岡本桂多のKill them All!~『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』編 後編~

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発売から少し間が開いてしまいましたが、今回は『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』の記事の後編となります。
前編はこちら

後編では、今回導入された背景選択&背景に焦点をあてていきます!

 
・背景選択と背景

まずは背景選択を持っている統率者候補を大まかな役割ごとにまとめました。
正体を隠した者》は基本的に色指標にしかならないので省いています。

 
ドローなど、手札アドバンテージ確保
鎚族のアンバー・グリストル/Amber Gristle O'Maul
世話焼き、エリン・ハーブリーズ/Ellyn Harbreeze, Busybody
大口の門のダーナン/Durnan of the Yawning Portal
暗中の追跡者、エリニス/Erinis, Gloom Stalker
ウォーターディープの多芸多才、ゲイル/Gale, Waterdeep Prodigy
闇の大司法官、シャドウハート/Shadowheart, Dark Justiciar
ドラウの背教者、ヴィコニア/Viconia, Drow Apostate
巡歴の学者、ヴォーロ/Volo, Itinerant Scholar
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打点アップ
アヴェルヌスの憤怒、カーラック/Karlach, Fury of Avernus
ティアマトの信者、リヴァーン/Livaan, Cultist of Tiamat
忠実なホリファント、ルールー/Lulu, Loyal Hollyphant
スカノス・ドラゴンハート/Skanos Dragonheart
エメラルドの大ドルイド、ハルシン/Halsin, Emerald Archdruid
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マナサポート
芸人、ベイロス・バリテル/Baeloth Barrityl, Entertainer
パーティーの隊長、ブラコス/Burakos, Party Leader
森の友、ジャヘイラ/Jaheira, Friend of the Forest
キャンドルキープの研究者、ヴァル/Vhal, Candlekeep Researcher
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イニシアチブ
神秘のトリックスター、イモエン/Imoen, Mystic Trickster
ラサード・イン・バシール/Rasaad yn Bashir
カリムポートの殺し屋、サファナ/Safana, Calimport Cutthroat
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部族サポート
アストラルの狩人、ガナクス/Ganax, Astral Hunter
驚異の商人、レナリー/Renari, Merchant of Marvels
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その他特殊なギミック
ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン/Abdel Adrian, Gorion's Ward
陽気な盗人、アローラ/Alora, Merry Thief
真実の魂の盲信者、ガット/Gut, True Soul Zealot
ヴラーキスの勇者、ラエゼル/Lae'zel, Vlaakith's Champion
死をもたらす者、サレヴォク/Sarevok, Deathbringer
悪夢を囁く者、シヴリス/Sivriss, Nightmare Speaker
上品な灰色熊、ウィルソン/Wilson, Refined Grizzly
辺境の刃、ワイル/Wyll, Blade of Frontiers
正気の剥ぎ取り、ゼルリクス/Zellix, Sanity Flayer
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『統率者レジェンズ』の時の共闘の時のように、単体で統率者にするには少しカードパワーが低めに設定されているものが多い印象です。
その分背景エンチャントの選び方によって他の統率者にはないギミックや強みを押し出していける、拡張性の高さが魅力です。

 

 

次に背景エンチャントを見ていきましょう。

統率者強化
影盗賊団の工作員/Agent of the Shadow Thieves
犯罪者/Criminal Past
アブソリュートの信者/Cultist of the Absolute
燃える拳/Flaming Fist
巨人育ち/Raised by Giants
ソード・コーストの船乗り/Sword Coast Sailor
酒場流喧嘩殺法/Tavern Brawler
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トークン生成
クローク森の隠者/Cloakwood Hermit
ドラゴン・カルトの信者/Dragon Cultist
フェイワイルドの訪問者/Feywild Visitor
古参の兵士/Veteran Soldier
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打点アップ
頑健な辺境育ち/Hardy Outlander
激励する指揮官/Inspiring Leader
料理長/Master Chef
貴族生まれ/Noble Heritage
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部族サポート
バハムートの侍祭/Acolyte of Bahamut
民衆英雄/Folk Hero
憑依された者/Haunted One
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ドロー&ドロー操作
キャンドルキープの賢者/Candlekeep Sage
ハラスターの後継/Scion of Halaster
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生け贄関連
氏族の職人/Clan Crafter
街路の浮浪児/Street Urchin
鉄の玉座の工作員/Agent of the Iron Throne
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その他
ダンジョン探検家/Dungeon Delver
異邦人/Far Traveler
ギルドの職人/Guild Artisan
情熱的な考古学者/Passionate Archaeologist
人気の芸人/Popular Entertainer
図々しいイカサマ師/Shameless Charlatan
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背景エンチャントは統率者を強化するものが一番多い結果となりました。
統率者強化以外の項目に入っている《ギルドの職人》なども統率者の攻撃によって誘発します。
どうしても膠着しがちな統率者リミテッドの環境を考慮してゲーム展開を進めやすいデザインになっていますね。

 

・背景選択+背景デッキ案

先ほどの項目で31枚の背景選択、29枚の背景エンチャントを紹介しました。
これらの組み合わせだと全部で899通りの組み合わせがありますが、もちろん全ての組み合わせが等しいデッキパワーになるわけではありません。

使いたい背景選択もしくは背景を1枚選んでからそれと相性が良い相方を選ぶ、使いたい背景選択もしくは背景を1枚選んでから相性が良い色を探し、色指標として相方を選ぶ、そんな選び方になります。


この項目では背景選択+背景のデッキ案を紹介していきます!

 
・背景選択→色指標背景

背景選択統率者を選び、それと相性が良いカードを探して色指標として背景を選んだタイプのデッキです。

 
鎚族のアンバー・グリストル/Amber Gristle O'Maul
影盗賊団の工作員/Agent of the Shadow Thieves
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《鎚族のアンバー・グリストル》は手札を全て捨ててしまいますが、攻撃されているプレイヤーの数だけカードを引けます。

デメリットが強烈なので、マッドネスやフラッシュバック、墓地から戻って来るクリーチャーなどでデメリットを緩和させたいですね。
マッドネスやフラッシュバックは赤以外だと青と黒に多いです。
墓地から戻って来るクリーチャーまで幅を広げると黒に軍配が上がり、黒い背景を選択する事にしました。
 

精神病棟の訪問者/Asylum Visitor
アヴァシンの裁き/Avacyn's Judgment
大物狙い/Big Game Hunter
猛火のルートワラ/Blazing Rootwalla
冥界への呼び声/Call to the Netherworld
闇の萎縮/Dark Withering
癇しゃく/Fiery Temper
墓を掻き回すもの/Grave Scrabbler
・・・マッドネス持ちカード。
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マッドネスは捨てた時に唱えないといけない都合上コストが軽いものでないと使いにくいので、追加する場合はマッドネスコストが軽いものから選別していきましょう。
疑似的にマッドネスを持たせられる《隔離用構築物》も是非採用したいですね。

 
戦慄の復活/Dread Return
未来を点火/Ignite the Future
炎の中の過去/Past in Flames
埋め合わせ/Recoup
今を生きる/Seize the Day
裏切り者の手中/Traitor's Clutch
・・・フラッシュバック持ちのカード。
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マッドネスとは異なり捨てた時に唱える必要はないのでフラッシュバックコストの軽さに拘る必要はありません。
とはいえデザイン的にどうしてもフラッシュバックコストが効果に見合わないものが多く、あまり採用出来るカードは無いかもしれません。
逆噴射のヘルカイト》はどんなインスタントやソーサリーにもフラッシュバックコストを付与出来るので是非採用したいですね。

 
恐血鬼/Bloodghast
血に染まりし勇者/Bloodsoaked Champion
死体の鑑定人/Corpse Connoisseur
戦慄の放浪者/Dread Wanderer
炎跡のフェニックス/Flamewake Phoenix
憑依された死体/Haunted Dead
稲妻のフェニックス/Lightning Phoenix
冥界の裏切り者/Nether Traitor
しつこい標本/Persistent Specimen
組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton
スカイクレイブの影/Skyclave Shade
・・・自力で墓地から戻って来れるクリーチャー。
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蘇生持ちのクリーチャーは1回しか戻ってこられないのであまり採用していませんが、《死体の鑑定人》は他の自力で戻って来れるクリーチャーを補充出来るので採用しています。
鎚族のアンバー・グリストル》の能力でたくさんカードを引くためになるべく多くのプレイヤーを攻撃したいので、戦闘力に関しては度外視しています。
いわゆるチャンプアタックの形になる事が多いので、そこを逆手にとって《焼印刃》などで接死を持たせてブロッカーを除去しても面白そうですね。

 
鎚族のアンバー・グリストル》は3/3速攻とそこまでスペックは高くありません。
今回背景に選んだ《影盗賊団の工作員》はそのスペックの低さをカバーする事が出来ます。
攻撃するプレイヤーに条件はあるものの、《鎚族のアンバー・グリストル》に破壊不能を持たせる事が出来れば安全に攻撃出来ますし、攻撃するたびに+1/+1カウンターを乗せていけば最終的には馬鹿に出来ない打点に育て上げる事も可能です。

 

 

巡歴の学者、ヴォーロ/Volo, Itinerant Scholar
料理長/Master Chef
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《巡歴の学者、ヴォーロ》は《ヴォーロの日誌》に様々なクリーチャータイプを記録していき、そのタイプの数だけカードを引くという特徴的かつ強力な能力を持っています。
《ヴォーロの日誌》を「育てる」際、少なそうなクリーチャータイプを記録していくと良いでしょう。
例えば《ラノワールのエルフ》はエルフ・ドルイドですが、エルフは他にも《再利用の賢者》など多く存在するためドルイドから先に記録しておく、等の工夫をしておくと多くのクリーチャータイプを記録できるようになります。

 
クリーチャー呪文をたくさん用いる、といえばやはり相方は緑が良いでしょう。
大量のドローを活用するためにもマナ加速は必要不可欠です。

ラノワールのエルフ/Llanowar Elves
フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves
エルフの神秘家/Elvish Mystic
極楽鳥/Birds of Paradise
ボリアルのドルイド/Boreal Druid
金のガチョウ/Gilded Goose
銅のマイア/Copper Myr
宝革スリヴァー/Gemhide Sliver
枝葉族のドルイド/Leafkin Druid
水蓮のコブラ/Lotus Cobra
マナ編みスリヴァー/Manaweft Sliver
ナーガの生気論者/Naga Vitalist
極楽の羽ばたき飛行機械/Ornithopter of Paradise
裕福な亭主/Prosperous Innkeeper
軽蔑された村人/Scorned Villager
銀のマイア/Silver Myr
森の女人像/Sylvan Caryatid
絡みつく花面晶体/Tangled Florahedron
・・・2マナ以下のマナクリーチャー。
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巡歴の学者、ヴォーロ》を安定して2ターン目に出すためにも1マナのマナ加速はクリーチャーかどうかに問わずなるべく採用したいですね。
マナクリーチャーは他にもいるのでお好みで追加採用しても良いですが、クリーチャータイプを散らしながら採用出来ると《ヴォーロの日誌》を育てやすくなるため中盤以降の無駄引きを緩和できるので少し意識してみると良いでしょう。

 
更に《ヴォーロの日誌》を育てる事に特化させたい場合、多相クリーチャーを入れる事も検討してもいいですね。
仮面の蛮人》《霜のモーリット》あたりは多相というだけでなくそこそこの能力も持っているためデッキパワーを維持しやすいでしょう。
追加で採用する場合は《鱗粉の変わり身》《自在自動機械》のマナ総量が1マナの多相クリーチャーから採用して展開の邪魔にならないようにしたいですね。

 
また、《巡歴の学者、ヴォーロ》のドロー能力は2マナと統率者をタップするだけなので、クリーチャーをアンタップするカードを採用するのも良いでしょう。

千年霊薬/Thousand-Year Elixir
教術師の石/Magewright's Stone
貴族の印章/Patriar's Seal
慈善家の薬/Benefactor's Draught
動員/Mobilize
銅角笛の斥候/Copperhorn Scout
転換/Turnabout
一致団結/Unity of Purpose
みなぎる活力/Vitalize
賦活/Instill Energy
Nature's Chosen
クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger
・・・クリーチャー(主に統率者)をアンタップさせるカード。
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単発で統率者だけをアンタップさせるカードであれば《たなびく紺碧》などたくさんありますが、起動に2マナかかるため、可能であれば他のマナクリーチャーも一緒にアンタップさせたいですね。
このリストの《慈善家の薬》から《みなぎる活力》までは単発であってもクリーチャーを(ほぼ)全てアンタップさせてくれるため、更にドロー&マナ加速が見込めるカードです。

 
最後にこのデッキの勝ち手段ですが、ここまでドローする事に集中してきたので、無限コンボを引きにいくのが分かりやすいでしょう。
今回は背景として《料理長》を選択したので、無限頑強コンボを目指す構成を考えてみます。

 
高層のアウフ/Aerie Ouphes
エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage
放牧のケルピー/Grazing Kelpie
小型マスティコア/Lesser Masticore
川のケルピー/River Kelpie
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・・・頑強クリーチャー。
他にも頑強持ちはいますがマナ総量が6マナ以上になり少々重さが気になるため省いています。
 

爆破基地/Blasting Station
よりよい品物/Greater Good
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・・・生け贄手段。
青緑では追加コスト無しにクリーチャーを生け贄に捧げる手段が少ないのがネックですね。
《よりよい品物》だけでは勝利につながらない可能性があるので、ライブラリーを引ききってから《タッサの神託者》でフィニッシュ出来るようにしましょう。
《爆破基地》だけにしても良いですが、その場合は《爆破基地》だけを探すために《戦利品の魔道士》も採用すると良いでしょう。

 

 

・背景選択→背景

背景選択統率者を選び、それと相性が良い背景が見つかったのでその組み合わせで組もう!というタイプのデッキです。


ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン/Abdel Adrian, Gorion's Ward
鉄の玉座の工作員/Agent of the Iron Throne
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《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》は《悪鬼の狩人》などの白によくある「自身が戦場を離れるまでパーマネントを追放する」クリーチャーです。
今回は「自分がコントロールしている」「土地でも自身でもないパーマネント」を対象に取れるため、範囲・数が広くなっています。
「自分がコントロールしている」ものだけなので、従来のような除去としては使えません。
元々は全体除去から守るような使い方でデザインされている感じですね。

この統率者は一度墓地に落としてから《動く死体》《ネクロマンシー》《Dance of the Dead》で戦場に戻すと、無限ループが可能になります。

1.《動く死体》で統率者を回収
2.統率者で《動く死体》を追放
3.《動く死体》が戦場から離れるので統率者が墓地へ
4.統率者が戦場から離れたので《動く死体》が戦場に戻る

以上の4ステップが繰り返されます。
この時に背景として選択した《鉄の玉座の工作員》が戦場に出ていれば、自身が何度も墓地に置かれるためそのままライフルーズで勝利する事が出来ます。


このコンボはとりあえず《動く死体》系エンチャント3種のうち1枚を探してくれば、あとの2枚は統率領域に置いてあるのでコンボパーツを探す必要がなく、非常に安定性が高いデッキと言えるでしょう。

 
悪魔の教示者/Demonic Tutor
吸血の教示者/Vampiric Tutor
悪魔の意図/Diabolic Intent
不気味な教示者/Grim Tutor
女王への懇願/Beseech the Queen
悟りの教示者/Enlightened Tutor
牧歌的な教示者/Idyllic Tutor
・・・《動く死体》系エンチャントを探すためのカード。
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とにかく《動く死体》系エンチャントは持ってきたいので、なるべくサーチカードは多く採用したいですね。

 
ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》は一度唱えてから墓地に落とさないといけないので、生け贄手段が必要になります。
そうなると《ファイレクシアの供犠台》《臓物の予見者》《爆破基地》などが候補にあがってきます。
しかしこれらのカードは単体ではちゃんと仕事をしてくれません。
これらの生け贄手段をしっかりと活用するために、他のクリーチャーベースの無限コンボを組み込んで追加のコンボルートを用意してあげるのが良いでしょう。

白黒であれば
療治の侍臣/Vizier of Remedies
金属ミミック/Metallic Mimic
族樹の精霊、アナフェンザ/Anafenza, Kin-Tree Spirit
(のうち1枚)

小型マスティコア/Lesser Masticore
朽ちゆくゴブリン/Putrid Goblin
(のうち1枚)
の無限頑強コンボが組み込みやすいですね。

こういった形で白黒のクリーチャーベースのコンボデッキに仕上げていくのが良いでしょう。

 

芸人、ベイロス・バリテル/Baeloth Barrityl, Entertainer
巨人育ち/Raised by Giants
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《芸人、ベイロス・バリテル》の1つ目の能力で使嗾出来るクリーチャーの範囲を広げるため、《巨人育ち》を使おう、というコンセプトの組み合わせです。

クリーチャーが使嗾されてしまう対戦相手はどうしても防御が手薄になるため、統率者ダメージを狙うチャンスです。
《巨人育ち》のおかげで巨大なサイズになっているので、数回攻撃を通すだけで簡単に勝利が見えてくるでしょう。


統率者の組み合わせだけで大体やりたいことは明確になっているので、残りのデッキの構成を考えていきましょう。

まずはどうしても《芸人、ベイロス・バリテル》《巨人育ち》どちらもマナ総量が少し重めのため、マナ加速を意識して採用したいですね。
使嗾されている間はこちらは攻撃されませんが、対戦相手を1人ずつ脱落させていくと最後は1対1になってしまいます。
そうなった時に相手のクリーチャーに攻撃されて負け、とならないようにいざという時にブロッカーにもなるマナクリーチャーから採用すると良いでしょう。

 
統率者ダメージを狙う上で必要なのは打点、回避能力、除去耐性の3つです。
《芸人、ベイロス・バリテル》で統率者ダメージを狙う場合、《巨人育ち》が打点をカバーしてくれていますが、それでも多少は打点を上げるカードを採用したいです。
パワーが10のまま統率者ダメージ21点を狙おうとすると3回攻撃を通す必要がありますが、1点でも上げれば1回分攻撃回数を減らす事が出来るためです。

大薙刀》《面晶体のマトリックス》ほど打点を上げる必要はありませんが、《帆凧》《鴉の翼》あたりは回避能力を持たせつつパワーを1点あげる事が出来るので優秀ですね。

二段攻撃を付与するのも十分強力です。
二段攻撃付与では《エンバレスの宝剣》が非常に噛み合っています。パワーを1点上げつつ二段攻撃を付与できるので、1回の攻撃で統率者ダメージ21点を出す事が可能です。

その他《饗宴と飢餓の剣》《火と氷の剣》などのいわゆる2色剣シリーズも打点だけでなく(色によりますが)回避能力と除去耐性を付与してくれるので強力ですね。

 
こそ泥の兜/Prowler's Helm
街の鍵/Key to the City
梢の覆い/Canopy Cover
樹上の篭手/Treetop Bracers
グルールの戦唄/Gruul War Chant
騎兵の鞍/Saddle of the Cavalier
甲殻の外套/Chitinous Cloak
・・・回避能力を付与するカード。
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街の鍵》は対戦相手のクリーチャーにも使えるので、使嗾されたクリーチャーを確実に他の対戦相手に攻撃させたい時に使う事も出来ます。
その他回避能力を付与するだけでなく打点も少し上げてくれるものを中心にピックアップしています。

 
最上位権限/Alpha Authority
勇者の兜/Champion's Helm
速足のブーツ/Swiftfoot Boots
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
・・・除去耐性を永続的に付与するカード。
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顕在的防御/Blossoming Defense
絹鎧/Silkguard
蛇皮のヴェール/Snakeskin Veil
タミヨウの保管/Tamiyo's Safekeeping
英雄的介入/Heroic Intervention
・・・除去耐性を一時的に付与するカード。
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最初の3枚は打点を少し上げてくれるので、2回の攻撃で統率者ダメージ21点を狙う時の一押しにも使えます。
下の2枚は統率者自身だけでなく《巨人育ち》も守る事が出来るので採用しています。
エンチャントゆえにそこまで簡単に処理されないですが、仮に除去されてしまうと出し直しが8マナと非常に重くなってしまうのでちょっと気を付けたいですね。

 
使嗾というちょっと扱いにくいトリッキーなキーワード能力を活用する割にはわかりやすく統率者ダメージを狙う脳筋なデッキになりそうです。
2つ目の能力で宝物トークンを生成してくれるので、《略奪の女王、ジョリーン》《黄金架のドラゴン》などを採用して宝物トークンシナジーのデッキを組んでみても面白そうですね。

 
 

・背景→色指標背景選択

ここからは逆に背景エンチャントを選んでから組み合わせを考えるタイプのデッキ案です。

まずは背景エンチャントを選び、それと相性が良い色を探してから背景選択統率者を選んだデッキです。

 
カリムポートの殺し屋、サファナ/Safana, Calimport Cutthroat
ダンジョン探検家/Dungeon Delver
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せっかくのダンジョンズ&ドラゴンズなのでダンジョン探索統率者を考えてみました!

ダンジョン能力が2回誘発する《ダンジョン探検家》はダンジョン探索の価値をシンプルに高めてくれるので優秀です。
2マナと軽く、展開を阻害しないのも良いですね。

 
ダンジョン探索は比較的各色に散らばっていますが、今回は黒を相方に選びました。
ダンジョン探索と言えば《アーチリッチ、アサーラック》の存在が大きいですね。
3マナ支払うたびにダンジョン探索が出来るのは非常に破格です。
更に《屋根の上の嵐》も忍ばせておくと無限ダンジョン探索による勝利も目指せるのが魅力的です。

悪魔の教示者/Demonic Tutor
吸血の教示者/Vampiric Tutor
不気味な教示者/Grim Tutor
幻の漂い/Drift of Phantasms
ディミーアの策謀/Dimir Machinations
当惑/Perplex
・・・《アーチリッチ、アサーラック》を探すためのカード。
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これが無いとストレスフリーなダンジョン探索が行えないので毎ゲーム確実に引きに行くところから始める事になるでしょう。

 
ユアンティの呪われし者/Yuan-Ti Malison
地下墓地より/From the Catacombs
神秘のトリックスター、イモエン/Imoen, Mystic Trickster
重鎮、リルサ・レイル/Rilsa Rael, Kingpin
サレヴォクの書/Sarevok's Tome
・・・他のダンジョン探索およびイニシアチブカード。
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ほとんどのダンジョン探索より《アーチリッチ、アサーラック》の方が使いやすいのでちょっと少な目です。
イニシアチブを得るカードは地下街探索をするためにも使えますし、普通のダンジョンに入っている場合はそのダンジョンを進めるためにも使えるのである程度は採用したいですね。

 
さて、最後に相方の背景選択統率者を選びましょう。
今回は《カリムポートの殺し屋、サファナ》にしました。
仮にイニシアチブを得ていたらボーナスがあるから、という理由で《カリムポートの殺し屋、サファナ》にしましたが、黒ければ他の背景選択統率者でも問題ありません。
《カリムポートの殺し屋、サファナ》自身でイニシアチブを得られるわけではなく、デッキ内のイニシアチブカードを引けなかった場合はただの3/2威迫のクリーチャーに成り下がるためです。

とりあえず攻撃すれば少なくとも1個は宝物を生成してくれる《パーティーの隊長、ブラコス》、他にもクリーチャーは必要ですが割とドローしやすい《闇の大司法官、シャドウハート》、クリーチャーカードを多めに採用した構築にして《ドラウの背教者、ヴィコニア》など、他の統率者にしても面白そうですね。

 

キャンドルキープの研究者、ヴァル/Vhal, Candlekeep Researcher
酒場流喧嘩殺法/Tavern Brawler
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《酒場流喧嘩殺法》、中々パンチのきいているカード名ですね。
ドラコ》などのマナ総量が大きいカードをライブラリーの一番上に仕込み、統率者を超強化して統率者ダメージを狙うのが面白そうです。
更に追放したカードはプレイしても良いため、マナ総量が小さいカードがめくれたとしても実質追加ドローのようなもの。

 
マナ総量が大きいカードはどの色にもありますが、今回は相方として青を選びました。
理由としては10マナ以上のカードが非常に多い点、占術などによりライブラリーの一番上を操作しやすい点があります。
似たような役割として緑も候補に挙がっています。こちらも《アースクウェイク・ドラゴン》《大嵐の咆哮、スラスタ》などのマナ総量が大きいカードもあり、《ミリーの悪知恵》という優秀なトップ操作カードもあるため、そこまで色の相性は悪くないでしょう。

深海のクラーケン/Deep-Sea Kraken
核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur
生ける卒論、オクタヴィア/Octavia, Living Thesis
全知/Omniscience
時間の伸長/Time Stretch
力の頂点/Apex of Power
爆発的特異性/Explosive Singularity
真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth
大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion
絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger
・・・マナ総量が10のカード。
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マナ総量が10のカードは弱いカードも含めると結構な枚数になるため、実際にプレイした時の効果を見て選別したいですね。

時間への侵入/Temporal Trespass
金属製の巨像/Metalwork Colossus
無限に廻るもの、ウラモグ/Ulamog, the Infinite Gyre
荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus
無限への突入/Enter the Infinite
氷砕きのクラーケン/Icebreaker Kraken
背くもの/It That Betrays
ドラコの末裔/Scion of Draco
一斉噴火/Volcanic Salvo
約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End
ちらつき蛾の注入/Blinkmoth Infusion
ドラコ/Draco
・・・マナ総量が11以上のカード。
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流石にこの量の手札に来たらどうしようもないカードを採用してしまうと不安定になってしまうので、ある程度選別して採用していきましょう。

 
続いてライブラリーの一番上を操作できるカードを見ていきます。

渦まく知識/Brainstorm
夢での貯え/Dream Cache
巻物棚/Scroll Rack
精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor
・・・手札のカードをライブラリーの一番上に置けるカード。
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間違えてマナ総量が大きいカードを引きすぎてしまってもこれらのカードがあれば有効活用が可能です。

水晶球/Crystal Ball
秘教の思索/Mystic Speculation
海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea
師範の占い独楽/Sensei's Divining Top
アズカンタの探索/Search for Azcanta
・・・継続的に占術(もどき)が出来るカード。
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《海の神、タッサ》は特に起動型能力もパワーが膨大な値になった統率者の攻撃を通すためにも使えるのでピッタリですね。

 
今回背景選択持ちの統率者として《キャンドルキープの研究者、ヴァル》を採用してみました。
これは《酒場流喧嘩殺法》によって追放したカードを《キャンドルキープの研究者、ヴァル》のマナ能力で唱えるために活用できるため、他の背景選択統率者よりは相性が良いかな、と思って選択しました。
《酒場流喧嘩殺法》はパワーしか上げないので、特に工夫しなければ3マナしか加える事しかできませんが、それでもマナ加速としては破格です。

他の背景選択統率者の候補としては《陽気な盗人、アローラ》もブロックされないという強力な回避能力を付与出来るのでオススメです(その後手札に戻ってしまいますが・・・)。

 
《酒場流喧嘩殺法》はパワーの上がり方が微妙だったら無理に戦闘に行く必要はないので、基本的にはめくれたカードを《キャンドルキープの研究者、ヴァル》のマナ能力で展開していき、隙を見て攻撃を叩き込むような戦い方になるでしょう。

 

 

・背景→背景選択

最後に背景エンチャントを選び、それと相性が良い背景選択統率者を探してデッキにするタイプです。

 
アヴェルヌスの憤怒、カーラック/Karlach, Fury of Avernus
アブソリュートの信者/Cultist of the Absolute
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《アブソリュートの信者》は1マナでありながら統率者を超強化してくれるスゴイ背景エンチャントです。
+3/+3で打点、飛行で回避能力をサポートしてくれるので、統率者ダメージを狙う際にうってつけです。
その反面アップキープ開始時にクリーチャー1体を生け贄に捧げないといけないという大きなデメリットが立ちはだかります。

背景選択統率者でトークンを継続的に生成してくれるものがいればよかったのですが、《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》は戦場に出たときだけ、《正気の剥ぎ取り、ゼルリクス》はあまりにも本体スペックが統率者ダメージに適さない上に継続的にトークンを出すためにはタップしないといけない、とあまり相性が良い背景選択統率者はいません。

今回は《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》を相方として選びました。

《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》は追加の戦闘フェイズを加えてくれる統率者で、単体だけで見ても実質二段攻撃を最初から備えているようなものです。

《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》の欠点は、統率者ダメージを狙うにはパワーが絶妙に低い点(そのままだと3回攻撃を通す必要がある)と回避能力が無い点。

《アブソリュートの信者》の力を借りられれば8/7、飛行、接死、(実質)二段攻撃となり、1回攻撃が通れば16点の統率者ダメージを出せて2回の攻撃で統率者ダメージ21点を越えます。
他のカードでパワーを3点上げれば1回攻撃を通すだけで統率者ダメージ21点を越えます。
《アブソリュートの信者》のパワー修正と《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》の追加戦闘フェイズがかみ合って強力になるという組み合わせですね。

 
さて、こうなると問題としてあがってくるのは《アブソリュートの信者》の維持コスト。

幸い黒赤という固有色の組み合わせは継続的にトークンを生成する事が容易です。

苦花/Bitterblossom
戦慄衆の侵略/Dreadhorde Invasion
ゴブリンの突撃/Goblin Assault
蛇術師/Ophiomancer
・・・アップキープ開始時にトークンを生成するカード。
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コストの支払いと同時に誘発するので、先にトークン生成を解決してすぐにコストの支払いにあてる事ができるので可能な限り採用したいですね。

 
増殖槽/Breeding Pit
ミルクルの死の僧侶/Death-Priest of Myrkul
ネファリアのグール呼び、ジャダー/Jadar, Ghoulcaller of Nephalia
残酷な救済者、ラファエル/Raphael, Fiendish Savior
ステンシアの蜂起/Stensia Uprising
・・・ターン終了時にトークンを生成するカード。
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アップキープ開始時に生成するカードよりは優先度が落ちますが、どれも維持コストが比較的軽く、継続的にトークンを生成するカードとして十分な働きをしてくれるでしょう。

 
ゴブリンの熟練扇動者/Goblin Rabblemaster
軍勢の戦親分/Legion Warboss
忠実な弟子/Loyal Apprentice
・・・戦闘の開始時にトークンを生成するカード。
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上2種は次の自分のターンの開始時まで生き残らせる事が難しいですが、どうしてもトークン生成に困るなら採用しましょう。

 
他にも《モグの戦争司令官》《センギアの従臣》など、戦場に出た時にトークンを生成するクリーチャーを採用しても良いですが、どうしても3ターンぐらいでトークンを食いつぶしてしまうので、《ミミックの大桶》《欠片の双子》などで継続的に維持できるギミックを盛り込みたいですね。
《欠片の双子》を使うなら《鏡割りのキキジキ》も採用して《士気溢れる徴集兵》との無限コンボを仕込むのもアリです。


最後に《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》の統率者ダメージを狙うためのサポートカードをいくつかピックアップしていきます。

 
統率者の板金鎧/Commander's Plate
英雄の刃/Hero's Blade
ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer
大薙刀/O-Naginata
破壊のオーガ/Wrecking Ogre
・・・打点を3点以上上げるカード。
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統率者+背景に加えてこれがあると1回の攻撃で対戦相手を1人脱落させられます。
《破壊のオーガ》は二段攻撃も持たせてくれるので1回目の攻撃で1人、2回目の攻撃でもう1人を脱落させられる最強カードと化します。
《ロクソドンの戦槌》と《大薙刀》はパワー修正もそうですがトランプルが非常に相性が良いですね。
接死+先制攻撃のおかげで先制攻撃を持たないブロッカーは一方的に処理できますし、トランプル+接死のおかげでブロッカー1体につき1点を割り振るだけで済みます。
つまり、飛行持ちクリーチャーが2体以上いないと11点×2の接死、先制攻撃、トランプルの統率者ダメージをせき止める事すらできなくなります。

 
稲妻のすね当て/Lightning Greaves
速足のブーツ/Swiftfoot Boots
勇者の兜/Champion's Helm
偏向はたき/Deflecting Swat
ワイルの逆転/Wyll's Reversal
稲妻曲げ/Bolt Bend
・・・除去耐性を持たせるカード。
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統率者ダメージを狙う上で必要な3つの要素のうちの1つ。
白青緑はどれもプロテクション、打ち消し、呪禁付与に長けていますが、今回の固有色の黒赤は破壊不能か対象を移し替える事で基本的には対処するしかありません。
死せざる邪悪》《マラキールの再誕》などの「一度死んで戻って来る」タイプのクリーチャーを守るカードもありますが、《剣を鍬に》《致命的なはしゃぎ回り》などの追放除去に意味がない点、攻撃した時に《内にいる獣》などに対して使えばクリーチャーを守る事は出来ますが1ターン時間を稼がれてしまう点などからあまりオススメは出来ません。
神の怒り》《毒の濁流》などの全体除去から守る事は出来ますが、それで統率者を守った所で次のアップキープの《アブソリュートの信者》のコストで統率者自身を生け贄に捧げないといけなくなります。


アヴェルヌスの憤怒、カーラック》&《アブソリュートの信者》は黒赤らしい、クリーチャーを犠牲にしながらダメージをもぎ取っていくアグレッシブなデッキが組めそうですね。

 


統率者レジェンズというだけあって統率者の数が非常に多く、更に背景選択&背景という無数の組み合わせがある事から色々なデッキが考えられます。

今回の記事ではピックアップしきれなかった統率者もいますので、是非皆さんの琴線に触れた統率者で遊んでみてください!!


『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』の記事は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

 

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