岩SHOW マジック:ザ・ギャザリング『ラヴニカの献身』プレビュー《旧き道のニーキャ》

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 ギルド診断というものがある。『ラヴニカへの回帰』および『ラヴニカのギルド』発売前に実施された企画で、まあ性格診断ってやつだ。
いくつかの質問に答え、そこから割り出された性格に基づいて、自分が所属すべきギルドが判明するというものだ。10のギルドが統べる次元、という設定の面白さを活かした楽しい企画である。僕は過去2回とも、同じギルドに診断されている。それは...


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 グルール一族!ギルドというと同じ仕事に就く組合というイメージで、そう考えるとグルールは...略奪と破壊を繰り返す、ギルドと呼ぶには粗暴すぎるただの野蛮人の集に見える。過去に配布された「ギルドマスターからの手紙」にも文字が1つも書かれていないことでネタになった。

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しかし、彼らがこのような文明に背いた生活を送るようになったのには理由がある...。ギルドパクトが締結されるよりも前の時代、グルールはラヴニカの土地の開発・拡張により失われていく野生動物及び彼らの生息する原生林の保護を行っていた、気高いギルドだったのである。

彼らの活動もむなしく、ラヴニカの都市は9つのギルドの隆盛と共にますます盛んになっていく。自然の保護者という立場はセレズニアやシミックに奪われ、公的な仕事を失った。アゾリウスは彼らをギルドの集会から締め出し、無法者のレッテルを貼った。

都市から追いやられたグルールは、ギルドの手が及ばない廃墟や荒野で集落を作り生きていかねばならなかった...その心には「文明への復讐」が刻まれた。文明に頼らないものこそが真の強者である!

彼らはそう心に抱き、今日も原初の生活と略奪を繰り返すのだ。職を共に行う仲間ではないかもしれないが、志による結束は他のギルドとは比較にならない、それがグルールなのだ。

 グルールは赤緑のギルドである。赤と緑という色が合わさった時、真っ先に思い浮かぶのはアグレッシブなデッキだ。軽量なエルフから重量級のドラゴンまで、クリーチャーを駆使して攻めるデッキが得意な印象を受ける。個人的にはさらに、マナ加速から大物を叩きつける、というイメージも強く抱いている。赤も緑もそれぞれの形でマナを伸ばすのが得意な色だ。

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その両者の長所が1つになったカード、《過ぎたる実り》は実にグルールっぽくて良い。リスクは背負うが、使えるマナを実質倍にする。これから《ウルザの激怒》をキッカー込みで唱えた、というベテラン勢は少なくないはずだ。


 さて、『ラヴニカの献身』プレビューのお時間だ。今回のカードは、このグルールという色の組み合わせの特性・マナ加速を担う、現代調整版《過ぎたる実り》とも言えるカードだ。リスクを背負ってこそ得られる膨大なマナで文明を破壊しろ!《旧き道のニーキャ》のお出ましだ!



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旧き道のニーキャ ③RG

伝説のクリーチャー-ケンタウルス・ドルイド

あなたはクリーチャーでない呪文を唱えられない。
あなたがマナを引き出す目的で土地を1つタップするたび、その土地が生み出したタイプのうち望むタイプのマナ1点を加える。



 グルールの伝説のクリーチャーだ!『ラヴニカのギルド』ではギルドマスターとギルド内の有力者の2枚をレアと神話レアで収録するサイクルを形成していた。このニーキャは今回その枠を担う新キャラとして大抜擢を受けたというわけだ。

ただ、ポッと出の完全新キャラという訳でもない。実は『ギルド門侵犯』の時点でその存在は明言されていた。ニーキャは女性のケンタウルスで、グルールを形成する部族の1つ、ザル=ター族の族長である。

この部族はグルール内でも唯一の「旧き道」に従う集団。彼らは獣たちと共に暮らしている。獣を相棒とし、シャーマンによって召喚された獣たちに乗って移動や戦いを行う。地下深くに眠るとされる猪の神を崇拝し、その目覚めによってもたらされる文明への復讐の時を待っているという。

カードとしては5マナ5/5と戦えるサイズ、さすが族長。そしてその能力は、土地からマナを出す場合、もう1マナオマケでGet!という単純明快でわかりやすいマナ加速。彼女を出して、無事に次のターンを迎えられたなら、少なくとも10マナは手に入るということで...こりゃなかなかのデンジャラスっぷり。10マナあれば今のスタンダードで出来ないことなんてないだろう、思う存分パワーカードをプレイしてやろう!

 ...と、そんな無条件のパワフルさは許されるわけもなく、前述の通りクリーチャー以外の呪文は唱えられなくなる。これをどれほどのデメリットと考えるかで、このカードへの評価は大きく変わってくるだろう。基本的には嬉しくないタイプの能力だ。でも、そもそもクリーチャーばかりのデッキで使えばメリットのみを享受できる。

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同じデメリット持ちに《無効皮のフェロックス》というカードがあったね、あれも呪文制限能力がデメリットにならない緑単色や白緑のデッキで活躍したことを考えれば、ニーキャも暴れ回るチャンスはありそうだ。

マナコストが重くて使いづらかったクリーチャー達にはスポットが当たってくる。7マナ以上のクリーチャーカードを見直してみる必要があるかもしれない...《太陽の化身、ギシャス》《原初の災厄、ザカマ》らを使った恐竜デッキの相方にしたり...あるいはフレイバーテキストにも書かれている「猪の祟神」がカード化されるかもしれない。

まだ見ぬ超大型クリーチャーに夢を見ながら...彼女の宿願である、文明=クリーチャーでない呪文ばかり使うデッキを打倒しよう!グルールらしく、踏み潰せ!『ラヴニカの献身』は1月25日(金)発売予定!!

早く遊びたい?だったら1月19・20日に開催予定のプレリリースに遊びにいっちゃおう!お近くのカードショップに(あればBIG MAGICに)猪の祟神となって突撃だァァ!

 

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