岡本桂多のKill them All!~『FINAL FANTASY』編・前編~
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お久しぶりです!BIGWEB統率者戦担当の岡本桂多です!
皆さん楽しい統率者戦ライフをお過ごしでしょうか?
僕は前回の『タルキール:龍嵐録』では
《ぬかるみの執政、シディシ/Sidisi, Regent of the Mire》
《嵐の中心、ネリーヴ/Neriv, Heart of the Storm》
この2つのデッキを組んで遊んでいました。
今回は琴線に触れる統率者が少なく、2つだけとなりましたが過去の統率者を強化したり改めて作り直したりの方が忙しい感じでした。
特に《破断するドラゴンの嵐》《統一の雷鳴》を得た《秘儀の織り手、ゲン》が中々面白い動きをしていた印象です。
他にも《不動なるフェロザー》《先祖の声、ベトー》《釣り合った天秤、テヴァル》《高徳の調停者、テヴァル》《書かれざる者、ウレニ》など様々な統率者を見かけました!
さて、『マジック:ザ・ギャザリング――FINAL FANTASY』はFFシリーズというビッグタイトルとのコラボレーション。
僕もほとんどのFFシリーズをプレイしているため見覚えのあるキャラ・シーンが多くてわくわくしています!
新規ギミックはジョブ選択、段階、英雄譚・クリーチャー。
どれも特別目新しい動きをするようなものではありません。
ジョブ選択は生体武器系統の能力なので、《折れ刃のちし郎》《戦闘の神、ハルヴァール》《激情で錬磨された者、ナヒリ》《有徳の刃鍛冶、ナザーン》《アッシュベイルの英雄、グウィン卿》などの装備品シナジー統率者に採用できるカードが増えていそうです。
英雄譚・クリーチャーは新たなエンチャントのシリーズとなるため、僕が『タルキール:龍嵐録』シーズンで作り直した《秘儀の織り手、ゲン》を始めとして《運命に導かれし者、ケイリクス》《エレボスの手、アニクテア》《蘇りしダクソス》《狼に祝福されし者、エイヴォル》《耕作者、ケスティア》《寓話の歌い手、ナルシ》などのエンチャントシナジー統率者は強化できる可能性があります。
新しいギミックというわけではありませんが、各シリーズに登場する主人公などのネームドキャラはほぼ全てが伝説のクリーチャーでの収録となっています。
新たな統率者候補が大量に登場したということもありますが、《艦長シッセイ》《追放されしファラオ、クレオパトラ》《デジェルとハゾレト》《万物の父、ハーヴィ》《統べるもの、ジョダー》など伝説のクリーチャーシナジー、歴史的なカードシナジーをもつ統率者もカードの選択肢が一気に増えたので新カードには注意が必要です。
それではいつも通り新セットの中身を見ていきましょう!
・注目カード5選
・注目統率者ピックアップ
・統率者デッキを強化しよう!(中編・後編にて掲載)
・注目カード5選
5位《「召喚士」の魔道書》
緑のジョブ選択装備品。
特に修整値はなく、「自身が攻撃したら手札からクリーチャーカードを1枚戦場に出してもよい」という非常に強力なコスト踏み倒し能力を持たせる装備品。
オマケとしてクリーチャーエンチャントだった場合は攻撃している状態で戦場に出せますが、そこを抜きにしても大分強い能力ですね。
ジョブ選択なので最初にプレイして誘発する時は大抵1/1のクリーチャーなので戦闘で討ち取られることはほぼ確実ですが、それ以降も装備コストが3マナというのは得られるリターンに対しては軽いコストです。
固有色が緑単色なので様々な統率者デッキで採用が考えられます。
《ハンス・エリクソン》《溌剌とした探検家、おたから》《ロケッティアの隊長、レッドシフト》《収穫するものテネブ》《世界魂の代弁者、ニッサ》《氷刻み、スヴェラ》などの大型クリーチャーのコストを踏み倒して出していくデッキでの追加のコスト踏み倒し手段として優秀な1枚になるでしょう。
4位《火のクリスタル》
各色にあるクリスタルシリーズの赤。
どれも4マナの伝説のアーティファクトで、《ルビーの大メダル》のような呪文のコスト軽減能力、常在型能力、起動型能力と3つの能力を持っています。
赤の呪文コスト軽減能力に関しては、《発熱の儀式》などのマナ加速、《レンの決意》などの衝動的ドロー、《炎の中の過去》などのフラッシュバック付与が揃っているため、他の色に比べると頼るデッキが多くなります。
《イズマグナスのミジックス》《モンスーンの魔道士、ラル》《炎の踊り手、リオーニャ》《破天荒、ステラ・リー》《ウラブラスク》《双対の声、ヴェイラン》などのインスタントやソーサリーを連鎖して唱えていくいわゆるチェインコンボ系のデッキで追加のマナ軽減カードとして活用できますね。
赤のクリスタルの常在型能力は《熱情》。
継続的に速攻を付与できるアーティファクトやエンチャントは少しずつ増えてはいるものの、固有色赤単で見ると《永劫の勇気》《熱情》《パーフォロスの槌》《青銅血のパーフォロス》《日の出とともに》と、オマケ効果まで見ると《火のクリスタル》も十分張り合えるラインナップといえます。
赤のクリスタルの起動型能力は《電気複製》のような能力。
起動コストこそ重いものの、繰り返しコピー能力が使えるのは非常に強力です。
《電気複製》の時とは異なり、《二重詠唱の魔道士》のように2枚コンボのパーツとしては使えません。
《議事会の流刑者、ギレッド》《荒野の鏡、ギレッド》《グレムリンの神童、ジンバル》《火花散らせる先駆、ネリーヴ》《太陽の先兵、ネヤリ》《増殖されし者、マスター》のようなトークンであることに意味がある統率者、《不休のディサ》《ゴロゴロと悟》《騒乱の発端、グレンゾ》《深夜の災い魔、トヴォラー》のような自分のクリーチャーが戦闘ダメージを与えたら能力が誘発する統率者、《燃え立つ空、軋賜》《ウェザーライトの英雄、ジェラード》《蒐集家、ザンダー卿》《移り気のピルー》のような統率者自身が死亡した時に誘発する能力を、伝説ルールによって毎ターン安定して誘発させる手段として、どんな赤いデッキにも、とまでは言えませんが、活躍の機会が多いカードでしょう。
3位《土のクリスタル》
各色にあるクリスタルシリーズの緑。
緑の呪文コスト軽減能力に関しては、赤ほどの重要性は少ないものの、《垣間見る自然》《獣に囁く者》などのドローカードを活用したクリーチャー呪文主体のチェインコンボデッキでの活躍が見込めます。
《精霊の魂、アニマー》《伝承の語り部、チュレイン》《ティムールの咆哮、エシュキ》《ガイアの眼、グウェナ》《インガとエシカ》《神経質な予見者、ヘルガ》など該当する統率者は割と多く存在しますね。
緑のクリスタルの常在型能力は《枝分かれの進化》。
+1/+1カウンターを活用するデッキは無数に存在するのでここで挙げきれませんが、今回のFF統率者でも《ユウナのガード、ティーダ》《大召喚士、ユウナ》が+1/+1カウンターを活用できる統率者なので、すんなりと採用できそうですね。
また、前述した《精霊の魂、アニマー》《ティムールの咆哮、エシュキ》《神経質な予見者、ヘルガ》は統率者の能力で+1/+1カウンターを使って強化して、それぞれカウンターの数やパワーを参照した能力を持っているため非常によくマッチしていると言えるでしょう。
緑のクリスタルの起動型能力は自分のクリーチャーに+1/+1カウンターを2個割り振って置く、という6マナというコストにしては大分控えめに見える能力。
一応常在型能力が効いてくるため、合計4個分置ける事、使用タイミングに制限がないためコンバットトリックなどで使える事など強みはありますが、正直なところ頻繁に使用するかは怪しいものになってしまいます。
緑のクリスタルは起動型能力こそ控えめなものの、軽減能力と常在型能力だけでも十分採用に値する統率者がいるため、こちらも活躍の機会は多そうです。
2位《親衛隊長、ギルガメッシュ》
FF5の有名なライバル?キャラは赤単色の6マナ6/6という大型サイズでカード化。
能力は一つだけで、戦場に出るor攻撃するたびにライブラリーの上6枚を見て、そこから好きな枚数の装備品を戦場に出し、その中の1枚を侍にすぐに装備してもよい、という非常に強力なもの。
《刃を持つ者、アスター》《ブルーノー・バトルハンマー》《折れ刃のちし郎》《激情で錬磨された者、ナヒリ》《アッシュベイルの英雄、グウィン卿》など装備品を軸にした統率者は多く存在し、そういったデッキで装備品サーチ+追加のアタッカーとしての採用が考えられるでしょう。
似たようなスペック、能力を持つ《山賊の頭、伍堂》がライバルにはなります。
ピンポイントで必要な装備品を探してこられる《山賊の頭、伍堂》と複数枚装備品を探せるギルガメッシュである程度差別化はできるでしょう。
伝説のクリーチャーなので統率者にすることも可能です。
この場合も《山賊の頭、伍堂》と似たような構成になりがちですが、《山賊の頭、伍堂》は《多勢の兜》で簡単に無限コンボができる代わりに装備コストはしっかりと払わないといけないというタイムラグが悩みです。
ギルガメッシュはお手軽無限コンボはないものの、デッキ内に装備品をたくさん採用しておけば一気に装備品を展開できますし、豪快に統率者ダメージを狙いに行く事も出来るのは魅力の一つです。
《悪忌の戦闘部隊/Akki Battle Squad》
《呪い板の壁壊し/Hexplate Wallbreaker》
・・・装備品シナジー+追加戦闘フェイズカード。
どちらも重いコストに見合った大きいリターンが見込めます。《呪い板の壁壊し》は攻撃したときに装備されていないといけないため、ギルガメッシュが攻撃したときの誘発で戦場に出す+装備してもギリギリタイミングが間に合わない点には注意が必要です。
《鍛冶の才能/Blacksmith's Talent》
《ゴーレム皮の篭手/Golem-Skin Gauntlets》
《イラクサ嚢胞/Nettlecyst》
《スランの魔力鎧/Thran Power Suit》
《ナザーンの槌/Hammer of Nazahn》
《順応する万能工具/Adaptive Omnitool》
・・・装備品やアーティファクトシナジーを持つ打点サポートカード。
《ナザーンの槌》は赤単では貴重な装備コスト踏み倒しカード。
特にギルガメッシュが攻撃した時の誘発で優秀な装備品が複数枚めくれたときどれを装備させるかで迷うことになりますが、《ナザーンの槌》があれば全部装備させる事が出来るので是非採用したい装備品です。
《再鍛されたレガシー、カーン/Karn, Legacy Reforged》
《屑鉄の学者、ダレッティ/Daretti, Scrap Savant》
《ゴブリンの技師/Goblin Engineer》
《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
・・・赤単のアーティファクトサポートのカード。
他にも複数ありますが、今回はこの4枚をピックアップ。
《再鍛されたレガシー、カーン》は普段あまり採用されませんが、アーティファクトが多いデッキで採用すると結構な量のマナを加える事ができます。
ギルガメッシュのデッキをプレイしていると「装備品は戦場にバラまかれているけど装備するためのコストが足りない」という状況に陥りがちで、この能力で加えられるマナを装備コストにあてる事で普段よりもスムーズな展開が可能になるため、見た目以上の働きを見せてくれることでしょう。
《屑鉄の学者、ダレッティ》や他のアーティファクトサポートカードに関しては、ギルガメッシュの能力で装備品がめくれたらタダで戦場に出せはしますが、普通に引いてきてしまった装備品の処理に困るシーンで活躍するカードたちです。
デッキの構成上プレインズウォーカーを守る事は難しいので《屑鉄の学者、ダレッティ》は使い捨てのソーサリーのような扱いになってしまうため、プレイするタイミングは注意が必要です。
ギルガメッシュは装備品で統率者を強化して統率者ダメージを狙う!という非常にシンプルなデッキになりました。
ピックアップしたカードは少ないものの、あとはギルガメッシュ本人が少しコストが重いためマナ加速を普段より多めに採用して、速攻を付与する手段、強化する装備品、追加戦闘フェイズカードを追加で入れていくだけで十分に戦えるデッキができるでしょう。
1位《シーンドライブ、ライトニング》
FF13の主人公のライトニングは白赤のクリーチャーで登場。
個人的にFF13シリーズはどれも好きですが、ライトニングリターンズの解放者ライトニングが一番好きだったのでカード化されていないのは残念ですね。
3マナ3/2という比較的小さめなサイズですが、先制攻撃、トランプル、絆魂と攻撃的なキーワード能力を揃えています。
誘発型能力は、自身がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、次の自分のターンが回ってくるまでそのプレイヤーに与えられるダメージが倍になる、という非常に特徴的な能力。
単体で使っても恩恵を受ける事はまずありません。
先制攻撃を持たないクリーチャーと一緒に攻撃した場合、まずライトニングの戦闘ダメージが入ってから通常の戦闘ダメージの計算になるため他のクリーチャーの打点を倍にするカードとして活用できます。
《千番目の月、アニム・パカル》《戦導者オレリア》《ブルーノー・バトルハンマー》《名誉ある者、ガイージー》《宴の結節点、ジェトミア》《太陽の栄光、オターリ》《狼に祝福されし者、エイヴォル》など、横並べでも単体強化でも攻撃的な構成になる統率者で打点サポートとしての活躍が期待できます。
特に《戦導者オレリア》のような追加戦闘フェイズを加えるカードは相性が良いですね。
ライトニングと《戦導者オレリア》だけで攻撃したとしても、1回目の戦闘フェイズでライトニングが3点、《戦導者オレリア》が6点、2回目の戦闘フェイズでライトニングが6点、《戦導者オレリア》が12点とこの2枚だけで合計27点も叩き出せます。
誘発型能力の恩恵を受けられるのは自分の次のターンが回って来るまでなので、他のプレイヤーと共闘する事も可能です。
A→B→C→自分という席順でプレイしている時、Cが次のターン無限コンボを決めたりして勝ちそうな状況になったら、Cをライトニングで攻撃すればその後AとBからCへ与えられるダメージも倍になります。
席順にもよるためこういった状況になるかは運次第ではありますが、プレイする際は忘れないようにしたいですね。
ライトニングは伝説のクリーチャーなので統率者としても組めそうです。
《追い討ち/Aggravated Assault》
《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader》
《フルスロットル/Full Throttle》
《大規模な列車強盗/Great Train Heist》
《グリムリーパーズスプリント/Grim Reaper's Sprint》
《呪い板の壁壊し/Hexplate Wallbreaker》
《アヴェルヌスの憤怒、カーラック/Karlach, Fury of Avernus》
《アクームの怒り、モラウグ/Moraug, Fury of Akoum》
《オーバーパワー攻撃/Overpowering Attack》
《連続突撃/Relentless Assault》
《反応+反正/Response+Resurgence》
《凶暴な打撃/Savage Beating》
《今を生きる/Seize the Day》
《攻撃の波/Waves of Aggression》
《世界大戦/World at War》
・・・追加の戦闘フェイズを加えるカード。
《凶暴な打撃》は双呪まで含めると大分コストがかさみますが、二段攻撃も付与してくれます。
二段攻撃と追加戦闘フェイズも含めると、1回目の戦闘の先制攻撃のタイミングで3点、通常のダメージのタイミングで6点、2回目の戦闘の先制攻撃のタイミングで12点、2回目の戦闘の通常のダメージのタイミングで24点と、これだけで統率者ダメージのオーバーキルができます。
《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》
《熟達した戦い/Battle Mastery》
《シワのバエク/Bayek of Siwa》
《狂戦士たちの猛攻/Berserkers' Onslaught》
《刃の歴史家/Blade Historian》
《血の霧/Blood Mist》
《粗野な牧人、ブルース・タール/Bruse Tarl, Boorish Herder》
《ケイオス・ターミネイター・ロード/Chaos Terminator Lord》
《決闘者の遺産/Duelist's Heritage》
《エンバレスの宝剣/Embercleave》
《燃える拳/Flaming Fist》
《裁きの木槌/Gavel of the Righteous》
《ホーリィ・アヴェンジャー/Holy Avenger》
《力線の斧/Leyline Axe》
《蜥蜴丸/Lizard Blades》
《病的な憤激/Psychotic Fury》
《ひっかく鉤爪/Raking Claws》
・・・二段攻撃を付与するカード。
《凶暴な打撃》だけでなく他の二段攻撃付与カードも十分強力です。
二段攻撃を付与するだけでも3点+6点で合計9点までダメージが跳ね上がりますし、パワーを1上げるだけで4点+8点で合計12点と統率者ダメージを狙えるラインがグッと近づきます。
二段攻撃を付与するカードを採用しすぎると、こればかり引いた時に2枚目以降が無駄カードになるのでそのバランスだけ注意が必要ですね。
《夢の略奪者/Dream Pillager》
《グレンゾの悪漢仲間/Grenzo's Ruffians》
《肉喰らうもの/Rapacious One》
《肉裂きの大包丁/The Reaver Cleaver》
《害霊/Malignus》
《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》
《金切り声の猛禽/Shriek Raptor》
《枝モズ/Tine Shrike》
・・・ライトニングの能力の恩恵を受けられる他のクリーチャー等。
最初の4枚は与えた戦闘ダメージの点数を参照して何らかの能力が誘発するもの。
《肉裂きの大包丁》はライトニングに装備するよりも他のクリーチャーに装備した方が生成できる宝物の数が増えるので普通の使い方とはちょっと異なりますね。
後半の4枚はとにかく与える戦闘ダメージが倍になると嬉しいカード。
《害霊》はブロックされなければ一撃でプレイヤーを屠れるスゴいやつ。
《生体融合外骨格》など感染を持たせたクリーチャーは打点が倍になれば簡単に勝利が近づくのでオススメの勝ち手段です。
《シーンドライブ、ライトニング》は2色なのである程度固有色は縛られるものの、他のデッキに入れてもよし、統率者にしてもよしというデザインになっています。
クリーチャータイプも人間・兵士ということで部族シナジーの恩恵も受けやすいため、今後も様々なデッキで見かける可能性がありますね。
・注目統率者ピックアップ
《魔導戦士、ティナ/Terra, Magical Adept》
FF6の主人公(かどうかは諸説あり)ティナは裏面に5色マナシンボルがあるので5色の統率者での収録。
表面は赤緑の3マナ4/2と唱えやすく、戦場に出たときに5枚切削しつつその中からエンチャントを回収できるので裏面で必要になるエンチャントを確保できる無駄のない能力。
変身条件が6マナタップと大分重いので普通のデッキよりも少しマナ加速を多めに採用するといいでしょう。
裏面は英雄譚クリーチャー。
1~3章は自分のエンチャントのコピートークンを生成しますが、終了ステップ開始時に生け贄に捧げてしまいます。
英雄譚をコピーできているとボーナスとして伝承カウンターを最大3個置けるという中々強力な英雄譚サポート。
4章は各色2マナの合計10マナ加えつつ、表面に戻ります。
一度追放するおかげで表面の戦場に出たとき能力がまた誘発するのはうれしいですね。
また、速攻を何らかの手段で付与できればその10マナでまた変身ができるので、見た目以上にテンポの遅さは気にならなさそうです。
基本的には裏面の1~3章を活用していく統率者になるため、コピーしたい英雄譚をまずは探していく事になります。
英雄譚に伝承カウンターが同時に複数個乗った場合、章能力は同時に誘発するため好きな順番にスタックに乗せる事が可能な点は忘れないようにしましょう。
例えば《スランの崩落》であれば先に2、3章を解決してから1章を解決することで完全に土地を破壊してしまう事が可能になります。
また、先読持ちの英雄譚を使う際は注意が必要です。先読は戦場に出るに際し好きな数の伝承カウンターから始める事ができますが、それと同時に飛ばしてしまった章能力は誘発しない、という能力も持っていて、これは最初に出たとき以外にも働いてしまいます。
つまり、ティナの能力で戦場に出した際に1章から始めて、ティナの能力で2個乗せてしまうと2章は飛ばされて3章しか誘発しなくなります。
順番をいじることで面白い挙動になる英雄譚もあるため、色々と試してみるといいでしょう。
英雄譚を活用した構成になるため、採用できそうな英雄譚を探していきましょう。
ティナの裏面でコピーするためにはもちろんコピー先の英雄譚も戦場に残っている必要があります。
一部の伝承カウンターの数を操作できるカードを使わない限り英雄譚はターン経過によって戦場から離れてしまうため、タイミングが少し難しくなります。
ティナの変身に6マナかかりますが、そのタイミングで戦場に英雄譚が残っていてほしいので、可能なら英雄譚を戦場に出した次のターンにティナの変身を合わせたいところです。
したがって、6マナ以上の英雄譚よりは5マナ以下の英雄譚の方がスムーズに動けそうですね。
《アーニ、トロールを制す/Arni Slays the Troll》
《誉れある死者の目覚め/Awaken the Honored Dead》
《古き神々への拘束/Binding the Old Gods》
《まばたき/Blink》
《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》
《ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures》
《神の乱/The Kami War》
・・・除去能力をもつ英雄譚。
《ファイレクシア教典》は英雄譚でありながら珍しい全体除去カード。
1章でティナを守りつつ全体除去が可能なので、どうしても展開がゆっくりになりがちなこのデッキでは貴重なカードですね。
《ブラックフラッグのバラッド/Ballad of the Black Flag》
《道の再発見/Rediscover the Way》
《湯浴み歌/The Bath Song》
《第1回イロアス競技会/The First Iroan Games》
《三匹の盲目ネズミ/Three Blind Mice》
《統一の雷鳴/Thunder of Unity》
・・・ドローやトークン生成などざっくりとリソースを確保できる英雄譚。
この中でも《三匹の盲目ネズミ》はスタンダードでも《運命に導かれし者、ケイリクス》とのコンボで一時期話題になったカード。
ティナの能力で生成したコピートークンはターン終了時に生け贄に捧げる事になりますが、そのトークンを更に《三匹の盲目ネズミ》でコピーした場合、その追加のコピートークンは生け贄に捧げる必要がないので、盤面に定着してくれます。
これを繰り返すとよくわからない数の英雄譚を増やし続けることが可能になりますね。
《死の都/City of Death》
《鏡割りの寓話/Fable of the Mirror-Breaker》
《タイライト剣の鍛錬/Forging the Tyrite Sword》
《コルヴォルドと高貴なる盗賊/Korvold and the Noble Thief》
・・・マナサポートをしてくれる英雄譚。
これらはティナの能力でコピーしてうれしいかどうかは微妙な所ですが、ティナの変身用のマナを確保しつつコピー先を用意できるというのはいいですね。
《タイライト剣の鍛錬》は一見すると3章が無意味に見えますが、《稲妻のすね当て》を採用しておいて、ティナに速攻を付与できれば裏面の4章解決後、すぐにまた変身できるようになるので実は重要なパーツです。
今度は英雄譚サポートのカードやエンチャントサポートのカードを探してみましょう。
《エレボスの手、アニクテア/Anikthea, Hand of Erebos》
《アーギヴィーアの発見/Argivian Find》
《オーラ術師/Auramancer》
《運命の手、ケイリクス/Calix, Destiny's Hand》
《事件簿の監査人/Case File Auditor》
《神々との融和/Commune with the Gods》
《水晶のチャイム/Crystal Chimes》
《屋敷の踊り/Dance of the Manse》
《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
《秘儀の織り手、ゲン/Ghen, Arcanum Weaver》
《生命起源の御神体/Go-Shintai of Life's Origin》
《ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod's Generosity》
《航行長ハナ/Hanna, Ship's Navigator》
《光輝の夜明け、ヘリオッド/Heliod, the Radiant Dawn》
《牧歌的な教示者/Idyllic Tutor》
《クルフィックスの洞察力/Kruphix's Insight》
《マリーナ・ヴェンドレル/Marina Vendrell》
《理想主義の修道士/Monk Idealist》
《月恵みのクレリック/Moon-Blessed Cleric》
《蔵の開放/Open the Vaults》
《導きの嘆願/Plea for Guidance》
《補充/Replenish》
《ニクスの星原/Starfield of Nyx》
《鍵の主/The Master of Keys》
・・・エンチャントサポートのカード。
各色にエンチャントサポートのカードはありますが、白に多く存在します。
英雄譚は何もしないでいると勝手に墓地に落ちてしまうため、普通のエンチャントデッキよりも墓地回収カードを意識的に採用するといいでしょう。
《光輝の夜明け、ヘリオッド》はエンチャント回収が可能なエンチャントで、さらに変身後の瞬速付与もソーサリータイミングの動きが中心になってしまうこのデッキでは隙を少なくしてくれる重要なカードです。
《バシム・イブン・イスハーク/Basim Ibn Ishaq》
《ウェザーライトへの乗艦/Board the Weatherlight》
《イスの遠眼鏡、クリスタル・スカル/Crystal Skull, Isu Spyglass》
《シンクロ解除/Desynchronization》
《狼に祝福されし者、エイヴォル/Eivor, Wolf-Kissed》
《ドワーフの特使、グローイン/Glóin, Dwarf Emissary》
《イアン・チェスタトン/Ian Chesterton》
《ジョイラの使い魔/Jhoira's Familiar》
《ウェザーライトの艦長、ジョイラ/Jhoira, Weatherlight Captain》
《寓話の歌い手、ナルシ/Narci, Fable Singer》
《艦の魔道士、ラフ・キャパシェン/Raff Capashen, Ship's Mage》
《サラ・ジェーン・スミス/Sarah Jane Smith》
《生ける伝承、佐津樹/Satsuki, the Living Lore》
《レイヴンズソープの伯爵、シグルド/Sigurd, Jarl of Ravensthorpe》
《4代目ドクター/The Fourth Doctor》
《6代目ドクター/The Sixth Doctor》
《トム・ボンバディル/Tom Bombadil》
《ウェザーライト/Weatherlight》
・・・英雄譚サポートのカード。
英雄譚サポート自体は少なく、ほとんどが歴史的サポートのカードです。
《シンクロ解除》は相手の統率者やアーティファクトには触れないものの、自分の英雄譚は守りつつ、普通のクリーチャーであればバウンスして一方的な盤面を作ったり時間稼ぎをしたりできる重要なカード。
《トム・ボンバディル》はティナが収録されるまでは5色の英雄譚統率者の筆頭なカード。
このデッキであれば統率者でなく採用しても十分活躍してくれることでしょう。
英雄譚は伝承カウンターを活用するため、カウンターをいじれるカードも入れておくといいですね。
カウンターを増やすカードはティナの章番号を加速させるために使えて、カウンターを減らすカードはコピーしたい英雄譚を戦場に定着させておくために使うため、どちらも必要になってきます。
《時計回し/Clockspinning》
《グリッサ・サンスレイヤー/Glissa Sunslayer》
《呪詛の寄生虫/Hex Parasite》
《魔力の導管/Power Conduit》
《スラルの寄生虫/Thrull Parasite》
《巣ごもりの地/Nesting Grounds》
《寄生された船長、ザビエル・サル/Xavier Sal, Infested Captain》
・・・継続的に伝承カウンターを取り除けるカード。
カウンターを取り除くカードに関しては前述した通りコピーしたい英雄譚を戦場に定着させるために使うため、一度に1個でも良いので毎ターン取り除けるものでないといけません。
従って《吸血鬼の呪詛術士》《変異した信者》などの単発な代わりに一気に取り除けるものは少し求める物が異なりますね。
《グリッサ・サンスレイヤー》《呪詛の寄生虫》《魔力の導管》《寄生された船長、ザビエル・サル》に関してはどれも歴史的なカードなので歴史的サポートの恩恵も受けられるのはうれしいですね。
特に《呪詛の寄生虫》は1ターンに複数個の英雄譚の維持に貢献できるため最重要カードです。
《巣ごもりの地》は珍しく伝承カウンターを移動できるカードで、英雄譚を維持しつつティナの裏面の章能力を進める事が出来るため、普段よりも裏面の4章へ進むスピードが早まる優秀なカードです。
《腐れ花/Cankerbloom》
《論議を呼ぶ計画/Contentious Plan》
《夢潮の鯨/Dreamtide Whale》
《胆液まみれ/Drown in Ichor》
《進化の賢者/Evolution Sage》
《実験的占い/Experimental Augury》
《流束の媒介者/Flux Channeler》
《奉謝の亡霊/Grateful Apparition》
《ギルドパクトの密通者/Guildpact Informant》
《容赦無い潮流/Inexorable Tide》
《転移の福音者/Metastatic Evangel》
《変異の賜物/Mutational Advantage》
《ノーンの聖歌隊長/Norn's Choirmaster》
《血清の罠/Serum Snare》
《完全化の杖/Staff of Compleation》
《渇き根/Thirsting Roots》
《かき鳴らし鳥/Thrummingbird》
《不自然な修復/Unnatural Restoration》
《厄介なラッドガル/Vexing Radgull》
《ドロスの囁き/Whisper of the Dross》
《活性機構/Animation Module》
《胆液月の篭手/Ichormoon Gauntlet》
《ヴラーキスの勇者、ラエゼル/Lae'zel, Vlaakith's Champion》
《航空船の略取者/Skyship Plunderer》
《巻きつき蛇/Winding Constrictor》
・・・ティナの伝承カウンターを増やすカード。
基本は増殖カードで、一部増殖と似たような事をするカードもピックアップしています。
《不自然な修復》は2マナで単発の増殖カードですが、このデッキであれば墓地のパーマネントカード=英雄譚をついでに回収できるとオマケ効果が非常に優秀です。
《転移の福音者》《ノーンの聖歌隊長》はティナが変身したとき一度追放してから戦場に出るためどちらも誘発して最初から裏面の2章まで誘発させる事が出来ます。
《ヴラーキスの勇者、ラエゼル》《巻きつき蛇》と似たような能力を持つ《空想小僧、ピール》《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》に関しては、他の英雄譚に乗るカウンターも増やしてしまい、戦場に残しておきたい英雄譚の寿命を縮めてしまうためピックアップしていません。
この2種類に関してはクリーチャーに乗るカウンターを増やすため、ティナの他に召喚獣を採用しようと考えている場合は採用を考え直す必要があります。
ティナは英雄譚を活用した統率者デッキになりました。
固有色が5色ということでどんなカードも採用できるため、ここでピックアップしきれていないカードもたくさんあるかと思います。
また、5色統率者は基本的には5マナ以上なのでマナコストが重かったり、そもそも5色マナ用意するのが大変だったりと色々なハードルがありますが、今回はティナを運用するだけなら赤緑2色のマナだけを用意すればいいので初心者の方でもある程度デッキ構築がしやすいのはうれしいポイントと言えるでしょう。
《威名のソルジャー、セフィロス/Sephiroth, Fabled SOLDIER》
FF7のラスボス、セフィロスも何枚かカード化されていますがその中の黒単で収録されたものをピックアップ。
表面の人間形態は3マナ3/3と標準的なスペックで、誘発型能力を2つ持ちます。
1つ目の誘発型能力は戦場に出るor攻撃したときに他のクリーチャー1体を生け贄に捧げると1ドローできるという比較的シンプルなもの。
クリーチャーであればなんでもいいのでトークンを生け贄に捧げてドローに変換していくのが分かりやすく強力ですね。
2つ目の誘発型能力はクリーチャーが死亡したら1点ドレインする、《血の芸術家》と同じ能力で、これがターン中4回目に解決したら変身するというもの。
対戦相手1人を対象に取る必要があるため、この能力だけでめちゃくちゃにライフを詰めに行って勝利する事は難しいものの、黒単でも実現可能な無限頑強コンボを成立させたときにこのクリーチャーがいればそのままフィニッシュまで持ち込めるのはありがたいですね。
裏面のセーファ・セフィロスになると5/5飛行と大型サイズになり、この面もまた2つ誘発型能力を持ちます。
1つ目の誘発型能力は変身時に表面の2つ目の誘発型能力と同じ能力を持つ紋章を1つ得ます。
これによりセフィロスが除去されてしまっても能力が残り続けるため、しぶとく無限コンボからの勝利を狙う事が可能になりますね。
2つ目の誘発型能力は、攻撃したときに他のクリーチャーを好きな数だけ生け贄に捧げると、その数分カードを引けるという表面の1つ目の能力の強化版。
表面の1つ目、および裏面の2つ目の生け贄能力を活用してドローを進めていき、無限頑強などの無限生け贄コンボを成立させて表面の2つ目、および裏面の1つ目の《血の芸術家》能力でフィニッシュに持ち込もう、という分かりやすい方向性のデッキが組めそうです。
生け贄能力をしっかりと活用するためには当然のことながら生け贄となるクリーチャーを用意する必要があります。
セフィロスの表面の生け贄能力は戦場に出た時にも誘発するため、まずは2マナ以下で生け贄を用意して戦場に出た時にもしっかりドローできるようにしたいですね。
《苦花/Bitterblossom》
《隊長の鉤爪/Captain's Claws》
《捕らわれの宿主/Carrier Thrall》
《謎の骸骨の事件/Case of the Stashed Skeleton》
《戦慄衆の侵略/Dreadhorde Invasion》
《起源室/Genesis Chamber》
《ネファリアのグール呼び、ジャダー/Jadar, Ghoulcaller of Nephalia》
《ラゾテプの肉裂き/Lazotep Reaver》
《マリオネットの見習い/Marionette Apprentice》
《陥没孔の偵察員/Sinkhole Surveyor》
《のたくる幼虫/Wriggling Grub》
・・・トークン生成カード。
基本的に1枚で複数回生け贄に捧げられるものをピックアップしています。
《捕らわれの宿主》のような死亡したらクリーチャートークンを生成するクリーチャーは他にも何種類かいますが、セフィロスの裏面で生け贄に捧げる際に一度に生け贄に捧げる事ができないため今回はあまりピックアップしていません。
《捕らわれの宿主》に関しては実質的にマナ加速にも使えるためピックアップしていますが、他にも必要に感じたら採用していくといいでしょう。
《謎の骸骨の事件》は1体分の生け贄にしかなりませんが、セフィロスより早く戦場に出す事ができる展開のスムーズさ、そしてすぐに事件解決して《悪魔の教示者》になれる事からピックアップしています。
《恐血鬼/Bloodghast》
《血に染まりし勇者/Bloodsoaked Champion》
《教団の徴集兵/Cult Conscript》
《見捨てられた鉱夫/Forsaken Miner》
《墓所這い/Gravecrawler》
《冥界の裏切り者/Nether Traitor》
《誓いを立てた吸血鬼/Oathsworn Vampire》
《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》
《スカイクレイブの影/Skyclave Shade》
・・・自力で戻るクリーチャー。
トークンとは異なり大抵の場合マナがかかるもののカード1枚で何度も生け贄になれるクリーチャー。
《墓所這い》はゾンビが他にいないといけないので、デッキのクリーチャータイプに少し気を付ける必要があります。
ただ、《ファイレクシアの供犠台》があれば墓地から無限に唱え直すことができ、横にセフィロスがいればそれだけでゲームに勝ててしまうため、セットで採用できるならよりオススメです。
セフィロスの生け贄能力について、戦場に出たときや裏面のときはともかく、表面の3/3で攻撃しないといけないのは誘発条件としては少し弱く、ここも工夫が必要です。
安全に攻撃できるようにセフィロスを強化したり回避能力を持たせたりするのも良いのですが、デッキの他のカードとのかみ合いが特になくなってしまうためあまりオススメはできません。
表面からさっさと裏面に変身させることでこの問題を克服するといいでしょう。
《深淵の門番/Abyssal Gatekeeper》
《呪われた匪賊/Accursed Marauder》
《血のやりとり/Barter in Blood》
《チェイン・デヴィル/Chain Devil》
《さえずる魔女/Chittering Witch》
《墓所のネズミ/Crypt Rats》
《悪魔の信奉者/Demon's Disciple》
《エレボスの指図/Dictate of Erebos》
《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
《墓穴までの契約/Grave Pact》
《墓照らし/Gravelighter》
《ヘンリカ・ダムナティ/Henrika Domnathi》
《無垢の血/Innocent Blood》
《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》
《黒死病/Pestilence》
《疫病造り師/Plaguecrafter》
《ランクルのいたずら/Rankle's Prank》
《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》
《損失の季節/Season of Loss》
《貧民街の刈り取るもの/Slum Reaper》
《小悪疫/Smallpox》
《吸肉/Syphon Flesh》
《墓石の階段/Tombstone Stairwell》
《アブザンの意志/Will of the Abzan》
《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》
《死者起こし/Wake the Dead》
《永遠神バントゥ/God-Eternal Bontu》
《リッチの騎士の征服/Lich-Knights' Conquest》
《無慈悲な殺戮/Pitiless Carnage》
《再処理/Reprocess》
《腐敗口のバイパー/Rottenmouth Viper》
・・・1アクションで複数体のクリーチャーを死亡させられるカード。
《肉袋の匪賊》系のクリーチャーは各プレイヤーがクリーチャーをコントロールしていれば、自分含めて4体死亡するため簡単に変身させる事ができるオススメカードです。
《永遠神バントゥ》以降のカードは自分で生け贄クリーチャーを用意しておかないといけない事、セフィロスの変身後に引いてしまうとセフィロスの生け贄能力と似たような役割になるため使い道が減る事から、手放しでオススメはできないものの強力なカードです。
セフィロスの生け贄能力を毎ターンしっかり機能させられたら、今度はクリーチャーが死亡した時に誘発する能力を持つカードも追加していくといいでしょう。
《闇市場/Black Market》
《荒廃の塚/Blight Mound》
《屍体洗浄屋/Body Launderer》
《闇の予言/Dark Prophecy》
《荒涼とした心のエレボス/Erebos, Bleak-Hearted》
《葬儀場+復活の間/Funeral Room+Awakening Hall》
《グールの行進/Ghoulish Procession》
《不気味な腸卜師/Grim Haruspex》
《殺人調査員/Homicide Investigator》
《稲妻のコイル/Lightning Coils》
《蜘蛛の女王、ロルス/Lolth, Spider Queen》
《真夜中の死神/Midnight Reaper》
《病的な日和見主義者/Morbid Opportunist》
《オーガの貧王/Ogre Slumlord》
《墓地解放/Open the Graves》
《ウラモグの手先/Pawn of Ulamog》
《無慈悲な略奪者/Pitiless Plunderer》
《サングィナリー・プリースト/Sanguinary Priest》
《再誕槽/Vat of Rebirth》
《完成化したウェザーライト/Weatherlight Compleated》
・・・クリーチャーが死亡するたびに誘発する能力を持つカード。
《不気味な腸卜師》のようにトークンでないクリーチャーの死亡にしか反応しないカードもあるため、生け贄に捧げるクリーチャーをトークンに偏らせている場合などは採用するカードを選別する必要があります。
《ウラモグの手先》は生成できるトークンが自力で生け贄に捧げる能力を持っている都合上普段よりも早くセフィロスを変身させる事ができる可能性もある優秀なサポートカードです。
最後にデッキの目標地点である無限コンボに必要なカードを見ていきましょう。
《小型マスティコア/Lesser Masticore》
《苛み続ける拷問者/Lingering Tormentor》
《しつこい締め付け蛇/Persistent Constrictor》
《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》
《朽ちゆくゴブリン/Putrid Goblin》
《スランの夜警/Thran Vigil》
《金属ミミック/Metallic Mimic》
《不浄なる者、ミケウス/Mikaeus, the Unhallowed》
・・・無限頑強コンボ。
頑強クリーチャーと下の3種類のカードのうちいずれかを組み合わせる事で何度も生け贄に捧げる事ができます。
《狂気の祭壇/Altar of Dementia》
《アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar》
《爆破基地/Blasting Station》
《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
《ファイレクシアの供犠台/Phyrexian Altar》
《落とし子の穴/Spawning Pit》
《臓物の予見者/Viscera Seer》
《巣穴の魂商人/Warren Soultrader》
・・・無限コンボ用の生け贄手段。
《屍肉喰らい》のようなクリーチャーを生け贄に捧げる能力を持つクリーチャーカードは《ナントゥーコの鞘虫》《血の座の吸血鬼》など他にも複数ありますが、今回は一部のカードのみピックアップしています。
本来《狂気の祭壇》《爆破基地》以外の生け贄手段はもう1枚フィニッシュ手段が必要ですが、今回はセフィロスがその枠に収まってくれるため、普段よりも選択肢が広いのはうれしいですね。
《威名のソルジャー、セフィロス》は黒単のクリーチャーが戦場と墓地を行き来するような統率者デッキになりました。
統率者がドロー能力を持っているのはそれだけで強く、生け贄さえ用意する事ができれば多少初手が事故っていても無理やりデッキを回していく事ができるため、安定性が高い統率者といえます。
とりあえず生け贄に捧げられるクリーチャーがあれば序盤はゲームができるため、黒のクリーチャーデッキの入門編としてもオススメできる統率者です。