炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary
タグ:Burning-Tree Emissary, Card of the Day, MTGシングル, ギルド門侵犯, 岩SHOW, 炎樹族の使者Card of the Day -今日の1枚- 2013/08/20
炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary
2マナで能力持ちの2/2の系譜は、様々なクリーチャーを生み出している。
先日の《復活の声》も勿論そうであるが、スタンダードにはもう1枚、とんでもない能力の持ち主がいる。
それがこの《炎樹族の使者》だ。
かつて「フリースペル」と呼ばれる強力なカード達があった。
それらは唱える際にマナが必要ではあるが、場に出た時にそれに使った土地・マナを返還してくれる、キャッシュバックな能力を持ったものであった。
しかし、それらの大多数はそもそも「重い」のだ。
そして《炎樹族の使者》。場に出た時に赤1緑1のマナを生み出す能力を持っており、実質フリースペルと言っていいだろう。
たったそれだけの2マナ2/2だが、これ以上危険な能力というのもないだろう。
これが採用されている、所謂「スライ」の理論で組まれているデッキは、1ターン目にクロックを出すのは当然の動きである。
問題は2ターン目で、ここで相手が同様のクロックやマナ・クリーチャーを出していた場合。
これに《灼熱の槍》を合わせて除去したいが、それではこちらの展開も止まってしまう...という場面。
これに100点満点の回答をしてくれるのが《炎樹族の使者》だ。
攻め手は止まらず、しっかりと盤面にも触れる。
無論、1ターン目の相手が何もしてこなければ《火打ち蹄の猪》と共に展開して一気に打点を引き上げることができる。
これが手札に複数枚あると来れば、もはやお祭り騒ぎである。
赤単寄りの構築で、山2枚という場で前述の猪を展開できるというのも強みだ。
さらには部族がシャーマンである点に注目して、モダンでデッキを組んでみるのも良いだろう。
《憤怒の鍛冶工》との相性は抜群である。
このクリーチャーが起爆剤となる猛攻に、耐えられないデッキ・同様の爆発力を持たないデッキでは、グランプリを生き延びるのは恐ろしく困難だろう。