2014/04/08 不退転の意志 - Card of the Day -今日の1枚-
タグ:Card of the Day, 不退転の意志, 神河物語不退転の意志/Indomitable Will
「不退転」とは、「信念を持ち、何事にも屈しないこと」という意味や、何事も気にせずに修行をすることという仏教用語であったりする。
どちらにせよ、Aを行うと思ったなら他者の干渉・妨害などにはめげずに行動を完遂する、という覚悟を示す言葉だ。最も使う例が「不退転の決意」そして《不退転の意志》だ。
この言葉がそのままカード名となった《不退転の意志》は、カードとしては結構地味である。というか《マギータの加護》まんまの同型再版である。同じサイズの上昇を付与する《聖なる力》は、軽いことは軽いが効果もささやかすぎるため、使われることは全くなかった。
リミテッドでさえ、これを入れるぐらいなら他の物を使った方が良い。そんなレベルのカードがさらに1マナ重くなったが、「瞬速」を得ただけで話は変わってくるもの。戦闘を有利に導き、効果が残り続けるコンバットトリックは強力なものだ。
一度これを見せると、2マナ立てているだけで相手は気軽に相討ちブロックしたり、軽い火力で除去しようとしたりすることが出来なくなってしまう。一度相手にそのイメージを刷り込ませ、躊躇させてしまえばもうこっちのものだ。後は不退転の意志をもって臆することなくアタックを仕掛け続ければ良い。
例えブロックされたり火力を撃たれると損する状況であっても、決意を帯びた表情で躊躇いなく行動することで、相手を圧倒してしまえることだってあるだろう。所謂「ブラフ」というものだが、手札やデッキが弱い時に勝とうと思うのならばこういう部分で勝負するしかない。
現在、トップで活躍し続けるプロプレイヤーを思い浮かべて欲しい。「鋼のメンタル」とでも形容すべき強い意志の元で、彼らがコンバットしているように見えたこと、あるでしょう。
ちなみにこの「ザ・リミテッド」な1枚である《不退転の意志》、こう見えて構築でも使われた立派なカードなのだ。《脂火玉》によりサーチされ投げられるこれは、相手にするとその見た目より遥かに厄介な1枚である。ブロック構築の「白ウィニー」やスタンダードの「ゴースト・ダディ」では渋すぎる働きをする1枚としてスタメンの座を得ている。