アクロンの軍団兵/Akron Legionnaire

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Card of the Day -今日の1枚- 2014/01/27

アクロンの軍団兵/Akron Legionnaire

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発売が迫りつつある「神々の軍勢」。BORNをあえて「軍勢」と訳するのには何か重要な意味合いがあるのだろう。

 

今週はそれにならって軍勢・軍隊・軍団ウィークにしようと思う。ズラリと軍団が並ぶのもマジックの魅力だ。

 

で、いきなり《アクロンの軍団兵》である。出オチ担当でしかないが、熱く語っていきたいと思う。このクリーチャー、どマイナー中のどマイナーカードであったが、あることを転機に一部では有名な愛されネタキャラへと昇華されることになる。そのきっかけというのが「モミール・ベーシック」の登場だ。

 

GP静岡のリングイベント(参加者をその場で募る余興ですね)でも大好評だったこのフォーマットは、基本土地60枚のデッキとモミール・ヴィグのアバターを用いて戦うゲームだ。

 

マナを支払い手札を捨てれば、マジックの古今東西ありとあらゆるクリーチャーの中からそのマナコストに相当するクリーチャーがランダムで選ばれ場に出てくると言う、不確定要素オンリーのカジュアルフォーマットだ。

 

1マナなら《極楽鳥》、2マナなら《闇の腹心》といった連中が出てくるかもしれない(しカスしか出てこないかもしれない)。そうやってマナを伸ばしながら次第に大物同士の怪獣対決へとゲームは進んでいくのである。

 

8マナまでたどり着くと、いよいよクライマックスと言わんばかりの超大物が揃い踏みである。《グリセルブランド》《飢餓の声、ヴォリンクレックス》《空護りの掃討者》といったゲームを終わらせる強者、所謂「ボム(爆弾級のカード)」が住まう領域。

 

この8マナ域に潜んでいるのが「逆ボム」であるこの《アクロンの軍団兵》だ。こいつが出てしまうと、こいつとアーティファクトクリーチャーしか攻撃が出来なくなる。圧倒的優位な盤面でも、これを呼び出してしまうことで負けることが少なからずあるのだ。

 

当初は「軍団兵」という独自のクリーチャータイプを持っており、一時期はルールテキストも「軍団兵と...」と書かれていたこともあったが、後に軍団兵が廃止となり人間・兵士となる。さらには、人間と呼ぶには大きすぎたのか巨人に変更されたのだった。

 

パワーがタフネスを3以上上回り、白単色では最もパワーの大きいクリーチャーであるというレコードを持っている。持っているが、性能はハッキリ言ってカスである。

 

しかしそんなカスに活躍(?)の舞台が与えられたというのは誠に喜ばしい。ちなみに、中国語版では「Legionnaire」を「退役軍人」と誤訳してしまっている。これで退役なら現役時はパワー13くらいあったんじゃないだろうか。


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