2014/12/20 エメリアの盾、イオナ - Card of the Day -今日の1枚-

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エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria

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 「Shield」の意味は「盾」だが、転じて「護る者」「保護者」という意味で用いることがある。日本語でも「後ろ盾」という言葉があるように、頼もしき存在を実際の防具に例えることは全世界共通の認識だ。「シールド(盾)ウィーク」のトリを飾る、最後の大盾である《エメリアの盾、イオナ》も、その名の盾が意味するところは「エメリアの保護者」であろう。

 この伝説の守護天使、実はムチャクチャでかい。デカすぎる。バケモノだ。彼女の眼前に浮遊する岩に、よく見れば人が乗っている。デカい。正直、こんなものと直面したらそれが何か認識できないだろう。怪獣や巨大ロボットの世界じゃないか。怖いよ。でも日ごろの行いが良ければ、彼女は守護天使として護ってくれるんだろうな。これほど頼もしい存在もないだろう。彼女は「エメリア」を護る者であるが、この「エメリア」というのは《空の遺跡、エメリア》のこと。この遺跡は「空の神、エム」にまつわるもので、次元ゼンディカーでは古来より崇められている存在である。その正体は…ヒントは「エム」「太古の昔」「神」。もう、お分かりでしょう。詳しくはまた、機が訪れれば…

 そんな空の神の遺跡を護るこの大天使は、9マナ7/7飛行とそのサイズも天使のサイズを逸脱したものだ。そして、その能力こそが彼女が「エメリアの盾」と呼ばれる所以である。戦場に出るに際し、色を1つ選ぶ。以後、この天使が戦場に居続ける限り対戦相手はその色の呪文を唱えることが出来なくなる。強烈な、無慈悲なまでのロック。これはトリプルシンボル9マナという強烈なコストなのも頷ける。相手が単色だった場合、多くの場合はこれにてジ・エンド。まさしく「フィニッシャー」、ゲームを終わらせる強さというものを体現した1枚である。

 その強烈な能力は、ひと手間かけるだけの価値があるもの。ひと手間、即ち「リアニメイト」。《納墓》や各種ドロー&ディスカード呪文などで墓地に埋めたら《再活性》《死体発掘》で釣り上げてやると2キル、《暗黒の儀式》を絡めれば1キルだって容易い。レガシーは2色、3色は当たり前に存在する環境なので「即詰み」という状況にはそう簡単にはならないが、しかし「バーン」「エルフ」など1色封じられただけで機能不全に陥るデッキが存在するのもまた事実。こういったことを避けるために、デッキ内の除去の色を散らしたり、《Karakas》という最強のお守りを忘れずに投入するといった、構築段階での勝負に負けないようにしたいものだ。

 その能力は色を封じる。いわば、プロテクションの上位能力のようなものだ。…プロテクション?色?「プロテクション(有色の呪文)」を持つ、「空の神、エム」を髣髴とさせるではないか(答え言ってるも同じやね)。

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