岡本桂多のKill them All!~『久遠の終端』編・後編~

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今回は『久遠の終端』編の記事の後編となります。

前編はこちら


・統率者デッキを強化しよう!

今回も『久遠の終端』の統率者デッキから統率者戦を始める方向けにオススメの統率者候補、そしてそこからどういう道筋で改良していけばいいかを解説していきます! 
 
簡単なIN-OUT例も提示していますので第一歩として参考にしていただければ幸いです。
(※第一歩ということであまり高額なカードはなるべく避けてピックアップしています)

デッキリストは公式サイトからご確認いただけます。

・「惑星を形作る者」

黒赤緑の統率者デッキで、統率者候補は《世界播種、ハースハル》と《起源の番人、ザーレル》。

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《世界播種、ハースハル》は土地を生け贄に捧げることでじっくりとリソースを得ていく宇宙船統率者。
《起源の番人、ザーレル》は土地に限らずパーマネントを生け贄に捧げると自身以外のクリーチャーを強化できる統率者。

どちらも土地を生け贄に捧げるという点で共通はしているものの、《起源の番人、ザーレル》は少し別の方向性を向いているためそれぞれでデッキを考えてみましょう。


《世界播種、ハースハル》
okamotoEOE 01.png

4マナの宇宙船で、蓄積カウンター2個以上と8個以上で段階が分かれます。

2個以上の時、パワー・タフネスはまだ得ませんが、土地を生け贄に捧げるとカード2枚ドロー+追加で土地をプレイできるようになる起動型能力を持ちます。
コストとして土地を生け贄に捧げるものの、その後ちゃんと土地をプレイできれば土地の枚数的にはプラスマイナスゼロで2ドローだけできるのでシンプルに強力なドローエンジンです。

okamotoEOE 03.jpg

配備2というのもまたハードルが低く、構築済みの段階で採用されている《土地守》《サテュロスの道探し》《春花のドルイド》あたりのシステムクリーチャーを適当に配備させるだけでこの能力を得られるのは親切設計ですね。

8個以上になると6/7飛行警戒速攻とムキムキになり、土地を生け贄に捧げるたびに各対戦相手に2点ライフ失わせる能力も備わって急に攻撃的になります。

okamotoEOE 04.jpg8個以上というのも機体とは異なって1ターン中に用意する必要はないですし、《ケンタウルスの壊し蔦》《アルゴスの庇護者、ティタニア》など土地カードを活用するシステムクリーチャーの中でもパワーが大きいものを使えば簡単に達成させる事もできます。


基本的には起動型能力を活用してデッキを動かしていき、8個以上になったら様々な方法で対戦相手のライフを詰めていくようなデッキになるでしょう。


まずは何度も使う事になる起動型能力についてみていきます。

《石成エンジン/Lithoform Engine》
《オナッケの古きもの、クルケッシュ/Kurkesh, Onakke Ancient》
《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
《しっぺ返し/Return the Favor》
・・・起動型能力をコピーするカード。
起動型能力をコピーするとコストはコピーされないため、生け贄に捧げる土地は1個だけなのに4枚引いて土地を2枚追加でプレイできるようになり、土地を増やせます。
8個以上でないとクリーチャーにはならないので、《幻術師の篭手》などは一旦ピックアップしておらず、アーティファクトの状態でもコピー出来るカードになっています。

しっぺ返し
しっぺ返し》はコピーとして使うよりも対戦相手の単体除去などの対象を変更するカードとしての使い道の方が多そうですが、序盤に引いた場合などはデッキを回す事を優先してコピーとして使う選択肢も忘れないようにしたいですね。

 
《前兆の時計/Clock of Omens》
《電位式キー/Galvanic Key》
《多用途の鍵/Manifold Key》
《ソニック・ドライバー/Sonic Screwdriver》
《通電式キー/Voltaic Key》
・・・アーティファクトをアンタップできるカード。
コピーとは異なり、再度コストを支払う必要があるものの、1ターンに複数回起動できるようになります。
これもクリーチャーの時にしか使えない《賦活》《Nature's Chosen》などは一旦ピックアップしていません。

okamotoEOE 05.jpg最終的にハースハルで攻撃してトドメを刺しに行く事も考えると《多用途の鍵》《ソニック・ドライバー》のブロックされない能力は重要になってくるかもしれませんね。

 
《開花の亀/Blossoming Tortoise》
《暗中の追跡者、エリニス/Erinis, Gloom Stalker》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《ウィンドグレイス卿/Lord Windgrace》
《常緑のビヒモス/Perennial Behemoth》
《耕しカカシ/Scaretiller》
《下生えの偵察者/Undergrowth Recon》
《迫り来る復興/Creeping Renaissance》
《シャンダラーへの侵攻/Invasion of Shandalar》
《Pair o' Dice Lost》
《古の緑守り/Ancient Greenwarden》
《世界の導管/Conduit of Worlds》
《ラムナプの採掘者/Ramunap Excavator》
《収納室+忘れられた地下室/Walk-In Closet+Forgotten Cellar》
・・・コストの土地を回収するためのカード。

見事な再生
構築済みに採用されている《見事な再生》のような一気に戦場に戻すカードではなく、少しずつ手札や戦場に戻していくことで継続的にハースハルの起動型能力を起動していくためのカードです。
墓地から土地をプレイできるようにする《世界のるつぼ》は高価ながらも欲しい所ですが、最近は《起源の番人、ザーレル》もそうですが似たような能力を持つカードも多く、無理に《世界のるつぼ》を採用する必要はないでしょう。
むしろ《収納室》なんかは《忘れられた地下室》がリソース回復として優秀なのでそちらを優先したい場合もありそうです。


他には普段見かけないカードとして《Pair o' Dice Lost》という『Unfinity』のカードがイチオシです。
こちらは単発のインスタントですが、サイコロの目がなんであろうと墓地の0マナのカードを望む枚数回収できるため、土地カードを全て回収できる凄まじいカードです。

ここまででハースハルの起動型能力をサポートするカードは十分かと思います。
そうこうしているうちに蓄積カウンター8個以上を達成してからの勝ち手段を考えてみましょう。

ハースハルが得る能力は土地を生け贄に捧げるたびに各対戦相手が2点ライフを失うというもの。

永遠神バントゥ
永遠神バントゥ》などを用いて複数枚生け贄に捧げて一気にライフを失わせ、《見事な再生》などで土地を一気に戻して更に別の方法で複数枚生け贄に捧げるのがこの能力を生かした勝ち手段と言えるでしょう。

まずは土地を追加のコストなしで生け贄に捧げられるカードを探してみます。

《リサトグ/Lithatog》
《さらなる速さ/Need for Speed》
《汚物の雨/Rain of Filth》
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
《ズアーの宝珠/Zuran Orb》
《マナの地鳴り/Mana Seism》
《重なり合う地形/Overlaid Terrain》
・・・大量に土地を生け贄に捧げられるカード。

森を護る者
この中では除去耐性を付与できる《森を護る者》がダントツで使いやすいですね。
単発とはいえ《汚物の雨》《マナの地鳴り》《重なり合う地形》はその後の展開の助けにもなるため、上手い事ハマるととんでもない爆発力を見せてくれることでしょう。
高価なカードですが《資源の浪費》はハースハルデッキを強化していくうえで是非採用しておきたいカードですが、汎用性が高いカードとはいえないので手放しにオススメできないのが難しいところです。

続いて《見事な再生》系のカードを採用しましょう。

《ジェラードの砂時計ペンダント/Gerrard's Hourglass Pendant》
《森の轟き、ルムラ/Lumra, Bellow of the Woods》
《召喚:タイタン/Summon: Titan》
《ガイアの具現、ティタニア/Titania, Gaea Incarnate》
《ドミナリアの大修復/The Mending of Dominaria》
《スゥルタイの意志/Will of the Sultai》
《地表形成師/World Shaper》
・・・一気に墓地の土地を戦場に戻せるカード。
少々高価なカードも含みますが、勝ち手段として必要になってくるので是非採用しておきたいカード。
《召喚:タイタン》《ガイアの具現、ティタニア》《ドミナリアの大修復》は厳密には自分の好きなタイミングで墓地から戻せるわけではないため、《ズアーの宝珠》《森を護る者》などインスタントタイミングで土地を生け贄に捧げられるカードとだけセットで運用する必要があります。

okamotoEOE 06.jpgスゥルタイの意志》は上手い事運用できればハースハルに大量の+1/+1カウンターを置く事ができ、それでライフが多い対戦相手がいても削りにいく事ができる優秀なカードです。


《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《不屈の補給兵/Tireless Provisioner》
・・・墓地から一気に土地を戻すカードは大抵タップ状態で戦場に戻してしまうため、そのターン中に更なるアクションを取る事が難しいでしょう。
これらのカードがあればそんな状況でも大量にマナを用意できるようになるため、スムーズな展開のためにも採用しておきたいカードですね。

IN 20
《石成エンジン/Lithoform Engine》
《オナッケの古きもの、クルケッシュ/Kurkesh, Onakke Ancient》
《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》
《しっぺ返し/Return the Favor》
《多用途の鍵/Manifold Key》
《ソニック・ドライバー/Sonic Screwdriver》
《通電式キー/Voltaic Key》
《壌土からの生命/Life from the Loam》
《耕しカカシ/Scaretiller》
《Pair o' Dice Lost》
《ラムナプの採掘者/Ramunap Excavator》
《収納室+忘れられた地下室/Walk-In Closet+Forgotten Cellar》
《リサトグ/Lithatog》
《森を護る者/Sylvan Safekeeper》
《ズアーの宝珠/Zuran Orb》
《ジェラードの砂時計ペンダント/Gerrard's Hourglass Pendant》
《森の轟き、ルムラ/Lumra, Bellow of the Woods》
《スゥルタイの意志/Will of the Sultai》
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
《不屈の補給兵/Tireless Provisioner》

OUT 20
《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros》
《ユーミディアンの荒地起こし/Eumidian Wastewaker》
《洗い流す大群/Scouring Swarm》
《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare》
《壌土造りのフォーン/Loamcrafter Faun》
《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ/Multani, Yavimaya's Avatar》
《フェイに呪われた王、コルヴォルド/Korvold, Fae-Cursed King》
《クロールの死の僧侶、マジレク/Mazirek, Kraul Death Priest》
《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》
《芽吹くゴブリン/Sprouting Goblin》
《一座の支配人、ジョーリ/Juri, Master of the Revue》
《トゥーグの落とし子、ウゥーグ/Uurg, Spawn of Turg》
《惑星殲滅/Planetary Annihilation》
《形なき始まり/Formless Genesis》
《害獣の侵入/Pest Infestation》
《僻境への脱出/Escape to the Wilds》
《花崗岩の凝視/Gaze of Granite》
《古き神々への拘束/Binding the Old Gods》
《化膿/Putrefy》
《ラクドスの魔除け/Rakdos Charm》

 

《世界播種、ハースハル》は土地カードを軸に据えてリソースを確保しつつコンボを狙いに行くデッキになりました。
難しい点としては勝ち手段が無限コンボではないためフィニッシュしにいくべきかどうかを見極めないといけない点、アーティファクトゆえに対策カードが多い点などがあります。

ハースハルが4マナと比較的マナ総量が軽く、配備も2あればとりあえずドローエンジンにはなる事から事故しにくくストレスフリーな統率者として初心者にもオススメできる統率者ですね。

 

 

・《起源の番人、ザーレル》
okamotoEOE 03.jpg

5マナ2/5飛行と少し守備的なスペックを持つ統率者。

世界のるつぼ

能力は2つあり、1つ目は《世界のるつぼ》能力。
シンプルながら強力で、《土建組一家の監督所》《進化する未開地》などの土地を探せる土地を1枚でも引いていれば、毎ターンそれらの土地を墓地からプレイする事で土地事故を未然に防げます。
その他《世界播種、ハースハル》のコストなどで墓地に落としてもリカバリーできるのは良いですね。


もう1つの能力は、自分のターン中にトークンでもザーレルでもないパーマネントを生け贄に捧げた時、ザーレルのパワー分の+1/+1カウンターをクリーチャー1体に置く、という非常に強力なもの。

パッと思いつくコンボとしては頑強持ちクリーチャー2体を用意してお互いに+1/+1カウンターを乗せ合う無限頑強コンボがあります。


まずはこのコンボを到達目標としてデッキを組んでみるとゴールが分かりやすくて良いでしょう。


《高層のアウフ/Aerie Ouphes》
《憤怒焚きの巨人/Furystoke Giant》
《小型マスティコア/Lesser Masticore》
《苛み続ける拷問者/Lingering Tormentor》
《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
《しつこい締め付け蛇/Persistent Constrictor》
《くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique》
《朽ちゆくゴブリン/Putrid Goblin》
《鳴らし猛火のカカシ/Rattleblaze Scarecrow》
《裂き爪のトロウ/Rendclaw Trow》
《汚れ背の匪賊/Scuzzback Marauders》
《雷叫び/Thunderblust》
《翼鳴らしのカカシ/Wingrattle Scarecrow》
《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》
・・・頑強持ちのクリーチャー。
とりあえず該当するクリーチャーを羅列しただけなので、すべてを採用する必要はありません。
ただ、よくある《療治の侍臣》や《シルヴォクののけ者、メリーラ》絡みの無限頑強とは異なり、頑強持ちクリーチャー2体が必要になってくるため、多少単体性能が低くても頭数を用意しておいた方がいいでしょう。
基本的にはコストが最も軽い《小型マスティコア》《朽ちゆくゴブリン》、どんな生け贄手段でもフィニッシュまでいける《残忍なレッドキャップ》を最優先で採用して、後は能力も含めて好みで追加採用していくといいでしょう。

okamotoEOE 07-1.jpgコストが少々重いものの《森滅ぼしの最長老》は何度も戦場に出れば相手のクリーチャーでないパーマネントを全て破壊できてそれだけで事実上ゲームに勝利する事も可能なのはこの固有色の強みですね。

 

《狂気の祭壇/Altar of Dementia》
《アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar》
《爆破基地/Blasting Station》
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》
《よりよい品物/Greater Good》
《落とし子の穴/Spawning Pit》
《臓物の予見者/Viscera Seer》
《炎の刻印/Betrothed of Fire》
・・・無限頑強コンボの時に使える生け贄手段。
生け贄手段は無限コンボの際にも必要になってきますが、そうでなくともザーレルの能力を誘発させるためにも必要になってくるため、積極的に採用していきたいですね。
少し高価なカードになりますが《ファイレクシアの供犠台》ももちろん強力です。
お馴染みのラインナップですが、『久遠の終端』でこのラインナップに《影の帯の盲信者》が追加されました。
無限コンボをしていない時でも諜報は便利で、ザーレルの1つ目の能力のおかげで土地カードを墓地に置いても再利用が可能なため相性は良いですね。

okamotoEOE 08-1.jpg炎の刻印》はあまり見かけないカードですが、基本的にはザーレルにエンチャントする事になるオーラです。
無限頑強のコンボパーツだけでフィニッシュできる場合はともかく、そうでない場合は無限のパワーになったザーレルで少なくとも1人を統率者ダメージで倒しに行く事が可能です。
また、ザーレルのパワーを上げると+1/+1カウンターを乗せる個数も増やせるため、無限の+1/+1カウンターを別のクリーチャーに乗せる事も可能で、盤面が揃っていればそれでフィニッシュする事も可能ですね。
無限コンボをしていない時にも生け贄手段として運用可能ですが、パワー修整が入るタイミングよりも前にザーレルの誘発型能力が解決してしまうため、1回しか起動しなかった場合はパワー修整分の+1/+1カウンターを乗せられない点には注意が必要です。


到達点である無限コンボのパーツはこんなところでしょうか。


ザーレルの能力は無限コンボ以外にも使い道はあります。
ザーレルのパワー分の+1/+1カウンターを置くため、装備品やオーラなどでザーレルのパワーを上げてあげると急に強化幅が倍増します。

《エースの野球バット/Ace's Baseball Bat》
《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》
《チェーンソー/Chainsaw》
《アブソリュートの信者/Cultist of the Absolute》
《不屈の菌類/Fungal Fortitude》
《怨恨/Rancor》
・・・軽いコストでザーレルのパワーを上げてくれるカード。
基本的に装備品や繰り返し使えるオーラなど、無駄になりにくいカードを中心にピックアップしています。
ザーレルで統率者ダメージを狙うわけではないため、こういったカードばかり採用していく必要はありませんが、アクセントとして採用しておくと良いでしょう。

アブソリュートの信者
この中の《アブソリュートの信者》は上手く運用できればザーレルのパワーも1マナなのに3も上げてくれる上に毎ターンクリーチャーを生け贄に捧げる事でザーレルの能力誘発チャンスも作ってくれるという優れものです。
運用し続けるには《組み直しの骸骨》《恐血鬼》など繰り返し使える生け贄コストもセットで採用しないといけないため、絶対採用とまでは言えませんが、デッキの構成を傾ける価値はありそうですね。

 
+1/+1カウンターを乗せてうれしいクリーチャーをピックアップしていきましょう。

《日を浴びる繁殖鱗/Basking Broodscale》
《進化の証人/Evolution Witness》
《悪臭のガルガンチュア/Fetid Gargantua》
《獣群のベイロス/Herd Baloth》
《小走り樫/Scurry Oak》
《水晶の這行器/Crystalline Crawler》
《地区のマスコット/District Mascot》
《刻まれた巫女/Etched Oracle》
《ファーティリド/Fertilid》
《ハルスペックス/Haruspex》
《愚鈍な自動人形/Mindless Automaton》
《トリスケリオン/Triskelion》
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《役馬/Workhorse》
《円環の賢者/Gyre Sage》
《老師シーモア/Maester Seymour》
《ジアーダの贈り物、ラクシオール/Luxior, Giada's Gift》
《市場背負いの歩行機械/Marketback Walker》
・・・+1/+1カウンターシナジーのカード。

okamotoEOE 09-2.jpg進化の証人》は生け贄に捧げたパーマネントをそのまま回収できるため相性抜群のクリーチャーです。
刻まれた巫女》《愚鈍な自動人形》は+1/+1カウンターをドローにできるため、こちらも是非採用したいところですね。

 

《ビッグホーナーの牧場主/Bighorner Rancher》
《フレイアリーズの信奉者/Disciple of Freyalise》
《危険な廃車/Dodgy Jalopy》
《荒々しい三つ子/Gruff Triplets》
《結ばれた者、ハラナとアレイナ/Halana and Alena, Partners》
《鷺刃の精鋭/Heronblade Elite》
《囁かれる希望の神/Kami of Whispered Hopes》
《ブリキ通りの重鎮、クレンコ/Krenko, Tin Street Kingpin》
《生命の遺産/Life's Legacy》
《生命線のハイドラ/Lifeblood Hydra》
《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》
《重大な落下/Momentous Fall》
《自然の律動/Nature's Rhythm》
《雨とばりの再生者/Rainveil Rejuvenator》
《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》
《シガルダ教の盲信者/Sigardian Zealot》
《魂の威厳/Soul's Majesty》
《狸の移植者/Tanuki Transplanter》
《茂みの最奥/Thickest in the Thicket》
《三重の稲妻巨人/Threefold Thunderhulk》
《東屋の支持者/Arbor Adherent》
《希望の紡ぎ手、アルウェン/Arwen, Weaver of Hope》
・・・パワー・タフネスを参照するカード。

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ザーレルはハースハルと異なり手札を増やす能力がないため、《野生語りの帰還》《魂の威厳》のようなドローカードは重要になってきます。
結ばれた者、ハラナとアレイナ》など他のクリーチャーを強化するカードとセットで運用するとザーレルを強化しつつそこから更に別のクリーチャーを強化、という流れも作れるのである程度採用していきたいですね。

無限頑強のコンボパーツとして紹介した《よりよい品物》はこの項目にも該当します。
ザーレルの能力で強化したクリーチャーを生け贄に捧げればドローを進めつつ更にザーレルの能力を誘発させられるため、更なる展開が望めます。

IN 20
《小型マスティコア/Lesser Masticore》
《残忍なレッドキャップ/Murderous Redcap》
《朽ちゆくゴブリン/Putrid Goblin》
《裂き爪のトロウ/Rendclaw Trow》
《森滅ぼしの最長老/Woodfall Primus》
《爆破基地/Blasting Station》
《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》
《よりよい品物/Greater Good》
《影の帯の盲信者/Umbral Collar Zealot》
《炎の刻印/Betrothed of Fire》
《怨恨/Rancor》
《進化の証人/Evolution Witness》
《刻まれた巫女/Etched Oracle》
《愚鈍な自動人形/Mindless Automaton》
《トリスケリオン/Triskelion》
《市場背負いの歩行機械/Marketback Walker》
《円環の賢者/Gyre Sage》
《結ばれた者、ハラナとアレイナ/Halana and Alena, Partners》
《囁かれる希望の神/Kami of Whispered Hopes》
《生命線のハイドラ/Lifeblood Hydra》

OUT 20
《パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros》
《ユーミディアンの荒地起こし/Eumidian Wastewaker》
《最強のベイロス/Baloth Prime》
《水平線の探検家/Horizon Explorer》
《洗い流す大群/Scouring Swarm》
《甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare》
《アクームの怒り、モラウグ/Moraug, Fury of Akoum》
《ケンタウルスの壊し蔦/Centaur Vinecrasher》
《壌土造りのフォーン/Loamcrafter Faun》
《ヤヴィマヤの化身、ムルタニ/Multani, Yavimaya's Avatar》
《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》
《アルゴスの庇護者、ティタニア/Titania, Protector of Argoth》
《ギトラグの怪物/The Gitrog Monster》
《怒りの座、オムナス/Omnath, Locus of Rage》
《事件現場の分析者/Aftermath Analyst》
《土地守/Groundskeeper》
《トゥーグの落とし子、ウゥーグ/Uurg, Spawn of Turg》
《惑星殲滅/Planetary Annihilation》
《形なき始まり/Formless Genesis》
《見事な再生/Splendid Reclamation》

 

《起源の番人、ザーレル》は+1/+1カウンターを活用しつつ無限頑強コンボを目指すような構成になりました。

この色は無限頑強用の統率者がいくつかありますが、その中でも《世界のるつぼ》を内蔵しているというのは強力で十分差別化はできるでしょう。

《世界播種、ハースハル》の項目で紹介した「土地をたくさん生け贄に捧げる→《見事な再生》で戦場に戻す」という動きをこのデッキに採用する事も可能です。
その場合、無限コンボというよりは大量にパーマネントを生け贄に捧げるためザーレルの能力でクリーチャーに大量の+1/+1カウンターを乗せて勝ちにつなげる動きになります。
《歩行バリスタ》《トリスケリオン》でフィニッシュするのは少し難しいかもしれませんが《倍増の季節》《枝分かれの進化》あたりも採用しておけば可能性が見えてきます。
他には《墨蛾の生息地》のような感染持ちクリーチャーを強化してフィニッシャーとするのもいいでしょう。

《起源の番人、ザーレル》は自前で手札を増やすことこそできませんが、ある程度構成を工夫すれば少なくとも土地事故に陥ることがなく、その点ではストレスフリーな統率者といえます。
何を生け贄に捧げるのか、+1/+1カウンターをどこに乗せるのが一番いいのかを考えながらゲームを進めるため、少しプレイングが難しい面もありますがここから統率者戦を始めるプレイヤーにもオススメできる統率者です。

 

 

・「カウンターインテリジェンス」

白青赤の統率者デッキで、統率者候補は《旗艦、インスピリット》と《遠地点の頭脳、キロ》。

okamotoEOE 04.jpg

《旗艦、インスピリット》はアーティファクトシナジーの能力を持つ宇宙船統率者。
《遠地点の頭脳、キロ》は比較的簡単な条件で増殖を行えるコンボ系統率者。

お互いに相性はよく、どちらが統率者でももう片方が良い働きをしてくれますが、少し異なる構成のデッキができるので、それぞれでデッキを考えてみましょう。

 

・《旗艦、インスピリット》
okamotoEOE 03.png

3マナの宇宙船で、蓄積カウンター1個以上と8個以上で段階が分かれます。

1個以上の時は、自分の戦闘フェイズ開始時に自身以外のアーティファクト1つに+1/+1カウンター1個か蓄積カウンター2個を乗せるという誘発型能力を得ます。
蓄積カウンター1個と非常に達成しやすい条件という事もありますが、少しマイルドな能力ですね。

8個以上の時は5/5飛行になり、自身以外のすべてのアーティファクトが呪禁と破壊不能という非常に強力な除去耐性を持つようになります。

8個以上の能力は防御的なものになるため、基本は1個以上で得られる誘発型能力を活用して盤面を作り上げていくデッキになりそうです。

インスピリットの配備をある程度起動していく事になるため、配備と相性がいいカードを探してみます。

《休賢者/Fallowsage》
《幽体のこそ泥/Ghostly Pilferer》
《厚顔の無法者、マグダ/Magda, Brazen Outlaw》
《聖トラフトとレム・カロラス/Saint Traft and Rem Karolus》
《ミストメドウの消滅者/Mistmeadow Vanisher》
《アヴェンジャーの名手、サンウェル/Sanwell, Avenger Ace》
《耕しカカシ/Scaretiller》
《スフィンクスの信奉者/Sphinx's Disciple》
《石ころ川の群れ長/Stonybrook Schoolmaster》
《高潮測り/Surgespanner》
《大変成家、アンクタス/Unctus, Grand Metatect》
《怒りっぽい歩く彫像/Volatile Wanderglyph》
《光霊の探求者/Glimmer Seeker》
《尻込みする優等生/Reluctant Role Model》
・・・タップ状態やアンタップ状態になることで恩恵を受けられるカード。
自然とこういったクリーチャーをタップ状態にするには攻撃に参加するしかありませんが、配備でタップすれば戦闘で討ち取られることなく能力を使えます。
休賢者》はこの中では最もシンプルで強力なドロー能力つきクリーチャー。マナコスト的にインスピリットが出たターンには配備できないものの、セットで運用できれば毎ターン追加ドローができるため非常に強力です。

okamotoEOE 11-1.jpg大変成家、アンクタス》は自身以外の青のクリーチャーがタップ状態になるとドロー&ディスカードできるという能力を持ちます。自身がアーティファクトなためインスピリットの能力の恩恵を受けられたりするため、配備と特別相性が良いわけではありませんが採用しておきたいカードですね。


《鼓音轟かせ/Drumbellower》
《終末を招くもの/Endbringer》
《絢爛たる劇場+小道具部屋/Dazzling Theater+Prop Room》
《巻き戻しの時計/Unwinding Clock》
《忠義の徳目/Virtue of Loyalty》
《白羽山の冒険者/White Plume Adventurer》
《乱打されるゴーレム/Battered Golem》
《鋼ヒレの鯨/Steelfin Whale》
・・・自分のアンタップステップ中以外にもアンタップするカード。
配備はソーサリータイミングなのですごい勢いで蓄積カウンターを増やすような事はできませんが、配備したクリーチャーをブロックに回すためにアンタップさせるだけでも十分強力です。

巻き戻しの時計
巻き戻しの時計》はアーティファクトが多くなるこのデッキでは隙を最小限にできる強力なカードになりそうです。
《乱打されるゴーレム》は配備用に使ってもいいですが、《欠片の双子》で無限コンボのパーツにもなるため、勝ち手段として忍ばせておいてもいいでしょう。
他にも《千の月の歩兵》など似たような能力を持つカードもありますが、一度インスピリットが8個以上を達成した後は蓄積カウンターを増やしていっても特にやることがなく、無駄カードになってしまうためピックアップしていません。


続いて誘発型能力でカウンターを乗せたいアーティファクトを探してみましょう。


《電結のネズミ狩り/Arcbound Mouser》
《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
《電結のとげ刺し/Arcbound Stinger》
《注意深い太陽写し/Attentive Sunscribe》
《通路の監視者/Corridor Monitor》
《牽制機/Diversion Unit》
《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
《黄金造りの飛竜機械/Gold-Forged Thopteryx》
《胆液爪のマイア/Ichorclaw Myr》
《鉄の弟子/Iron Apprentice》
《獅子の飾緒/Lion Sash》
《市場背負いの歩行機械/Marketback Walker》
《モノスケリオン/Monoskelion》
《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》
《高波エンジン/Surge Engine》
《切符亀/Ticket Tortoise》
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《微光蜂、ザーバス/Zabaz, the Glimmerwasp》
・・・インスピリットよりも先に戦場に出しておける、2マナ以下のアーティファクトクリーチャー。
インスピリットを出してすぐに配備ができれば出たターンから能力を誘発させてカウンターを乗せる事が可能になるため、こういったアーティファクトクリーチャーは多めに採用したいですね。
微光蜂、ザーバス》などの接合クリーチャーは+1/+1カウンターを乗せたいインスピリットとの相性が良く、接合クリーチャーに偏らせる価値は十分にあるでしょう。

okamotoEOE 12-1.jpg他には《胆液爪のマイア》などの感染持ちアーティファクトクリーチャーは他にもいくつか存在するため、勝ち手段の一つとして採用していくのも手ですね。

 
《電結の破壊者/Arcbound Crusher》
《電結の回収者/Arcbound Reclaimer》
《電結のシカール/Arcbound Shikari》
《嘲笑する走り棘/Giggling Skitterspike》
《マイアの騎士/Knighted Myr》
《ペンタバス/Pentavus》
《都和市の案内ボット/Towashi Guide-Bot》
《トリスケラバス/Triskelavus》
《トリスケリオン/Triskelion》
《役馬/Workhorse》
・・・3マナ以上で、+1/+1カウンターシナジーを持っていたり、+1/+1カウンターを乗せたりしてうれしいアーティファクトクリーチャー。

都和市の案内ボット
都和市の案内ボット》は+1/+1カウンターを乗せる対象をばらけさせておけばお手軽なドローエンジンに化けるためオススメの一枚です。

《連合の秘宝/Coalition Relic》
《選別の高座/Culling Dais》
《宝石の陣列/Gemstone Array》
《市長の笏/Magistrate's Scepter》
《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》
《血清の水槽/Serum Tank》
《異形化するワンド/Transmogrifying Wand》
・・・蓄積カウンターを乗せてうれしいアーティファクト。
構築済みデッキに既に採用されていますが、《ダークスティールの反応炉》もこの項目に該当します。

okamotoEOE 13-1.jpg解体作業》を採用しておくと、インスピリットの配備を何度も起動して蓄積カウンターを溜めておき、インスピリット自身を《解体作業》して乗っていたカウンターと同数の蓄積カウンターを《ダークスティールの反応炉》に乗せて特殊勝利を狙う、という勝ち手段も増えるのでオススメです。
新規カードの《モーキサイト精製所》でも似たような事ができますね。
《ダークスティールの反応炉》はよくある特殊勝利系とは異なりカウンターが20個以上乗った時点で特殊勝利が誘発するため、現実的な勝ち手段と言えます。

《市長の笏》はもう一工夫加えれば無限ターンコンボになるアーティファクトです。
《市長の笏》の自力で1個、《多用途の鍵》などでアンタップしてからインスピリットの能力で2個乗せれば無限ターンになります。
《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》《戦導者オレリア》などで安定して追加の戦闘フェイズを加える事ができればインスピリットの能力も1ターン中に2回誘発するのでそれでも無限ターンになります。
《砕けた世界》でインスピリットの能力を2回誘発させられる状況にしても同様に無限ターンになりますね。

IN 20
《休賢者/Fallowsage》
《聖トラフトとレム・カロラス/Saint Traft and Rem Karolus》
《アヴェンジャーの名手、サンウェル/Sanwell, Avenger Ace》
《耕しカカシ/Scaretiller》
《スフィンクスの信奉者/Sphinx's Disciple》
《石ころ川の群れ長/Stonybrook Schoolmaster》
《高潮測り/Surgespanner》
《大変成家、アンクタス/Unctus, Grand Metatect》
《忠義の徳目/Virtue of Loyalty》
《牽制機/Diversion Unit》
《獅子の飾緒/Lion Sash》
《市場背負いの歩行機械/Marketback Walker》
《高波エンジン/Surge Engine》
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《都和市の案内ボット/Towashi Guide-Bot》
《トリスケリオン/Triskelion》
《市長の笏/Magistrate's Scepter》
《多用途の鍵/Manifold Key》
《戦導者オレリア/Aurelia, the Warleader》
《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》

OUT 20
《長距離センサー/Long-Range Sensor》
《太陽電池アレイ/Solar Array》
《雲の鍵/Cloud Key》
《ゴーレムの鋳造所/Golem Foundry》
《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》
《巡回する治安維持機/Patrolling Peacemaker》
《深奥揺すりのタイタン/Depthshaker Titan》
《金属の徒党の種子鮫/Chrome Host Seedshark》
《サイバードライブの起動者/Cyberdrive Awakener》
《河童の砲手/Kappa Cannoneer》
《尋問のドミヌス、テクータル/Tekuthal, Inquiry Dominus》
《古代の証人、アリボー/Alibou, Ancient Witness》
《鋼の監視者/Steel Overseer》
《かき鳴らし鳥/Thrummingbird》
《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
《実験的占い/Experimental Augury》
《燻蒸/Fumigate》
《万象監視/Universal Surveillance》
《過去起こし/Wake the Past》
《テゼレットの計略/Tezzeret's Gambit》

《旗艦、インスピリット》は+1/+1カウンターや蓄積カウンターを乗せてうれしいカードを活用しつつリソースを稼いでいくようなデッキになりました。

進歩の災い
アーティファクト多めのデッキだとどうしても《進歩の災い》のようなアーティファクト全破壊カードに弱くなってしまいます。
インスピリットはしっかり配備すれば少なくとも他のアーティファクトには除去耐性を付与してあげられるのはうれしいポイントですね。


今回は攻撃する事よりもどちらかというとドローなどを重視して、《ダークスティールの反応炉》や《市長の笏》のコンボに寄せた構成にしました。

+1/+1カウンターを活用できるため、途中で紹介した接合クリーチャーを多くした構成も考えられます。
その場合はクリーチャーが多くなり、《沿岸の海賊行為》などのドローカードを増やしたり、増殖カードを増やして打点向上を狙ったり、違った構成のデッキになります。
また、構築済みデッキに既に重要な所が収録されているためあまりピックアップしませんでしたが、《ウルザの空戦艇、リベレーター号》のようなアーティファクトシナジーカードを更に追加していくのもアリですし、親和(アーティファクト)を持つカードも採用して、よりアーティファクトに寄せた構成にしていくのも良いでしょう。

統率者自身がものすごい能力を持っているわけではありませんが、その分潤滑油としての活躍が期待できる面白い統率者デッキが組めそうです。

 

 

・《遠地点の頭脳、キロ》
okamotoEOE 04.png

3マナ3/3速攻とインスピリットと同じ軽めのマナ域で、誘発型能力を1つ持っています。
システムクリーチャーなのでマナ総量が軽めなのは助かりますね。

誘発型能力はキロがタップ状態になるたびに増殖を行う、というシンプルなもの。

高名な装置技師、ケイス
高名な装置技師、ケイス》のような起動型能力で増殖を行うものではないため、他のカードでタップする手段を用意する必要がありますし、《ブライトハースの指輪》などでコピーもできません。
一応攻撃に参加すればタップ状態にはなりますが、それだと1ターンに1回しか誘発させられませんし、回避能力のない3/3が安全に攻撃できるのは最序盤くらいでしょう。

まずは安全にキロをタップ状態にできるカードをピックアップしていきます。

《ボーマットのバザール船/Bomat Bazaar Barge》
《暴走トロッコ/Careening Mine Cart》
《騒々しい鉄覆い/Clamorous Ironclad》
《耕作者の荷馬車/Cultivator's Caravan》
《高級競走車/Deluxe Dragster》
《貯めこむ運び屋/Hoard Hauler》
《船体漂い/Hulldrifter》
《マグマ用ガレオン船/Magmatic Galleon》
《移動駐屯所/Mobile Garrison》
《移動式住居/Mobile Homestead》
《謎めいたリムジン/Mysterious Limousine》
《ノーチロイド船/Nautiloid Ship》
《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》
《肋骨艇/Ribskiff》
《タイタニック号/RMS Titanic》
《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
《密輸人のバギー/Smuggler's Buggy》
《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》
《地底のスクーナー船/Subterranean Schooner》
《喧嘩腰号/The Belligerent》
《不屈号/The Indomitable》
《魔導船/The Lunar Whale》
《レガリア/The Regalia》
《未確認浮遊船/Unidentified Hovership》
《ウェザーライト/Weatherlight》
・・・機体カード。
搭乗の数字が3以下であれば基本的にどの機体でもキロを安全にタップさせられますね。
もちろん今回新規で登場した宇宙船を始めとする配備持ちカードもこの項目として採用可能です。
今回は機体で攻撃していく事は目的ではないため、攻撃性能よりもドローやマナ、除去など能力に着目してピックアップしています。

勢団の銀行破り
この中では《勢団の銀行破り》が特に相性が良いですね。
キロをプレイする前に出しておける2マナというコスト、ちょうどキロで搭乗できる搭乗3、蓄積カウンターが乗った状態で戦場に出てその数量分ドローできるためキロで増殖して嬉しいと全ての要素がかみ合っています。


《統制のオーラ/Aura of Dominion》
《釣り竿/Fishing Pole》
《大建築家/Grand Architect》
《抵抗者の居住地/Holdout Settlement》
《名誉に磨り減った笏/Honor-Worn Shaku》
《カイレン式交渉/Kyren Negotiations》
《月罠の試作品/Moonsnare Prototype》
《ネットワーク端末/Network Terminal》
《対立/Opposition》
《伝説の秘宝/Relic of Legends》
《犯行現場/Scene of the Crime》
《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
《生存者の野営地/Survivors' Encampment》
《最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer》
・・・能力のコストでキロをタップできるカード。

okamotoEOE 14-2.jpgこの中では《名誉に磨り減った笏》《伝説の秘宝》《最高工匠卿、ウルザ》が特に優秀で、キロをタップするだけでマナを加えられるようになるため、コンボパーツになります。
他にも《煌めくドラゴン》など能力は強力なものの、キロ以外にもタップさせる必要があるカードがいくつかあります。
カードタイプをしっかり偏らせる事でそれらのカードの安定運用も可能ですね。

《伝説の秘宝》《最高工匠卿、ウルザ》があればキロをタップさせるだけで色マナを加えられます。

okamotoEOE 15-1.jpgここでキロに《ペミンのオーラ》《現実からの遊離》をエンチャントしてあげるとその色マナでアンタップできるため、無限にタップとアンタップを繰り返して増殖していく事が可能になります。

無限に増殖を繰り返してうれしいカードはいくらでもありますね。
すでに構築済みに採用されているカードで言えば《ダークスティールの反応炉》で即座に特殊勝利、《洞察エンジン》《愚鈍な自動人形》で任意の枚数ドロー、《霊体のヤギ角》《大出力自動生成器》《五元のプリズム》《永遠溢れの杯》《水晶の這行器》で無限マナ、《ゴーレムの鋳造所》で無限トークンができます。

 
《秘儀の遠眼鏡/Arcane Spyglass》
《血清の水槽/Serum Tank》
《宝石の陣列/Gemstone Array》
《失われた十手/Lost Jitte》
《役馬/Workhorse》
《不吉な海/Ominous Seas》
《市長の笏/Magistrate's Scepter》
《ファイレクシア病の前触れ/Prologue to Phyresis》
《トリスケリオン/Triskelion》
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
・・・無限増殖から勝ちにつながりそうなカード。
《歩行バリスタ》《トリスケリオン》はいつもピックアップしているような気がしますね。
不吉な海》は無限コンボをしていない時や他の勝ち手段がある場合はさっさとサイクリングしてドローに変換できるので使いやすい無限トークン用カードです。

okamotoEOE 16-1.jpgファイレクシア病の前触れ》は暇なタイミングにドロー用に唱えておけばじわじわと対戦相手の首を絞めていく事は可能です。
他のプレイヤーからするとこちらが特に強いコンボをしていなくとも放置していると無限コンボでなくとも増殖されて負ける可能性があるため、対戦相手全員からのヘイトが向かいます。
従って、序盤に雑にプレイするよりは無限コンボが揃いそうな時にプレイするようにした方が良いかもしれませんね。

無限コンボがすんなりと成立すればいいですが、そう簡単には揃わないでしょう。
コンボが成立しない時、キロをタップさせる手段は簡単でもアンタップさせる手段は難しいため、追加採用した方がいいでしょう。
これに関してはインスピリットでも紹介した《鼓音轟かせ》なども採用可能です。

《アフェットの錬金術師/Aphetto Alchemist》
《チャクラムの受け手/Chakram Retriever》
《前兆の時計/Clock of Omens》
《不屈のエイヴン/Dauntless Aven》
《金線の賢者/Filigree Sages》
《療病院のヨレス/Ioreth of the Healing House》
《多用途の鍵/Manifold Key》
《貴族の印章/Patriar's Seal》
《ソニック・ドライバー/Sonic Screwdriver》
《威圧の杖/Staff of Domination》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
《砂時計の侍臣/Vizier of Tumbling Sands》
《通電式構成物/Voltaic Construct》
《通電式キー/Voltaic Key》
《通電式召使い/Voltaic Servant》
《微風巻き/Zephyr Winder》
・・・ある程度制限はあるものの、キロをアンタップさせられるカード。
求道者テゼレット》は5マナのプレインズウォーカーでちょっと打たれ弱さはありますが、-X能力でコンボパーツを探しにいく事も出来るので優秀なカードです。

okamotoEOE 17-1.jpg威圧の杖》はアンタップに結構なマナを要求しますが、無限マナコンボが成立していたらこれで無限ドローに繋げる事も出来るためスムーズな勝利のためにも採用しておきたい1枚です。

 

IN 20
《名誉に磨り減った笏/Honor-Worn Shaku》
《月罠の試作品/Moonsnare Prototype》
《対立/Opposition》
《伝説の秘宝/Relic of Legends》
《最高工匠卿、ウルザ/Urza, Lord High Artificer》
《マグマ用ガレオン船/Magmatic Galleon》
《移動駐屯所/Mobile Garrison》
《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》
《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》
《不吉な海/Ominous Seas》
《市長の笏/Magistrate's Scepter》
《ファイレクシア病の前触れ/Prologue to Phyresis》
《トリスケリオン/Triskelion》
《歩行バリスタ/Walking Ballista》
《鼓音轟かせ/Drumbellower》
《巻き戻しの時計/Unwinding Clock》
《前兆の時計/Clock of Omens》
《威圧の杖/Staff of Domination》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》

OUT 20
《モーキサイト精製所/Moxite Refinery》
《太陽電池アレイ/Solar Array》
《雲の鍵/Cloud Key》
《裁きの木槌/Gavel of the Righteous》
《光明の火砲/Lux Artillery》
《タイタンの炉/Titan Forge》
《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》
《巡回する治安維持機/Patrolling Peacemaker》
《深奥揺すりのタイタン/Depthshaker Titan》
《サイバードライブの起動者/Cyberdrive Awakener》
《古代の証人、アリボー/Alibou, Ancient Witness》
《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
《熱心なメカ乗り/Enthusiastic Mechanaut》
《潜在能力の波動/Ripples of Potential》
《実験的占い/Experimental Augury》
《燻蒸/Fumigate》
《万象監視/Universal Surveillance》
《連鎖反応/Chain Reaction》
《過去起こし/Wake the Past》
《臨機応変な防御/Resourceful Defense》

《遠地点の頭脳、キロ》は何度も増殖を行う事を目論んだコンボ系統率者になりました。

勝ち手段が基本的に無限コンボに頼ってしまうため、対戦相手からのヘイトコントロールが難しい面があります。
どうしても序盤からガツガツ攻撃されてしまってライフが持たない場合は《プロパガンダ》《亡霊の牢獄》などで攻撃されにくい状況を作っていくのもいいですね。

インスピリットにも言える事ですが、3マナと軽めのコストのシステムクリーチャーは出し直しも容易で運用しやすいため、初心者にオススメの統率者といえます。

 

以上で『久遠の終端』編の記事は終了です。

今回の記事で紹介しきれなかった統率者や、特定のデッキで非常に強力な助っ人となるサポートカードなどまだまだいっぱいあります。
皆さんも是非新しい統率者を組んでみたり、カードリストをもう一度眺めたりして自分の統率者に合いそうなカードを探してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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