2014/12/08 My First Tome - Card of the Day -今日の1枚-

タグ:, ,

My First Tome

今日の1枚のこのカードの購入ページはこちら

 個人の極々狭い感覚を押し付けて申し訳ないのだが、12月と言えば「絵本」のシーズンである(言い切ってしまった)。何故かはわからないが、年末に送るギフトやクリスマスプレゼントなどで絵本を推す広告をよく見たり、僕自身が幼少期からそういった経験をしてきたからかもしれない。暖炉を前にして、孫に絵本を読み聞かせるおじいちゃん、という構図も何かで度々見て、そういった刷り込みが為されているのかも。そんなわけで今週は「絵本ウィーク」。まるで絵本に登場するかのようなイラストがマジックには山盛り存在する。そういった心温まるカードを紹介して行きたい。

初日に紹介する《My First Tome》は、絵本のようなイラストというより絵本そのものである。カード名は「はじめての秘本」。《ジェイムデー秘本》の系譜、「○○秘本」というドロー・アーティファクト群の1枚である。…とは言っても銀枠なので、なんともかわいらしいキッズ魔道士向けの「飛び出す絵本」となっている。こういうものを見て育つと、ドラゴンを自在に呼び出し従える一流魔道士に育ったりするのだろうか。

子ども向けのアイテムとは言え、秘本は秘本。カードアドバンテージを弾き出してくれる立派な1冊である。しかもキャストに3マナ、軌道に1マナとそのコストは安い。そんなんで良いの?とも思うが、勿論条件がある。あなたの手札にあるカード1枚のフレイバーテキストを読み上げ、そのカードが何かを対戦相手に当てさせるという、ちょっとしたクイズを行う。対戦相手が不正解のカード名を言った場合、「ブブー」と宣告しながら正解の1枚を見せてあげよう。そうしたら1ドロー獲得だ。もし対戦相手が正解した場合、そのカードを見せても見せなくても良い。

このカードは結構うまく出来ていて、一度問題にしたカードでは対戦相手はもう引っかかってくれず、常に手札に新しい1枚があって初めてドロー出来るという点が、銀枠にしてはよく調整されている。ちなみにこのカードのフレイバーは「このカードの名前は《My First Tome》です」となっており、これを複数デッキに入れると起動しても対戦相手のツッコミしか得られないという状況が出来上がるかもしれない。

使う際には、対戦相手が自身よりマジック知識が薄いことを確認しよう。立て続けに正解されると、グゥの音も出ないぞ。そんな対戦相手でも《Denied!》と《Flaccify》の両方をデッキに入れていれば正答率は50%に持ち込むことが出来る。何故なら、《Flaccify》には《Denied!》のフレイバーを切り抜いて張り付けてあるからだ。銀枠、最高。

Card of the Day 過去のカード一覧(2015.11.19~)