岩SHOW「ステージと私:その始まりと、横浜の宣伝と」- プレイヤーズコンベンション横浜2023

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「横浜ァァ!楽しんでるか~ッ!」

う~む、こんな感じかね。どうも、僕です岩SHOWです。

いやね、プレイヤーズコンベンション横浜、開催されるでしょ。そこでのあいさつをどうしようかなと...初手で悩むのはマジックプレイヤーの務めというか性ってもんでしょう。ステージイベント、楽しみやなぁ...ただ今回のプレイヤーズコンベンションに来る人でも、ステージイベントのことを知らない人も多いんだろうね、多分。

せっかくだからここらで、ステージのこれまでを振り返ってみようか。マジックの歴史は1993年から30年。ステージの歴史は...それには遠く及ばないが、それでもスタートは2014年と結構遡ることになる。

ステージイベント、その始まりは...2014年、グランプリ静岡。

当時のマジックの祭典はグランプリと呼ばれるものだった。世界中で開催されていたもので、日本国内でも年に3回ほど大きな会場をマジック一色で染め上げていた。2010年代前半まではウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が運営していたようだが、2012年頃よりマジック取り扱い店が持ち回りでこの祭典の主催を務めることになった。

2014年12月に開催された静岡はBIG MAGICが担当することに。会場はツインメッセ静岡。BIG MAGICとしては同会場で初めてイベントを開催することになり、そのため社長らが下見として現地へと足を運んだ。

改めて説明すると、BIG MAGICは現在東京・名古屋・大阪と店舗を展開している。そのスタート地は大阪であり、本部と呼べる事務所も大阪にある。社長含め当時の社員の大半も大阪出身・大阪在住。生粋の大阪企業だ。大阪人がツインメッセに行き、現地のスタッフより場内の説明を受ける。その時、社長の目に留まるものが...

 

「あれはなんですのん?」

「あれはプロレスなんかのイベント時に使用する照明ですね」

「なるほど」

「もし必要でしたら、簡単なリングの貸し出しもありますよ」

「え!?」

 

スタッフさんはちょっとした冗談のつもりだったかもしれない。

カードゲームのイベントというのが今ほど浸透しておらず、いまいちどういったことをするのか認識されていなかった説もある。いずれにせよ、マジックというカードゲームを遊ぶイベントを運営する上で、リングというものは決して必要なものではない。いらねぇんだよそんなもん。

でも...そんな面白そうなものが使えると聞いて、黙ってスルーする大阪人じゃないのもまた事実なわけで

 

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おもろそうなもんは使うしかないやろ、と。

 

照明をそのままに、簡易リングも会場のど真ん中に配置されることになった。静岡から戻ってきた社長にこの事実を告げられた僕の気持ち、わかる?そらね、「何それむっちゃおもろそうやん」ってね。リングをステージとして、お客さんが楽しめるイベントをやってほしい。静岡でのお前の仕事はそれだと、至高のミッションを与えられた僕らスタッフは...色々と考えた。

 

それまでのグランプリというやつは、会場で最も大規模なトーナメントであるグランプリ本戦。そしてそれと並行して随時開催される大小・フォーマットなど様々なサイドイベントとで構成されていた。

それだけで愛するカードゲームを朝から晩まで遊べるものだが、逆に言うと実際にプレイすることでしかマジックを楽しめないものであったことも事実だ。ジャンキーには悩むようなものではないが、ずっとゲームしっぱなしは体力がもたないライト層には、案外グランプリ会場に行ってもやることが少なかった。

そして本戦に参加しているような面々も、ラウンドとラウンドの間に気分転換できるようなものも少なかったんだよな。だからこそ、参加費も必要なく、いつでもフラっと遊びにきて、自分のタイミングで離れられる。ガチガチな競技マジックとは真逆の、気軽なエンタメをグランプリ会場に...という社長の思いもあったんだろうね。最高に素敵な発想で設置されたリングだが、こっちにとってはまあまあ無茶ぶりだわ。

 

折角のリングということもあり、メインの企画は割とすんなりと決まった。

「晴れる屋 vs BIG MAGIC」だ。

YouTube:【グランプリ静岡2014】自称・MTG最強ショップ決定戦!!「BIG MAGIC vs 晴れる屋」

 

当時グランプリを運営する店舗の一つだった晴れる屋と、主催コラボだ。実はこのグランプリ静岡はBIG MAGICだけでなく、晴れる屋との共同主催という形のイベントだった。日本国内の2大ショップが同じ会場で看板を掲げているのだから、これを使わない手はないって!と、プロレス風なエキシビションマッチが執り行われることになった。

今考えても熱いことやってんなぁ。各々のショップにゆかりのあるプレイヤーを3名ずつ集めて、先鋒・中堅・大将と、2勝を挙げた方が勝ちなチームBO3で対戦をすることに。僕は当日、その模様を解説するガヤとしてのポジションを与えられた。

 

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メインイベントは決まったが、そのためだけにリングがあってもしょうがない。それに観覧形式のエキシビション以外にも、折角だからお客さんがリングに上がれるイベントを。ということで、思いついたのが「リアル・モミール・ベーシック」だった。

Magic Onlineでプレイ可能な特殊フォーマットであるモミール・ベーシック。基本土地のみで構成されたデッキと、ランダム生成されるトークンが織り成す独特のマジック体験...大好きなフォーマットなのだが、当時はMagic Onlineでしか遊ぶことが出来ないのでこれを知らない人も多い。1人でも多くの人に楽しんでほしい!ということでこのモミールをリアルの世界に持ち込むことにした。

実は個人でイベント主催をした際に、このリアル・モミールをやってみたのだが、すこぶる評判が良かったというので手ごたえを感じていたというのもこの企画を通した背景にある。当日は著名プレイヤーとのスペルスリンガー(対戦会)とリアル・モミールをリング上で行い、沢山のお客さんに遊んでもらうことが出来た。

最初は「これなんだ?」と不思議そうにリングに集まってきたプレイヤーの皆さんが、おそるおそる入って見たリングでニコニコと笑顔になっていく光景はこちらまで嬉しくなってくるもので、やって良かったという確かな実感があったねぇ。

 

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(BIG MAGIC代表は黒田さん、くーやん、あと一人若い頃の長渕みたいな細い方がいますね)

肝心のメインイベントだが、これがしっかりと盛り上がって一安心。特にこういう祭り好きな関西のお客さんがリングサイドに陣取って、プロレスさながらにやいやいと声援を送ってくれたのが何よりもイベント感を高めてくれたね。

大将戦では黒田さんがストロングスタイルとは何かを体現してくれたように思う。この勝負は完全にガチンコで、どんな結末がもたらされるか手に汗握りながら実況席から眺めていた。演者の皆さんもすごく楽しかったと言ってくれて、我々やる側がエンジョイすることがステージでは大事だということも学べたね。

 

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2014年の静岡以降、リングという形式ではなくなったがBIG MAGIC主催のグランプリ及びマジックフェストにてステージイベントは継続。

時に座敷にこたつを置いたり、時に学校風のセットだったりと四季の行事に併せたステージを組んで、より祭り感を上昇させるのを狙っていった。祭りと言えば、グランプリ全体を通して夏祭りがテーマだったグランプリ神戸2014は楽しかったなと記憶してるよ。

 

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(だからこの長渕似の細身は誰なんだってオイ)

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出店屋台風のセットを組んで、みこしまで用意した徹底っぷり。作ったのは社長と友人の大工さん。このステージでは「ガラク・サバイバル」という魔王戦風3:1フォーマットでお客さんとたっぷり遊んだ。

この時に所謂客いじりをめちゃくちゃやって、ウケたのがその後のステージの方向を決定づけた。お客さんを美味しくする。これでしょうよ。誰でもプレインズウォーカーという強力無比な魔法使いを演じられるマジックというゲーム、主役は会場に来た皆さん全員だ。

 

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(リアル・モミールを楽しむGerry.T)

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(《Umezawa's Toothbrush》‼最高過ぎるぜChirstopher Moeller)

と言いつつ、超大物ゲストが主役の回も。

アーティストを招いてインタビューをしたり、お絵かき選手権に参加してもらって代表作を即興で描いてもらって参加者にプレゼントしたり...一生の思い出に残る瞬間と逸品を提供してくれた気さくなアーティストの皆さんには感謝しかないね。あとはたまたま手が空いていたプロプレイヤーにもステージに上がってもらうことが度々あった。

最も驚いたのはGerry Thompson。朝会場に着いたらステージの前にGerryがいるではないか。僕は面識があったので声をかけると、是非遊ばせてくれのこと。そもそもなんで日本のグランプリに居るんだという驚きもありつつ、ノリノリで場をわかせてくれたGerryのショーマンシップには唸ってしまったね!お客さんももちろんそうで、ステージはノリのいい皆さんのおかげで成り立っていますッ!

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(1カートン担いでスクワットなんて、ノリが良くなきゃ絶対やってくれんよ。感謝!)

こんな楽しく、様々な人がコミュニケーションをとる最高の場所であるステージ。

イベント自粛のあおりを受けてマジックの大型イベントも2年半開催されず...その間に忘れ去られ、あるいはそもそもそんなことがあったことを知らない新規層も増えてきたのかなと。2年半ぶりの開催となった昨年11月のプレイヤーズコンベンション愛知にて、このステージが復活したことはとても喜ばしいことだった。

...だけども、僕が同イベントでステージに立った時間は2日間でのべ1時間ほど。ステージを始めて以来の短さだ。

2年半の間に、マジックの楽しさを伝えるインフルエンサーの方々が活躍し、多くのファンを獲得。ステージはそんなインフルエンサーの方々とファンの交流の場としての役割も担うことに。僕は会場内で別の場所で求められるようになったのもあって、ステージをインフルエンサーの方々に託して引退...

とは、まださせてくれないらしい。初代ステージおじさんとして、まだちょっとはやることやってくれとのこと。オイオイ忙しいって...アラフォーのおっさんなんかに需要なんかないんちゃうの?と思いつつも、本音では皆さんと関われる機会がまだ用意してもらえることが嬉しいですわ!そらもう。

ちゅうわけでここからは横浜での僕の担当ステージの紹介!君たち観に来るように、参加するように。声出してくれよ~シャイは損だぜってね。

 


『デイリー・デッキ Cool Deck選手権』

ここ数年の僕のライフワークである、mtg.jpにて連載中のデイリー・デッキ

なんだかんだもうすぐ1800回。回数だけは続いてるよ、おかげさまで。月~金までマジックのあらゆるデッキを取り上げる当コラム、金曜日は「今週のCool Deck」と題して、デッキリストの美しさ、コンボの禍々しさなど強さとは別の価値観「クールさ」を重視してデッキを取り上げる企画を続けている。このコーナーで皆から直接提供してもらったデッキを紹介したいとずっと考えていたのだが、遂にその思いが企画となって実現しそうだ。

フォーマットなどは一切不問!マジックのデッキであればなんでも持ってこい!というわけで事前登録していただいたデッキリストを、当日ステージで眺めながら...ここが最高にクールだな、うわ懐かしくて泣きそうだな、とかお喋りしながら、一番クールなデッキを決めたいなと。

ネット上での事前登録か、あるいは会場で直接持ってきてくれたデッキを見せてもらいながら、やいやいとトークできたら嬉しいね。一番を決めると言っても優劣をつけるわけじゃなく、皆が「これが自分にとってのクールなデッキです!」という思いを共有してくれたら、それいいね!とポジティブに語り合いたいだけなんで...怖気ずに、どんなデッキでも良いから、誰でも良いから気楽に投稿してほしいね。

これは!と思ったデッキは、「今週のCool Deck」で取り上げさせてイタダキマス!

応募フォーム

https://mtgmelee.com/Tournament/View/14368

 

『長SHOW力の「キレちゃいないよ」』

皆も知ってるあの人に扮して、モノマネしながらマジックあるあるネタとかを読み上げたり感想を言ったり、ラジオのはがき職人コーナー的なのをやりたいなと。

オォイ、俺はお前の《しつこい負け犬》じゃねぇぞ!あの野郎の墓にトーモッドぶっかけてやる!マジックをやっていてキレそうになった瞬間、あるいは飛びそうになった瞬間。そういう感情が大きく動いたことを、ゲームのプレイだったりそれ以外のことだったり何でも大募集。

戦闘フェイズ跨ぐなよ。横浜のど真ん中に立ってやる!

応募フォーム

https://marshmallow-qa.com/mtgbigmagic?utm_medium=twitter&utm_source=promotion

 

どちらのイベントも詳細はコチラにアップされる予定。まあ見ていてください、我々も燃え尽きるまでやります。

じゃあまあ宣伝も終わったことだし...もう良いかな?あい、ここまで読んでくださってありっした。それじゃあ横浜で、お会いしましょう。アディオス。ステージ、絶対来てくれよな。

 

プレイヤーズコンベンション横浜2023

プレイヤーズコンベンション横浜2023 ステージイベント