2014/11/18 スパイクの働き手 - Card of the Day -今日の1枚-

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スパイクの働き手/Spike Worker

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マジックに出てくるクリーチャーは、その大半が初めて触る人にもわかりやすいようにという配慮もあってのことだとは思うが、他のファンタジーでもその姿を見ることが出来る部族で構成されている。

人間は勿論のこと、エルフ・マーフォーク(マーマンとかトリトンとか)・ゴブリン・オーク・ゾンビ・スケルトン・ドラゴン・デーモン・天使…そして我々のこの地球にも生息する動物にファンタジー要素を付与したもの。概ねこんなところである。

その姿勢をブチ壊したのが、個人的には「テンペスト」「ストロングホールド」「エクソダス」からなる「ラース・サイクル」であると思っている。

その名の通り、次元ラースでの冒険譚であるこれらの作品では、サルタリー・サラカス・ダウスィー・スリヴァーといった、このブロック独自の未知なる生命体がそのセットのクリーチャーの大多数を占めた。

そして、それらの緑の担当と言えるのが、「ストロングホールド」で数を増やした「スパイク」である。

スパイクは《スパイクの飼育係》《スパイクの織り手》と構築シーンでも存在感を発揮したカードもあり比較的恵まれている部族であると言える。

その外見は、硬質なうろこ状の皮膚とナメクジのような軟体、クワガタのような大顎にハエトリグモのような複眼を併せ持ち、四肢は持たないという…かなり特徴的なものとなっている。不気味にも見えるし、可愛げがあるようにも見える。

そうそう、最大の特徴は、その背中に小型のスパイクを宿していること。タコの吸盤を肥大化させレンズをはめ込んだような器官を複数背負っており、その部屋で小さなスパイクが待機しているという設定の様だ。

これがクローンを生み出す単為生殖(雌単一個体のみで生殖をおこなうという、有性生殖の1バリエーション)なのか、それとも別個体に産み付けられた卵なのかは不明であるが、何にせよ気味が悪いようにみえることがほとんどだと思われる。

この小さなスパイクを彼らは他者に移植することが出来、1/1のスパイクがその身体にへばりつくことでサイズが上がるのだ。

これ、同種族でやるなら好きにしてくれと思うけど…人間に移植するとめちゃくちゃキモチワルイ想像をしてしまうのでやめておこう。ちゃんと接することが出来れば益虫だね。

長くなったが、《スパイクの働き手》はそんなスパイク界でも最も基本的なものとして作られている。同じ移植能力に加えてカウンターを消費する能力を持ったスパイクが同じマナ域に2体いるが、それらはどちらもダブルシンボルなので完全上位互換であるとは言い切れないあたり、よく出来ている。

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