2014/11/25 一角獣の饗宴 - Card of the Day -今日の1枚-
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11/23が何の日かは皆様ご存知の通り。それになぞらえて、先週は「Workウィーク」をお届けした。
元々「勤労感謝の日」は「新嘗祭」という祭事の日である。新米とかいろんな海山の幸を神に捧げた後、自分達もそれを食べることで食物を得られることに感謝する…というお祭りらしい。
なるほどなるほど。食べまくって良いんですね!そんなことを調べていたら、この日が「珍味の日」でもあるということを知った。
珍味の日…なんという素晴らしい響きだろう。
「結局、普段食ってる物の方が美味い」となることは多いのだけども、食べる機会がない物への興味というのは尽きないものだ。
マジックでも、そんな珍味をふるまうシーンがカード化されたものがある。《一角獣の饗宴》だ。
一角獣の頭部をローストしたものだろう、イラストを見るにその頭部は結構デカい。最大の特徴である一角は残したまま調理されていることがミソかもしれない。これを切り落とすと馬と区別がつかなくなるだろう。
その角は薬になるという言い伝えもあってマジックのユニコーン達はダメージ軽減能力を持っていたりするので、この角もそういった漢方薬的効果を狙ってのものかもしれない。
しかしおそらくは、気高き生き物であるユニコーンを食しているという実感を得るのが最大の目的だろう。
何せこのカードは黒で、この料理がふるまわれたのはかの「センギア城」だ。吸血鬼・センギア男爵の御馳走とくれば、ただ食うだけが楽しみではあるまい。
カードとしては、黒いパワーアップ系オーラである。その修正値は+4/0という驚きのパワー偏重。本体にドデカい一撃かませるなら、相討ちしてきても構わん!という気概が見える。
これが回避持ちにつけばなかなかに驚異的だが、4マナという重さもまた無視できないところだ。あと1マナ増やせば、装備品定番の「○○と△△の剣」をキャストから装備するところまでいけると考えると、オーラであることを考慮すれば「もう一声」と思ってしまう。
当時は今みたいに呪禁を持っているクリーチャーも全くいなかったことを考えると、リスキーな1枚ではあった訳だが…ただハマれば、永続的にパワーを4も上げるカードもなかなかないのも事実だ。上手く使いたい場合は、黒い再生持ちに貼り付けるのがベストではないだろうか。
過去に某ゲーム機で発売された「第6版」をそのメインに据えたマジックの家庭用ゲームではその戦法で序盤を乗り切ったのを思い出す。懐かしいなぁもうセーブ消えてそうだ。
センギア城に招待されたフェロッズとセラは、センギアの大母にこの料理を出されて、ドン引きしている。
《Autumn Willow》に至っては「これ以上に汚い行いがあるでしょうか」と大批判。これに対してセンギア男爵の意見は「冷酷なものにしか味わえない珍味というものもある」というもの。ゴブリン達も魅了されているようだ。食文化の相容れなさってのは、どんな世界にもあるもんだね…