秋の呼び手、しず子/Shizuko, Caller of Autumn
タグ:Caller of Autumn, Card of the Day, MTGシングル, Shizuko, 岩SHOW, 神河謀叛, 秋の呼び手、しず子Card of the Day -今日の1枚- 2013/10/23
秋の呼び手、しず子/Shizuko, Caller of Autumn
秋の呼び手、しず子/Shizuko, Caller of Autumn
秋は恵みの季節であると多くの国・地域ではとらえられている。
春・夏の太陽の恵みを受け、成長しきった農作物および果実は、この季節に収穫され食卓を彩ることとなる。
日本でも、お米に栗・柿・梨・各種野菜にサンマに...美味しいものしか浮かんでこない。幸せな季節である。
そんな秋を呼び込む存在が、この伝説の蛇・しず子だ。
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのターンを通してキープしておける緑マナを3つも生み出す強烈なブースト能力を持っている。
このカードの元になっているのは、そう《エラダムリーのぶどう園》だ。
このカードは、自身のマナは伸ばしつつも対戦相手が緑マナを使いきれなかった場合はマナバーンでその身を焦がす、クロックにもなり得る名カードだった。
ではその後釜であるしず子さんはと言うと...ちょっと、活躍するには足りなかった。
これにはまず、クリーチャーであることがあげられる。
アタックすれば2点クロックにもなるので、ぶどう園とそれほど変わらないようにも見える。
しかし、エンチャントとクリーチャーの除去耐性の差というものは、やはり無視できないものだ。出した返しに、相手が獲得したマナを利用して展開と共に除去してきた場合...敵に塩を送るどころの話ではない。
そう、マナの恩恵を受けるのは相手からなのだ。これはぶどう園でも同じことである。しかし、ぶどう園はそれ自体が1マナであったため、1ターン目に置けば次のターンには自分は4マナまで伸ばすことが可能であり、些細なことは無視できた。
しず子さんは3マナ。理論上、次のターンに自分も7マナへとジャンプアップできるのは素晴らしいことだが...まずは相手の6(こちら後手なら7)マナのアクションを受けねばならない。神河ブロックの頃、それを有効に使わないデッキというものはなかった。
《明けの星、陽星》を初めとする強力なドラゴン、《けちな贈り物》の無色3マナを後押し、同じ緑でありトリプルシンボルを綺麗に埋める《北の樹の木霊》などなど、勝負がついてしまうレベルのカードを後押ししてしまう。
勿論、自分がこれらのカードを使えるというのもあるが、それにしても高くつく買い物だ。所謂「壊れ」カードにならないように調整されたものなのだろう。
「蛇」デッキならば、まだまだ居場所はある。
自軍の展開をサポートしつつ、《旗印》《今田の旗印》といったマナのかかるカードを後押しして圧殺蛇地獄。
たまにはこういうファンデッキも楽しいものだ。マナバーンがあれば、まだまだもう少し頑張れたのにと思うと惜しい。