夜陰明神/Myojin of Night's Reach
タグ:Card of the Day, MTGシングル, Myojin of Night's Reach, 夜陰明神, 岩SHOW, 神河物語Card of the Day -今日の1枚- 2013/11/02
夜陰明神/Myojin of Night's Reach
今週最後に紹介する神は、やはり我々に馴染みやすいカードをということで「神河物語」の明神サイクルから、最も強力な1枚と言えるこのカードを。
《夜陰明神》は各色に存在する神の高位の存在である明神の、黒の1枚。
今ならおそらく神話レア扱いされていることだろう。文字通り神様であるし。
明神達は、それぞれマナコストの割には控えめなボディに設定されている。
この夜陰など、8マナ5/2なのだから相当酷い。
2マナ3/3のクリーチャーはマナレシオが高く1.5。これに対し、夜陰は0.4375。
これはクリーチャーと見る分にはかなり悪い。
それだけサイズが小さく設定されている理由は、彼らがちゃんと手札からキャストされて場に出た場合に付随する「神性カウンター」が全てだ。
このカウンターを持っている限り、明神達は破壊不能を持つ。
最強の除去耐性の1つであり、これは「テーロス」の神々にもしっかりと引き継がれている。
この神ならではの防御能力を自ら破棄することで、明神達はそれぞれの能力を解き放つことになる。
黒の担当は、大方の予想通りの手札破壊。
全ての手札を根こそぎ持っていってしまうが、この射程範囲は1人2人ではきかず全ての対戦相手だ。
多人数戦・特に統率者戦においては、早いターンで決まれば勝てるというレベルの危険な能力である。
隣に《奪われし御物》や《伝染病の留め金》といったカードがあれば、それだけで決着が着く。
嫌われてしまうかもしれないが、一度狙って世界の敵を演じてみるのも良いだろう。
もちろん、起動のタイミングは相手のドロー後である。
インスタントタイミングであることをフルに活かそう。
このカード、実は構築でもしっかりと実績を残している。
神河ブロック構築でGPが数多く行われた2005年。
メタの中心にあった「けちコントロール」「明神フレア」といったデッキに、メインから1挿しされていたのだ。
相手の隙を見て圧倒的なアドバンテージの差を作ったり、消耗戦の末に破壊されないクロックとして降臨したりと、ストーリー中における活躍と同等の立ち回りを見せたのだった。