BIGsが選ぶ!『ストリクスヘイヴン:魔法学院』注目カードTOP3
タグ:BIGs, MTGシングル, TOP3, ストリクスヘイヴン:魔法学院, プレビュー, 読み物恒例の注目カードTOP3です。
テキストが長いテクニカルなカードが多い印象ですが、今回のBIGs枠は一体何になるのでしょうか。
今回は来た順です。
斉田逸寛
3マナでパワー3の飛行、出たときに仕事をする、手札が確認できる、除去されても影響が続く、シングルシンボルなどなど...。PV本人同様「死角なし」というのが正直な感想です。
スタンダードのみならず下環境まで含めて多くのデッキで採用される可能性があるので、とりあえず持っておいて損はないでしょう。
2位《光輝の学部長、シャイル/Shaile, Dean of Radiance》
表面は《軍団のまとめ役、ウィノータ》や《クラリオンのスピリット》など同一ターンに複数体のクリーチャーを出しやすいカードと相性が良く、+1/+1カウンターを乗せておくと後々もう1枚引いたときに裏面がより強力に使えます。
そもそも裏面だけで見ても及第点のスタッツに実質ティム(対象に1点ダメージ)能力や、自軍の1/1トークンをドローに変換など、表面と組み合わせずとも活躍してくれそうなのが良いですね。
《若き紅蓮術士》を彷彿とさせる能力なので、まずは《村の儀式》と一緒に使いたいところ。
トークンデッキというと中速くらいが多いですが、威迫付きで自身の戦闘能力が高いことや護法でダメージが入ることから、少し前のめりなデッキでの運用が望ましいと思います。
渡邉崇憲
3位《秘密のランデブー/Secret Rendezvous》
みなさんは《企業秘密》というカードを知ってますか?手順を繰り返すことで簡単にゲームを崩壊させてしまうイカれたカードです。繰り返さなくても十分強かったですけどね。当時使っていましたけど禁止されたのは順当かなと。
《秘密のランデヴー》は繰り返さないのと引く枚数が調整されて程よいカードになってると思います。日頃の行いが良ければ「にいちゃん、ランデヴーしようや」っていきなり3枚ドロー出来るかも?徳は積み得!(調べたら《企業秘密》禁止が2013年という事実にぼくも歳を取ったなあと少ししんみりしました)
どことなく《コラガンの命令》に似ている様な。気のせいですかね。
ハマれば強いけど相手を選ぶ系のカードなので、環境次第ではメインもあるのかなー、と思いつつサイド止まりな気もします。
3ターン目の相手のエンド前に宝物トークンを出して、返しに《黄金架のドラゴン》を走らせるといい奇襲になりそう。《エンバレスの宝剣》や《グレートヘンジ》を気軽に牽制できるのはいいですね。
1位《シャドリクス・シルバークイル/Shadrix Silverquill》
だいたいこの手のカードは"攻撃した時"が誘発条件ですけど、こいつは出したターンから誘発します!
少なくとも1ドローで損はしなそうなのがいいですね。《長老ガーガロス》の前にもじもじする未来がなんとなく透けてる様な気もしますが、ここは期待も込めて1番で。
中道大輔
3位《謎の賢者、カズミナ/Kasmina, Enigma Sage》
他のプレインズウォーカーに自身の能力を共有するという類を見ない常在型能力持ち。
+2と忠誠度の上昇値が高いので見た目以上に固く、クリーチャーだけで倒し切るのは大変。
相手のターンでも忠誠度能力が使用できる《時の支配者、テフェリー》との相性は良いですし、+の忠誠度能力を持たない灯争大戦のプレインズウォーカーや、《呪われた狩人、ガラク》《太陽の宿敵、エルズペス》辺りとも組み合わせても悪くなさそう。
-Xは+1/+1カウンター関連と相性がよいので《オゾリス》との組み合わせも良いかもしれません。
《若き紅蓮術士》を彷彿させる魔技持ちクリーチャー。
本家と比較すると1マナ重くなっていますが「サイズ」「威迫」「護法」「トークン性能」の4点が強化されています。
タフネス2なので《踏みつけ》されてしまうのは無視できない欠点ですが、即座に除去されても護法で3点ダメージは与えられるのでアグロデッキ向きかもしれません。
白によくいるヘイトベアー系ですが珍しく対象制限がないので裏目を引く可能性はほとんどありません。
次に行動する予定だったカードを追放してプレイを遅らせてもよし、全体除去や根本原理といった脅威となるカードのプレイを遅らせるのもよし。
サイクリングカードに対しては実質ハンデスに近い動きになるので《サメ台風》を追放できればラッキー。
色は異なりますが《神秘の論争》も使いやすくなります。
本体が戦場にいなくても遅延効果は継続されるので、《空を放浪するもの、ヨーリオン》《深海住まいのタッサ》といったブリンク効果で使い回すのも強力。
スタンダードだと白単には即内定と思われますし、青白ブリンクも復活するかもしれません。
《霊気の薬瓶》との相性も良いので5色人間やデス&タックスでも使われると期待してます。
マエノソノケンタ
やぁ、ノソノスキーだ。今回の『ストリクスヘイブン』は魔法学院という世界観が最高にクールなエキスパンションだ。その中から某有名作品にちなんだ呪文を選ばせてもらった。
『MTG界のエクスペクト・パトローナム』(難易度の高い呪文で、吸魂鬼(ディメンター)に対する唯一の防衛術としても知られる。)
場の脅威を排除し守護霊を呼び出すことができるまさに奥義。プリズマリの啓示。
うまく唱えられない時はマナ加速としての役割もあり、重たいスペルにありがちな腐りやすさが緩和されてる親切設計。コントロールのフィニッシャーとしての活躍に期待。
『MTG界のエクスペリアームス』(敵の持つ武器や杖を強制的に吹き飛ばす便利な(命さえ救う)呪文)
令和に蘇った《コラガンの命令》。アーティファクト対策兼その他ユーティリティスペルが使われない訳がない。青赤という下環境で強いカラーリングだけで使えるのもグッド。
なにかにつけて唱えられる、『ストリクスヘイブン』で最も使われる可能性を秘めているスペルだ。
『MTG界のアバダ・ケダブラ』(三つの「許されざる呪文」の一つで、相手を瞬殺する「死の呪文」)
黒待望の軽い追放除去。『シングルシンボル・軽いインスタント・追放』と強い除去の条件を兼ね備えている。
2マナで唱えるとディスアドしてしまうというデメリットはあるが、プレインズウォーカーにも触れるため腐り辛いことを考えれば、基本地形を相手に与えてしまう《流刑への道》と比較しても遜色ない性能と言っても過言ではないだろう。
黒だけで《ワームとぐろエンジン》にも各種カーンにも対処できる、こんなに嬉しいことはない!
仲田涼
クリーチャーのサイズを上げられる土地。
インスタントかソーサリーを採用していて殴るデッキには1〜2枚入りそうです。
2位《シルバークイルの命令/Silverquill Command》
リアニメイトに除去にフィニッシュ手段にと。
命令系はどのモードで使おうかワクワクしますね。
1位《騒々しい写本、コーディ/Codie, Vociferous Codex》
デメリットはあるものの、インスタントとソーサリーのマナ加速、そして続唱を付与してくれる生き物。
バンバンインスタントとソーサリーを唱えましょうっ。
朴高志
3位《表現の反復/Expressive Iteration》
ソーサリーなのは気になりますが、2マナで2枚獲得しながら不要カードをデッキの下に置けるのはかなり強そう。
この色でこの能力は中々に良いのではと思います。
護法で除去に一矢報いれるのも噛み合っていますし、デッキを組む価値ありそうです。
1位《ガラゼス・プリズマリ/Galazeth Prismari》
マナがいっぱい出るようになる!
そのマナで何を唱えるかはデッキ次第ですが、単純に打ち消しとかドローとか火力でも十分に強そうです。
除去されても宝物は残るので、マナ加速という役割は最低限果たせるのもポイント高いです。
吉森奨
3位《クアンドリクスの命令/Quandrix Command》
コンバットトリックとしての活用がメインになると思いますが、プレインズウォーカーを戻せたり墓地に触ったり、痒いところに手が届くスペルだと思い選びました。
《鎮圧》が2マナになって帰ってきました。《アールンドの天啓》や根本原理系のスペルだけでなく、撃ち合いになることもある《否認》などのスペルを1枚で完全に対処できるので良いサイドボード要員になりそうです。
展開する系統のデッキには致命的に効く上、その後の一手を続け様に撃てる可能性があるのは凄いと思いました。
スタンダードでは赤単、白単、ならず者にフード系の置物など、メイン投入までは難しいかもしれませんが幅広く対応できると思います。
トークン等を巻き込むので、自分でパーマネントを展開して大量マナを発生させる使い方もできそうな気がします。
矢田和樹
主に統率者で活躍が見込まれる1枚。統率者戦では《太陽の指輪》や《極楽鳥》など土地以外のマナソースが多く使用されているため、平均で8マナ程度は産み出せる。対戦相手全員のマナ基盤を破壊しながらこの量のマナ加速が出来るのは破格の性能だろう。
2位《光輝の学部長、シャイル/Shaile, Dean of Radiance》
1マナ域を連打するような白ウィニー系に1、2枚投入したいカード。《軍団のまとめ役、ウィノータ》と組み合わせても面白そうだ。裏面もビートダウンミラーでは恒久的な除去手段及び強化手段となるため、特にサイドボード後に活躍できるだろう。
1位《アルケヴィオスの神託者、ジャズィ/Jadzi, Oracle of Arcavios》
裏面が特にランプデッキで活躍できそうな1枚。爆発的なマナ加速ができる上に、マナフラッド時は表面がリソース獲得手段となるためランプ戦略に非常に噛み合っている。この手のカードでは珍しく置いた土地がアンタップインなのでドロー呪文と合わせて4ターン目にマナ加速、5ターン目に安定してビッグアクションが行えるだろう。
藤本岳大
3位《炎巻物の祝賀者/Flamescroll Celebrant》
赤単が唯一手に入れた、手に入れたものの使うかどうかはわからないカード。
サイクリング相手に出すと相手がちょっと「おえっ」ってなるかもしれない。ならないかもしれない。そんなこんなで今のスタンダードの赤単のサイドボードにはいるかもしれない。
これだけ文中にわからない、かもしれないが入っているのにランクインしているのは赤を1枚は選びたいという悪あがき。多色推しなので仕方ないけど赤の単色だけ見ると『イニストラードを覆う影』の赤より弱そう。おじさんは悲しい。
2位《レオニンの光写し/Leonin Lightscribe》
モダンの白黒トークンで使いたいカード。もはやそんなデッキタイプを久しく聞かないがデッキにはあっているのでなんとかしたい。《苦花》と一緒に並べたら実質《僧院の導師》的なところがある。
スーパー果敢。そんなデッキができるかわからないけど相手が1ターン目に何もできなかったら2ターン目に《煙霧の連鎖》でコピーしまくって終わるらしい。
ついでに《オニキス教授》も入れておけば終盤でもいきなり勝てる。
そういうレガシーデッキがあってもいいなと僕は思います。
《煙霧の連鎖》の値段が一向に下がらない理由はこのカードでもあったんだね。
簗瀬要
3位《否認》と《強迫》(日本画ミスティカルアーカイブ版)
とても個人的なことで恐縮ですが、日本画のミスティカルアーカイブはかなりお気に入りです!ほとんどスタンダードから落ちないと思われる《否認》と《強迫》はぜひ手に入れたいですね。ミスティカルアーカイブのカードの選定がよく、モダンやレガシーでも使われるカードが多いので、興味がある方は是非Bigwebでご購入ください!
命令サイクルの中でも比較的使いやすそうな1枚です。1番目と4番目の効果がよく、スタンダードでは軽量クリーチャーを装備品で強化してくるのが昨今の流行りですが、それを両方対処できるのが素晴らしいです。マナ総量が奇数なので《獲物貫き、オボシュ》を相棒にしたデッキに入れられるのもいいですね。
白単アグロ、対コントロールが苦手なんですよね...。
対戦相手の手札に全体除去があるかもしれない...、でもクリーチャーを並べないと押し切れない...。
そんなお悩みの方に朗報です!みんなのヒーローPVがあなたのお悩みを解決してくれます!
白は手札破壊が得意な色ではないけれど、それでも白らしく手札を妨害する感じに仕上げられたグッドデザインのカードです。3マナ3/1飛行(しかもシングルシンボル!)とスタッツもいいので白系アグロのメインデッキにすんなりおさまりそうです。
加藤健介
現状のスタンダードではマルチカラーで使われているカードは少なく、ほぼ2マナの万能除去として機能します。
このカードを切っ掛けにエスパーやマルドゥ等の最近あまり見ないカラーリングも再び活躍の機会が出てくるかもしれません。
下環境を視野に入れても十分な性能を持っており、悩んだら4枚買っておいて損はないでしょう。
2位《表現の反復/Expressive Iteration》
2ターン目にプレイする分にはソーサリーの《予期》ですが、3ターン目以降十分なマナがあれば2マナで3枚から2枚を選ぶ強力なスペルとなります。
「プレイ」なので追放したカードが土地であればそのまま場に出すことができ、序盤~中盤はデッキを安定させ、
終盤はアドバンテージを取りつつ必要なカードを探す手助けをしてくれるでしょう。
1位《ガラゼス・プリズマリ/Galazeth Prismari》
"赤青"で"宝物を生成する""ドラゴン"と私の性癖ド真ん中のカードがプリズマリのエルダードラゴンとして登場しました。
4ターン目に出すカードの性能としては正直やや物足りないのですが、既に大活躍中の《黄金架のドラゴン》と抜群の相性であり、プリズマリの宝物を生成する新カードと組み合わせて使ってみたいですね。
川崎慧太
コントロールのフィニッシャーとして1、2枚使ってみたいカード。-能力から入れる盤面なら、後は+能力で手に入れたカードを適当に使っているうちに勝っているはず。
2位《厄介な害獣、ブレックス/Blex, Vexing Pest》
アグロ相手には相打ちしながら4点ゲイン、コントロール相手にはアドバンテージを取れるという選択肢の広さを評価してピックアップ。
PVのファンとして触れないわけにはいかない1枚。個人的にはPVのプレイは観戦していて自分と違うところがとても多く、トッププロってすごいな~と感服すると共に自分の手なりプレイを自覚する良い機会になっています。MTGを上達したいという人でMPLリーグ配信を見ていない方がいたらぜひ見ていただきたいなと。
なんか話が脱線してしまいましたが、カードとしては妨害能力と回避能力を併せ持ったいやらしい1枚として《傑士の神、レーデイン》と白系アグロの3マナにはまるコンビとして重宝されるのではないでしょうか。
小林崇人
3位《象徴学の教授/Professor of Symbology》
履修元として一番使われるであろうカード。
2マナ2/1&3マナ3/2《スピリット召喚学》は《恋煩いの野獣》を彷彿させます。
《記憶留出法》のような除去、《謹慎補講》で最後詰めたり、フラッドしたときの必殺技《マスコット展示会》もあり、とても器用なカードです。
2位《陰謀の理論家/Conspiracy Theorist》
序盤の1マナは結構きついですが、安定性に貢献し、中盤以降はアドバンテージを稼いでくれる渋いカード。
《砕骨の巨人》がいるうちは厳しいかもしれませんが、《義賊》みたいな赤を支えるカードになりそうな気がしています。
今ならサイクリングと合わせるのもありです。
基本は「5マナで対象1つに5点」or「8マナで対象2つに10点ずつ」
5点あれば割となんでも除去できるので、5マナで打つモードもそんなに悪くないと思っています。
見るべきは8マナのとき効率の良さ。適当に1体除去しつつ本体に10点は破格。
ちなみに《無作法な挑発者》がいれば8マナから20点でいきなり勝ちます。
加茂里樹
夢カード。トップデッキした時に強いカードを選びたかった。
普通にプレイすると頑張ってX=2くらいで10点x2くらいですが、色々ズルして遊びたくなるカードです。
ストリクスヘイヴンは細いカードが多い印象なので、たまには弾けたい。
2位《火花の学者、ローアン/Rowan, Scholar of Sparks》
両面ともインスタントとソーサリーが軽くなる常在型能力がついているプレインズウォーカー。
どちらも奥義まで早いので、ゆっくりしたデッキには強そうです。
PVは強い。
タフネスが貧弱ですが、全体除去などのターンをずらすと一気に勝ちそうな一枚。
手札確認でゲームプランが立てやすくなる点も嬉しい。
マジック:ザ・ギャザリング『ストリクスヘイヴン:魔法学院』Bigweb特設サイト