2014/02/15 海神の復讐 - Card of the Day -今日の1枚-

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海神の復讐/Sea God's Revenge

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「テーロス」を用いたリミテッドにおいて、最も殺傷能力の高いカードは何か?様々な意見があることだろう。これはプレイヤーそれぞれの「好み」の問題も大きいし、自分が実際にゲームで経験した「ある特定のシュチュエーションにおいてバチッとハマったカード」を、一般論よりも強力であると評価してしまうことは往々にしてあることだ。
その絶対性のなさ・各自に理論があることがリミテッドの面白さだと僕は思う。しかし、冒頭での問いには皆が口をそろえてあるカード名を挙げるに違いない。これだけは答えがある。《海神の復讐》だ。


リミテッドにおけるバウンスの強さというものは、筆舌に尽くしがたい。どかして殴る・弾いて守る。その昔、ダメージスタックがあった頃には一方的に討ち取るなんてテクニックも存在していた。ただの除去よりも、ある意味では性質が悪い。何せ、バウンスの多くは除去よりもコストパフォーマンスに優れたデザインが為されているからだ。

複数のクリーチャーを対象にとって除去をする呪文は少ないし、それらには得てして制限があるものだ。それに比べて複数バウンスの多いこと。特に2体バウンスするカードは多い。リミテッドで2体戻せれば相手の主力を戦場から消し去ることが出来るだろう。そこに、《海神の復讐》である。

堂々たる3体バウンス。これは尋常ではない。例え重い呪文であるとはいえ、6はゲームで辿り着くには許容範囲の数字である。3体も戻されては、次のターンにキッチリ戦場の立て直しを行うということもなかなか難しい。まあ多くの場合、ターンは帰ってこなかったりするのだが。


この盤面に影響を与えまくる効果に加えて、オマケのような占術1。これが馬鹿にならず、例え相手が粘ってしまっても、こちらはさらに質を高めたドローが待っている。一度このカードの占術で2枚目の復讐が見えた時は、勝利を確信したものだ。こんな強烈なカードが、青マナシンボル1つでキャストできるというのもおかしな話だ。とりあえず島と青マナ出るカードとこれを入れておくという構築はシールドで相当目にすることになった。


殺傷能力がズバ抜けて高い1枚ではあり、撃たれたゲームはほとんど負けた経験しかない筆者だが、唯一勝利した試合の記憶は強烈に残っている。返しのターンにこちらもこのカードを使用したのだ。相手の場は更地となり、こちらの場にはかろうじて2体のクリーチャーが残っていた。リアル復讐である。「神々の軍勢」後も、変わらずボムであり続けるだろう。

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