スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Sphinx's Revelation, スフィンクスの啓示, ラヴニカへの回帰, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2013/08/23
スフィンクスの啓示/Sphinx's Revelation
アドバンテージの獲得というのは、マジックにおいて最も簡単な勝利への近道だ。
勝ちたければ、1枚でも多くカードを引こう。
手数が相手よりも1枚でも多い方がより勝利に近い。
引きたいものが山札の一番上に居てくれる確立など数パーセントに過ぎないから、辿り着くために1枚でも多く引く。
手札をたんまり握っていても、それらを盤面に還元できなければ意味がない。
1ターンに使えるマナが決まっている以上、手札を消費して勝利に向かう際に必要なものは、時間である。
時間とは即ち自分のターン。
ライフが0にならない限りは自分のターンがやってくる。
カードを1枚でも多く使うため、得られるライフは1点でも得るべきである。
この手札とライフの問題を、1枚でいともあっさり解決してしまうカードが《スフィンクスの啓示》である。
夢のXドロー、Xゲイン、インスタント。
勝つためのカードを与え、カードのためのライフも与える。
コントロール好きなプレイヤーにとって、これほど頼もしい1枚もないだろう。
コントロールデッキを作るために必要な1枚というより、このカードがあるからコントロールを作る価値があると言ってもいいほどの強力な呪文である。
もちろん良いことづくめではない。
X呪文の性、小回りが利かないというのが弱点ではある。
4マナ払って1点ゲイン付きのサイクリングというのは、あまりにも弱い。
5マナ払ってやっと微々たるアドバンテージ。
6マナではまだ《好機》の方が引ける。
しかしこれが7マナ、8マナと来るにつれて、驚愕のアドバンテージへと変貌してくる。
この超絶アドバンテージが、ビートダウンでペチペチ攻めている相手の心をへし折ってしまうことも度々ある。
ある意味、フィニッシャーと言ってしまっても良いだろう。
こちらは手札が空、向こうはこちらエンドに7枚引いて7点ゲイン、続く相手ターンで《至高の評決》...ありがとうございました。
各種トリコロール・エスパーコントロール・バントフラッシュなどの柱となっているこのカード、グランプリの戦場でも飛び交うことになりそうだ。
「通れば勝てる」とまで言える決定力の高さゆえ、モダンでもトリコロールにて採用されている。