クラークの親指/Krark's Thumb
タグ:Card of the Day, Krark's Thumb, MTGシングル, クラークの親指, ミラディン, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2013/07/17
クラークの親指/Krark's Thumb
「コインを投げる」この一文が書いてあるかいないかで、カードの評価は大きく変わる。
もちろん、書いてあるカードはカジュアルだという評価を受けることになる。何故か。
得する確率が2分の1であるなら、確実にやりたいことが行えるカードを使うべきである。
それに、コイン投げに勝ったところで負けた時のリスクを背負ってまで得る旨味がそれほどない。これに尽きるだろう。
ではもし、コイン投げに常勝できるとしたら...?
《魔力激突》1枚でゲームに勝利できるだろう。各種火猫達は割合の良いクリーチャーとなり《焦熱の計画》は超絶アドバンテージ獲得を約束し《ラル・ザレック》で笑いが止まらない。
これらを邪魔しようとする相手の呪文も《次元の混乱》が2分の1の確率で弾く。
《偶然の出合い》は必然の出合いへと変貌するだろう。楽園じゃないか。
この楽園への切符は、このゴブリンの親指にぶら下がっているのだ。
これが1枚あるだけで負ける確率はグッと減るが、開発部はこれを複数並べられるようにし、2つ目以降は「3枚投げて2枚無視、4枚投げて3枚無視...」というカードにしたかったらしい。
しかし、書式があまりにも難しくなりすぎることからこれを断念。伝説のカードにすることで複数並ぶことはなくなってしまった。
もちろん、《鏡の画廊》の力を借りれば複数並べることは可能だ。
この場合、数が増えれば増えるほどとんでもないことが起こってしまう。
クラークAの効果で投げるコインは2枚、この2枚がクラークBでそれぞれ2枚に増えるため合計4枚。
さらにCがあれば4枚がそれぞれ2枚に増えて8枚、Dで16枚、Eで32枚...Jの時点で1024枚、これではコインを投げて拾っているだけで日が暮れてしまう。
このカードを伝説のパーマネントにしてくれた開発部には、感謝してもしきれないのである。