うねる炎/Surging Flame
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Surging Flame, うねる炎, コールドスナップ, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2013/09/06
うねる炎/Surging Flame
マジックのゲームには相性や運など、様々な要素が絡むため一概に「最強デッキ」というものは決められない。
「環境最強」「トップメタ」という言葉はあるが、それらが常勝するという訳ではなく、メタ外のファンデッキにコロッと負けてしまうこともある。
これがマジックの良いところだと筆者は思う。
どんなデッキ・カードにもチャンスがあり、練習することでより良いデッキ・より良いプレイングに近付き、そして勝利できるようになる。
チャンスは等しく平等にあるのだ。
しかし、他の追随を許さないカードというのも確実に存在しているのだ。
その中の一つが《うねる炎》だ。波及4を持つインスタントの2点火力。
ライブラリーを4枚めくって同じ名前のカードがあればそれもキャストしてOKという、たったそれだけのカードだ。
普通の構築なら2ターン目に撃っても先手ならあと52枚はライブラリーがある訳で、その中の3枚がトップ4に1枚でもあれば儲けものというレベルだ。
さらにリミテッドでは、まずこのカードを複数ピック出来るかという段階からして試練のようなものである。
このカードの一体何が他の追随を許さないのか。それは「タイプ0」と呼ばれる異次元のマジックでの話だ。
タイプ0は文字通り何でもアリ。マジックのカードであれば銀枠でもなんでも使って良いし、4枚制限もなく、そもそもデッキの枚数の決まりさえない。
そんな、マジックの限界に挑んだ空間で行われるのは、この《うねる炎》を用いた「0ターンキル」だ。
1ターンさえ必要としないだ。例え後手でも相手のターンに《猿人の指導霊》からマナを出して《うねる炎》。
デッキはこのマナを出す猿20枚にうねる炎40枚。
めくればほぼ必ず《うねる炎》がそこにある。0キル率95%近い驚愕のデッキを生み出し、マジックの歴史にその存在を刻みつけた1枚なのだ。