緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith
タグ:Card of the Day, Green Sun's Zenith, MTGシングル, ミラディン包囲戦, 岩SHOW, 緑の太陽の頂点Card of the Day -今日の1枚- 2013/08/28
緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith
「サーチ呪文」というくくりにまとめられるカード群がある。
マジックは、いやおおよそのカードを用いるゲームは、山札をシャッフルした上で、そこからランダムに手に入る戦力を使って戦う。
自分で欲しいカードが必ず手に入る訳ではないため、それらを文字通りサーチしてくるカードはそれだけで強力なものだ。
デッキに同名カードは4枚(一部除く)という制約を、サーチ呪文を入れることでその枚数分水増し出来るのも強みだ。
サーチと一口に言っても、様々な形態がある。直接手札に・ライブラリーのトップに・間接的に使用できる、など...その中で直接場に影響を及ぼす1枚として、《緑の太陽の頂点》はまさに「頂点」に君臨している。
クリーチャーの本来のコストに緑1マナ多く払うだけで、その場に応じたカードを直接場に出すことが出来るこのカード。
登場した頃のスタンダードでは「ヴァラクート」の《原始のタイタン》水増しとして大いに貢献した。
また、次期スタンダード環境では同様のビッグマナ系デッキ「ケッシグ」において、タイタンのみならず《スラーグ牙》《高原の狩りの達人》といった時間稼ぎの出来るクリーチャーを持ってくる手段としても有効だった。
しかし真価を発揮したのは、広大なカードプールを誇るレガシーでこそ。
その驚くべきアクションの幅を紹介しよう。
X=0:《ドライアドの東屋》を持ってきてマナブースト
X=1:《貴族の教主》《死儀礼のシャーマン》などマナブースト、《野生のナカティル》筆頭とするアタッカー、《ワイアウッドの共生虫》などのコンボパーツ
X=2:《タルモゴイフ》、《ガドック・ティーグ》《漁る軟泥》《クァーサルの群れ魔道士》などのピンポイントに効くアンチカード
X=3:殴ってよし能力使って良しのエース《聖遺の騎士》
X=4:ここまでくればもう勝ったも同然、《数多のラフィーク》とか
強力なカードは4枚以上に水増しされ、用途が限定的であったり序盤しか使い道がないカードを1、2枚だけデッキに入れてもしっかり使うことが出来る。
このシルバーバレットと呼ばれる戦略を主軸に据えたのが「マーベリック」と呼ばれる緑と白を主体としたデッキだ。
X呪文は決して軽くないが、それもマナクリーチャーと《ガイアの揺籃の地》があれば何の苦も無く運用出来る。