岡本桂多のKill them All!~『機械兵団の進軍:決戦の後に』編~
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お久しぶりです!BIGWEB統率者戦担当の岡本桂多です!
皆さん楽しい統率者戦ライフをお過ごしでしょうか?
前回の『機械兵団の進軍』から一か月足らずですが次のセットが登場ですね!
『機械兵団の進軍』の統率者もまだまだ遊べそうなものが多く、シンプルにプレイする時間が足りません!!
『機械兵団の進軍:決戦の後に』はお馴染みのプレインズウォーカーがプレインズウォーカーではなくなり伝説のクリーチャーとして収録される等、統率者戦に影響がありそうなセットです。
収録枚数が少ないためか特に新規ギミックはありません。
では早速いつも通り注目カードと注目統率者をピックアップしていきましょう。
目次
・注目カード5選
・注目統率者ピックアップ
・注目カード5選
5位《道を開けよ/Open the Way》
新たな土地サーチ呪文。
4人でプレイしている場合は最大6マナで土地が4枚増やせます。
これは非常に高効率で、同じ6マナだと《ニッサの復興》がありますがあちらはオマケがあるとはいえ3枚しか土地を伸ばせません。
また、5マナでプレイしても土地が3枚増やせますが、これも《ニッサの復興》に比べると1マナ軽く唱えられているのでこれも効率が良いですね。
逆に、4マナでプレイすると土地が2枚増やせますが、これは《爆発的植生》《移動経路》と比べると効率自体はそこまでよくありません。
一応それらとは異なり特殊土地を戦場に出せる可能性はありますが、狙って探しにいけるわけでもないので、《師範の占い独楽》や《森の知恵》が無い限りはそこまで期待しない方が良いでしょう。
《道を開けよ》は近年の土地サーチ呪文としては効率は良いものの、《不屈の自然》のような初手にあってうれしいタイプの土地サーチではないため、どんなデッキでもマナ加速としてオススメはしにくいカードです。
とにかく上陸回数を稼ぎたい、中盤のマナ域から一気にジャンプアップしたい、それこそ《爆発的植生》や《移動経路》を採用しているようなデッキであれば間違いなく入ってくるカードでしょう。
また、レアケースかもしれませんが《敵対工作員》《エイヴンの思考検閲者》環境下でも土地を伸ばせる点も覚えておくといいでしょう。
4位《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Captive Kingpin》
新たなオブ・ニクシリスは「1点のライフを失う」ことに反応するという特殊な誘発型能力を持っています。
統率者としてデッキを組む場合は《魔力のとげ》《燃え立つ大地》《運命をほぐす者》《焼身のシャーマン》《ケデレクトの寄生魔》などの嫌がらせ系パーマネントを採用して誘発回数を増やしてあげると良いでしょう。
また、デッキをアーティファクトに寄せる事で《燃えさし鍛冶》《無謀な炎織り》で誘発回数を増やす構成もアリですね。
また、デビルやゴブリンなど1/1のトークンを生成することが容易なので、トークンデッキにするのも良いですね。
《衝撃の震え》《災厄の行進》《ズーラポートの殺し屋》など、小さいクリーチャーを活用して「1点のライフを失わせる」カードも採用していくと、何度も《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》の能力を誘発させられるでしょう。
もちろん《完全なる統一》で無限ダメージコンボも可能で、似たようなコンボができる《レッドテラー》とは異なり固有色に黒が入っているため《悪魔の教示者》などで《完全なる統一》を探しに行きやすい点も見逃せません。
統率者としてでなく、他の統率者のデッキに採用する可能性も十分ありえます。
《血の炎、ガルナ》《災いの歌姫、ジュディス》《精神破壊者、ネクサル》等々。
1点ダメージもしくはライフを失うだけで良いので、今後も将来性のあるカードです。
3位《燃える魂、サルカン/Sarkhan, Soul Aflame》
新たなサルカンは青赤2色という今までになかった固有色の組み合わせ。
2つある能力はどちらもドラゴンサポート能力。
統率者として組むのは非常に分かりやすいですね。
1つ目の能力でドラゴンのコストを軽減して展開、2つ目の能力でそのドラゴンのコピーになって統率者ダメージを狙うもよし、アドバンテージを稼ぐもよし、というデッキになるでしょう。
自分が展開するドラゴンに実質速攻を持たせられるのが強力で、《炎の大口、ドラクセス》《ヘルカイトの暴君》など速攻を持つだけで大分使いやすさが変わるドラゴンも多く存在しますし、《ドラゴンの暴君》で一気に打点を稼ぐ事も可能です。
他の統率者デッキでの採用も考えられます。
ドラゴンは人気部族という事もあり、今後もドラゴンやドラゴンサポートはいくらでも出てくると思われる将来性のあるカードですね。
2位《復活した精霊信者、ニッサ/Nissa, Resurgent Animist》
新たなニッサは《水蓮のコブラ》と同様の上陸能力を持っています。
統率者戦ではマナクリーチャーとして《水蓮のコブラ》は多くのデッキに採用されていますし、似たような能力の《不屈の補給兵》も2マナの《水蓮のコブラ》ほどではありませんが採用率は高めです。
これだけでも様々なデッキで採用されそうなポテンシャルを持っていますが、オマケ能力も中々に強力。
上陸を2回誘発させるだけで追加でエルフかエレメンタルが手札に加わります。
特に意識していないデッキであれば《ラノワールのエルフ》などのマナクリーチャーが手札に加わるだけになりますが、それでもそこまで悪い話ではありません。
デッキの中のマナクリーチャーを極力減らして、《献身のドルイド》のようなコンボパーツにも使えるエルフだけに絞ったり、《ゼンディカーの報復者》《進歩の災い》などの強力なエレメンタルを採用してあげるとオマケとは呼べないほどのリターンを得られます。
もちろんエルフやエレメンタルの部族デッキで採用してリソースをどんどん稼ぐのもアリです。
エルフなら《エルフの大ドルイド》《ティタニアの僧侶》などエルフの頭数を増やしてくれるのは非常に重要ですし、最近でも《エルフの刃、ラスリル》など強力なエルフデッキが組めそうな統率者が増えており、今後も増えていく可能性は十分あります。
エレメンタルなら同じくゼンディカーのオムナス各種が相性が良いものが多いですね。
《発現する浅瀬》はエレメンタルシナジーとして非常に相性がよく、エレメンタルを展開するだけで上陸回数を稼げる可能性があり、《復活した精霊信者、ニッサ》のオマケ能力を誘発させやすくしてくれます。
新たなニッサは統率者としてよりも他のデッキに採用した方が輝けそうなデザインですね。
1位《鉄頭のアーニ/Arni Metalbrow》
《傷頭のアーニ》が傷が更に大きくなって再登場。
誘発するタイミングが特徴的ですが、手札から更にクリーチャーを展開できる能力を持ちます。
更にこの能力でクリーチャーを出した際にも誘発するため、マナと手札がある限りどんどん展開させる事が可能です。
統率者として組むなら《騙し討ち》などマナ総量の大きいクリーチャーのコストを踏み倒して戦場に出し、そこから更に連鎖して展開していくのが理想的な動きになるでしょう。
《鉄頭のアーニ》の能力で戦場に出したクリーチャーは特にターン終了時に生け贄などされない点が優秀ですね。
《騙し討ち》などを使わない場合は疾駆や奇襲などの代替コスト、《憤怒の化身》《騒乱の歓楽者》などのコストを軽くして唱えられるクリーチャーを使ってコストをある程度誤魔化して展開していく必要があります。
《鉄頭のアーニ》も統率者としてでなく、他の統率者のデッキに採用する可能性も十分ありえます。
特にこの能力は自身が攻撃する必要が無い点が優秀で、すでにマナ総量が大きいクリーチャーを展開できているのであれば《鉄頭のアーニ》を出したターンにすぐに展開していく事も可能です。
《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》《血滾りの司令官、リシア》《激情で錬磨された者、ナヒリ》など、自身のコストを軽くして唱えられる統率者とも相性が良いですし、それでなくともシンプルに大型クリーチャーを多用する《始祖ドラゴン》などのドラゴンデッキに適当に入れておくだけでも展開力アップの一助となるでしょう。
・注目統率者ピックアップ
《運命に導かれし者、ケイリクス/Calix, Guided by Fate》
ケイリクスはエンチャントシナジーの白緑の統率者候補。
1つ目の能力は星座誘発でクリーチャーに+1/+1カウンターを1個置くというシンプルなもの。
これだけだと《二柱に愛されしユートロピア》とほぼ同等で、あちらの方が飛行という回避能力を持たせられる点で優秀なので、固有色はもう1つの能力で差別化していく必要があります。
2つ目の能力は統率者かオーラがついているクリーチャーの攻撃を通す必要があるものの、エンチャントのコピーを生成できるというもの。
シンプルに統率者にオーラを付けて強化し、この能力で更にオーラをコピーして統率者ダメージを狙うのが良いでしょう。
わかりやすい勝ち筋は《天上の鎧》《きらきらするすべて》をコピーしていく事。
まずはこの2枚を探しにいく必要があるので、サーチ呪文をふんだんに入れていきましょう。
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《牧歌的な教示者/Idyllic Tutor》
《皇の声、軽脚/Light-Paws, Emperor's Voice》
《月恵みのクレリック/Moon-Blessed Cleric》
《真の木立ち/Sterling Grove》
《ヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrim》
《テーロスへの侵攻/Invasion of Theros》
《武器庫の開放/Open the Armory》
・・・比較的軽いコストで《天上の鎧》《きらきらするすべて》を探せるカード。
他には5マナ以上で《神社の世話役》《三つの夢》《導きの嘆願》などがありますがどうしてもコストの重さが気になります。どうしても必要な場合は追加で採用するといいでしょう。
統率者の星座能力も相まって、《天上の鎧》《きらきらするすべて》を探す事さえ出来れば、打点を上げるという点は簡単にクリアできます。
統率者ダメージを狙う事を考えると回避能力を付与するのが重要でしょう。
《天上の鎧》《きらきらするすべて》の打点を上げる事にもつながるので、付与出来るオーラをピックアップしていきます。
《慈善の祝福/Benevolent Blessing》
《ちらつき護法印/Flickering Ward》
《聖なるマントル/Holy Mantle》
《五制術の護法印/Pentarch Ward》
《光波の護法印/Spectra Ward》
《疑いなき権威/Unquestioned Authority》
・・・プロテクションを付与するオーラ。
最初に紹介しましたが、《光波の護法印》以外はプロテクション(白)を付与してしまうと《天上の鎧》《きらきらするすべて》を弾いてしまう点に注意が必要です。
また、プロテクション(クリーチャー)はブロッカーの色に関わらずブロックされなくなるので優秀ですが、統率者の星座能力で自身に+1/+1カウンターを乗せられなくなる点にも注意が必要です。
《最上位権限/Alpha Authority》
《梢の覆い/Canopy Cover》
《樹上の篭手/Treetop Bracers》
《天使の運命/Angelic Destiny》
《アーシャの好意/Asha's Favor》
《セラからの翼/On Serra's Wings》
《大霊の盾/Shield of the Oversoul》
《飛び刃の加護/Skyblade's Boon》
《活力のカルトーシュ/Cartouche of Strength》
《怨恨/Rancor》
《強力のルーン/Rune of Might》
《持続のルーン/Rune of Sustenance》
《セテッサ式訓練/Setessan Training》
・・・他にも相性の良さそうなオーラ、回避能力を持たせられるような物を中心にピックアップ。
基本的に統率者の2つ目の能力でコピーするエンチャントは《天上の鎧》《きらきらするすべて》にしておきたいのですが、《活力のカルトーシュ》《強力のルーン》のような戦場に出たときに能力を誘発するオーラを入れておくとプレイングに幅を持たせられるためオススメです。
統率者本人がエンチャントでもある事、デッキ的にエンチャントの比率が多い事から、エンチャントシナジーカードも採用したいですね。
《太陽の恵みの執政官/Archon of Sun's Grace》
《開花の幻霊/Eidolon of Blossoms》
《セテッサの勇者/Setessan Champion》
《空封じ/Skybind》
・・・星座持ちのカード。星座誘発でトランプルや飛行を持たせるカードもありますが、それらはコストが重かったり、そもそも統率者の2つ目の能力で誘発させる場合はもう不要だったりするためピックアップはしていません。
《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress》
《女魔術師の存在/Enchantress's Presence》
《サテュロスの結界師/Satyr Enchanter》
《収穫の手、サイシス/Sythis, Harvest's Hand》
・・・いわゆるエンチャントレスカード。どれもエンチャントを唱えた時に誘発するものなので、統率者の2つ目の能力では誘発しない点には注意が必要です。
《アルゴスの女魔術師》《収穫の手、サイシス》などは統率者よりもコストが軽く、先に出しておけば統率者を唱えるだけでカードが引けるので是非採用したいところですね。
《運命に導かれし者、ケイリクス》はオーラをベタベタ貼って殴る!という非常に分かりやすいデッキが組めそうな初心者向けの統率者です。
他にも《息詰まる徴税》《密輸人の分け前》などをコピーしてアドバンテージを獲得したり、《沈黙のオーラ》《抑制の場》などの嫌がらせエンチャントをコピーして対戦相手の減速を図ったりする構成にしていくのも面白そうですね。
是非自分のプレイスタイルに合った構成の《運命に導かれし者、ケイリクス》デッキを作ってみてください!
《深海の君主、キオーラ/Kiora, Sovereign of the Deep》
新たなキオーラは青緑の統率者候補。
本体は5マナ4/5という少し重めのマナ総量ながらしっかりとしたスペックで、警戒と護法を持ち場持ちが良いですね。
誘発型能力は「海蛇、クラーケン、タコ、リバイアサン」(長いのでまとめて「海産物」と呼びます)を手札から唱えると追加で呪文を唱えられる、という中々に強力なもの。
もちろん手札からだけなので、この誘発型能力で更に海産物を唱えてもダメですし、《ウーラの寺院の探索》《タッサの神官、ケネッソス》《歯と爪》などでコストを踏み倒して戦場に出してもダメです。
手札からマナコストを支払う事なく唱える事が出来ればちゃんと誘発しますが、《全知》《多元宇宙と共に》のようなそもそものコストが重かったり《予言により》のようなしっかり運用するには時間がかかりすぎたり、使いやすいものは中々ありません。
とはいえ海産物自体がコストが重い分本体スペックが強力なので、それに付随してマナ加速やドロー呪文を唱えられるだけでも十分に強力と言えます。
また、コストの重さに関しては緑お得意のマナ加速もありますし、9マナや10マナのコストの非常に重い海産物に拘らずとも、6マナや7マナでも十分なスペックの海産物があるので、コストに関してはそこまで気にならないでしょう。
早速重要な海産物からピックアップしていきましょう。
《水底のクラーケン/Nadir Kraken》
《海駆けダコ/Sea-Dasher Octopus》
《まどろむ島、アリクスメテス/Arixmethes, Slumbering Isle》
・・・まずはコストの軽い所から。
唱えやすい分、統率者の能力で見られるカードの枚数が少ないのでそこまで優先順位は高くありません。
《まどろむ島、アリクスメテス》はその後のマナ加速としても活用できますし、統率者の能力も含めると海産物1枚で2回呪文を唱えているのでまどろみカウンターを取り除けるので12/12のフィニッシャーとして運用するのも容易と、デッキの動きにかみ合っているのでオススメです。
《大図書棟のクラーケン/Biblioplex Kraken》
《霜のモーリット/Moritte of the Frost》
《産卵するクラーケン/Spawning Kraken》
《最深淵の海蛇/Serpent of Yawning Depths》
・・・マナ総量5と6の海産物。
《大図書棟のクラーケン》は戦場に出た時の占術を上手い事使えれば次の海産物を唱えた時に追加で唱えるカードをある程度操作出来ますし、攻撃したときの能力で自分の海産物を手札に戻せば再度統率者の能力を誘発させられるため、中々に優秀です。
《産卵するクラーケン》は海産物デッキにおける分かりやすいフィニッシャー。生成できるトークンのスペックが異様に高い上に、自身の能力で出たクラーケントークンからでも更にクラーケントークンを生成できるので、すぐに盤面を埋め尽くす事が出来るでしょう。
《霜のモーリット》でコピーして生成量を増やしたり、《最深淵の海蛇》で確実に攻撃を通したりと、この5~6マナの海産物はデッキの中核を担う存在です。
《トレイリアの恐怖/Tolarian Terror》
《謎めいた海蛇/Cryptic Serpent》
《歯車襲いの海蛇/Gearseeker Serpent》
・・・7マナですが条件次第で軽く唱えられる海蛇。マナ加速を土地サーチ(インスタント・ソーサリー)に偏らせるなら上2枚、アーティファクトに偏らせるなら《歯車襲いの海蛇》を採用すると良いでしょう。
もちろん最低コストの1マナや2マナで唱えられればいいのですが、4マナぐらいで唱えるのでも十分に強力なカードですね。
《老いたる深海鬼/Elder Deep-Fiend》
《月のクラーケン、ブリネリン/Brinelin, the Moon Kraken》
《上昇底流、スリン・ヴォーダ/Slinn Voda, the Rising Deep》
《船砕きの怪物/Hullbreaker Horror》
《星界の大蛇、コーマ/Koma, Cosmos Serpent》
《船団の災い魔/Scourge of Fleets》
・・・7マナ、8マナの盤面制圧能力を持つ海産物。
《上昇底流、スリン・ヴォーダ》は海産物デッキならではの盤面制圧クリーチャー。基本的に対戦相手のクリーチャーだけを一方的に手札に戻せるので、劣勢でも挽回できますし、優勢ならそのままフィニッシュも可能です。
《船砕きの怪物》はあえて紹介するまでもない強力なクリーチャー。《魔力の墓所》《太陽の指輪》などを絡めた無限マナコンボを採用するのも良いでしょう。
他にもこのデッキに相性が良さそうなカードをピックアップしていきます。
《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》
《石成エンジン/Lithoform Engine》
《聖域の門/Portal of Sanctuary》
《水晶の破片/Crystal Shard》
《移ろいの門/Erratic Portal》
・・・誘発型能力をコピーするか、海産物を唱える回数を増やす事で統率者の能力の誘発回数を増やすためのカード。
《水晶の破片》《移ろいの門》は除去されそうな自分のクリーチャーを手札に戻すためにも、対戦相手がマナを構えていないなら一時的な除去のためにも使えるため、オススメです。1マナ構えた状態から海産物でこれらを戦場に出せるとスマートかつ強力な動きになりますね。
《圧倒的な波/Whelming Wave》
・・・海産物シナジーといえばこれ。
残念ながら海の生き物なのにマーフォークは手札に戻るため、統率者が手札に戻ってしまう点がネック。
このカードのコストは4マナと比較的軽いため、序盤に一気にクリーチャーを展開された際の時間稼ぎとしての使い道もアリでしょう。
このカードを使う場合は自分のマナクリーチャーも(大抵の場合)手札に戻ってしまうため、マナ加速をインスタント、ソーサリー、アーティファクトに頼り、序盤のクリーチャーは戦場に出るだけで仕事をしてくれる《永遠の証人》などに限る事で自分への影響を少なく出来るでしょう。
《カル・シスマの恐怖、殺し爪/Goreclaw, Terror of Qal Sisma》
《急嵐のトリクス/Thryx, the Sudden Storm》
《クローサの家畜商人/Krosan Drover》
・・・パワーやマナ総量が大きいカードのコストを下げる、という特徴的なカード。
当然のことながら「海産物」という部族はないので《ウルザの保育器》などにコスト軽減を頼る事ができませんが、大抵の海産物はこれらのカードの条件を満たしてくれるため恩恵を受けられます。
1ターンに2回海産物を唱えられるのは理想ですが、軽減されたコストの分打ち消しなどの妨害カードを構える事が出来るようにしたり、動きに幅を持たせてくれるだけでも十分実用的です。
《ビヒモス呼び、ルナーディ/Runadi, Behemoth Caller》
《ワイアウッドの呼び手、ギランラ/Gilanra, Caller of Wirewood》
《激情の共感者/Fierce Empath》
《雷声のカミツキガメ/Thunderous Snapper》
・・・マナ総量が大きいカード用サポート。
《ビヒモス呼び、ルナーディ》《ワイアウッドの呼び手、ギランラ》は統率者を1ターン早く出せるようにするためのマナ加速=初手のキープ基準にもなるので優先的に採用すると良いでしょう。
新たなキオーラ、《深海の君主、キオーラ》は海産物を活用したビッグマナデッキになりそうです。
海産物ならではの無限コンボなどは特になく、途中で述べた《産卵するクラーケン》による異様な速度のクロックで圧殺させていくような構成になるでしょう。
どうしても大型クリーチャーを唱えないといけない都合上打ち消し呪文を構える事が難しく、そういった点ではプレイングが中々難しいかもしれません。
海産物クリーチャーは昔は《リバイアサン》など非常に使いにくいがサイズがスゴイ、といったデザインが多かったのですが、最近は《船砕きの怪物》などコストも比較的支払いやすい上に強力なものが少しずつ増えているので、今後も追加が期待できそうです。
是非《深海の君主、キオーラ》デッキを作って、海産物で盤面を埋め尽くしましょう!
『機械兵団の進軍:決戦の後に』編の記事は以上で終了となります。
今回はカードの種類が少なかったものの、十分統率者戦で戦えそうなカード・統率者が追加されています。
今回ピックアップできなかった統率者候補ももちろん増えていますので、皆さんの琴線に触れた統率者で是非新デッキを組んでみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!