聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
タグ:Card of the Day, Geist of Saint Traft, MTGシングル, イニストラード, 岩SHOW, 聖トラフトの霊Card of the Day -今日の1枚- 2013/11/12
聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
3マナ2/2がゲームで使われるということは、その横に相当なオマケが着いてくるということである。
以前紹介した《月の大魔術師》しかり。3マナ3/3が溢れ、パワー4も平然といるこのご時世である。
ちょっとやそっとの性能では、お帰り願いたいものだ。
で、今回は無双系を紹介する企画なのでちょっとやそっとのカードでも駄目で...あ、トラフト様でしたか。これは大変な失礼を...
という訳で本日紹介するのは歴代最強の3マナ2/2、《聖トラフトの霊》。「トラフトゲー」という言葉も生み出したこのカードの強さを、今一度振り返ってみよう。
まず、「呪禁」。トラフトが降臨した「イニストラード」前後で、すっかり「被覆」は「呪禁」に置き換わってしまった。
この青白マルチのクリーチャーも、ピンポイントで除去されないとあっては各種装備品・オーラを持たせて殴るという戦略におあつらえ向きである。
しかしそれでも、3マナ2/2を使うのは気が引ける。
勿論、もう1つパンチの効いた能力があるというもの。戦闘時限定で飛び出し、対戦相手に切りかかってスッと消えていく天使を4/4飛行の天使を呼び出す能力を備えている。この能力は2/2という貧相なサイズでアタックしたことに対するボーナスのようなものだ。
相手の場が更地なら、3マナパワー6と超強力なクロックとなる。
しかし、クリーチャーが並んでいれば...4点ねじ込めば勝てる状況ならともかく、普通はおいそれと殴りには行けない。
ここで生きてくるのが、先ほど紹介した呪禁だ。
幸い、当時のスタンダードは《幽体の飛行》《天上の鎧》《ひるまぬ勇気》《怨恨》という超優良オーラ達・「肉体と精神の」「饗宴と飢餓の」「戦争と平和の」剣3つや《ルーン捉えの長槍》・《高まる残虐性》というサイズや回避能力を強烈にバックアップするカードが多数あったのだ。
また《修復の天使》によって、天使トークンだけ殴らせて自分は生還するという動きも出来た。
「UWデルバー」「UW人間」といったデッキの残り数点をゴリ押ししたり、「呪禁バント」でマナクリーチャーから2ターン目に着地するコンボパーツとなったり、縦横無尽の活躍をしていたのだ。
この活躍はスタンダードに留まらず、モダンでは「ドメインZOO」・レガシーでは各種「石鍛冶」デッキなどで4番バッターを務めた。
賛美で補助する《貴族の教主》、当て逃げを繰り返させる《Karakas》など相棒には事欠かない。
これからも、モダンやレガシーではその無双ぶりを見せつけることになるのだろう。