2014/10/14 悪魔の食欲 - Card of the Day -今日の1枚-

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悪魔の食欲/Demonic Appetite

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 いつも通りのことをしているはずなのに、いつもよりやけに腹が減る。不思議な話だけど、「食欲の秋」って実際にあるよね。これには日照時間と日射量および気温の変化への対応であるとかなんとか。あと美味しいものが純粋に多い。様々な自然界の食べ物が旬になる、味覚の秋。熊なんかにとってはこの秋が生命線で、1年分のカロリーを蓄える大事な時期である。人間も同じということにしようではないか、春先にちょっと食事量を減らせばいいのさ!というわけで今週は「食欲ウィーク」!

 マジックにだって「食す」ことに関するカードは数多く存在する。《カーノファージ》は食うことしか知らない奴らだったりするし、ヴォリンクレックスは「飢餓の声」なんて二つ名で常に腹ペコなのをアピール。クリーチャー達だってみんな生きている訳で(「死んでる」ヤツも多い)食わなきゃ生きていけないのだ。そんな訳で今日の1枚は、世界中の大食漢にエンチャントされている疑いの強いオーラ《悪魔の食欲》をご紹介しよう。僕もやね…

 1マナのオーラで+3/+3修正!?驚異のサイズアップである。色の役割として、本来それをメインの役割として与えられた緑には、古より存在する定番呪文《巨大化》が同じ効率を誇るが、それはあくまでターン終了時まで。この《悪魔の食欲》は永続的にクリーチャーを巨大にしてくれる、夢のオーラ呪文なのです!

 こういう謳い文句の商品には裏があるのが当然。そして、それが結構致命的だったりする。このカードは、悪魔=デーモンの持つ食欲をクリーチャーに移植する。マジックでデーモンで食欲…連想されるのは、この上なく巨大で、しかし維持費が馬鹿高いファッティ達《奈落の王》《貪り食うストロサス》そういった連中だ。コイツらはアップキープに餌となるクリーチャーを要求し、それをムシャムシャと食べてしまう。

最近はこういう連中を見かけなくなったが、かつては黒の宿命的レア枠だったのだ。その能力をそのまんま受け継がせるこのオーラ、即ちクリーチャーを少量しかコントロールしていない状況で用いればジリ貧…というか文字通り悪魔が飢え死にしそうになった余りに自分を食って終了という「怖い話」になりかねない。使う場合は餌となる肉塊をたっぷり用意しておこう。

収録された「エルドラージ覚醒」では、「落とし子」トークンを生み出すカードが多数あったため、それらをばら撒きつつ回避能力持ちに貼り付けてクロックを大幅に強める戦略をとることが出来る。禍々しき落とし子を恐れずにかぶりつくデーモン、おそろしや。僕についてるこのカード、早く《解呪》してくれ!

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