2014/07/17 冬眠スリヴァー - Card of the Day -今日の1枚-
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眠ることが何よりも大好き!という方を多く知っている。僕も、生活が乱れていた時期はそうでした。寝れば寝るほど眠くなる、負のスパイラル。この無限ループを脱してからは、もう「常におねむ」を卒業し、なんとかシャキッとした一日を送れている。
でもこれが長い正月休みとかに入るとまたそういう病にかかっちまうんでしょう。いっそのこと長期休眠したい、「冬眠してしまいたい」そう願ったことのある人、いるでしょ。冬眠願望持ちはあなた一人じゃないので、安心してください。
スリヴァー達も、冬眠を行うらしい。冬眠とは、厳密に言うと哺乳類と鳥類の一部が行う、体温を低下させて活動停止状態で厳しい冬を乗り切る能力の事を指す。カエルやカメや昆虫が冬場に活動停止することも冬眠と言うが、恒温動物と変温動物のそれは根本的な部分で異なるメカニズムであるため、後者のそれは「冬越し」と呼ぶのが正しいようだ。まあ、どっちでも意味は通じるんだから良いよね。
スリヴァーが恒温動物か変温動物か、それは現状判断材料に欠ける。見るからに変温動物チックな個体群も居れば、恒温動物の可能性を感じさせる人型の形状の連中も居る。
まあ何もかも共有する彼らの事だから、こういう部分も共有してうまく解決するのだろう。そんな生き残りの知恵をまさしく共有するのが《冬眠スリヴァー》。
2点のライフを支払うことで、戦場から手札に戻る能力を共有する。この手札に戻る、という動きを冬眠と結びつけたセンスは、類い稀なものだと思う。
たしかに安心して眠ることが出来る場所である。この冬眠は、あらゆる環境の変化にも対応することが可能だ。《神の怒り》も《滅び》も《紅蓮地獄》でも《ジョークルホープス》でもなんでも持ってこいや。
再生や被覆といった除去耐性と、また違ったアプローチであるこの能力は、それらと併用することでより強力なものとなる。トーナメントシーンでもよく見られた1枚。
このスリヴァーを用いたテクニックをご紹介しよう。相手がコンボデッキだとする。こちらは「カウンタースリヴァー」を使っている。文字通り、カウンターとスリヴァーで構成されたデッキだ。
ここで「カンスリ」側はおもむろに土地を全てタップし、手札が残り1枚になるまでスリヴァーを展開する。返しのターンで、コンボ側は待ってましたと動き出す。
フルタップなので通常のカウンター呪文は飛んでくることがなく、手札が1枚なので所謂ピッチスペルである《Force of Will》が飛んでくることもない。勝った!と思って相手がコンボの要である呪文を叩きつけると、こう宣言してあげよう。
「スタックで《冬眠スリヴァー》の能力で《有翼スリヴァー》戻します。この有翼をコストに《Force of Will》」
気持ちがいいぜ。