2014/03/17 ゴブリンの王 - Card of the Day -今日の1枚-

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ゴブリンの王/Goblin King

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どんな世界でも上司・指導者といったものに恵まれることは何よりの財産である。自分を率いてくれる人と良好な関係を築くことが出来れば、人生は彩りを増すことに違いない。

マジックの世界でも、クリーチャー達は優秀な指導者…や君主・支配者といった存在が自らの陣営にあると、本来の力を越えた戦闘力を発揮することがある。特にポピュラーなものは、自身と同じクリーチャータイプを持つクリーチャーを強化する、通称「ロード」と呼ばれる連中だ。

これは、かつて存在したクリーチャータイプのことである。自軍を強化する能力を持ったクリーチャーの多くがこのロードというタイプを持っていた。このロードというタイプは2007年9月には廃止されたが、今でもかつてロードと呼ばれた連中と似た能力を持ったカードは「○○ロード」という愛称で呼ばれている。

今週は、そんなロード達(及びロード能力持ち達)が集う「ロードウィーク」をお送りしよう。


第一弾は「アルファ」から登場したロードの中のロード、《ゴブリンの王》だ。

彼は最もわかりやすいロードと言っていいだろう、教科書通りの「全体+1/+1」と「パワー・タフネス以外の戦闘補助」の2つ能力を持っている。このオマケ能力、《ゴブリンの王》の場合は山渡り。相手が赤系のデッキならば、自軍のゴブリン全てが相手の本陣へと穴を掘ったり斜面を滑り降りたりして殺到することになる。ほとんどの場面で、この王様が除去されなければそのターンのうちに勝負が着いてしまうことだろう。

初代ロード組全員に言えることだが、効果範囲が自軍のみではなく「すべての」であるため、相手が同系だった場合に向こうも恩恵を受けてしまうという問題があ…るにはあるが、上述したようにケリを着けられるタイミングで出せば十分仕事をするのだから、その時が来るまで握っていれば良いだけのことである。


旧ロード勢の御多分に漏れず、彼もかつてはゴブリンではなくただのロードでしかなかった。「第9版」より、ようやくゴブリンのタイプを得て、2体並べばお互いを強化したり《ゴブリンの女看守》でサーチしてこられるようになった。そして「第10版」に入る時、ついにロードではなくなったのだ。

「アルファ」から「第10版」まで皆勤賞だった初代ロードは、意外にも最初では「ロード」ではなかった。一番最初に有していたタイプは「Goblin King」という固有タイプだったのだ。あまり固有タイプがあってもややこしいだけなので、「リバイズド」にてロードと相成った訳だ。ここまでタイプが変わるクリーチャーはもう今後出てくることはないだろう。

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