嘘か真か/Fact or Fiction

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/08/27

嘘か真か/Fact or Fiction

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マジックで勝ち続けるためには、勿論強運である必要もあるが、何といっても腕・プレイングの上手さというものが不可欠である。

 

そのプレイングの上手さの中身は、マジックの根本的な部分であったり(ダメージレースの計算力など)、あるいは環境に存在するものを真に理解しているかという部分だ。

 

「インベイジョン」が使用可能なスタンダード環境で上手さの指標となったのが、今日の1枚である《嘘か真か》。

 

マジックのトーナメントの歴史において、これほど気軽にアドバンテージを稼げて、それでいて非常に難しいドローカードは他にないと言っても良いだろう。

 

何が難しいのかと言うと、それはこのカード1枚の中に駆け引きが存在している点だ。

 

このカードは4マナのインスタントにして、膨大な量の情報を引き出すことが出来る1枚だ。それは、これを唱えた側は勿論、唱えられた側にとってもだ。

 

何気なく、相手のターンエンドに唱えてみる。

 

5枚捲れたカードを相手が二つに分ける。自分としてはAというカードが欲しかったが、相手はAが含まれる山を3枚・Bが含まれる山を2枚に分けたとする。

 

この場合、素直に欲しかったAを含む3枚ドローを取ってもいいが、実は相手がよりキツいと思ったのはBの方であり、Bの山を取った方が有利になるんじゃないか?ふとこんな考えが頭をよぎる。

 

でも実はそれが計算であり、Bの方を取らせるように賭けに出ている可能性はないか?など、深読みすればキリがない。

 

冒頭の「プレイングの上手さ」というものに、この「山を分ける上手さ」というものが含まれている時代があったのだ。これには盤面を完全に把握していること、相手の手札を予測できる能力、巧妙な心理戦のテクニックを持ち合わせている必要がある。

 

例えば通れば勝てるマストカウンターをこちらが唱え、相手がそれに対応して《嘘か真か》を唱えその中に《対抗呪文》が1枚見えた時...。

 

せめて1:1交換と、《対抗呪文》とその他に分けてしまうと、相手に4枚引かれた挙句に、既に持っていたカウンターを撃たれて地獄を見るという事態になってしまう。

 

かと言ってカウンターを持っていなかった場合、打ち消されて1枚引かれるのは丸損でもあるし...ウーム......。

 

と、こんな風に相手が悩む絶妙なタイミングで使用するのが良いだろう。とはいえ、何も考えなくても3枚引けるカードでもあるけども。


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