マーフォークの物あさり/Merfolk Looter
タグ:Card of the Day, Merfolk Looter, MTGシングル, マーフォークの物あさり, 岩SHOW, 第7版Card of the Day -今日の1枚- 2013/10/11
マーフォークの物あさり/Merfolk Looter
カードの「強さ」というものを決めるのは、簡単なようで実はなかなか難しい。
桁違いの攻撃力を持っていれば強いのか―――コストがそれに見合えばね。
完全なる防御力を誇れば問題ないだろう―――少しでも勝利に向かう姿勢があれば尚良いよ。
この議論にキリはない。筆者個人の意見としては、いろんなデッキに入る「汎用性」の高いカードこそ強いカードであると思っている。
その典型例は《タルモゴイフ》ではないだろうか。勿論弱点の多いカードだが、縦横無尽の大活躍を長きに渡って繰り広げている。
このカードが強いことに異論はないだろう。
これを強さとするのならば、「7th」が使えた頃のスタンダードでは《マーフォークの物あさり》も相当強いカードだったと言っても間違いではないだろう。
このカード名から広まった「ルーター能力」が最高のエンジンであることを買われて「UGマッドネス」で毎ターンバシバシ能力を使ってはマッドネスを引き起こしたり《不可思議》を埋めたりと八面六臂の活躍を見せた。
同じくビートダウンならば、部族がマーフォークなのだから採用されない理由はない「フィッシュオーブ」にてロードに島渡りを貰っての殴り役は勿論、いざという時のカウンターやロック用のコンボパーツ探しに大忙し。
さらにはコントロールである「サイカトグ」にも2枚ほど積まれ、ドローの質を向上させながらたまにピチピチ殴るといういぶし銀の活躍を見せたことも。
また《ゾンビ化》との相性も言うまでもなく良く、《納墓》《生き埋め》と違って手札に引いてしまったファッティも墓地へ落とせることから「リアニメイト」でもその存在感を発揮していた。うーむ、大活躍ではないか。
環境は変わるが、エクステンデッドの「トレードウィンド・サバイバル」でも渋い仕事をしてくれた良いカードだ。
勿論、《ゴブリンの太守、スクイー》とのアドバンテージエンジンはお手軽コンボであった。
追加で入れられる5枚目、6枚目の《適者生存》のようなものである。
このクリーチャー、これだけ多くのデッキに採用されたのはシングルシンボルの2マナであるという点も大きいだろう。
先述した《タルモゴイフ》と同じ条件を見たしているのだ。
こう考えれば、用途は大きく違うがタルモのご先祖様のようなものと考えても良いかもしれない。