BIG MAGIC所属プロ 松本友樹の「フロンティア神決定戦」優勝レポート
タグ:デッキリスト, フロンティア, フロンティア神, 大会レポート, 松本友樹, 読み物1.はじめに
お久しぶりです。
「フロンティア神」の松本友樹です。
Team Cygames所属のゴールドレベルプロ・市川ユウキに二度もマッチングするという中々に厳しいトーナメントでしたが、そんなトーナメントを優勝する事ができてとても嬉しいです!
さて、今回の記事ではそんなフロンティア神決定戦の様子を振り返りながらお送りしたいと思います。
せっかくなので、本戦のお話をする前にどのようにして今回のデッキに至ったか、からお話させて頂きます。
長くなりそうなので、途中の糞デッキの話を聞きたくない方は「4.本戦」ダイジェストまでスクロールお願いします。
2.青単プリズン調整録
それでは早速、今回使用した「スゥルタイ昂揚」のお話・・・をする前に、私が1番に作ったフロンティアのデッキ「青単プリズン」のお話をします。
まずはデッキの中身を御覧ください。
このデッキを考えついた瞬間ものすごく興奮してしまい、抑えきれずツイッターに色々呟いていました。
霊気貯蔵器の性能を100%活かせるのはフロンティア
-- Yuki Matsumoto (@torauoo) 2016年12月14日
フロンティアやりたすぎて平日大会に出たい勢い
-- Yuki Matsumoto (@torauoo) 2016年12月14日
フロンティアを変えるのはアルハマレットの書庫と霊気貯蔵器だよ
-- Yuki Matsumoto (@torauoo) 2016年12月14日
こんな感じですね。
興奮しすぎて、このデッキを累計で24時間くらい回していたような気がします。
平日は仕事に行く前、仕事中こっそりと、家に帰ってからじっくり。休日はMOやスマホゲーをポチポチしながらその傍らで。
是非皆様にもこの興奮を共有してほしいので、ちょっとこのデッキの動作に付いて語りますね。
まずこのデッキのゴールはご存知《霊気貯蔵器》による50点キャノンです。
そこまでどうやって辿り着くかが肝。
基本的には《岸の飲み込み》や《水撃》で相手の打点を抑え、ちまちまライフゲインをすることで生存します。
ライフゲインパーツは3種類。
《霊気貯蔵器》そのものと、《プリズムの指輪》、そして《アルハマレットの書庫》。
《アルハマレットの書庫》は単体では何もしてくれませんが、上記2つのカードのゲイン量を倍にしてくれる凄いやつです。
そしてこの中では《プリズムの指輪》が中心的なカードになります。
序盤は《プリズムの指輪》の小さなライフゲインと《水撃》でライフを守ります。
上手く耐えられたら《岸の飲み込み》で盤面を一度リセットしてから各種置物を設置。
《僧院の包囲》は不要な土地を捨てたり逆に土地を探したりしにいけますね。
《ジェイスの聖域》も同じく、耐えるカードを唱えながらさらに耐えるカードを探したり土地を探したり。
そして最終目標は《アルハマレットの書庫》の設置です。
このカードは凄いですよ。
《僧院の包囲》が1枚あれば毎ターン3ドロー1ディスカードになりますし、《熟読》を撃ったら6ドロー。
《一日のやり直し》に至っては14枚ドロー!!!すごい!!!
そしてこの過剰に思えるドローが実は重要です。
以下に計算式を書きました。
コレを見て下さい。
《アルハマレットの書庫》+《一日のやり直し》=14ドロー+7枚ディスカード
《アルハマレットの書庫》+《僧院の包囲》=3ドロー+1枚ディスカード
この計算式によると17枚引いた中で不要な8枚が墓地に落ちるのです。
墓地が、8枚・・・?
そう、《時間への侵入》ですね!!!
このカードは墓地を8枚追放するとなんと3マナで追加ターンを得ることが出来るのです!
《アルハマレットの書庫》+《僧院の包囲》があれば実質《Timewalk》+《Ancestral Recall》。
《一日のやり直し》も《Timetwister》がモデルと考えると、フロンティアで3枚のPower 9を唱えたのと実質一緒。凄い!
そこまで行ったら、後はもう勝つだけです。
《一日のやり直し》のおかげでライブラリーアウトぎりぎりまでカードを引けますし、そのせいで負けることもありません。
過剰な土地や置物は探査コストで追放し、軽いスペルだけを残して、追加ターンを得てから一日のやり直し。
そうしているうちにデッキの中身が循環して全部引くことはできるので、1枚だけ入れている《霊気貯蔵器》を引きます。
そして《プリズムの指輪》+《アルハマレットの書庫》で沢山あるはずのライフを投げつけて勝利!
この時点でライフが足りなくても大丈夫。
マナも充分に伸びているはずですので、適当に呪文をぽいぽいっと唱えればそのまま勝利なのです。
どうでしょう、凄そうでしょう?
という事を瀬畑さんにお話したら
・青包囲+探査タイムワープの枠が弱い(やり直しや《ジェイスの聖域》とアンチシナジー)
・《アルハマレットの書庫》弱い、《霊気貯蔵器》強い(5マナと4マナでは雲泥の差)
・2マナのスペルもう1スロット欲しい。《棚卸し》か、《収まらぬ思い》
・《霊気貯蔵器》4、《奔流の機械巨人》4で《光り物集めの鶴》の採用は無いか
とのご指摘が。
薄々感づいてはいたので特に異論もなく、そのとおりになりました。
私もこのデッキには概ね満足し、これで行こう!と決めました。
瀬畑さんも同じようで、2人決勝で会えるかなー^^なんて期待もしていましたね。
私もこのデッキには概ね満足し、これで行こう!と決めました。
瀬畑さんも同じようで、2人決勝で会えるかなー^^なんて期待もしていましたね。
そしていよいよフロンティア神決定戦前日。
彼はこのデッキを使って休日フロンティア杯に出場したようです。
勝ちすぎてリスト公開されてしまうのだけが心配だな~と思っていたらこんな呟きが。
0-2(^o^)
-- Yuuki Ichikawa (@serra2020) 2017年1月8日
青単プリズン、崩壊しました。
3.スゥルタイ昂揚へ
日本が誇るゴールドレベルプロ、市川ユウキが一瞬で0-2するデッキが強いはずが無いということで、あえなく崩壊してしまった「青単プリズン」。
しかし直前まで本気でこれを使おうと思っていたので、手元には代わりのデッキがありません。
「無いなら作るしかない」ということで、新しいデッキを考えました。
その際考慮したのは、瀬畑さんの大会に出てみての感想です。
彼は「青単プリズン」が弱いという事を教えてくれただけでなく、フロンティアとはどのような環境なのかという考察をしてくれました。
Tire1:「フライングジェスカイ」「アタルカレッド」
Tire2:「アブザンアグロ」「ダークジェスカイ」「4Cラリー」「バントカンパニー」
Tire3:その他いっぱい
これが彼が感じた世界です。
1番重要なのは、フロンティアは《密輸人の回転翼機》環境である、という事です。
スタンダードでも活躍していたこのカードですが、フロンティアでもその強さは変わりません。
何故スタンダードに比べてカードプールが遥かに広いフロンティア環境でも回転翼機が強いかというと、この環境には強い除去が存在しないからなのです。
モダンには《稲妻》《流刑への道》という回転翼機を1マナで処理するカードが複数あります。
また、2マナでも《破滅の刃》《終始》《夜の犠牲》など選択肢はいくらでもありますね。
しかしフロンティアには1マナでこれを処理可能な除去は存在しません(《焦熱の衝動》と《流電砲撃》を2ターン目に3点にするのは非現実的)。
2マナ構えれば《稲妻の一撃》《闇の掌握》とありますが、この内《稲妻の一撃》は《ジェスカイの魔除け》や《アタルカの命令》でかわされてしまうのです。
そうなると《闇の掌握》しか現実的かつ確実に処理するカードが無いのですが、ご覧の通りTire上位に黒黒を2ターン目に用意する事が出来るデッキは存在しません。
これにより、2ターン目に出した《密輸人の回転翼機》はほぼ確実に元気にはばたけてしまうのです。
という事で、ここは《闇の掌握》を使う事の出来るデッキを使うことにしました。
《密輸人の回転翼機》デッキが多いなら、それに勝つことができれば良いのです。
もちろんそれ以外の多数のデッキにも勝つ必要がありますが。
《闇の掌握》を使いつつ、「アブザンアグロ」やコントロールにも勝てるデッキ。
その可能性があると思いついたのは、3パターンでした。
①青黒系コントロール
これが1番わかりやすそうです。
《時を越えた探索》を使いつつ《闇の掌握》も使える。
問題は「アタルカレッド」への耐性の無さです。
《ゲトの裏切り者、カリタス》も《掻き立てる炎》や《極上の炎技》の存在で4ターン目に出しても対処されてしまう可能性がありますし、とは言えそれ以外で勝つことはほぼ不可能です。
「エスパードラゴン」は可能性がありそうでしたが、「アタルカレッド」がどうしても厳しそうだったので断念。
②緑黒昂揚
次はスタンダードでも活躍中の「緑黒昂揚」です。
このデッキはクリーチャーも多く使えるので「アタルカレッド」に対してメインボードから対抗できますし、《墓後家蜘蛛、イシュカナ》はあらゆるクリーチャーデッキに強烈です。
このデッキならTire1の「アタルカレッド」と「ジェスカイ」にはかなり戦えそうでした。
問題点は攻める力が強くないので、《時を越えた探索》を使う低速デッキ戦が辛くなるところです。
その弱点を解消するには《約束された終末、エムラクール》を使うのが1番良さそうだったのですが、7タイプのカードをちらしてデッキに入れるのがどうしても上手くできなかったので断念。
③スゥルタイ昂揚
そして最後にできたのがこれです。
黒を濃くして2ターン目に撃てるマナベースを確保。
ゲーム後半には自分で《時を越えた探索》を使うことで、《時を越えた探索》を使えるデッキとも五分の勝負が出来るようにしました。
《サテュロスの道探し》を使うことで昂揚もしやすくなりますし、エムラクールを使わないので探査で墓地を除外する事のリスクも低減できます。
イシュカナが「アタルカレッド」相手にも強力なブロッカーとして機能するので、通常のコントロールよりかはまだマシ、という点も評価のポイントでした。
この時点では実は相当不安だったのですが、これ以上良いデッキも思いつかなかったので(この時点で神当日午前3時。時間も無かったし眠かったので)このデッキに決定しました。
(《燻る湿地》が入っているのは100%ミスです。タップインするだけの弱い沼です。《窪み渓谷》に変えたいです)
4.フロンティア神決定戦
何かおかしな点があったような気もしますが、置いておいて・・・本戦の様子をダイジェストでお送りします。
この日の参加者は236人。
「BIG MAGIC協賛 フロンティアチャレンジカップ」の時よりは少ないですが、それでもフロンティアの大会として最大規模の大会となりました。
1回戦目:赤緑霊気池 ◯◯
いきなり相性が悪そうなマッチアップ。
幸いなことに1戦目は《霊気池の驚異》が序盤に出て来ず、3ターン目の《反逆の先導者、チャンドラ》を《革命的拒絶》で対処。やがて《時を越えた探索》からカウンターを握って霊気池を弾くことが出来て勝利。
2戦目も1枚目の霊気池を弾いたら2枚目以降を引かれず、何とか勝てました。
マッチングした瞬間に帰宅を覚悟したんですが、いやはや、運が良かったですね。
2回戦目:エスパーコントロール(フクイ アキトさん:19位) ◯☓―
決して相性は良くなさそうなマッチアップ。
《ヴリンの神童、ジェイス》や《苦い真理》がメインから入っている他、カウンターも非常に豊富に取られていました。
ただ、1戦目は相手のジェイスを処理すると後続が途切れ、《最後の望み、リリアナ》と青機械巨人、イシュカナのラインナップで押し切ることが出来ました。
かなり良いタイミングで1枚刺しの《強迫》を引けたのが大きかったですね。
その時確認した手札には、除去が大量に腐っていました。
やはりメインボードはお互いにそうなりがちですね。
2戦目は序盤に出てきたジェイスが即変身して手札に差がつきすぎて投了。
3戦目に入った頃には時間があまりなく、お互い急いでゲームを進行。
その後こちらに都合の良い展開で相手のリソースも尽き、やったか!?と思った瞬間《時を越えた探索》を引かれてリカバリー。
時間終了まで耐えきられてしまいました。
後1ターンあれば・・・!というところでしたが、2戦目で投了する見切りが遅かったり1戦目でゲームを終わせるまで丁寧にやりすぎたりと、やるべきことはありましたね。
コントロールミラーを久しくやっておらず、時間というものに対しての意識を忘れてしまっていました。
3回戦目:白黒戦士 ◯◯
恐らくこちらにとっては非常に良いマッチアップ。
序盤の攻勢さえ凌いで盤面を止めてしまえば、戦士にはライフを大きく詰める手段がないのです。
という事でリリアナ、イシュカナ、そして《衰滅》が大活躍。
2本ともリリアナで耐え、《衰滅》で流し、イシュカナが決めてくれました。
4回戦目:ジャンド昂揚 ◯☓◯
基本的には《時を越えた探索》を使えるこちらが有利そうです。
問題は早いターンに出て来るリリアナ。
実際、1戦目は先手3ターン目のリリアナがそのまま奥義まで行ってしまいました。
幸いにも青巨人、イシュカナ、《衰滅》などでゾンビトークンをさばいて何とか勝ち。
リリアナ奥義から勝ったのは初めての経験です。
2戦目もまたもや最速リリアナから最速奥義。こちらも奥義で返すものの、《巨森の予見者、ニッサ》の変身を(プレイミスで)許してしまい負け。
3戦目は奥義を撃たれず・・・というか、相手の方の土地が3マナでずっと止まってしまい勝ちました。
5回戦目:4C人間カンパニー(鈴木 崇仁)さん ◯◯
鈴木さんとは実は決勝戦で当たる前にスイスラウンドでも当たっていたのです。
後で聞いた話では、ここまで無敗。そして、このラウンドの後も全て勝利されたとの事。
独特の構成ながら面でも点でも攻める事のできるバランスの取れたデッキですね。
ですが、デッキ相性はかなりありそうです。
《呪文捕え》や《巨森の予見者、ニッサ》のような人間以外でコントロールにとって脅威になるクリーチャーが採用されていないため、盤面さえ捌いてしまえば何とかなります。
1戦目、2戦目共にリリアナが大活躍して相当なダメージを吸ってくれました。
そして《衰滅》で盤面を流し、イシュカナで勝利です。
6回戦目:バントカンパニー ◯◯
懐かしのデッキ。
スタンダード当時では間違いなく最強デッキであり、当時存在していたスゥルタイカラーのコントロールデッキvsカンパニー系デッキはカンパニーの有利でした。
ですがフロンティアでは別。
1戦目はカンパニー3連打も負けずにイシュカナ、《時を越えた探索》、青巨人のラインナップで耐え抜いて勝ちです。
2戦目は相手がダブルマリガンになってしまい、サイドボードから投入された《先駆ける者、ナヒリ》に苦しめられるも2枚のリソースの差が大きく勝利。
7回戦目:パンハモニコンエルフ(堀 佳祐さん) ☓◯◯
不勉強の為このデッキの事を全く知らず、非常に苦戦しました。
有利不利でいうと、クリーチャーデッキであるので恐らくはこちらが有利だと思います。
ただ攻め手が多角的なので、対処を一歩間違えるとすぐに死んでしまうのです。
1戦目はクリーチャーを除去していたら《パンハモニコン》。からの《パンハモニコン》。そして《ドゥイネンの精鋭》でトークンが3体並び、《群れのシャーマン》でライフを全て吸い取られて負け。
カウンターが少なく、インスタントタイミングでは1体しか倒せないこのデッキに取っては非常に嫌で、防ぐことが困難な負け方でした。
そこを防ぐため、《再利用の賢者》や《失われた遺産》をサイドイン。
盤面はリリアナや《衰滅》、イシュカナでどうにでもなるはずなので、《群れのシャーマン》での即死だけを絶対に防ぎたい構え。
ところが2戦目はその戦略はあまり機能せず、《巨森の予見者、ニッサ》や《最後の望み、リリアナ》と《世界を目覚めさせるもの、ニッサ》の3種類のプレインズウォーカーに苦しめられます。
この時、プレインズウォーカーが完全に頭に無かったので《餌食》も《破滅の道》もサイドボードの中。
必死で耐えて、青巨人と除去連打で何とか処理できて勝ちました。
3戦目は《餌食》を戻し、《世界を目覚めさせるもの、ニッサ》をクリーチャー化した土地ごと餌食に。
《失われた遺産》で《群れのシャーマン》も追放し、手札もいっぱいになって勝てました。
8回戦目:フライングジェスカイ(瀬畑太郎こと市川ユウキ) ◯☓☓
とうとう当たってしまった瀬畑さん。
感覚的にはこちらがちょっと不利。
序盤を上手くしのいでイシュカナまで繋げられても、火力を上手くひかれると負けてしまうので非常に戦いづらい相手です。
ただ、どちらも先手が大幅に有利だというのは共通認識。
3ターン目にリリアナを出せるか、それを呪文捕え出来るかは大きな違いです。
1戦目はその通り、先手のこちらが3ターン目リリアナからイシュカナまでつなげての勝利。
2戦目は1,2で展開されてリリアナも間に合わず耐えきれずに負け。
3戦目は有利に進められていたものの、《衰滅》を恐れない《風番いのロック》を出され、実際に《衰滅》持っていなくて処理できずに負け。
流石に胆力あります。
この試合は晴れる屋の様子はフロンティア神のカバレージページにありますので、宜しければそちらもご確認下さい。
9回戦目:4Cラリー ☓◯◯
このマッチは少なくともメインボードはかなりきつそうです。
いくら除去をしても先祖の結集1枚で負けてしまいますからね。
唯一対抗出来るのはカウンターですが、《束縛無きテレパス、ジェイス》でフラッシュバックされる可能性も考えるとデッキに1枚しか入っていない《虚空の粉砕》しか頼れるものもありません。
実際、その通りになりメインボードは敗北しました。
しかしサイドボード後は《ゲトの裏切り者、カリタス》が強烈に機能し、2本取り返すことができました。
デッキリストでは1枚しか入っていませんが、《ウルヴェンワルド横断》や《闇の請願》のおかげで実質4枚入っているようなものですからね。
最後は延長ターンに入って5ターン目にギリギリ勝利することができました。
カリタスはコンボ妨害に留まらず、打点を稼ぎ素早くゲームを終わらせるという意味でも最高のカードですね。
このような形のコントロールを組むなら1枚は絶対に必要なカードだと思います。
という事で、途中瀬畑さんに殺されかけたもののトップ8へ。
トーナメント表を見るとお互い一回勝てば対決します。
次こそはリベンジしたいという思いを込めて、シングルエリミネーションに臨みました。
SE1回戦目:アタルカレッド(秋本 大基さん) ☓◯◯
秋本さんはスイスラウンド4位ということで、彼の先手でゲームは始まりました。
そして1ターン目、フェッチランドから《山》。そして《鐘突きのズルゴ》・・・という展開なのですが、この試合はカバレージがあるのでそちらを御覧ください。
結果は1戦目を落として2,3戦目を取り返しての勝利です。
《死の重み》と《本質の摘出》を入れておいて良かったな、という感想ですね。
SE2回戦目:フライングジェスカイ(瀬畑太郎こと市川ユウキ) ◯◯
地獄の底からはい戻り、再び。
すでに一度殺されている上に、今度は瀬畑さんが先手と厳しいことこの上ない状態です。
この試合もビデオカバレージがありますので、詳しくはそちらをご覧頂ければと思います。
結果だけ述べますと、瀬畑さんが本当に酷いくらい土地を引き続けての勝ち。
特に2試合目は酷くて、1マリガンからの初動こそ良かったものの、7連続土地ドローという地獄。
「青単プリズン」の弱さを教えてくれたこと、フロンティア環境について教えてくれたこと。
ここまで来られたのも瀬畑さんのおかげです。
その決着が事故というのはとても悲しいですが、瀬畑さんには今度なにかご馳走したいと思います。
SE3回戦目:4C人間カンパニー(鈴木 崇仁さん)◯◯
スイスラウンド5回戦目でマッチングした鈴木さんと再戦です。
先程書いたとおり、このマッチアップはかなりこちら側に分がありそうです。
しかし先手を活かして動かれてしまったり、早々にジェイスが変身したり・・・
あるいはクロックがどんどん出てきて処理しきれなかったりと負けパターンは無数にあり、決して楽な勝負ではありません。
ちなみにですが、この時点で夜10時頃。
朝9時にやってきて、13時間ぶっ通しでMTGをやっていました。
グランプリでも通常9回戦(Byeがあるので私は7回戦)までであり、ほとんど体験したことのない試合数です。
前日も夜遅くまでおきていたせいも有り、既にフラフラ。
瀬畑さんとの試合でもコストの払い間違いをしてしまったり、実は手札のカードを見間違えるというミスもしていたりしました。
それでも勝つことができたのは幸運でしたが、次は泣いても笑っても最後の戦い。
ミスだけはしないよう、ミスによって勝てた試合を負けてしまったとはならないよう、気を引き締めて最終戦に挑みました。
この試合もビデオカバレージ、テキストカバレージ共にあるので詳しくはそちらを御覧ください。
結果は冒頭で神を名乗ったとおり、勝ちです。
リリアナ・《衰滅》が本当に頼りになりました。
それに加えて1戦目に白マナが出なかったり、《集合する中隊》で1体しか場に出てこなかったりとツイていました。
それから最後に《革命的拒絶》を唱えられたのがとても気持ち良かったです。
カウンターって良いですよね。
という事で、デッキ構築の段階から紆余曲折ありましたが・・・
神タイトル、初勝利。
フロンティア神になれました!
神のタイトル、には晴れる屋のトーナメントの参加費が無料になったり割引になったりという特典があります。
せっかくなのでそれを存分に活用させてもらいつつ、神の在任期間中に新たな神の称号を目指してみたいと思っています。
それからフロンティア神自体の防衛もしないといけませんね。
『霊気紛争』が発売してフロンティア環境は大きく変化しそうなので、次の対戦がとても楽しみです。
といった所で今回の記事はおしまいです。
長くなってしまいましたが、楽しんで頂けたなら幸いです。
プロツアーやグランプリでも今回みたいに勝てるように頑張っていきますので、応援してくださると嬉しいです。
それではまた。
松本友樹
※文中のリンクは晴れる屋(http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/3776)から引用しました