2014/11/21 役馬 - Card of the Day -今日の1枚-

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役馬/Workhorse

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 木とかブリキのような温もりを感じる素材で出来た、自らの意思で動く自動人形・ゴーレム…

何にせよ、魔力をもって生まれた心を持った機械のキャラクターといえば、ファンタジーものの鉄板である。

ガッションガッション動くさまはユニークで、心優しくて力強いけど自分は機械だという現実に悩んでいる…あるある。

そういったキャラクターが物語の途中で出会う、自身と同様の自動機械の類って妙に無表情で無機質に描かれていることも、所謂テンプレの中に含まれているように思うんよね。今日の1枚は、そんな無表情機械役として出てきそうな《役馬》だ。

 そもそも「役馬」というのは荷物を運んだり、耕作を手伝う働く馬の事である(役者としての馬のこともそう呼ぶことがあるみたい)。

「Workウィーク」にぴったりではないか。馬は、人類にわけがわからないほど貢献してくれた動物である。

彼らを飼い慣らすことが出来なかったとしたら…長距離移動は行われず、人類は未だに一所に固まっていたのかもしれない。この《役馬》もそれだけ役に立ってくれる…のかというと、そこまで爆発的な物ではないけどでも仕事はするよ、と言っておこう。

 6マナで4つの+1/+1カウンターが乗って場に出る0/0のアーティファクト・クリーチャーである《役馬》。このカウンターを1つ取り除けば、無色マナを1つ生み出すというマナ能力は、今週既に紹介した《スパイクの働き手》でも触れた部族・スパイクっぽさを感じさせる。

同じ「エクソダス」には同じく+1/+1カウンターを消費するアーティファクト・クリーチャーが複数存在し、スパイク達の持つ移植能力を多種族のクリーチャーとの間でシナジーを形成するのに使って欲しいという意図があったのかもしれない。

イラストでは黒を除く4つのマナらしきものを腹部に詰め込んだ様子が描かれているが、生み出すのは無色マナであるのでそこは気を付けて。

ただ、このイラストからアーティストに「マナを4つ貯蔵している」という細かい能力の説明はなされているんだなぁということがわかる。こういう制作背景が垣間見えるようなカードが本当に好きだ。

 6マナのクリーチャーを使い捨てにして4マナ生み出すというのは効率が悪くも思えるが、当時はこれを用いた無限マナコンボを仕込んだ《適者生存》&《繰り返す悪夢》デッキの1つである「ウマクラフト」が登場し、しっかりとデッキの重要パーツとして頑張っていたのだから驚くよね。

 クリーチャータイプは「馬」。直球過ぎて笑えるレベルだが、マジックの世界の馬21体中、実に5枚ものカードがアーティファクトである。《怨馬》が馬じゃないのにこれや《アクロスの木馬》なんかが馬とされていることは不思議でならないよ。

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