クラキリン/Krakilin

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Card of the Day -今日の1枚- 2014/01/16

クラキリン/Krakilin

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「クラキリン」。忘れようと思っても忘れられない言葉である。

 

食事中に・仕事中に・トイレで・風呂で・寝る前に、ふと「クラキリン」という言葉が湧いてきてしまうことがある。「クラキリン」とはなんなのか。

 

一体どういう意味があるのだろうか。あのちょっとグロテスクでキモかわいいイラストと共にこうした疑問が浮かび上がり、そして数秒で消える。

 

全ては中学生の頃、安売りしていたテンペストのスターターを買った時。《クラキリン》を引いたその時に始まる。

 

当時はまだまだルールをなんとか理解しつつ所々独自解釈して遊んでいた頃である。

 

マナを注げば注ぐほど大きくなるこの《クラキリン》。「埋葬(再生できない破壊)」以外で死ぬこともないこのクリーチャーは、最強生物に見えたのだ。

 

いつも遊んでいた仲間内でも「何これめっちゃ強いやん」と盛り上がったのを覚えている。こうして僕は「クラキリンデッキ」を作るに至ったのだ。

 

当時の、今のリミテッドデッキにもボッコボコにされそうな僕らのデッキでの対戦はグダりまくることが多く、土地が伸びきった盤面で叩きつける《クラキリン》はどう考えても強力であった。

 

しかし現実は...そうではなかった。手札に《クラキリン》ぐらいしか戦力ないがマナが伸びておらず、再生コストも含めて考えれば5マナで1/1しか展開できない。この盤面を経験した時に「あれ?これって《蠢く骸骨》の方が強いやん」という事実に気付いてしまったのだ。

 

たしかに、土地が12枚とか並んだゲームではそれこそ無双と呼ぶに相応しい怪物となってワームやら巨人やらを踏み潰していた。

 

しかし、毎回こいつをそんなサイズで運用できるわけではない。X呪文は爆発力こそ凄まじいが、基本的には割高なのである。

 

これに気付いたあたりで、仲間内では軽量クリーチャーによるビートダウンとそれへの対抗デッキが作られるようになり始めた。

 

《クラキリン》がその後僕のデッキに入ることはなかったが、《クラキリン》からしか学べない何かは、今でも残っている。


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