岡本桂多のKill them All!~『ファイレクシア:完全なる統一』編~
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皆さん楽しい統率者戦ライフをお過ごしでしょうか?
前回の『兄弟戦争』はいざデッキを組んでみると難しい統率者が多く、僕自身でもしっくりくる統率者が中々出てこない、少し難しいセットでした。
最終的には《カイラ・ビン・クルーグ女王》《高名な者、ミシュラ》あたりは良い具合のデッキが組めたと自分では思っていますが、皆さんはどんな統率者を組みましたか?
今回は『ファイレクシア:完全なる統一』の記事となります。
ファイレクシアと言えば皆さんは統率者戦では何を思い浮かべますか?
僕はやはり感染です!
今回の新ギミックの毒性は感染ほど簡単に毒殺(=毒カウンター10個による敗北)をできないものの、毒カウンターを相手に与える手段が増えるのは感染デッキにとって純粋な強化と言えるでしょう。
統率者戦ではライフが40点もある上ライフ回復もあるので対戦相手3人のライフを0にするのは中々困難です。
一方の毒カウンターなら10個で済む上にそのカウンターを取り除く方法がほぼ無いため、対戦相手3人とも毒殺するのは非常に現実的です。
今回の毒性は前回の感染とは異なりライフを削りつつ毒カウンターを乗せられます。
《粗野な牧人、ブルース・タール》《恐怖の武器、デスリーパー》《宴の結節点、ジェトミア》《常夜会一家の目、カミーズ》《沈黙の大嵐、シュー・ユン》など、二段攻撃を付与して攻撃できる統率者で毒性を持つクリーチャーに二段攻撃を付与すると、一度戦闘ダメージを通せれば2回毒性によって毒カウンターを乗せられるため、相性が良いですね。
ライフを攻めるついでに毒でも攻める事が出来る、といった採用が出来るのは感染にない強みです。
毒カウンターに関連した新ギミックの堕落は、対戦相手が堕落(=毒カウンターを3個以上持っている)状態の時にボーナスが得られるというもの。
能力次第にはなりますが、対戦相手が3人いる統率者戦では中々扱いが難しいですね。
毒性や感染で毒カウンターを乗せる事を考えると一度の戦闘でクリーチャー1体の攻撃で1人にしか乗せられないため、各対戦相手に満遍なく毒カウンターをばら撒くというのは少々困難です。
また、カードによっては特定の対戦相手が毒カウンターを持っている必要があるため、これも多人数戦においては向かい風になってしまいます。
堕落持ちのカードを採用する場合はそういった扱いづらさを飲み込んででも採用したい、というようなボーナスを得られるものをしっかり選んで使うべきですね。
他の新ギミックのミラディンのために!は生体武器と似たような能力。
生成するトークンが0/0ではなく2/2と強力なため、その分装備品自体のスペックは若干抑え目にはなっていますが、それでも装備品を参照する《アッシュベイルの英雄、グウィン卿》などの統率者を使っている人は一通りチェックしておく必要があるでしょう。
再録ギミックとして増殖を持つカードも多く収録されています。
《荒廃のドラゴン、スキジリクス》のような毒カウンターを用いる感染デッキはもちろん、+1/+1カウンターや経験カウンターなど、《進化の爪、エズーリ》を始めとするカウンターを用いる統率者を使っている人はこれも一通りチェックしておきましょう。
目次
・注目カード5選
・注目統率者ピックアップ
・統率者デッキを強化しよう!
・注目カード5選
全カードピックアップすると記事が冗長的になってしまうので、今回は統率者戦で影響がありそうなカードのTOP5を紹介します!
《別館の歩哨/Annex Sentry》
新たな《放逐する僧侶》的なクリーチャー。
今回はマナ総量3以下という範囲の狭さはありますが、クリーチャーだけでなくアーティファクトも対処できるようになっています。
マナ総量3以下でも《ドラニスの判事》やエルフデッキにおける《ティタニアの僧侶》など早急に対処しないといけないクリーチャーは多いですし、《トリトンの英雄、トラシオス》《織り手のティムナ》《養育者、マーウィン》など対応できる統率者の範囲も小さくありません。
アーティファクトに至っては《太陽の指輪》などのマナアーティファクトは大半がマナ総量3以下ですし、それでなくとも《頭蓋骨絞め》《火と氷の剣》などの強力な装備品や《巻物棚》《ブライトハースの指輪》などのコンボパーツまで対処可能です。
カードタイプがアーティファクト・クリーチャーというのも見逃せないポイントです。
緑絡みのデッキであれば《召喚の調べ》《出産の殻》などのクリーチャーサーチ、青絡みのデッキであれば《加工》《作り直し》などのアーティファクトサーチとアクセスのしやすさは見逃せません。
もちろんマナ総量3以下という制限のためなんでも対処できるわけではないので、他のクリーチャー対処専門、アーティファクト対処専門のカードを採用した上で追加の妨害手段として採用する分には優秀なクリーチャーです。
《共同魂の刃/Blade of Shared Souls》
今回の《クローン》系カードは何度も使い回せる《鏡像》。
クリーチャーについた状態になるたびという特殊な条件でコピーになるので、他の《クローン》系とは異なり「戦場に出たとき」誘発する能力を再利用は出来ない点には注意が必要です。
2マナという軽い装備コストで自分のクリーチャーをコピー出来るので、常在型能力を持つクリーチャーをコピーする上では非常に強力。
《エスパーの歩哨》《レオニンの裁き人》などのいわゆるヘイトクリーチャーを増やして相手へのプレッシャーを強めても良いですし、《獣に囁く者》《開花の幻霊》などのアドバンテージを稼ぐクリーチャーを増やすのも良いでしょう。
装備をつけかえてコピーした場合、召喚酔いの影響を受ける事はないため、戦場に出したばかりのタップが必要な起動型能力を持つクリーチャーを元々戦場に出していたクリーチャーでコピーする事ですぐに起動型能力を起動する事が出来ます。
強力な起動型能力を持つがゆえにターンが戻ってくるまでに処理されがちな《金属細工師》《カルドーサの鍛冶場主》などの能力をすぐに起動する事が出来るようになります。
戦場にある程度クリーチャーがいる状態で、今紹介した《金属細工師》に加えて《ティタニアの僧侶》など2マナ以上マナを加えられるクリーチャーをコピーしてマナを加えるという事を繰り返すと大量のマナを加えるといった芸当も可能です。
また、黒の《エレボスの鞭》《死体のダンス》、赤の《騙し討ち》などクリーチャーを一時的に戦場に出すカードで出したクリーチャーをコピーすると、コピーを戦場に定着させる事が出来るのでそういった使い方もアリですね。
装備品という事でアーティファクトシナジーだけでなく装備品シナジーも見込めるため今後の活躍が期待できそうなカードです。
《屍気の拝領/Necrogen Communion》
比較的容易に毒性を付与出来るオーラ。
毒性の値は2なので《生体融合外骨格》《ファイレクシア化》ほど簡単に毒殺はできませんが、飛行などの回避能力持ちにつける事で現実味を帯びてくるでしょう。
また、すでに感染を持っているクリーチャーにつける事で更に感染を2点加速させる使い方も出来ますね。
また、もう1つの能力は除去耐性として十分な能力。
《常夜会一家の目、カミーズ》なら本人につけても他のクリーチャーにつけても強力ですし、回避能力も二段攻撃も付与出来るので状況に応じて使い分けられる非常に相性が良いカードです。
他にも感染デッキの筆頭《荒廃のドラゴン、スキジリクス》では特に修整を与えないと毒殺まで3ターンかかりますが、これがあれば2ターンで済むようになります。
シンプルにサイズアップしてくれるカードであれば1ターン縮める事は容易ですが、それに加えて除去耐性も持たせてくれるのはありがたいですね。
除去耐性としての能力のおかげで無限コンボのパーツにも使えるようになっています。
色は異なりますが《太陽のタイタン》《加護織りの巨人》など戦場に出た時に墓地から《屍気の拝領》を戦場に戻す事が出来れば、《爆破基地》などで無限生け贄のコンボが出来るようになります。
特に《加護織りの巨人》は《屍気の拝領》をライブラリーから探す事も出来るので《爆破基地》しかない状態から《加護織りの巨人》を着地させるだけで即死コンボが成立するので、固有色、デッキが許すなら是非忍ばせておきたいカードですね。
《汚れた観察者/Tainted Observer》
コストが軽く、条件を満たしやすく、何度も行える可能性のある増殖カード。
自分以外のクリーチャーであればなんでも良いのでクリーチャートークンでも増殖出来ますし、一度に複数体戦場に出たらその数だけ増殖の機会があります。
固有色が青緑という事で採用出来るデッキに限りはありますが、幸いにも青緑はシミックを始めとして+1/+1カウンターを活用した能力がフィーチャーされやすい色。
《精霊の魂、アニマー》《法務官の声、アトラクサ》《進化の爪、エズーリ》《契約紡ぎ、ファルコ・スパーラ》《姿奪い、ヴォルラス》などカウンターを活用した統率者は多く存在します。
この中だと《進化の爪、エズーリ》は特別に相性が良いですね。
《汚れた観察者》が出るだけで経験カウンターを1個得られますし、デッキ的にパワー2以下のクリーチャーを戦場に出す事が多いので増殖の機会は多く、《進化の爪、エズーリ》の能力で乗せた+1/+1カウンターも経験カウンターも増殖させる事ができ、《汚れた観察者》の毒性によって乗せた毒カウンターをついでに増殖させて毒殺を狙う事も可能とまさの《進化の爪、エズーリ》のためにデザインされたかのような能力。
固有色に緑を含むため《緑の太陽の頂点》《破滅の終焉》などのクリーチャーサーチで探してきやすい事もあり、今後も「青緑」「カウンターを活用する」カードや統率者が出てきたらこのカードのお世話になりそうですね。
《マイコシンスの庭/The Mycosynth Gardens》
マナ能力的には《ゆらめく岩屋》ですが、注目すべきは3つ目のコピー能力。
アーティファクトメインのデッキでは言わずもがな、そうでなくとも多くのデッキで採用されている《太陽の指輪》をコピーするだけでも2マナ出る土地になるので、土地枠に採用できる疑似的なマナ加速として十分な働きをしてくれるでしょう。
他にも単色デッキであれば採用される事の多い《サファイアの大メダル》などの大メダルサイクルはどれもコピーする事更に恩恵を受けられるため是非ともコピーしたいアーティファクトですね。
注意点としては一度コピーになってしまうとコピー能力も含め元の能力を失ってしまう点。
マナ能力も失うので1マナ分減ってしまいますし、後でもっと良いアーティファクトが出たときに《演劇の舞台》のようにコピーし直しが出来ないので、安易にコピーしない方が良いケースもあるでしょう。
・注目統率者ピックアップ
《栄光のドミヌス、モンドラク/Mondrak, Glory Dominus》
白単の統率者候補、白のドミヌス。
1つ目の能力はトークンが倍生成される《選定された行進》能力。
2つ目の能力はトークンデッキであれば簡単に用意出来るコストで破壊不能という強力な除去耐性を持たせられます。
1つ目の能力のおかげでデッキの方向性は分かりやすくトークンデッキを作りましょう、というものになります。
トークンデッキに必要なのは「トークン展開」「トークン強化」ですが、《栄光のドミヌス、モンドラク》は自力ではそのどちらも出来ないため、デッキに採用するカードでしっかり両方の役割を持つカードを採用していく必要があります。
「トークン展開」
《輝かしい聖戦士、エーデリン/Adeline, Resplendent Cathar》
《クラリオンのスピリット/Clarion Spirit》
《光素の泉/Halo Fountain》
《僧院の導師/Monastery Mentor》
《オケチラの碑/Oketra's Monument》
《聖なるメサ/Sacred Mesa》
《スレイベンの破滅預言者/Thraben Doomsayer》
《黄昏の群れ操り/Twilight Drover》
《婚礼の発表/Wedding Announcement》
《ハンウィアーの民兵隊長/Hanweir Militia Captain》
《宴の進行役/Master of Ceremonies》
《スクレルヴの巣/Skrelv's Hive》
・・・継続的にクリーチャートークンを生成出来るカード。
《僧院の導師》と《オケチラの碑》はデッキ内のクリーチャーカードと非クリーチャーカードの比率に応じてどちらかを選択する必要があります。
《隊長の鉤爪/Captain's Claws》
《異端審問官の勲章/Inquisitorial Rosette》
《船団の出航/Launch the Fleet》
《ヴァレロンの有印剣/Sigiled Sword of Valeron》
《ティタニアの杖/Staff of Titania》
《刃砦の英雄/Hero of Bladehold》
・・・クリーチャーの攻撃によってトークンを生成してくれるカード。攻撃している状態で生成されたトークンは特筆されていない限りは攻撃対象を選ぶ事が出来るので、安全に攻撃出来る所に向けて生成するといいでしょう。
《銅纏いの呼集/Call the Coppercoats》
《栄光の終焉/Finale of Glory》
《盛大なるクレッシェンド/Grand Crescendo》
《高まる献身/Increasing Devotion》
《荒野の確保/Secure the Wastes》
《白の太陽の頂点/White Sun's Zenith》
《ホーン・オヴ・ヴァルハラ/Horn of Valhalla》
《天空の目/Eyes in the Skies》
・・・単発ではありますが一度に3体以上のトークンを生成してくれるカード。
2体までであれば《急報》なども選択肢に挙がってきますが、あまりにも数が膨大になってしまうのと影響が小さいため一旦省いています。
数が少なくてもコストの軽いトークン生成が必要に感じたらそういったカードを採用していくのもいいでしょう。
《我々の刃/Blade of Selves》
《魂分離機/Soul Separator》
《恐怖のドールハウス/Dollhouse of Horrors》
《多勢の兜/Helm of the Host》
《ミミックの大桶/Mimic Vat》
・・・コピートークンを生成するカード。
1/1の兵士トークンをたくさん、というわけではなくクリーチャーの能力も含めてコピーしてくれるため、《刃砦の英雄》《発明の天使》のようなトークン展開やトークン強化をしてくれるクリーチャーをコピーすると打点が飛躍的に向上するのでオススメです。
《金脈のつるはし/Goldvein Pick》
《もぎ取り刃/Prying Blade》
《独演の代償/Monologue Tax》
《息詰まる徴税/Smothering Tithe》
・・・宝物トークンを生成するカード。
クリーチャー以外のトークンで展開の助けになるものといえばマナ加速になる宝物。
もちろん宝物であってもトークンなら《栄光のドミヌス、モンドラク》は倍生成してくれるので、普段以上のマナ加速が見込めます。
「トークン強化」
《ウルトラマリーン・オナーガード/Ultramarines Honour Guard》
《発明の天使/Angel of Invention》
《黄金夜の指揮官/Goldnight Commander》
《聖戦士の進軍/Cathars' Crusade》
《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
《大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite》
・・・白にはクリーチャー全体に修正を与えるカードがこれ以外にも多く存在します。
大量にトークンを展開しても1/1や2/2であれば対戦相手のライフを削り切るのは難しくなってしまうので、コストと効果を見比べつつ採用していきましょう。
《根生まれの防衛/Rootborn Defenses》
《巧みな隠蔽/Clever Concealment》
《テフェリーの防御/Teferi's Protection》
《完璧な策略/Flawless Maneuver》
・・・強化と言っても打点強化ではなく全体除去などから戦力を守るためのカード。
受け身なカードになってしまうので攻め込みたい時に引いてしまうと困ってしまいます。
枚数調整が難しい所ではありますが、分かりやすい打ち消し呪文の少ない白単ではある程度は採用せざるを得ないでしょう。
白単色でトークンデッキとなると、《沿岸の海賊行為》などを擁する青、《巫師の天啓》などを擁する緑に比べて手札が枯渇する、いわゆる息切れが心配になってきます。
《終わりなき地図帳/Endless Atlas》
《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》
《弱者の師/Mentor of the Meek》
《忘却の偶像/Idol of Oblivion》
《噂の蒐集家/Rumor Gatherer》
《頭蓋骨絞め/Skullclamp》
《入念な調査/Thorough Investigation》
《トカシアの歓待/Tocasia's Welcome》
《歓迎する吸血鬼/Welcoming Vampire》
《微光レンズ/Glimmer Lens》
《語り部の杖/Staff of the Storyteller》
・・・どれも多少癖はあるものの、継続的にドローがしやすいカード。こういったカードばかり引いてしまうのも打点を維持できなくなってしまうためバランス調整が必要な部分ですね。
《栄光のドミヌス、モンドラク》は白単色で、戦術もトークンを並べて殴る!というシンプルなため初心者が参入しやすい統率者です。
ただ、実際にトークンデッキを使ってみると対戦相手3人のライフ合計120点をいかに効率よく削り切るかは慣れと経験が必要になってきます。
そういった意味では多人数戦での攻撃の仕方をしっかりと学びたい中級者以上のプレイヤーにもオススメ出来る統率者でもありますね。
《謎のゴライアス、オヴィカ/Ovika, Enigma Goliath》
青赤の統率者候補。
クリーチャー呪文を唱えるたびに誘発する、7マナという重いマナ総量に見合った派手な能力を持っています。
本体のスペックはそこそこありますが、統率者ダメージを狙うには能力とのかみ合いが無いため、自身の能力で生成したトークンでわらわらと攻撃していく構築になるでしょう。見た目のマナ総量は重いが大体コストや軽減コストなどで軽く唱えられる呪文は相性が良さそうです。
《大群の怒り/Fury of the Horde》
《世界大戦/World at War》
《噴出/Gush》
《水没/Submerge》
《エンバレスの宝剣/Embercleave》
・・・特に相性が良さそうなカード。
《エンバレスの宝剣》は珍しく《謎のゴライアス、オヴィカ》で統率者ダメージを狙いにいけるカードです。
《猛火の群れ/Blazing Shoal》
《火炎弾/Flameshot》
《火炎破/Fireblast》
《鉱山の崩壊/Mine Collapse》
《紅蓮操作/Pyrokinesis》
《応じ返し/Snapback》
《モグの分捕り/Mogg Salvage》
《熱狂のリフレイン/Rousing Refrain》
・・・軽く唱えられますが、コストに対して呪文自体の効果がちょっと弱かったり、マナ総量がそこまで大きくなかったり、構築をちょっと寄せないといけなかったり、好みが分かれそうなカードたち。
《撃退/Foil》
《否定の力/Force of Negation》
《意志の力/Force of Will》
《徴用/Commandeer》
《誤った指図/Misdirection》
《妨害/Thwart》
《偏向はたき/Deflecting Swat》
《激情の後見/Fierce Guardianship》
《稲妻曲げ/Bolt Bend》
・・・代替コストで唱えられる打ち消し呪文。
打ち消し呪文という特性上能動的に使っていく事ができないため、いざ攻め込みたい!という時にこればっかり手札にあるとモヤモヤしてしまいます。
《謎のゴライアス、オヴィカ》自身のマナ総量が重く、なるべくなら出し直しはしたくないので除去から守るためにもある程度は採用したいですね。
《ドリーム・ホール/Dream Halls》
・・・全ての呪文がピッチスペル(マナの代わりに手札を捨てる/追放する事で代替コストにする呪文)になる文字通り夢のようなカード。
注意点として対戦相手にも影響するので、相手に悪用されても泣かないようにしましょう。
この他にも続唱、待機など相性の良い能力を持つカードがあるので、そういった能力に寄せた構築にしてみるのも良いですね。
続唱に寄せる場合は打ち消し呪文を減らしてライブラリーの一番上を操作できる占術を多めに採用し、待機に寄せる場合は《ギトゥのジョイラ》を採用すると良いでしょう。
土地やマナアーティファクトをアンタップさせる呪文はコストが重くともその後更に呪文を唱える事が出来るようになるので、隙無くトークンをばら撒く事が可能です。
《巻き直し/Rewind》
《巻き戻し/Unwind》
《大あわての捜索/Frantic Search》
《断絶/Snap》
《時のらせん/Time Spiral》
《不実/Treachery》
《熟読/Pore Over the Pages》
・・・いわゆるフリースペルと呼ばれる、解決時に土地をついでにアンタップしてくれるカード。
効果自体も弱くないので是非採用したいですね。
《現実のひきつけ/Reality Spasm》
《劇的な逆転/Dramatic Reversal》
《転換/Turnabout》
《見えざる糸/Hidden Strings》
・・・ただパーマネントをアンタップさせるだけのカードですが、トークンの展開力を高めたい場合は採用すると良いでしょう。
《劇的な逆転》は《等時の王笏》とマナアーティファクトがあれば無限マナコンボも出来るので、追加の勝ち手段として採用するのも良いですね。
コストの重い呪文を少し多めに採用して、コスト踏み倒し系カードで唱えてガッツリトークンを展開する構成もアリです。
《アミナトゥの占い/Aminatou's Augury》
《バラルの巧技/Baral's Expertise》
《瓶詰め脳/Brain in a Jar》
《幻惑のスフィンクス/Dazzling Sphinx》
《氾濫の始源体/Diluvian Primordial》
《ハゾレトの終わりなき怒り/Hazoret's Undying Fury》
《呪文ねじり/Spelltwine》
《太陽鳥の祈祷/Sunbird's Invocation》
《勝利への高まり/Surge to Victory》
《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》
《ワンド・オヴ・ワンダー/Wand of Wonder》
・・・コスト踏み倒し系カードの一部にはなりますが、対戦相手のデッキから唱えるもの、自分の手札/ライブラリー/墓地から唱えるものと様々な種類があります。
墓地から唱えるものをメインで使っていく場合は《信仰無き物あさり》など墓地に特定のカードを貯めておけるようにしましょう。
《謎のゴライアス、オヴィカ》の能力のために呪文をバンバン唱えていくと、どうしても手札が枯渇してしまいます。
特に《大群の怒り》のようなマナの代わりに手札をコストに使う呪文の場合は手札の消費が激しくなってしまいますね。
そのために普段以上にドローカードは意識して採用する必要があります。
《タッサの二叉槍/Bident of Thassa》
《沿岸の海賊行為/Coastal Piracy》
《好奇の造り手/Curiosity Crafter》
《偵察任務/Reconnaissance Mission》
《同族の発見/Kindred Discovery》
《遠くの旋律/Distant Melody》
・・・どれもトークンを展開して攻撃するこのデッキで採用すると強く扱えるドローカードです。
特に《同族の発見》《遠くの旋律》は「ファイレクシアン」と宣言すれば《謎のゴライアス、オヴィカ》自身も参照してくれるようになりますし、攻撃しなくともカードを引けるので是非採用しておきたいカードですね。
いくらトークンをたくさんばら撒けたとしてもただの1/1の群れではゲームを決めきる事は難しいので、打点を上げるカードなどフィニッシュ手段を採用しておきましょう。
《分かち合う憎しみ/Shared Animosity》
《旗印/Coat of Arms》
《ウルドのオベリスク/Obelisk of Urd》
・・・ファイレクシアンクリーチャー全体を強化してくれるカード。《謎のゴライアス、オヴィカ》が生成するトークンは速攻も得るため、一気に打点計算を狂わせてフィニッシュに持ち込む事が可能です。
《タルキールの龍の玉座/Dragon Throne of Tarkir》
《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
・・・クリーチャータイプに制限なく強化してくれるカード。
どちらもただの修正ではなく回避能力も持たせてくれるのはありがたいですね。
《タルキールの龍の玉座》は《謎のゴライアス、オヴィカ》に装備すれば+6/+6修整というトンデモ修整になるのでオススメの装備品です。
《石鍛冶の傑作/Stoneforge Masterwork》
・・・これまた統率者ダメージを狙えるようになるカード。
全体強化とは特にかみ合いませんが、装備するところまでの合計コストが軽く、地上をゴブリンで止めて飛行で統率者ダメージを狙うという戦術が取れるようになります。
《ストリクスヘイヴンの競技場/Strixhaven Stadium》
・・・特殊敗北カード。大量のトークンがいれば条件を満たすのは容易ですし、それでなくともマナ加速としても使えるのでオススメです。
《謎のゴライアス、オヴィカ》は一度機能し始めるととんでもない盤面を作り出す事が出来る派手な統率者です。
どうしても自身のマナ総量の重さがネックにはなりますが、それを我慢できるような構築、戦術が取れれば非常に強力な統率者となるでしょう。
・統率者デッキを強化しよう!
『ファイレクシア:完全なる統一』の統率者デッキから統率者戦を始める方向けにオススメの統率者候補、そしてそこからどういう道筋で改良していけばいいかを解説していきます!
簡単なIN-OUT例も提示していますので第一歩として参考にしていただければ幸いです。
(※第一歩ということであまり高額なカードはなるべく避けてピックアップしています)
デッキリストは公式サイトからご確認いただけます。
「汚染の影響」
統率者候補は《アトラクサの後継、イクセル》と《破滅の巣、ヴィシュグラズ》
どちらも毒性を持ち、毒カウンターを参照する統率者です。
《アトラクサの後継、イクセル》は堕落状態の対戦相手のライブラリーからカードを奪い、自分でプレイできるというもの。
4マナという比較的軽めのマナ総量にしては2/5飛行警戒と防御的なスペックも相まって、じっくりとアドバンテージを広げて対戦相手のカードで戦っていきながら毒殺を狙うタイプの統率者です。
《破滅の巣、ヴィシュグラズ》は対戦相手の毒カウンターの数だけ修整が入る、攻撃的な能力を持っています。
自身の毒性は1と最低限しかもっていないためそこをサポートする工夫が必要ですね。
・《アトラクサの後継、イクセル/Ixhel, Scion of Atraxa》
前述の通り、じっくりとアドバンテージをを広げつつ毒殺を狙うタイプの統率者になります。
アドバンテージを広げる堕落能力に関しては、対戦相手のライブラリーの一番上を操作する事が難しい点、対戦相手のデッキに依存してしまう点からうまく活用する事は正直な所難しいですね。
めくれたカードによってどうやって戦っていけば良いか臨機応変に判断する必要がある、玄人向きの能力です。
強いてこの能力をしっかり活用するとすれば、堕落でめくれたインスタントを対戦相手のターン中にも唱えられるようにマナを確保するために《種子生まれの詩神》《荒野の確保》、堕落能力を何度も誘発させられるように《ストリオン共鳴体》《石成エンジン》あたりを採用すると良いかもしれません。
この能力で対戦相手のパーマネントを唱える際には注意が必要で、その対戦相手をその後敗北させてしまうとそのパーマネントもゲームから離れてしまいます。
従って、対戦相手のパーマネントを唱えた後は倒していく対戦相手の順番に気を付ける必要がありますね。
あとは統率者で毒殺を狙っていくためのサポートカードをピックアップしていきましょう。
毒性の値が2あるので、少なくとも《破滅の巣、ヴィシュグラズ》よりは毒殺しやすい値をしています。
当然ですが毒性が1だと10回も攻撃を通す必要がありますが、2だと5回で済むのは非常に大きいですね。
まずは毒性をサポートしてくれる、今回の新カードを入れていきましょう。
《離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite》
《屍気の拝領/Necrogen Communion》
《注入用義腕/Prosthetic Injector》
《屍気の腐敗僧/Necrogen Rotpriest》
・・・毒性による毒を増やすカード。
毒性を複数持ったクリーチャーが戦闘ダメージを与えるとその値の合計値分毒カウンターを与える事が出来るので、毒性を追加で付与するカードは毒性の値を増やすような使い方が可能です。
《騒がしい這い回り/Chittering Skitterling》
・・・堕落カード。
対戦相手のクリーチャーやアーティファクトを処理してドローに変換する事が出来るので、コストに困る事なくドローを進める事が出来るこのカードは特に相性が良いですね。
感染だけでなく毒性も二段攻撃との相性は良いので、《アトラクサの後継、イクセル》に付与したいですね。
《決闘者の遺産/Duelist's Heritage》
《炎叫びの杖/Fireshrieker》
《燃える拳/Flaming Fist》
《銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin》
・・・継続的に二段攻撃を付与出来るものが良いですね。
万が一《アトラクサの後継、イクセル》が除去されたら被害が大きいオーラはなるべく採用しない方が安全でしょう。
二段攻撃は2つ以上付与しても意味が無いので、これらのカードをたくさん入れすぎると無駄になってしまうため、枚数調整は注意して行う必要があります。
毒殺を狙うなら増殖カードも採用を検討する必要があるでしょう。
一度《アトラクサの後継、イクセル》の攻撃を通した後、1回でも増殖が出来ればその対戦相手を堕落状態にすることが出来るので、《アトラクサの後継、イクセル》デッキであれば特に重要なパーツです。
《伝染病エンジン/Contagion Engine》
《不気味な苦悩/Grim Affliction》
《疫病口獣/Plaguemaw Beast》
《真理と正義の剣/Sword of Truth and Justice》
《ゲスの玉座/Throne of Geth》
・・・すでに構築済みデッキで採用されているものも多いので、追加で採用するとすればこの辺りでしょうか。
《真理と正義の剣》はプロテクションによって回避能力と除去耐性を持たせられるので特に重要ですね。
《疫病口獣》と《ゲスの玉座》は《騒がしい這い回り》と同様、堕落状態の対戦相手から奪ったパーマネントをコストに増殖が出来ると無駄なく動くことが出来るでしょう。
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider》
・・・特にここまででピックアップするタイミングはありませんでしたが、毒性や感染で毒カウンターを対戦相手に与える場合、この《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》がいれば与えるカウンターの数を倍に出来るので是非毒殺を狙うデッキでは採用したいカードです。
IN 19
《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》
《荒野の確保/Secure the Wastes》
《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》
《石成エンジン/Lithoform Engine》
《離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite》
《屍気の拝領/Necrogen Communion》
《注入用義腕/Prosthetic Injector》
《屍気の腐敗僧/Necrogen Rotpriest》
《騒がしい這い回り/Chittering Skitterling》
《決闘者の遺産/Duelist's Heritage》
《炎叫びの杖/Fireshrieker》
《燃える拳/Flaming Fist》
《銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin》
《伝染病エンジン/Contagion Engine》
《不気味な苦悩/Grim Affliction》
《疫病口獣/Plaguemaw Beast》
《真理と正義の剣/Sword of Truth and Justice》
《ゲスの玉座/Throne of Geth》
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider》
OUT 19
《マイコシンスの悪鬼/Mycosynth Fiend》
《風生まれの詩神/Windborn Muse》
《屈辱/Mortify》
《ファイレクシアの再誕/Phyrexian Rebirth》
《化膿/Putrefy》
《ノーンの別館/Norn's Annex》
《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
《腐れ蔦の再生/Moldervine Reclamation》
《ノーンの命令/Norn's Decree》
《グリッサの回収者/Glissa's Retriever》
《ワーム地震/Wurmquake》
《多汁質の頭蓋住まい/Bilious Skulldweller》
《腐り腹のネズミ/Blightbelly Rat》
《感染肥やし/Feed the Infection》
《槽の出現/Vat Emergence》
《球層の拡大/Expand the Sphere》
《有毒の突撃/Noxious Assault》
《猛毒の非道者/Venomous Brutalizer》
《ファイレクシアの大地図/Phyrexian Atlas》
堕落能力がどうしても能動的に構築を寄せる事が出来るようなものではないので、毒カウンターを与える事を中心とした改良案となりました。
堕落能力自体はゲームが長引けば長引くほど強力なものになっていくので、構築済みデッキに最初に入っていた《亡霊の牢獄》などの攻撃抑制カードだけでなく《スレイベンの守護者、サリア》などのロック系カードを増やしていく嫌がらせメインのデッキにしていくのもいいでしょう。
その場合は白に寄せてロック系にしても良いですし、黒の《抑圧》などの手札破壊系のカードに寄せると、自分は堕落によって疑似的に手札が確保でき、対戦相手は手札が無いというような状況に持ち込めるのでそういった構築にするのもアリですね。
状況に応じた柔軟な戦い方を求められるため、統率者戦の経験値を積むのにピッタリの統率者と言えるでしょう。
・《破滅の巣、ヴィシュグラズ/Vishgraz, the Doomhive》
こちらも毒カウンターを活用した統率者。
威迫という毒性と相性の良い回避能力、戦場に出たときにダニトークンを生成する誘発型能力、毒カウンターを参照して自身のパワータフネスを強化する常在型能力を持ちます。
毒性の値が1と小さいため、このままだと毒殺だけを狙うのは少々困難です。
常在型能力によって必然的にパワーが大きくなるので、《破滅の巣、ヴィシュグラズ》だけで毒殺する前に統率者ダメージ21点の方が先に溜まる事が多いでしょう。
従って《破滅の巣、ヴィシュグラズ》で戦う場合は、毒カウンターで倒す対戦相手と統率者ダメージで倒す対戦相手を事前に考えておく必要があります。
毒カウンターをたくさん持った対戦相手を敗北させてしまうとその分修整値が小さくなってしまう点には特に注意が必要です。
まずは毒カウンターサポートのカードを探していきましょう。
《離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite》
《屍気の拝領/Necrogen Communion》
《注入用義腕/Prosthetic Injector》
《屍気の腐敗僧/Necrogen Rotpriest》
・・・毒性による毒を増やすカード。
これは《アトラクサの後継、イクセル》と同じラインナップですね。
《ぎらつく油/Glistening Oil》
《ファイレクシア化/Phyresis》
《汚れた一撃/Tainted Strike》
《大軍の功績/Triumph of the Hordes》
・・・感染を持たせるカード。
《破滅の巣、ヴィシュグラズ》は常在型能力のおかげでサイズはどんどん上げられるので、感染を持たせる事によって一気に毒殺へのターンが短くなります。
その場合は統率者ダメージよりも早く毒カウンターの方が溜まりきるので、これらのカードを引いた場合はゲームプランを考え直す必要があるかもしれません。
《決闘者の遺産/Duelist's Heritage》
《炎叫びの杖/Fireshrieker》
《燃える拳/Flaming Fist》
《銀刃の聖騎士/Silverblade Paladin》
《アクローマの意志/Akroma's Will》
・・・二段攻撃を付与出来るカード。
統率者ダメージを狙う上でも二段攻撃は相性が良いですね。
特に1回目の戦闘ダメージの毒性で毒カウンターを与えると、《破滅の巣、ヴィシュグラズ》の常在型能力によって2回目の戦闘ダメージが増えるため統率者ダメージ21点を比較的容易に狙う事も出来るでしょう。
これも《アトラクサの後継、イクセル》とほぼラインナップに変わりはありませんが、《アクローマの意志》だけ追加されています。
《アトラクサの後継、イクセル》とは異なり《破滅の巣、ヴィシュグラズ》は誘発型能力によって生成したダニトークンでも毒カウンターを与えられる都合上、自分のクリーチャー全員に二段攻撃を付与出来るのは大分話が変わってくるためです。
《伝染病エンジン/Contagion Engine》
《不気味な苦悩/Grim Affliction》
《疫病口獣/Plaguemaw Beast》
《真理と正義の剣/Sword of Truth and Justice》
《ゲスの玉座/Throne of Geth》
《次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration》
《ふくれた汚染者/Bloated Contaminator》
《完全化の杖/Staff of Compleation》
・・・・増殖カード。
これも《アトラクサの後継、イクセル》とほぼ同じラインナップ。
増殖は毒殺への近道になりますが、《破滅の巣、ヴィシュグラズ》にとっては常在型能力のおかげで1回の増殖で+3/+3修整もしてくれるので、普通の毒殺デッキで使う以上に、統率者ダメージ21点にも近づくというとても噛み合いの良い能力なので、意識して採用するようにしたいですね。
《闇の覆い/Cover of Darkness》
《最上位権限/Alpha Authority》
《ヴォラックの戦角/Vorrac Battlehorns》
《狼乗りの鞍/Wolfrider's Saddle》
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》
・・・主に《破滅の巣、ヴィシュグラズ》に回避能力を持たせるカード。
元々威迫を持っていますが、緑にたまにある「2体以上のクリーチャーにブロックされない」逆威迫ともいえるような能力を付与すると完全にブロックされない状態になります。
《闇の覆い》は「ファイレクシアン」と宣言する事でダニトークンにも回避能力を持たせられる強力なエンチャントです。
その他相性が良いカードをピックアップしていきます。
《伝染する一噛み/Infectious Bite》
・・・普通の呪文のオマケで対戦相手に毒カウンターをばら撒く新規カード。
呪文の部分もインスタント除去なので腐りにくく、是非採用しておきたいカードですね。.
《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Monstrous Raider》
・・・感染といえばこれ。毒カウンターがモリモリ増えると《破滅の巣、ヴィシュグラズ》もモリモリ育つのですぐにゲームを終わらせられるでしょう。
《雷足のベイロス/Thunderfoot Baloth》
・・・強力な副官能力を持つカード。
全体に+2/+2修整とトランプルを持たせるため、ダニトークンの攻撃を通しやすく、その分毒カウンターを与えやすくなるので勝利にグッと近づく事が出来る良カードです。
IN 21
《離反ダニ、スクレルヴ/Skrelv, Defector Mite》
《屍気の拝領/Necrogen Communion》
《屍気の腐敗僧/Necrogen Rotpriest》
《ぎらつく油/Glistening Oil》
《ファイレクシア化/Phyresis》
《汚れた一撃/Tainted Strike》
《大軍の功績/Triumph of the Hordes》
《決闘者の遺産/Duelist's Heritage》
《燃える拳/Flaming Fist》
《アクローマの意志/Akroma's Will》
《伝染病エンジン/Contagion Engine》
《真理と正義の剣/Sword of Truth and Justice》
《ゲスの玉座/Throne of Geth》
《次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration》
《ふくれた汚染者/Bloated Contaminator》
《闇の覆い/Cover of Darkness》
《最上位権限/Alpha Authority》
《ヴォラックの戦角/Vorrac Battlehorns》
《こそ泥の兜/Prowler's Helm》
《伝染する一噛み/Infectious Bite》
《雷足のベイロス/Thunderfoot Baloth》
OUT 21
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
《マイコシンスの悪鬼/Mycosynth Fiend》
《風生まれの詩神/Windborn Muse》
《有毒な変わり身/Venomous Changeling》
《屈辱/Mortify》
《化膿/Putrefy》
《選別の儀式/Culling Ritual》
《ファイレクシアの再誕/Phyrexian Rebirth》
《ノーンの別館/Norn's Annex》
《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》
《アトラクサの後継、イクセル/Ixhel, Scion of Atraxa》
《ノーンの命令/Norn's Decree》
《ゲスの召喚/Geth's Summons》
《グリッサの回収者/Glissa's Retriever》
《ワーム地震/Wurmquake》
《腐り腹のネズミ/Blightbelly Rat》
《感染肥やし/Feed the Infection》
《槽の出現/Vat Emergence》
《有毒の突撃/Noxious Assault》
《猛毒の非道者/Venomous Brutalizer》
《ファイレクシアの大地図/Phyrexian Atlas》
《破滅の巣、ヴィシュグラズ》は《アトラクサの後継、イクセル》よりも攻撃的な能力を持っているため、戦闘面をサポートするカードが中心のピックアップになりました。
回避能力が少し弱いため、ここからはトランプルや飛行などの回避能力を付与するカードを追加で採用していくと良いでしょう。
《破滅の巣、ヴィシュグラズ》の生成するダニトークンに注目して、トークン戦術で攻めていく構成にしても面白そうですね。
色的には《選定された行進》《栄光のドミヌス、モンドラク》《似通った生命》《野生の活力》《倍増の季節》とトークンを倍増させるカードを(どれも高額なカードですが)多数採用可能です。
トークン戦術で行く場合は《屍賊の死のマント》+《アシュノッドの供犠台》+《破滅の巣、ヴィシュグラズ》による無限マナ無限ダニトークンコンボも採用しておくのも良いでしょう。
何も考えず毒殺を狙う統率者かと思いきや、統率者ダメージと毒カウンターを振り分けていく丁寧さも要求される、意外と戦闘の運び方にウデが出る統率者です。
統率者戦での戦闘の仕方を練習したい方にピッタリの統率者ですね。
「反抗の夜明け」
統率者候補は《太陽の先兵、ネヤリ》と《太陽の栄光、オターリ》
《太陽の先兵、ネヤリ》はトークンを活用するデッキが作れそうな能力を持ちます。
1つ目の能力によりトークンの打点を実質2倍にでき、2つ目の能力によりそのトークンで攻撃すればするほど実質的なアドバンテージを確保していける、展開力と打点をサポートしてくれる攻撃的な統率者ですね。
《太陽の栄光、オターリ》は久しぶりの経験カウンターを用いる統率者。
攻撃するだけで経験カウンターを得て、その分だけレベルトークンを生成して一緒に攻め込むという強力な能力。
更に2つ目の能力のおかげで仮に統率者が除去されてしまっても墓地にいれば簡単に戦場に戻す事が出来る事実上の除去耐性も持ち合わせています。
・《太陽の先兵、ネヤリ/Neyali, Suns' Vanguard》
2つ目の能力はトークンで攻撃したら疑似的なドローが出来ますよ、という能力。
強力ですが特にこの能力にかみ合うようなカードは無いので、この能力に着目したカード選択をする必要はありません。
強いて言えばちゃんとトークンで継続的に攻撃出来るような構成にしましょう、という程度ですが、そもそも1つ目の能力を活用するならその点は容易にクリアできます。
1つ目の能力はトークンに二段攻撃を付与する能力で、これをしっかりと活用できるようにデッキを構築していく事になるでしょう。
ただの1/1兵士や2/2騎士などのトークンに二段攻撃を付与しても打点の上がり方は軽微です。
大型のトークンを生成したり、生成したトークンを予め強化したりとそのままだと下準備が必要です。
今回はコピートークンを生成し、それに二段攻撃を付与する構築を考えてみましょう。
《ティアの戦天使/Battle Angels of Tyr》
《我々の刃/Blade of Selves》
《アルダー・レイヴンガード大公爵/Duke Ulder Ravengard》
《フィルボルグのフルート吹き/Firbolg Flutist》
《ハンマー・オヴ・モラディン/Hammers of Moradin》
《軍団の忠誠心/Legion Loyalty》
《戦長の巨人/Warchief Giant》
・・・無尽はコピートークンを攻撃している状態で生成してくれるので、二段攻撃を持たせる事が可能です。
一点、《太陽の先兵、ネヤリ》の2つ目の能力は「トークンが攻撃するたび」で、「攻撃している状態でトークンを生成」した場合には誘発しない点には注意が必要です。
《恐怖のドールハウス/Dollhouse of Horrors》
《第三の道のフェルドン/Feldon of the Third Path》
《王神の贈り物/God-Pharaoh's Gift》
《魂分離機/Soul Separator》
《賞罰の天使/Angel of Sanctions》
《永久のドラゴン/Timeless Dragon》
・・・墓地のクリーチャーのコピートークンを生成するカード。
上の4種はこのカードとは別にクリーチャーカードを墓地に置いておく必要があるので、マナ総量が重いクリーチャーのコピートークンを生成したい場合は《信仰無き物あさり》などで予め墓地に落としておく工夫が必要になります。
《賞罰の天使》《永久のドラゴン》はサイズこそたかが知れていますが、前者は除去能力、後者は平地サイクリングによるデッキの安定性向上と戦闘力以外の強みがあるのでピックアップしています。
《悪魔の皮の魂結び/Felhide Spiritbinder》
《炎駆の乗り手/Flamerush Rider》
《多勢の兜/Helm of the Host》
《トラブルメーカー、ジャクシス/Jaxis, the Troublemaker》
《霊鍛冶のホフリ/Hofri Ghostforge》
《ミミックの大桶/Mimic Vat》
《炎影の妖術/Flameshadow Conjuring》
《下僕の反射鏡/Minion Reflector》
《夢幻の密集軍/Mirage Phalanx》
《鏡の行進/Mirror March》
《鏡の池/Mirrorpool》
《魂の鋳造所/Soul Foundry》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《欠片の双子/Splinter Twin》
《熱の陽炎/Heat Shimmer》
《双つ身の炎/Twinflame》
・・・他のクリーチャーのコピートークンを生成するカード。
《炎駆の乗り手》のように攻撃クリーチャー限定だったり、《霊鍛冶のホフリ》《ミミックの大桶》のように死亡したクリーチャー限定だったり、《魂の鋳造所》のように手札のクリーチャーだったり、それぞれ様々な条件があるためデッキの構成に応じて取捨選択していきたいですね。
《鏡割りのキキジキ》《欠片の双子》を採用する場合は無限コンボが出来るように《修復の天使》《守護フェリダー》《士気溢れる徴集兵》《村の鐘鳴らし》などを採用して追加の勝ち手段にするのも良いでしょう。
《熱の陽炎》《双つ身の炎》も《二重詠唱の魔道士》で無限コンボになるので忍ばせておきたいですね。
続いて、コピートークンを生成して恩恵が大きいクリーチャーをピックアップしていきましょう。
まずは戦闘ダメージを与えるたびに何かしら誘発する能力を持つクリーチャー。
二段攻撃を持っているので、ブロックされなければ一度の戦闘で2回能力が誘発するので普段以上の活躍が期待できます。
《エインシャント・カッパー・ドラゴン/Ancient Copper Dragon》
《顔壊しのプロ/Professional Face-Breaker》
・・・宝物トークンを生成するクリーチャー。
《顔壊しのプロ》はクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたび、本体とコピートークンそれぞれが誘発するので、プレイヤー1人にトークンの攻撃がクリーンヒットすると合計で4個宝物が出るトンデモクリーチャーに。
《管区の隊長/Precinct Captain》
《エインシャント・ゴールド・ドラゴン/Ancient Gold Dragon》
・・・クリーチャートークンを生成するクリーチャー。
出てくるトークンは1/1と小さいものの、二段攻撃を持つので最低限の戦力にはなってくれます。
《サンダーウルフ・キャバルリー/Thunderwolf Cavalry》
・・・戦力を増強してくれるクリーチャー。
これを採用するなら1/1のトークンであっても脅威となるサイズまで育てる事が可能なので、上記の《管区の隊長》《エインシャント・ゴールド・ドラゴン》などとセットで採用したいですね。
《災火のドラゴン/Balefire Dragon》
《ブレードグリフの試作品/Bladegriff Prototype》
《焼酸のドラゴン/Mordant Dragon》
《スカークの猛士/Skirk Commando》
《噛みつくスラッグ/Snapping Thragg》
・・・除去能力を持つクリーチャー。
《災火のドラゴン》は一度目の誘発型能力で除去できないクリーチャーは中々いないのでオーバーキルになりがちですが、シンプルに6/6飛行というサイズのトークンに二段攻撃を付与するだけでも打点が十分なので是非とも採用したいところですね。
《運命の天使/Angel of Destiny》
《ブラッドサースター/Bloodthirster》
・・・勝ち手段用クリーチャー。
《運命の天使》はものすごい勢いでライフを回復させてくれるので、簡単に勝利条件を満たす事が出来るでしょう。
《ブラッドサースター》は戦闘フェイズが大量に生成されます。ただし、追加の戦闘フェイズの度にクリーチャーをアンタップするわけではないので警戒を持たせないと他のクリーチャーでダメージを稼ぐ事が出来ません。
ただ、《無形の美徳》《太陽の神、ヘリオッド》などで全体に警戒を持たせてあげると全ての追加の戦闘フェイズで攻撃に参加できるようになるので、ある程度戦力が揃っている盤面であればそのままフィニッシュまで持ち込む事が出来るでしょう。
コピートークンとは関係ないですが、二段攻撃を持つクリーチャーたちと相性が良いカードを紹介します。
《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
・・・戦闘ダメージを与えるたび、対戦相手のクリーチャーを使嗾するか、対戦相手のライブラリーの一番上からいわゆる衝動的ドローが出来るようになるクリーチャー。
対戦相手のライブラリーから衝動的ドローが出来るのが強力で、どうしても対戦相手のデッキの構造次第にはなってしまいますが追加の戦力や除去などを奪う事でアドバンテージを広げていけます。
《ストリクスヘイヴンの競技場/Strixhaven Stadium》
・・・追加の勝ち手段。二段攻撃を持つクリーチャーがいれば一度に得点を2点も入れられるので普段以上のスピードでゲームを終わらせられます。
IN 20
《我々の刃/Blade of Selves》
《ハンマー・オヴ・モラディン/Hammers of Moradin》
《賞罰の天使/Angel of Sanctions》
《永久のドラゴン/Timeless Dragon》
《トラブルメーカー、ジャクシス/Jaxis, the Troublemaker》
《炎影の妖術/Flameshadow Conjuring》
《夢幻の密集軍/Mirage Phalanx》
《魂の鋳造所/Soul Foundry》
《熱の陽炎/Heat Shimmer》
《双つ身の炎/Twinflame》
《二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mage》
《顔壊しのプロ/Professional Face-Breaker》
《管区の隊長/Precinct Captain》
《サンダーウルフ・キャバルリー/Thunderwolf Cavalry》
《災火のドラゴン/Balefire Dragon》
《ブレードグリフの試作品/Bladegriff Prototype》
《焼酸のドラゴン/Mordant Dragon》
《運命の天使/Angel of Destiny》
《騒乱の発端、グレンゾ/Grenzo, Havoc Raiser》
《ストリクスヘイヴンの競技場/Strixhaven Stadium》
OUT 20
《黄金夜の指揮官/Goldnight Commander》
《覇者、ジョー・カディーン/Jor Kadeen, the Prevailer》
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
《調和のアルコン/Harmonious Archon》
《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》
《銅纏いの呼集/Call the Coppercoats》
《取り引き/Cut a Deal》
《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
《深夜の出没/Midnight Haunting》
《連鎖反応/Chain Reaction》
《英雄的援軍/Heroic Reinforcements》
《高まる献身/Increasing Devotion》
《報いの時/Hour of Reckoning》
《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》
《勇敢な者の鎚鉾/Mace of the Valiant》
《スカイクレイブの大鎚/Maul of the Skyclaves》
《軍勢の集結/Assemble the Legion》
《ケンバの戦旗/Kemba's Banner》
《黄金守護の計略/Goldwardens' Gambit》
二段攻撃を簡単に付与出来るので、それで遊ぼう!という方向性で構築してみました。
今後はいくつか改良する道があります。
1つは今のコピートークンの方向性のまま成長させていく方向。
戦闘ダメージを与えるたびに誘発する能力を持つクリーチャーには限りがありますが、必ずしもその能力に拘る必要はありません。
例えば《業火のタイタン》などシンプルに強力な戦場に出たときに誘発する能力を持つクリーチャーはコピートークンが戦場に出ただけでも強力ですし、何ならこの例の場合は6/6のトークンに二段攻撃が付与されているのでそれだけで無視できない打点を叩き出してくれます。
2つ目の方向性はよりトークン戦術に寄せていく方向。
この場合はコピートークンを生成するのではなく、構築済みデッキに入っているようなトークン生成カードを選別して採用して、《太陽の先兵、ネヤリ》の二段攻撃の能力をシンプルにトークン強化能力として見るという構築。
他のトークンデッキ統率者と異なり、二段攻撃という簡単には付与しにくい能力を統率者が付与してくれるので、爆発力に期待できます。
3つ目は途中で紹介した《鏡割りのキキジキ》《欠片の双子》のコンボも採用して、より無限コンボに注目していく方向。
この場合は《太陽の先兵、ネヤリ》の2つ目の能力をフル活用してコンボパーツを探しに行くようなゲーム展開になるでしょう。
《太陽の先兵、ネヤリ》は二段攻撃付与というシンプルな強化手段のため、シンプルなトークンデッキになるかと思いきやコピートークンを活用する事によってトリッキーな動きも見せる事が出来る、中々に面白そうな統率者ですね。
・《太陽の栄光、オターリ/Otharri, Suns' Glory》
飛行速攻という攻撃しやすいキーワード能力、攻撃するたびにトークンを生成して打点を上げる誘発型能力、墓地から復活できる起動型能力と、攻撃的な能力がまとまった統率者ですね。
誘発型能力で生成したトークンは「攻撃している状態で生成」としか書かれていないので、どの対戦相手を攻撃するかは自分で選ぶ事が出来ます。
《太陽の栄光、オターリ》で1人に統率者ダメージを溜めながら他の対戦相手にレベルトークンで殴りかかってライフを詰めに行ったり、プレインズウォーカーにも殴りに行くといった使い方も可能です。
メインとなる《太陽の栄光、オターリ》の誘発型能力をサポートするカードを探してみましょう。
これは経験カウンターを参照するため、ストーリー的には微妙ですがファイレクシア陣営の増殖と相性が良いでしょう。
《伝染病の留め金/Contagion Clasp》
《奉謝の亡霊/Grateful Apparition》
《真理と正義の剣/Sword of Truth and Justice》
・・・増殖カード。この固有色だと中々使い勝手のいい増殖カードはありませんね。
増殖をするだけのカードを入れるぐらいだったら《太陽の栄光、オターリ》の誘発回数を増やすカードを採用した方が良いので、ここはこの3枚だけピックアップしています。
《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》
《石成エンジン/Lithoform Engine》
・・・誘発型能力をコピーするカード。誘発回数を増やせばその分経験カウンターも生成されるトークンも増えるので、打点の上がり方が段違いになります。
《追い討ち/Aggravated Assault》
《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader》
《戦闘の祝賀者/Combat Celebrant》
《大群の怒り/Fury of the Horde》
《アヴェルヌスの憤怒、カーラック/Karlach, Fury of Avernus》
《アクームの怒り、モラウグ/Moraug, Fury of Akoum》
《連続突撃/Relentless Assault》
《反応/反正/Response/Resurgence》
《今を生きる/Seize the Day》
《攻撃の波/Waves of Aggression》
《世界大戦/World at War》
・・・追加の戦闘フェイズを行うカード。
《太陽の栄光、オターリ》の攻撃回数が増えればその分誘発回数も増やせるという目論見です。
注意点として、例えば《太陽の栄光、オターリ》で攻撃した後の第2メインフェイズで《連続突撃》を唱えた場合、追加の戦闘フェイズを行えますが、そのターンに《太陽の栄光、オターリ》の誘発型能力で生成したトークンは速攻を持たないため再攻撃する事が出来ないという点があります。
やみくもに採用するのではなく、コストパフォーマンスを考えて取捨選択していきたいですね。
もちろん《熱情》《憤怒》《オーガの戦駆り》《授業初日》などで全体に速攻を持たせるギミックがあればこれらの追加戦闘フェイズを行うカードはどれも強力なカードになるので、そういった構築にするのもアリです。
《太陽の栄光、オターリ》の誘発型能力でトークンが毎ターン大量に出るようになるので、クリーチャーが戦場に出る事で誘発するカードを入れるとスゴイ事になります。
《聖戦士の進軍/Cathars' Crusade》
《アクロスでの武勇/Valor in Akros》
《オーガの戦駆り/Ogre Battledriver》
《戦の只中/In the Web of War》
《戦争の靴職人、アルドース/Ardoz, Cobbler of War》
《ファラジの先兵/Fallaji Vanguard》
《セラの救い手/Serra Redeemer》
《養育する存在/Nurturing Presence》
・・・パワータフネスに修正を与えるカード。
《オーガの戦駆り》《戦の只中》はついでに速攻も持たせてくれるので、追加戦闘フェイズカードをより強く使えるようになりますね。
《養育する存在》はエンチャントされてるクリーチャーだけなので他のカードに比べるとインパクトは小さいですが、《太陽の栄光、オターリ》で統率者ダメージを十分狙えるようになります。
《衝撃の震え/Impact Tremors》
《鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge》
《機知ある怨怒取り/Witty Roastmaster》
《峰の恐怖/Terror of the Peaks》
《戦嵐のうねり/Warstorm Surge》
《薔薇の部屋の出納係/Rose Room Treasurer》
・・・ダメージを飛ばすカード。
《峰の恐怖》《戦嵐のうねり》はマナ総量重めですがその分クリーチャーにもダメージを飛ばせるので、ブロッカーを除去しつつ攻撃する事が可能です。
《薔薇の部屋の出納係》は2回目までは宝物トークンを生成という別の能力になりますが、どちらにしても強力ですね。
《均整のマトリックス/Symmetry Matrix》
《トカシアの歓待/Tocasia's Welcome》
《歓迎する吸血鬼/Welcoming Vampire》
《噂の蒐集家/Rumor Gatherer》
・・・ドローが出来るカード。
デッキにすでに入っている《弱者の師》や《均整のマトリックス》はクリーチャーが1体出るたびに誘発するので、レベルトークンが複数体出たらその分マナを支払う事で大量ドローが出来ます。
マナはかかりますが、その後のゲーム展開に大きく影響するので積極的に狙っていきましょう。
《悪魔的な客室係/Devilish Valet》
・・・自身のパワーに修整が入るカード。
似たようなカードはいくつかありますが、このクリーチャーのパワーの上がり方は別格。
経験カウンターが5個目の段階でパワーが32、6個目で64まで上がります。トランプルと速攻も持っているのでこれだけでプレイヤー1人や2人は削れるパワーがあります。勝ち手段の1つとして採用しておくといいでしょう。
《太陽の栄光、オターリ》の起動型能力ですが、コストとしてレベルクリーチャーが必要になります。
自身の誘発型能力で生成したトークンでもコストに出来ますが、全体除去などで処理されてしまうと起動コストが用意できません。
リカバリーのためにもある程度レベルクリーチャーを採用したいのですが、レベルクリーチャーで《太陽の栄光、オターリ》デッキで無理なく採用出来るようなカードは非常に少ないため、多相クリーチャー等に頼ると良いでしょう。
また、リカバリー用に手札に温存しておいてももったいないので、先に展開出来たらその分仕事をしてくれるカードを採用しておくと無駄にならずに済みます。
《血統詐称者/Bloodline Pretender》
《金属ミミック/Metallic Mimic》
《鏡の精体/Mirror Entity》
・・・どちらも《太陽の栄光、オターリ》の誘発型能力と相性の良いカードで、《血統詐称者》は自身のサイズがどんどん上がっていくのでこれだけでも無視できないサイズに簡単に成長してくれます。
《金属ミミック》《鏡の精体》はレベルトークンのサイズを底上げしてくれる優秀なクリーチャーです。
《太陽の栄光、オターリ》を出す前に戦場に出しておいてもしっかり活躍してくれるため無駄になりにくいですね。
《雄牛のやっかいもの/Taurean Mauler》
・・・特に《太陽の栄光、オターリ》とのかみ合いはありませんが、統率者戦で無理なく採用できそうなカードパワーを持つ多相持ちクリーチャーという事でピックアップ。自分はもちろん対戦相手が呪文を唱えても誘発するので、これも簡単に無視できないサイズまでサイズアップしてくれるでしょう。
IN 20
《伝染病の留め金/Contagion Clasp》
《真理と正義の剣/Sword of Truth and Justice》
《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》
《石成エンジン/Lithoform Engine》
《アヴェルヌスの憤怒、カーラック/Karlach, Fury of Avernus》
《今を生きる/Seize the Day》
《攻撃の波/Waves of Aggression》
《聖戦士の進軍/Cathars' Crusade》
《アクロスでの武勇/Valor in Akros》
《戦争の靴職人、アルドース/Ardoz, Cobbler of War》
《セラの救い手/Serra Redeemer》
《衝撃の震え/Impact Tremors》
《戦嵐のうねり/Warstorm Surge》
《薔薇の部屋の出納係/Rose Room Treasurer》
《均整のマトリックス/Symmetry Matrix》
《トカシアの歓待/Tocasia's Welcome》
《悪魔的な客室係/Devilish Valet》
《金属ミミック/Metallic Mimic》
《鏡の精体/Mirror Entity》
《雄牛のやっかいもの/Taurean Mauler》
OUT 20
《竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast》
《忠実な弟子/Loyal Apprentice》
《軍勢の戦親分/Legion Warboss》
《覇者、ジョー・カディーン/Jor Kadeen, the Prevailer》
《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》
《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
《エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel》
《栄光の終焉/Finale of Glory》
《銅纏いの呼集/Call the Coppercoats》
《軍族童の突発/Hordeling Outburst》
《深夜の出没/Midnight Haunting》
《金切るときの声/Battle Screech》
《連鎖反応/Chain Reaction》
《憎悪の蜃気楼/Hate Mirage》
《英雄的援軍/Heroic Reinforcements》
《高まる献身/Increasing Devotion》
《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》
《スカイクレイブの大鎚/Maul of the Skyclaves》
《軍勢の集結/Assemble the Legion》
《黄金守護の計略/Goldwardens' Gambit》
中途半端にトークンを生成するカードを入れておくよりも《太陽の栄光、オターリ》の誘発型能力で生成した方が結果的に盤面もそれ以降の《太陽の栄光、オターリ》の誘発型能力も強くなっていくので、トークン生成カードを《太陽の栄光、オターリ》サポートカードにほとんど入れ替えていっています。
今後は《太陽の栄光、オターリ》自身を追放除去などから守るためのカードを採用していくのも良いでしょう。
また、《太陽の栄光、オターリ》を《勇敢な者の鎚鉾》などの「あなたがコントロールするクリーチャー1体につき修整を与える」系のカードなどを用いてサイズアップさせてより素早く統率者ダメージを狙う構築にするのも良いですね。
《太陽の栄光、オターリ》はトークンの展開力に長けておりプレイングもそこまで難しくなく、デッキの構築もしやすいので初心者にオススメの統率者です。
・まとめ
各種ドミヌスなど今後の統率者戦に影響のありそうなカードが多く収録された面白いセットになっていますね。
ピックアップできなかったカードの中にも、「この統率者でならまるであつらえたかのようにマッチする!」というようなカードも多いので、是非皆さんも今使っている統率者デッキのキーカードになるかもしれないカードを探してみてください!!
今回の『ファイレクシア:完全なる統一』の記事は以上で終了となります。
最後までお読みいただきありがとうございました!