2014/07/22 破滅の儀式 - Card of the Day -今日の1枚-
タグ:Card of the Day, アヴァシンの帰還, 破滅の儀式破滅の儀式/Rite of Ruin
「破壊なくして創造はなし」という言葉がある。マジックでも、日々新たなカードが既存のカードを破壊したり、ルールそのものが破壊されたりすることで、次の時代が創造されているのだ。
新しいものが生まれるには、破壊は不可避なものであり、ネガティブなものとは限らないのだ。
今週は、そんな「破壊」的なカード達を紹介していこう。「破壊アルノミ」ウィークだ。
トップバッターは…いきなりの超重量級選手で面食らうかもしれないが、《破滅の儀式》。7マナ、ソーサリー、基本的に何が起きているかよくわからないが「何だかすごい」イラスト。
こういったテキスト以外のカードを構成する要素が、既にこのカードを「赤のお家芸」である「カオスな呪文」の系譜だということを証明している。
赤は…その黎明期から今日に至るまで、セット内のレア枠をこういった呪文に捧げ続けてきた。20年もの間。軽い呪文が好まれるようになっても、色の役割変更が行われても、変わらずに紡がれ続けた混沌と破壊の言葉。
「アヴァシンの帰還」のような、ハッピーエンドな世界においてもそれは変わらない。赤だけは、いつまでも無意味な怒りを叩きつける役目なのだ。
《破滅の儀式》は、近年よく見られる「統率者戦意識しまくりカード」の代表格とも言えよう。セットに入っているカードが、何もトーナメントシーンでバリバリ活躍するカードばかりでなくても良い。《破滅の儀式》は、全てのプレイヤーが土地・クリーチャー・アーティファクトを失うというド派手な効果を持っている。
それも、あなたがそれらのタイプを指定した順によって、効果は大きく変わってくる。自分が土地に余裕があるならば3番目に指定すればよいし、有力なクリーチャーを丁度3体コントロールしているやつがいればそれを3番目に指定することがベストの選択肢となるだろう。この手の呪文にして、案外に手堅く・狙い通りに運用できる点で、この呪文は優秀な方だ。
ちなみに生け贄に捧げるのは指定した順番通りに行われるので、いずれかのタイプのパーマネントが戦場を離れた時に誘発する能力を持ったカードの処理には注意が必要だ。