2014/08/11 恐怖の中の恐怖 - Card of the Day -今日の1枚-

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恐怖の中の恐怖/Horror of Horrors

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日本には盆休みという風習がある。先祖の霊を迎えるために、皆この日は仕事を休んで田舎に帰ったり供養したりしましょう、というものだが…実質的には、最大の行楽シーズンとなっている。事実上の国民の休日である。このコラムも13~17日はお休みをいただきますので、ご了承ください。

まあそんなお盆が近付くと、我々とは違う世界に住む霊たちがこの世に還ってくるらしく、そういった怖い話をするのが定番だ。日本の夏に怪談はつきもの、不思議なことにね。そんなわけで今週は「恐怖!真夏のホラーウィーク」とでもやりたかったが、お休みなんだったね…

《恐怖の中の恐怖》。古いホラー映画のキャッチコピーなんかでありそうな響きだが、「レジェンド」にて登場した《Horror of Horrors》カードが、およそ11年の歳月を経て「第9版」にて獲得した日本語名である。直訳ど真ん中ストレートであるが、インパクトがあって一度聴くと忘れられないカード名だろう。

この「恐怖」を連呼するカード名から、マジックのクリーチャー除去の代名詞《恐怖》が思い浮かぶ方も多いことだろう(当コラムでも1年前に紹介しました)。しかし意外や意外、このカードはその逆を行く「除去対策」カードである。

5マナのエンチャントで、沼を1つ生け贄に捧げることで、黒のクリーチャーを再生するという恒常的なクリーチャー・サポートだ。後半、余りがちな土地を有効活躍できるのは素晴らしい。

マナが不要なので、大型アクションとお互いの脚を引っ張り合わない点は評価できる。戦闘を有利に進めることが出来るだろう。ただし、これで盤面をひっくり返したり出来るわけではないし、能動的に起動して行ってアドバンテージが取れるわけではないので、そこは注意しながら構築したいポイントだ。

「Horror of Horrors」で検索すると、同名のバンドがヒットする。これがまた本当に名前のとおりといったサウンド・ボーカルのメタルバンドなので、興味がある方は聴いてみてほしい。他にもバンド名とかぶってるカード名、ちょくちょくあるのでそういうのを新しい世界への糸口だと思っていろいろ吸収してみるのも素敵なことだと思う。

「レジェンド」版のフレーバーテキストに出てくる人物名も、ググってみるとある男性の生涯を見ることが出来る。おもしろい。マジックのカードって、本当に情報の宝庫だ。

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