2014/12/19 エルゴードの盾の仲間 - Card of the Day -今日の1枚-

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エルゴードの盾の仲間/Elgaud Shieldmate

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 今週は「シールド(盾)ウィーク」ということで、物理的なシールドについて書いてきたが、魔法が飛び交うマジックの世界では、それだけしか能がない盾では限度というものがある。恐怖と闇に飲みこまれたり、潮流に絡め取られたり、強烈な光で浄化させられたり…ダメージ以外の魔法の力で、クリーチャーは簡単にその命を落とす。それらの魔の手から見方を護る「対魔法盾」があれば、これは心強い武装となる。魔法と科学の力を合わせて作り上げたのであろう、その盾を持つ連中が次元イニストラードには存在するようだ。

 《エルゴードの盾の仲間》は、そんな盾を自身の仲間にも提供する心優しき人物である。「アヴァシンの帰還」により闇が晴れたイニストラードでは、魂レベルで結びつくことで能力を共有する「結魂」という能力に目覚めた者が複数登場した。多くは、マジックの基本的な能力を共有し合うもので、このエルゴードの兵士は呪禁を共有する能力の持ち主。純粋な除去耐性を付与するその能力は、盤面で既に活動しているクリーチャーのマウントがひっくり返らなくなる様に使っても良いし、これから出てくる大物がややこしいことになるぞ、という無言のプレッシャーをかけ続けても良いだろう。シンプルイズベスト。

 自身が呪禁を持つというのもありがたく、こちらが潰されてその仲間も…という展開にはなりにくいのがこのカードのウリだ。ただ、結魂には誘発してから解決するまでのタイムラグが存在するため、その間を狙い撃ちされるのはやむを得ない。このカードに限ったことではないが、うまくいった時のリターンが大きいのであれば、多少のリスクを払うことは気にしちゃいけない。時折パーフェクトなカードも登場するが、それらが特別すぎるというだけの話だ__コモンにあんまりそこまで求めるのも酷というもの。

 一見、見方に魔力シールドを共有する「イイヤツ」に見えるのだが、結魂とは、魂を結びつける相手がいて初めて機能する能力である。この盾の仲間も、実は自分自身が呪禁を得て己の身を護るために、二人(二体)でなければ起動できない盾を「ちょっとそっち持ってくれない?」と誘っているだけ…なのかもしれない。まあ世の中、やらぬ善より~という言葉もあるくらいで、彼女もむしろ良いことはしているんだが…2/3という絶妙にに戦闘に参加しないサイズなのも、自分はガチガチに護って後は味方がなんとかするのを見ている…そんな映画とかでもよく出てくるダメキャラに見える一因なのかもしれない。戦闘能力を上げてくれる結魂持ち、特に緑の連中と組み合わせれば、彼女も武闘派になりイメージが変わるかも?まあイメージはさて置き、その組み合わせは鉄板だ。

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