2014/03/18 アトランティスの王 - Card of the Day -今日の1枚-

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アトランティスの王/Lord of Atlantis

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《ゴブリンの王》と同期で、より活躍したカードとなればこの《アトランティスの王》である。「アルファ」で登場し、「第7版」まで登場し続けた。

その後、クリーチャータイプ再編の波に飲まれて、彼らマーフォークは日本語では同じ「~の王」となっているが、ゴブリン側の「King」と、このカードの「Lord」では似ているようで厳密に言うと違う意味の「王」を指している。

「Lord」とは「君主」や「領主」といった統治者の意味で用いられる単語である。《ゴブリンの王》は、ゴブリンという種族の頂点に君臨する「王」であり、《アトランティスの王》はアトランティスという地域を支配・統治する存在である。おそらくはさらに上位の「王」がマーフォークという種族を束ねているのだろう。後に登場する《女帝ガリーナ》とかね。


カードとしては、マーフォークを全体強化し島渡りを付与、打点を底上げしつつも自身も2マナ2/2と黎明期の青には考えられないスペックの持ち主と、言うことなしなのだが…実は、種族に恵まれなかった。

初登場時、この王の傍らにいた家臣は《真珠三叉矛の人魚》ただ1体のみ。続く家臣の獲得は「ザ・ダーク」の《マーフォークの暗殺者》まで待たなければならないと、国の起こりはなんともスロースターターなものだった。


「フォールン・エンパイア」で国民は劇的に増え(増えても弱いとかは言わない)、「ローウィン」など弾けの時を経た今ではアトランティスは列強とでも呼ぶべき大国であり、並大抵の陸の部族すら乗り越えていくだけの軍事力を誇っている。どれだけカードが増え、上位互換まで登場しても、我らの王がデッキから抜ける日が来るのは想像するに難しい。


ちなみに「アトランティス」という、我々の世界のファンタジー用語がカード名に用いられているが、これは後に「エトラン・シース」というマーフォークの地名を、人間が聞き取った時に誤って伝わったものとして設定されている。「アラビアンナイト」以降、多元宇宙シリーズにならなければこの「アトランティス」を舞台にした太古の都市の物語などが発売されていたのかもしれないね。

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