毒の臭い/Toxic Iguanar

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Card of the Day -今日の1枚- 2016/06/29

毒の臭い/Toxic Iguanar

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毒の臭い、といえば有名なのは青酸カリか。シアン化カリウムのことで、工業的にも重要な無機化合物とのことだが、何のことやらわからない。やっぱり某探偵漫画で殺人に用いられる劇薬というイメージが強くて...この青酸カリ、アーモンド臭がするというエピソードで有名だが、このアーモンド臭というのは一般人の大多数が想像する「ローストされたアーモンドのこうばしい香り」やあるいは「アーモンドエッセンスの甘い香り」ではなく、収穫される前のアーモンドの甘酸っぱい香りのことを指すらしい。これは胃液と青酸カリが反応することによって生じる臭いらしく、オレンジやアンズの臭いにも例えられる。

 

果たしてそんなアーモンド臭がするのかは不明だが、今日紹介するのは《毒の臭い》。イラストを見ると、陰謀団の団員風の人物が紫の息をバーバリアンに向けて吐きかけている。これを受けているバーバリアンの表情がなんとも絶妙。なんかアメリカンコメディ的な、おいおいよせやいという表情がたまらない。実際、すれ違おうという人がぼぇ~とこういう息を吐きかけて来たら、こういう表情になるのだろうか。あるいは、そんな間もなく死んでしまうのか...。

 

《毒の臭い》は黒の除去としては最低レベルのものだ。もうきっぱりと言うが、本当に最低クラスだ。2マナ払って、黒でないクリーチャーに-1/-1修正を与えることしか出来ない。インスタントであるとは言え、これは酷い。これで《ラノワールのエルフ》を除去、とかするとなんか悲しい。いや《恐怖》で除去ってもやってることは同じなんだけども、なんかね...。ただ、スレッショルドするとこの《恐怖》に勝るカードになる。黒でないクリーチャーを破壊して、再生を防ぐ。アーティファクトクリーチャーに効く点で、黒の2マナ除去としては最高レベルのもの。当時だけでなく、オールタイムで見ても優秀なカードだ!

 

...まあスレッショルドしたらね。基本、していない状況で使う事になるのが2マナ除去。むしろそういうカードを使っていって、さあ墓地が7枚貯まってスレッショルドしたぞというものであって、墓地が7枚以上あるときに2マナ除去がパワーアップしてだからなんやねんという話。

 

ただ『ジャッジメント』にはロクな黒いカードがなく、ドラフトでこれを取らざるを得ないこともあったことだろう。1つ前のセットには《チェイナーの布告》とかあったのにね...ただ上述のように完全下位互換というわけでもなく、条件さえ満たせば万能除去になるあたり、マジックってカードに可能性があって優しいゲームだなと思う。

 

さて、このカードでお分かりの通り、今週は毒に関するカードを...それも、毒カウンターを扱うわけではないものを紹介していくウィークです。「悪魔の毒々ウィーク」折り返し~

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