Lesser Werewolf

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/04/11

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イニストラードは魔物に満ちた次元だ!人ならざる知性を持った怪物たちが闇の勢力を築き、その獲物である人間に夜ごと襲い掛かる、難易度ベリーハード、住みたく無い次元ツートップの片割れである(個人調べ。もう片方はミラディン(新ファイレクシア)、あんなん絶対病気なる)。今週はそんなイニストラードにちなんで、数々のマジックの魔物を紹介しようではないか。「魔物ウィーク」!お祈りは済ませたか?

 

一発目は、イニストラードにも多数生息する狼男を。《Lesser Werewolf》、小さき狼男、といったところだろうか。その名の割に、イニストラードのものも含めてもタフネスは高い方の4.パワーは2と、確かに変身後の狼の姿をしたカードの中では最弱のものではある。イラストは木の壁をぶち抜いてくる迫力満点のもので、むしろ2/4じゃなく4/2だろ感はある。

 

このカードは、なかなかに特殊な能力を有している。パワーは4マナのクリーチャーにしては低いものの、戦闘ダメージを別の形に置き換えて与えることが可能だ。黒1マナ支払って、この狼男と接触している(ブロックしている・またはされている)クリーチャーを対象とし、それの上に-0/-1カウンターを置くという起動型能力を有している。この能力は、この狼男のパワーが1以上である時にのみ意味を持つ。これ自身のパワーを1下げて、相手のタフネスを1下げるカウンターを1個置くのだ。即ち、素の状態では2回能力を使って、タフネスを2下げることが可能である。黒1マナでパワーを1つ、-修正に置き換えるというわけだ。

 

この能力は一見、何の意味があるのか思えてしまうものだが...例えばダメージを受けない状態になっているクリーチャー、破壊不能持ちに対しても戦闘を行えるし、4/1先制攻撃のようなスペックのクリーチャーでも無暗にアタックorブロックに行けなくなるという牽制にもなる(この能力は先制攻撃より早いタイミングで相手のタフネスを下げるため)。テキストがなんかややこしいだけで、実はなかなかイケていたりするクリーチャーだ。パワーを上げれば上げるほどこの修正能力は複数回起動できるようになる。狼男のフレイバーを重視するならば、《不吉の月》なんかで強化してやりたいところ。現行セットでも、コモン枠にでもいればリミテッドでシブい仕事したりするんじゃないかな。

 

このカードのタイプは、元々はライカンスロープという、マジック史上2種類しか存在しなかったマイナーなもの。ライカンスロープとは狭義で狼男、広義では獣に化けられる人型のもの。どちらにせよ、魔物である。ライカンスロープは後に人間・狼となり、イニストラードで狼男が制定されてからはそちらにシフトした。ライカンスロープって響き、大好きだったんだが...時代の流れには逆らえんなぁ。


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