【GP静岡2017春】「グレードアップ」争奪レガシー Round1 松浦 穣(愛知県)vs斎藤 伸夫(東京都)

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「グレードアップ」争奪レガシーRound1 松浦 穣(愛知県)vs斎藤 伸夫(東京都)

by Tatsuo Sekimoto

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グランプリ最終日。サイドイベント最盛期のこの日。
レガシーの大型イベント「グレードアップ」争奪レガシーが行われる。「グレードアップ」という単語を聞いて一体何がグレードアップするか気になる方もいるだろう。そう、このイベントは参加人数に応じて賞品がグレードアップするのだ!しかし定員は226名まで。早い者勝ちだ。

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そんな事情もあり、朝から多くの参加者が詰めかけた。賞品の最高グレードは226名に達すること。あなたが226番目かも?

さて、気になる賞品の情報はこちら。

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【賞品】
 優勝者には「グレードアップ優勝賞品」と「コンスピラシー王位争奪」のFoilコンプリートセットが贈られます。
 「グレードアップ優勝賞品」は参加者に応じて変更されます。

また、ジョニーのお店様から、モダンマスターズ2017年版日本語版1箱が贈られます。

2敗までのプレイヤーにはパックが贈られます。
参加賞として8人イベント500円割引券1枚が贈られます。

優勝者には「グレードアップ優勝賞品」に加えて「コンスピラシー王位争奪」のFoilコンプリートセットがもらえる!「コンスピラシー王位争奪」には人気高騰中の《トレストの使者、レオヴォルド》などレガシーで強力なカードが多数ある。これは素直に嬉しい賞品だ。

長々と語ってしまったが、肝心の試合の様子をお送りしよう。
「グレードアップ」争奪レガシーは参加者157名、スイス8回戦+プレーオフ3回戦で始まった。

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(左:松浦 穣 右:斎藤 伸夫)

第1回戦はエルドラージ vs 奇跡。レガシーではよく見られるマッチアップだ。

奇跡を駆るのは斎藤 伸夫。レガシーをプレイするものなら知らない人はますいないだろう。
晴れる屋で戦略コラム「のぶおの部屋」を連載する人気ライターだ。勿論その実力は折り紙つき。

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エルドラージを操るのは松浦。エルドラージデッキではあまり見られない《空中生成エルドラージ》を採用している。エルドラージは飛行に対して弱い。しかし《空中生成エルドラージ》を入れることによってそれを克服している。また《Moat》で「詰み」状態にならないというのも強みだ。色マナが必要な点は《霊気拠点》と《水蓮の花びら》を取ることでクリアしている。


Game1
先攻は松浦。松浦は1マリガン後の手札を悩んでキープ。
後手の斎藤は特に悩むことなく初手をキープした。

1ターン目の松浦は《不毛の大地》から《果てしなきもの》X=1でスタート。
後手の斎藤は《沸騰する小湖》を起動して《島》をサーチ。《師範の占い独楽》を出してターンを終了する。

松浦は《霊気拠点》と《水蓮の花びら》をセットして《作り変えるもの》を唱える。

斎藤は《師範の占い独楽》を起動してからドロー。《乾燥台地》をセットしてエンド。ここまで目立った動きはない。
松浦は返すターンに《果てしなきもの》と《作り変えるもの》でアタック。4点ダメージを与え斎藤の残りライフは15点。

斎藤は《沸騰する小湖》をセットしてエンドする。
4ターン目に松浦は《魂の洞窟》から《難題の予見者》を送り出し、斎藤の手札から《仕組まれた爆薬》を奪う。

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だが、斎藤は涼しい顔で次のターンに《終末》を奇跡する。3体のクリーチャーをまとめてデッキのボトムへ送り込む。

斎藤は松浦のドロー後に《ヴェンディリオン三人衆》で切り込む。松浦の手札は《虚空の杯》と《空中生成エルドラージ》で斎藤は手札をそのままにすることを選ぶ。

松浦は《空中生成エルドラージ》をプレイしてエンド。《ヴェンディリオン三人衆》に睨みを利かせる。
斎藤は《相殺》をプレイしてエンド。《師範の占い独楽》が揃い一先ずロックが完成した。

松浦は《虚空の杯》X=1でプレイ。
しかし、斎藤は《相殺》で相殺を公開してカウンター。

松浦の手札には《忘却蒔き》があるが4マナしかなく出すことが出来ない。それでも松浦は果敢に《虚空の杯》X=2で攻める。
斎藤はこれを受け入れ、エンド前に《師範の占い独楽》をタップ。《天使への願い》が公開されX=3でプレイ。4/4の天使・トークンが3体出る。

次のターンに斎藤は《ヴェンディリオン三人衆》と天使・トークン3体でフルアタック。
松浦は《空中生成エルドラージ》で天使を1体止めるも、11点ダメージが通る。

次のドローを確認した松浦は投了した。


松浦 0-1 斎藤


Game2
先手の松浦は1マリガン。後手の斎藤は7枚でキープ。

松浦は《裏切り者の都》と《水蓮の花びら》から《作り変えるもの》をプレイ。
後手の斎藤は《Tundra》をセットしてエンド。

《作り変えるもの》が2回斎藤に殴りかかり、斎藤のライフは14点になる。
さらに松浦は3ターン目に《エルドラージの寺院》をセットして《難題の予見者》。

これは危険と判断した斎藤は《精神を刻む者、ジェイス》をコストに《意思の力》。
《難題の予見者》こそ失ったが、松浦の《作り変えるもの》は攻撃を続け斎藤のライフは7点。

しかし、ここで斎藤が動く。《僧院の導師》を1マナを残してプレイ。トークンが増えることを匂わせつつターンを返す。
だが、松浦は恐れずに《作り変えるもの》でアタック。斎藤の残りライフを3点にする。

斎藤は《師範の占い独楽》と《真髄の針》(指定は《漸増爆弾》)で2度の果敢。さらにトークンを2体並べる。

松浦は《現実を砕くもの》をプレイしてフルアタック。トランプル・ダメージが通れば勝利だ。
対する斎藤は《作り変えるもの》をモンク・トークンで受け止め、《現実を砕くもの》を《剣を鍬に》で処理。(《現実を砕くもの》の誘発で捨てたカードは《終末》だ)さらに《作り変えるもの》を受け止めたモンク・トークンは果敢で一回り大きくなりきっちり相討ちを取る。

斎藤が果敢を1回して《僧院の導師》と2体のモンク・トークンでアタック。松浦の残りライフは12点だ。
松浦は返しにまたも《現実を砕くもの》。《古えの墳墓》を起動したことによりライフが10点になるが《現実を砕くもの》の攻撃が通れば勝ち。安い買い物だ。

斎藤は《現実を砕くもの》を悩んで受け入れ戦闘まで入る。斎藤は《瞬唱の魔道士》で《剣を鍬に》をフラッシュバックさせ《現実を砕くもの》を除去。(捨てたのは《瞬唱の魔道士》)

今度こそは!と願った決死の一撃だったが凌がれてしまった。

斎藤は《僧院の導師》と《瞬唱の魔道士》、モンク・トークン4体でアタック。松浦のライフは7点へ。
松浦の次の一撃は...なかった。

松浦 0-2 斎藤

斎藤 win!

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