2014/12/09 ボガートの悪ふざけ - Card of the Day -今日の1枚-

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ボガートの悪ふざけ/Boggart Shenanigans

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 「ローウィン」そのものが絵本の世界の様だ。夜になっても真の暗闇が訪れるわけではない、永遠に気候は夏。大小さまざまな架空の生き物たちが、これといった争いは(表面上)行わずに生きている。絵本の題材にはもってこいな次元である。公式でそういうの、出さないのかなぁ。

そんな「ローウィン」には、それこそ絵本の1ページとしてみても違和感のないイラストが多数存在している。今日はそんな中から《ボガートの悪ふざけ》を紹介しよう。

そのイラストはマジックの主流である、描き込みやCGによるリアリティ重視のものとは真逆と言ってしまっても良いだろう。シンプルな線と色遣いで、柔らかな…「クリーチャー」というよりは「キャラクター」という印象を受けるゴブリン達が描かれている。

彼らは、鳥の巣を見つけたようで、雛を見つけてニヤニヤしている。その振りかぶった手には槌が握られている…後はお察し。絵本でも、無邪気なイラストで少々残酷なストーリーが展開されるものも多い。

フレイバーから察するに、ボガート(ローウィンのゴブリン)達はその大好きな「新しい感覚」のために鳥の巣にハンマーをぶち込むのだろう。人間の子どもも、小さな生き物を殺す遊びは度々行う。人間の場合、そこから自責の念とかそういったものを学習して、精神的に成長していく。

ボガート達は、その遊びから得られる純粋な楽しさのみを追求していくのだろう。1枚のカードから、文化というか生物的な差異が判明した(大袈裟)。

カードとしては「イタチの最後っ屁」よろしく、ゴブリンが死亡する度に1点のダメージを飛ばす部族エンチャントだ。

1点、と言っても馬鹿にはならない。場に出て即除去されたゴブリンでも1点のダメージを飛ばすことが出来れば、最低限カード1枚がそっくり無駄だったわけではない。

むしろライフを追い詰めている状況でこれを貼られると、詰みの状況を作りやすくなる。部族エンチャントというのも優秀で、《ゴブリンの女看守》《ボガートの先触れ》といった連中でサーチしたり、マナコスト軽減カードの恩恵を受けることも出来る。

また、ゴブリンという連中は《モグの狂信者》や《包囲攻撃の司令官》に見られるように、自身・または他のゴブリンを生け贄に捧げることをコストとする起動型能力を有するものが数多く存在する。それらと組み合わせれば、悪ふざけにもほどがある状況を作れるだろう。

ハンマー持ちのボガートのおでこには、モルフォ蝶のような鮮やかな蝶が張り付けてある。奥の子はキューピーちゃんヘアーで、なかなかオシャレな連中である。かわいいけど関わりたくないキャラクターっていうのも、絵本ぽいよなぁ。

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