン》 ①RR

伝説のクリーチャー 人間・工匠

(2)(赤),(T):あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。それの他のタイプに加えてアーティファクトであることを除き、それのコピーであるトークンを1体生成する。それは速攻を得る。次の終了ステップの開始時に、それを生け贄に捧げる。

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 《第三の道のフェルドン》再録!もう帰ってくるの?なんて思ったのだが、振り返ってみるとこのカードの初出は『統率者(2014年版)』。もう5年...?月日の流れ、恐ろしや。フェルドンは初カード化の際にはオールドファンの間で話題になった1枚だ。『モダンホライゾン』でカード化されたウルザと、彼の弟ミシュラ。古代スランのパワーストーンなる2つの石を手に入れた二人は対立し、それぞれの軍勢を率いて戦争を行った。

この際にウルザ派でもミシュラ派でもない、どちらの勢力も属さない者が「第三の道」という運動を行った。フェルドンはその立ち上げメンバーの一人である。彼は自身の妻を亡くしており、この妻を完全に模した自動人形の制作を目指していた。

その設定を活かした能力を与えられたカードであり、墓地にあるクリーチャー・カードそっくりのアーティファクトを生成するが、その出来に納得がいかずターン終了時に打ち壊してしまう。疑似的なリアニメイトであり、1回攻撃するとリターンが大きいクリーチャーのコピーを突撃させて大暴れしたいところだ。

 

 

 

 

 

 ってオイオイオイ。再録カードだけじゃないんだわ。今回はありがたいことに、フェルドンと共にもう1枚のカードを紹介させてもらえるぞ。こっちは新規カードだ!

 

 

 

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《絶壁の救助者》 ①W

クリーチャー コー・兵士

警戒

T,絶壁の救助者を生け贄に捧げる;あなたがコントロールしているパーマネント1つを対象とする。ターン終了時まで、それはプロテクション(各対戦相手)を得る。

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 イラストと種族から判断するに、ゼンディカーの断崖絶壁をロープと鈎爪で思うがままに移動するコー族をカード化したものだろう。フレイバーテキストがなんとも献身的で、白らしいなと思わされる。その能力もわが身をなげうって、味方のパーマネントを守護するという涙ぐましいもの。与える除去耐性はプロテクション(各対戦相手)!瞬間的とはいえ《真の名の宿敵》よりも広い範囲である。

誰が唱えた呪文でも対象に取れず、誰のクリーチャーでもブロックできず、誰の発生源でもダメージを与えられず、誰が付けたオーラでも剥がれる...究極の耐性と言っても良いだろう。警戒を持っているので殴りながらこの能力を起動できるのも嬉しい。兵士のタイプを活かして、白単兵士デッキでも組んでみるのも良いかもしれない。

 《絶壁の救助者》の良いところは、対象とするパーマネントの種類を選ばないことだ。なので特定のパーマネントを使ってシナジーやコンボで優位に立とうというデッキのお守りにしたり、クリーチャー主体の構成でとりあえず感覚で採用していざという時に仕事をさせたり、どんなデッキでも採用できる点で優秀に見える。構築済みデッキを持ち寄っての大戦の際には、これが封入されている白いデッキは単体除去に対して強気に出られるという点をうまく活かして有利に立ち回ってほしいところ。そういえば、1枚目のプレビューカード《第三の道のフェルドン》と組み合わせると、好きなタイミングでプロテクションを付与出来て、まさしく護身完成か?このような再利用カードとも相性が良いので、ガンガン救助活動させて強い盤面を維持しよう!

 

 『統率者』のカードはスタンダードやモダンでは使用できないが、レガシーやヴィンテージなどのフォーマットでは使用可能だ。そういった目線でプレビューカードを見ていくのも面白いことだろう。多人数戦を盛り上げつつエターナルにも影響を与える、夏のお中元的セット『統率者(2019年版)』。8月23日、BIG MAGICで購入してね!

 

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