2014/10/31 ムンドゥングー - Card of the Day -今日の1枚-
タグ:Card of the Day, ムンドゥングー, ヴィジョンズムンドゥングー/Mundungu
前回の《混沌のグー》を書いて、思い浮かんだのは「グー」を含むこの1枚、《ムンドゥングー》だ。響きがもう、こびりつく。ムンドゥンときてグー。マジックのカードってこういう、リズミカルな独自サウンドに溢れていて素晴らしいと思うわけですよ。最近だと「オレスコス」とか、口に出して言いたいものの1つかな。「ジェディット・オジャネン」を頂点としたこの心地よいサウンド界は̠(強制終了)
そんな素敵な名前の持ち主、さぞかし風変わりな見た目の種族なのかと思いきや、なんと人間である。これは固有名詞ではなく、「アクー」という浮遊している都市に住まう魔道士のことであるそうな。そのアクーには青い「造物師」と黒い「祭影師」の2つのギルドに属する魔道士がおり、この《ムンドゥングー》もその色は青と黒、おそらくはこれらのギルドと何らかの繋がりがあり、その魔力を持ってこのアクーに影響を及ぼしている存在であると考えられる。「墓所に眠る我らが王たち」とフレーバーで語っていることから、所謂「墓守」的な任務を主とする魔道士なのかもしれない。因みに、これを語るのは「トゥウィール」という、これまた声に出して読みたいカタカナである(カードにはこう印刷されているが、正式なキャラクター名はトゥィールのようだ)。
《ムンドゥングー》はマルチカラーの3マナ1/1と、戦闘では全く役に立たない非力な人間である(一度、モミールベーシックでコイツが出てガッカリしていたら次の4マナ起動が《エレンドラ谷のしもべ》で「ハイパーアマームンドゥングー」が誕生・活躍したことはある。それでも3/3に過ぎないが)。
彼の真骨頂はその起動型能力。彼は《Vodalian Mage》より始まる「不確定カウンター」をその身に宿したクリーチャーの系譜である。タップすると対象の呪文のコントローラーに1マナと1点のライフの支払いを要求する。これを支払わなかったら打消しと相成る。まあ、たった1マナなので相手もケアしながら動いてくることになるが、相手のマナの自由を奪っている時点でそこそこに働いている方だ。オマケで1点ずつちまちま削ってくれるのならば、まあまあ意味のあることだとは思う。…頑張って褒めてみたがあんまり強い能力じゃないことは確かだ。それでも使うのならば、青と黒の土地を攻めるタイプのデッキで用いれば相手をロック状態にハメることが出来るんじゃないかな。
しかしイラストを見てもどっちがムンドゥングーさんなのかが確証が持てない。いや、かなり右っぽいよ。というか右だと思う。でも、左のカマールっぽいおっちゃんも別に負けている訳じゃないし、見方によっちゃ念動波的な物を放出しているように見えるし。まあ、右の結構キマっちゃってるおじさん一人だけのイラストでも物足りないし、両者合わせて《ムンドゥングー》のイラストであるということで。