2014/08/20 血時計 - Card of the Day -今日の1枚-

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血時計/Blood Clock

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血は失えないものである。血液が流れ続けると、生命に危機が及ぶ。かといって、必要以上に得られるものでもない。人それぞれの上限値は決まっており、身体がストックなどを作っておいてくれるわけではない。

そのため、あらかじめ自身の血液を採取しておいて、それを競技当日に用いるというドーピングが様々なスポーツで行われている。身体に本来含まれるよりも少し多い血液が流れるだけで、パフォーマンスが段違いになるという。それだけ血は人間にとって絶対的なものであり、ある意味それに支配されていると言える。


《血時計》は、人間にとって越えられない絶対的な存在である「血」を用いて、同じく抗えない支配者である「時間」を読むという、禍々しくも神々しいアイテムである。このカードが登場した舞台である神河は、血で血を洗う大戦乱の真っただ中。このような狂気の発明がなりたつだけの下地はあったわけだ。それにしても恐ろしい存在である。


このカードは《生命維持コード》の同型再版として作られており、名前が違うだけであとは全く同じなカードである。各プレイヤーはそのアップキープの開始時に、2点のライフを支払うかパーマネントを1枚手札に戻すかを迫られる。


強力かそうでないかと言えば「いささか悠長」という返答をすることになる1枚。妨害をしたくても相手がライフを2点払えば済まされてしまうし、後半になれば余った土地を出し入れされているだけで実質的に打ち消されてしまう。

このカードを使うのならば「相手のパーマネントにこちらから積極的に触れる」「相手がライフを支払うという選択を選び辛くさせる」「こちらが《血時計》を苦にしない」というデッキ構成が求められる。


これらを考慮したうえで、最適の相方と言えるのは《なだれ乗り》であろう。土地を破壊し、速攻で殴る。《血時計》の能力でエコーを支払う前に手札に回収し、いつまでも土地を攻め続けるのだ。このシナジーが形成できれば、《血時計》に流れる血液が増すのも時間の問題だろう。

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