ナイレアの弓/Bow of Nylea
タグ:Bow of Nylea, Card of the Day, MTGシングル, テーロス, ナイレアの弓, 岩SHOWCard of the Day -今日の1枚- 2013/11/11
ナイレアの弓/Bow of Nylea
「○○無双」という言葉が使われるようになって久しい。
マジックをやっていても、この例えを聞いたことがあるのではないだろうか?
ある特定のカードが異常なまでの性能を発揮して、ゲームを一方的に支配・あるいは絶体絶命の窮地からの捲り返しを現実のものとする...
今週はこういった「無双系」カードを紹介していきたいと思う。勿論、超強力なカードばかりだ。
今回紹介するのは、無双系の中でも最新の「テーロス」から、《狩猟の神、ナイレア》の愛用する神の武器。
このカード、リミテッドならば訳が分からないレベルで強力だ。
まず、全てのアタッカーに接死が付与される常在型能力。
リミテッドでは終盤腐ってしまう軽くて小さいクリーチャーも、誰とでも相討ちが取れるとなれば十分に戦力だ。
勿論、相手も簡単にはブロッカーを差し出してこない訳だが、後半役に立たないクリーチャーがブロックされずに本体を叩きに行けるというのはとても大きいことである。
いつか、ライフが限界に達すれば悔しがりながら小粒と中堅の1:1交換を行ってくれるはずだ。これが先制・二段攻撃やトランプルと合わされ強力無比というものだ。
それだけではなく、この弓にはまだ4つの起動型能力がある。
4つもモードが選べるカードとは、マジックの歴史でも数少ないエリート集団の一員である証だ。
何故サイクルの他の神々の武器と違って、このカードだけ4つもモードが与えられているのかというと、それはナイレアが四季を司る神でもあるからだ。
それぞれの能力は、四季からイメージされるものとなっている。
春...春は成長の季節、木々が芽を伸ばし花を咲かせるように、クリーチャーのサイズを1段階成長させる。クロックが大きくなればそれだけで勝てる。
夏...夏の空に浮かぶは積乱雲、吹く風は台風のごとく。飛行クリーチャーに2点のダメージを飛ばし撃ち落とす。
緑が苦手とする空中に対する砲撃としては十分な威力だ。
秋...秋に行われる収穫は、身も心も満たしてくれるだろう。プレイヤーのライフを3点回復させる。ただそれだけのことだが、これが毎ターン続くと思うと恐ろしい。
冬...冬がもたらすのは静かな眠り。また春を迎えるその時まで、温かなものに包まれ眠りにつくのだ。
墓地にあるカードを4枚、ライブラリーに戻す。シャッフルすればまた使えるチャンスが来るし、純粋にライブラリーアウトへの回答としても優秀だ。
これだけの選択肢があれば、リミテッドに収まらず構築でも使用に値するものとなる。
これらのモードはまるでかの《○○の○○》を思い起こさせ...いや、今のは忘れてくれ。あんな忌々しいカードのことは...