BIG MAGIC所属プロ 井上徹 デンバー&ミルウォーキー アメリカGP連戦レポート
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こんにちは、井上徹です。
今回はアメリカで行われたGPデンバー、ミルウォーキーの連戦レポートをお送りします。
連戦という事で、今回はアメリカ滞在記を中心に書いていこうと思います。
・GPデンバー
GP千葉の翌週という事で、千葉から帰って来て数日後にはアメリカへ出発!というなかなかのハードスケジュールとなった今回の遠征。
スタンダードの練習時間が殆ど取れないまま出発となりました。
そのため、デッキはGPクアラルンプールで使用したデッキほぼそのままで出ることに。
使用デッキはこちら
特に変わった点のない普通の「青白フラッシュ」ですが、
あえて特徴を挙げるとすれば、《ウェストヴェイルの修道院》の代わりに基本土地を増やし、
サイドボードに青ダブルシンボルのカウンターを採用しているタイプである、ということくらいですね。
ここら辺は個人の好みだと思いますが、個人的には1枚とはいえ《港町》と《大草原の川》がタップインする可能性を高めてしまう《ウェストヴェイルの修道院》は、
採用することのリスクの方が大きいと判断しました。
早速ですがGP本戦の結果は...
1回戦BYE
2回戦BYE
3回戦青白○○
4回戦青白×○×
5回戦青白○××
6回戦赤黒アグロ××
7回戦赤緑霊気池○××
開幕から青白同系が3連続、これを1-2と負け越し。
続く赤黒のアグロデッキに瞬殺され、最後は赤緑の《霊気池の驚異》デッキに敗北。
気付けば4連敗であっさり初日落ちという結果に。無念...
今回の大会では「赤緑霊気池」が活躍していたのですが、
GP千葉の時点でスタンダードはまさにその「赤緑霊気池」が良さそう、という話が友人達の間で出ていました。
しかし練習時間がほとんど無かった為、使い慣れているからと安易に「青白フラッシュ」を選択し、結果惨敗。
「赤緑霊気池」はGPデンバーと同日に開催されていたGPマドリードでも活躍しており、
せめて少しでも試しておけば...と思わずにはいられませんでした。
今回のように連戦で時間があまり取れない時はどう練習するのが良いか、
次回の遠征までにしっかり考えたい所です。
○デンバー滞在記
初日落ちしてしまったため、GP二日目はホテルでMO。
ちょうどMOCSマンスリーの日だったので参加してました。
普段は日本からの参加なので、MOのイベントはほぼ深夜開始になってしまうのですが、ここはアメリカ。
朝9時開始というだけで、毎週深夜睡魔と闘いながらMOPTQに参加している僕としてはこれ以上ない喜びを感じずにはいられませんでした(笑)
GPは終わりましたが、ミルウォーキーへの移動は翌週木曜日のため、もうしばらくの間デンバーに滞在することになります。
そのデンバーですが、とにかく寒い。
事前の情報収集では日中で0℃前後、最低気温でも-5℃程度のはずだったのですが、
実際現地に来てみると予想よりはるかに寒い。
日中から零度を下回り、夜間の最低気温が-20℃に達する日もあるほどでした...
GP当日の会場周辺
GP翌日 朝起きたら雪が積もっていました。
デンバーでの滞在中、どこか観光出来たらいいなと思っていたのですが、
これについては全く事前に調べておらず、実際来てみると周辺は住宅街で、特に観光するような場所はありませんでした。
そのため食事や買出しで外出する以外は、ほとんどの時間をホテルでMOをして過ごしました。
ホテル周辺
現地での食事ですが、朝はホテルの朝食、昼は近くのアジア料理店、夜はスーパーで買ってきたカップラーメンやパンなどで過ごしていました。
今回のGP会場周辺は飲食店が選べる程度には豊富だったのですが、デンバーに来て初日に食べたアジア料理店が気に入り、毎日通っていました(笑)
海外に来るとどうしても食べ物が口に合わないという事態が起こり得るので、その点今回の遠征は食事には恵まれていました。
毎日通っていたアジア料理店
アメリカの大手スーパーウォルマート カップラーメン1個30セント 2Lのペットボトル飲料はどれも1ドルでした。
○移動日
木曜日になり、デンバーからミルウォーキーに移動です。
シカゴ経由でのフライトだったのですが、そのシカゴ行きの飛行機が離陸直前にエンジントラブルで欠航に。
今回は幸いにもすぐに代わりの便が手配でき、数時間の遅れで済みました。
最近遠征するたびに飛行機の遅延や欠航に遭遇するので、海外GP参加の際はなるべく1日程度余裕を持った日程を組むようにしています。
ダラス行きの機内から
○ミルウォーキー
デンバーも寒かったですが、ミルウォーキーもかなり寒かったです。
デンバーと違い最高気温と最低気温が同じだったため、体感的には少しマシに思えました。
クリスマスムードのミルウォーキー
GP初日が終わったあたりからずっと吹雪いていました。
ミルウォーキーの会場周辺はデンバーよりも都会だったため、こちらも食事には困りませんでした。
ただ選択肢は色々あったのに、毎日ジャンクフードばかり食べていたような...(笑)
アメリカといえば定番のピザやハンバーガー
○GPミルウォーキー
GPミルウォーキーのフォーマットはリミテッドでした。
初日のシールドで組んだデッキがこちら。
低マナ域が非常に苦しいですが、レアの相互シナジーが強く、序盤さえ凌げればといったところ。
デッキ的には十分及第点かなと思っていたのですが...
1回戦BYE
2回戦BYE
3回戦白緑黒○○
4回戦黒緑○××
5回戦青緑○×○
6回戦白緑(《密輸人の回転翼機》入り)××
7回戦赤白(《光と影の剣》《航空船に忍び寄るもの》入り)××
8回戦赤緑(《密輸人の回転翼機》《航空船に忍び寄るもの》入り)×○×
またしても初日落ち...
なんというか後半はもう粉々にされてますね(笑)
今回のシールドはそこそこ自信があっただけに、悔しさが溢れます。
懸念していた通り、低マナ域の不足が致命的でした。
コモンに《改革派の貨物車》があるこの環境では、
序盤のこれに対処出来ないとあっさりライフを削り切られてしまいます。
○GP連戦を振り返って
千葉から始まるGP3連戦でしたが、終わってみるとノーポイントと非常に渋い結果に。
やはり3フォーマットでのトライアスロンは少々無理があったかな、というのが率直な感想です。
GPへの参加回数が増えるにつれて、GP1回に対する気持ちが疎かになりつつあるので、
このあたりで一度気持ちを引き締めようと思います。
○遠征費用について
海外での連戦となるとどれくらい費用がかかるのか想像がつかない方も多いと思うので、
参考までに今回の遠征にかかった大体の費用を載せておきます。
飛行機(福岡-アメリカ往復) 93,000円
宿泊費(計11泊) 50,000円
食費 25,000円
現地交通費(タクシー) 5,000円
GP参加費(2回分) 14,000円
合計 18,2000円
こんな感じで大体20万円を切るくらいでした。
長期滞在になるのでどうしても費用はかさみますが、
日本やアジアのGPだけでは出たりない!といった方や、
マジックの本場アメリカでプレイしてみたい!といった方は是非アメリカGP連戦に挑戦してみてください。
きっといい思い出になりますよ!
以上、アメリカGP連戦レポートでした!
最後まで読んで頂きありがとうございました!